もう恋なんてしない

竹柏凪紗

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第130話 俺は無理

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感情的なシズクとは対照的にずっと静かに話を聞いていた千隼は「なるほど」いちどは納得。

そのあとすぐ
「シズクはそれでいいのか?」
あらためて聞いた。

「それでいいもなにも、社長、めちゃめちゃ絢世さんのこと大好きアピールしているし…。俺なんかが邪魔したところで結果はみえてます。そんなダサいことするぐらいなら、社長が幸せになるよう応援したいじゃないですか…」

不貞腐れたシズクに
「そう?俺は無理。俺はそんなふうに絢世のことを諦められない」
とんでもないことを言う千隼。

恥ずかし気もなく真顔で、しかも真剣に。

絢世のほうが真っ赤になり、シズクも
「…よくそんな恥ずかしいこと…、しかも相手を目の前にして言えますね…。こっちが恥ずかしい…」
赤らめた顔で苦笑いした。

「俺は絶対に絢世のことを寝取るから、お前も友己のこと好きならこっちの邪魔なんかせずきちんと気持ちを伝えろよ」

…あぁ…、そこはあくまでも寝取る設定でいくのか…。
少し不満に感じながらも絢世はそっと目の前の状況を見守ることにした。

「うわぁああああ、雨宮さん…、さぶいぼが…」

茶化していたシズクだったけど、
「…俺だって…平気なわけあるか。そんな反応されるとあらためて恥ずかしくなる…」
顔面を右手で押さえ、耳まで真っ赤にしている千隼の姿に吃驚びっくり

少しして
「それなら協力してください。俺も2人のことを応援しますから」
照れ臭そうにそう言った。
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