もう恋なんてしない

竹柏凪紗

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第144話 人気レストランREVERSI

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カフェで少し休んだあとは会社へ行き、昼休憩になって友己と約束した予約ができない人気レストランREVERSIリバーシへ。
近づくと、人気なのに予約ができない店ということもあって入店を待つお客さんたちが列を作っているのが見えた。

入店を待つ列から少し離れたところで友己が来るのを待ちながら
「佐原社長は黛さんと話すとき、相葉くんや千隼さんの元カノについてもわざわざ伝えてたし、やっぱり何か関係があるんですかね?」
絢世が聞く。

「どうかな。気にはなるな」
「あと…。相葉くんがこの店に来た翌日に家出したっていうのも社長は引っ掛かっているみたいでしたね」
「あぁ。店の中に入ったら少し注意しておいたほうがいいかもしれない」

そう千隼が言ったとき
「悪い、悪い。ちょっと商談が長引いた」
友己が走ってくるのが見えた。

「お疲れ様です。そんな走らなくても大丈夫だったのに」
「相変わらず絢世はやさしいなぁ。この仏頂面はそんなやさしい言葉をかけてくれたことがないぞ」

グイっと絢世を引き寄せて自分の腕の中に包み込み、ナデナデと頭を撫でる友己。

「ちょ…、しゃ、社長…!」
友己の腕を押しのけようとした絢世より早く千隼の手が伸びた。

そのまま友己の腕を掴み
「放せ」
睨む。

「…ふぅん。お前、そんな怖い顔するんだな」
手を離して少し驚く友己を横目に、絢世を自分のもとへ引き寄せる千隼。

千隼の腕の中で顔を真っ赤にしている絢世を面白そうに見つめながら
「まさかとは思うが千隼、なんだかお前、ヤキモチでも妬いているみたいだな」
そう言った友己の言葉に千隼も耳まで赤くして視線を逸らす。

そんな2人を見た友己はフフっと嗤って
「まぁ、いい。行くぞ」
REVERSIリバーシの扉を開けた。
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