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第516話 執着
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絢世に選択権を与えたはずなのに千隼は我慢できずに唇を重ねて舌を捩じ込む。
小さく驚いた絢世の声が千隼の咥内でふわりと広がった。
ヤキモチを妬いていた自分が馬鹿みたいに小さく思えてくる。
いくら嫉妬したからといって、いちど別れてみようなんてよく言えたものだと自己嫌悪。
こんなにもあたたかくてやさしい手を放せるはずがない。
それなのに別れようなどと言ってしまうのは、誰にも渡したくないから。
嫉妬しすぎて心配で、不安になって…。
執着しすぎている自分にあらためて気づかされる。
そっと絢世も舌を絡めて千隼の背中に手をまわす。
「俺…、千隼さんに執着しすぎですね…」
恥ずかしそうに絢世が言う。
そんな絢世におでこに額をくっつけながら
「それを言うなら俺も同じだ。そして…。絢世になら執着されるのも嬉しい。だから俺のもとからいなくなるような言葉だけは口にしないでほしい」
穏やかな声で千隼。
「ごめんなさい…」
謝罪した絢世に千隼が微笑む。
ゆっくりとお互いのなかに広がっていく不思議な満足感。
少しして
「そろそろ、シズクがノックしにやってくるんじゃないか?」
千隼が笑ったとき、タイミングよく控室をノックする音が聞こえて2人は顔を見合わせた。
笑いながらドアを開けた絢世に
「さっきまであんなに不機嫌だったのに、今度はすごい上機嫌ですね…。ってことは、仲直りしたんですね。あ~、よかった」
胸を撫でおろすシズク。
「…ってか、早く来てください。フロア、まわってませんから!」
シズクに引っ張られるようにして控室から出た絢世は千隼の方を振り返って
「千隼さんはテーブルについちゃダメですからね!黒服の業務だけに集中してください」
きつい口調で言った。
小さく驚いた絢世の声が千隼の咥内でふわりと広がった。
ヤキモチを妬いていた自分が馬鹿みたいに小さく思えてくる。
いくら嫉妬したからといって、いちど別れてみようなんてよく言えたものだと自己嫌悪。
こんなにもあたたかくてやさしい手を放せるはずがない。
それなのに別れようなどと言ってしまうのは、誰にも渡したくないから。
嫉妬しすぎて心配で、不安になって…。
執着しすぎている自分にあらためて気づかされる。
そっと絢世も舌を絡めて千隼の背中に手をまわす。
「俺…、千隼さんに執着しすぎですね…」
恥ずかしそうに絢世が言う。
そんな絢世におでこに額をくっつけながら
「それを言うなら俺も同じだ。そして…。絢世になら執着されるのも嬉しい。だから俺のもとからいなくなるような言葉だけは口にしないでほしい」
穏やかな声で千隼。
「ごめんなさい…」
謝罪した絢世に千隼が微笑む。
ゆっくりとお互いのなかに広がっていく不思議な満足感。
少しして
「そろそろ、シズクがノックしにやってくるんじゃないか?」
千隼が笑ったとき、タイミングよく控室をノックする音が聞こえて2人は顔を見合わせた。
笑いながらドアを開けた絢世に
「さっきまであんなに不機嫌だったのに、今度はすごい上機嫌ですね…。ってことは、仲直りしたんですね。あ~、よかった」
胸を撫でおろすシズク。
「…ってか、早く来てください。フロア、まわってませんから!」
シズクに引っ張られるようにして控室から出た絢世は千隼の方を振り返って
「千隼さんはテーブルについちゃダメですからね!黒服の業務だけに集中してください」
きつい口調で言った。
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