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YELLOW~人肌の温もり。
君の名は
しおりを挟む涼やかな花。
イメージは淡水。
一見、ひどく脆弱で
よく見れば無垢な
野生の強さよ。
ねぇ、君は覚えてる?
もう終わりにしようと
諦めて手放した
あの朝を。
ねぇ、君は忘れないで?
雨が好きだと笑った花の
湿った涙と拒絶の哀を。
物憂い冬
11月がやってくるたび
真昼の月は
君が泣かせた湿った土を
ただ恵むように
あの高見から
見守っている
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