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第259話 力づくで奪うね
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いいことを連発しまくって威厳を放ったシズクだったけれど…。
「あ~、藤森さん、こんなところにいた!健康診断の時間を過ぎてるんで早く来てください。何回もスマホのほうに連絡したんですよ」
ミヤビの病室へ入ってきたベテラン看護師さんに叱られて一気にもとのシズクへ。
「うわぁ…、健康診断いやだ~!」
「しっ!静かにしてください!」
首根っこをしっかりと掴まれ、ズリズリと病室から引きずり出されたシズクは
「え~ん…。絢世さん、ミヤビさん…。またあとで~」
チョロリと涙を流しながら手を振った。
「馬鹿ねぇ…」
いつものミヤビなら、きっと笑ってそう言うはず。
けれどいまは無言のまま。
重い病室の空気がカラダに纏わりついてくる。
「…ミヤビ?」
声をかけたら
「あのさ」
返ってきたのは暗くて重い声。
「ごめんだけど私、無理みたい」
「…え?」
「絢世のことは諦めきれない」
「でも俺は…」
「うん。わかってる。だから…」
いったん口を閉じたミヤビは次の瞬間、恐ろしいことを言った。
「だからね、力づくで奪うね」
低くて冷たい、そんな声。
俯いたまま言ったミヤビがどんな表情をしているのか、想像しただけで怖くなる。
なんか、ミヤビが変…。
様子がおかしい。
「…ちょ…、ミヤビ?」
ミヤビはハッとした表情で絢世を見ると慌てた様子で手を小刻みに振り
「あはははは。なに言ってるんだろうね、私!」
無駄に明るく笑う。
そのあとは普段のミヤビに戻っていて、シズクの健康診断が終わるまでをいっしょに過ごした。
普通に楽しく、いつもどおり。
いつもミヤビが店に来たときと変わらない感じで…。
「あ~、藤森さん、こんなところにいた!健康診断の時間を過ぎてるんで早く来てください。何回もスマホのほうに連絡したんですよ」
ミヤビの病室へ入ってきたベテラン看護師さんに叱られて一気にもとのシズクへ。
「うわぁ…、健康診断いやだ~!」
「しっ!静かにしてください!」
首根っこをしっかりと掴まれ、ズリズリと病室から引きずり出されたシズクは
「え~ん…。絢世さん、ミヤビさん…。またあとで~」
チョロリと涙を流しながら手を振った。
「馬鹿ねぇ…」
いつものミヤビなら、きっと笑ってそう言うはず。
けれどいまは無言のまま。
重い病室の空気がカラダに纏わりついてくる。
「…ミヤビ?」
声をかけたら
「あのさ」
返ってきたのは暗くて重い声。
「ごめんだけど私、無理みたい」
「…え?」
「絢世のことは諦めきれない」
「でも俺は…」
「うん。わかってる。だから…」
いったん口を閉じたミヤビは次の瞬間、恐ろしいことを言った。
「だからね、力づくで奪うね」
低くて冷たい、そんな声。
俯いたまま言ったミヤビがどんな表情をしているのか、想像しただけで怖くなる。
なんか、ミヤビが変…。
様子がおかしい。
「…ちょ…、ミヤビ?」
ミヤビはハッとした表情で絢世を見ると慌てた様子で手を小刻みに振り
「あはははは。なに言ってるんだろうね、私!」
無駄に明るく笑う。
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普通に楽しく、いつもどおり。
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