もう恋なんてしない

竹柏凪紗

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第387話 連れてきたのはわざと?

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「ランチを食べるときくらい行方不明ホストのことを忘れて1人3,000円くらいする豪華な食事を食べに連れて行ってくれてもいいと思うんですよね。俺のお陰で今日はいろいろと重要な話を聞けたわけだし」

友己におねだりをしてコッソリと手に入れていた予約ができない人気レストランREVERSIリバーシのランチチケットまで全員分を使う羽目になり、ぼやきが止まらないシズク。

「いちばん活躍したはずの俺が佐原社長からもらったランチチケットを使うっておかしくないですか?しかももう、俺がこんな活躍する機会なんてないかもしれないのに…」

すっかりスネモードのシズクだったけれど
「俺、この日替わりがいいです」
REVERSIリバーシに着席して数秒でメニューを決めたものだから、もう誰も心配してくれない。

「ごはんはまた奢るから、今日は我慢してくれって。この店、そのランチチケットがないと1時間くらい待たなきゃいけないから。な、ごめん」
絢世に諭されてしぶしぶ頷いた。

その隣で高峰が感嘆の息を漏らす。

「ほう。ここが、予約ができない人気レストランREVERSIリバーシか。乗車客がいろいろとしゃべってくれるから話では聞いたことがあったが来るのは初めてでな。さすがは黛さんの主軸事業ENCHANTEアンシャンテグループの傘店だけあるな。オシャレだ」

「お店へ来るのは初めてだったんですね」

テーブルを挟んで座る絢世が言い
「おお、これこれ。ほら、占いの案内」
ドリンクメニューの後ろにひっそりと立っていた占いに関するメニュー表を取り出した。

「名前と生年月日、星座と血液型、それから住んでいる方角で占う…。佐原社長が言っていたとおりですね」

そう言ったあと絢世はふと思い出して矢継ぎ早に言う。

「千隼さん、やっぱり佐原社長は俺たちをわざとこの店に連れて来たんじゃないですか?」
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