もう恋なんてしない

竹柏凪紗

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第240話 背徳のイチャチャ

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ひとまず病院近くにあるコンビニで買ったTシャツとジョガーパンツに着替え、特別室に用意されていた寝具2つを小上がりに準備。

ひとつはシズクが寝るとき用として空けておくことにし、絢世と千隼でひとつの布団を使うことになったのだが、思った以上に密着具合がすごい。

すぐ近くに感じる千隼の熱と鼓動。
息遣い。

そっと差し出された腕に頭を乗せると千隼のドキドキがダイレクトに伝わってきた。

「絢世…」
耳元で囁かれ、頭を撫でられているだけなのに心臓が壊れてしまいそう。

仕切りを隔てた向こうにミヤビとシズクがいると思うほどに鼓動が激しくなる。
ドキドキが止まらない。

そんな絢世のおでこに千隼の唇が触れて
「早く絢世を抱きたい」
熱い息といっしょにそんな言葉が漏れた。

「…悪い。つい本音が…」
恥ずかしそうに顔を背ける千隼にギュッと抱きついて…。

「帰ったらいっぱいしましょうね」
応えた絢世の髪を千隼がやさしく撫でる。

そんな千隼に包まれながら絢世は変な気持ちになるのを抑えるのが精一杯。

こんなところでドSの千隼が顔を出したらどうしようかとヒヤヒヤしていた絢世だったが、連日バタバタしていたからか隣からはすぐに小さな寝息が聞こえてきた。

「寝顔、可愛い…」
千隼の寝顔を少しだけ見つめてからその腕を抜け出してミヤビとシズクの様子を確認。

ミヤビの手を握ったままベッドに突っ伏して寝ているシズクに
「今日はいろいろありがとうな」
そっと声をかけ、コンビニで買った新品のバスタオルをふわりとかけてやる。

そのまま息抜きのために病室の前にある自動販売機でジュースを買おうとした絢世は病室のドアを開けたタイミングで悲鳴を上げそうになった。
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