178 / 184
194.第二のハードルを……
しおりを挟む神がどんなものか。
あまり考えないようにしていた。人型は多いが、龍神や魔神と言ったモンスタータイプの神もいるからだ。正直呼んで来てくれるなら誰でもよかったからな。
だが、俺は正直、神という存在を舐めていた。
――冥路の貴婦人ハイロゥ・アロイアルア。
一目見た瞬間から、とんでもない差を感じている。
彼女が息をしただけで、俺という存在が消し飛びそうなほどの力の差だ。ゾウと蟻なんてレベルじゃねえ、ゴ○ラとミジンコくらいの差があるかもしれない。
見た目はただの、不気味な仮面を被った貴族っぽい女……なんだけどな。あと2メートルを超えてるか否かってくらい大きいが、俺らの世界にもこれくらい背が高い女性はいると思うからそこまで規格外ではないと思う。バレー選手とかでいそうだしな。
しかし、およそ人知を超えた存在とは、こういうものなのか。
目の前にいるだけで、近づかれただけでも、その強大な力の余波的なもので潰されるのではないか。そんな強迫観念を抱かざるを得ない。
こんなもんおまえ……どうすりゃいいんだよ……
――いや、待て。冷静になれ、俺。
死ぬ気はないが命懸けでここに来たんだ。これくらいの驚異は想定内だろ?
むしろ事態は進んだ。進展があったのだ。
……好転したのかと問われれば、疑問だが。
それより猫様の手順を思い出せ。
俺の目的は「神に会うこと」じゃない、「神と交渉して復活すること」だ。
出会った神がなんであれ、どうであれ、俺の目的はまだ先にあるのだ。ここで立ち止まるわけにはいかない。
「異界の子」
その声はとても静かで澄んでいて、しかしどこまでも冷たかった。
「なぜ真っ先にわたくしを呼ばなかったのです?」
……え?
「ただ明るいだけの無神経な光の女神より、まともに話さえ聞けない粗野な火日神より、まず真っ先にわたくしを呼ぶべきではないですか? それともガタンのごとき中級神よりもわたしくが下だと仰るの? この冥府の道を統べし高貴なる者を二の次に据えた理由は何なのかしら?」
なんか……怒ってね?
第一のハードル「神とコンタクトを取る」は、なんとか成功した。
荒々しい神やら気難しい神やら色々と伝え聞く中、よりによって超絶的にヤバイ奴が来てしまったが、それでも第一関門はなんとか突破したと言えるだろう。
……嫌な予感が頑固な油汚れかっつーくらい拭えないがな……
そして、これから即座に第二のハードルに入る。
ここを超えれば「アクロディリアの復活」の半分はクリアすることになるんだが、果たしてどうなるか……見た感じ難しそうではあるが。
第二のハードルは、「神との交渉」だ。
『――いい、ユミハラ。もし神に会えたら』
ハイロゥへの返答に困りつつ様子を伺っていると、ふとイイ女が放った在りし日の言葉を思い出した。
『――もし神に会えたら、そいつは死ぬほど暇してる奴か、ユミハラに強い興味を抱いているかのどっちか。あるいはどっちもよ。
神との交渉は、基本的に交換条件を付けられるわ。神なりの等価交換みたいな感じね。無償で何かしてくれるパターンは、よほど神に気に入られているか愛されているかになるわ。だからユミハラの場合、無償はありえないと思っていいわね。だって無神論者でしょ?
ただ、必要以上に恐れないで。
神はよほど無礼を働かなければ手を出さないし、害を与えない。そんなことをしたら確実に神の位……神の道徳心みたいなものね、それが目減りするし、そういうのに周りの神は敏感だから。そう簡単に他の神に隙を見せるような真似はしない』
神にとっての人間の信仰心ってのは、そのままその神の力となるらしい。簡単に言えば信者が多い神ほど強いってことになるそうだ。「あっちの世界」なら、やっぱ光の女神は強いそうだ。
人の思いで世界が生まれ、人の思いで神が生まれる。そんな理屈もあるらしく、信心ってのはバカにならないそうだ。
「無礼な子ね。このわたくしが話しているのに、なぜ返事をしないの? もしかして、もうわたくしに用はないと? ならば去りましょう」
『――神は自分に有利な条件を付けようと画策し、優位に立とうとするわ。怒ったり、すねたり、帰る素振りを見せたりするかもしれない。
けれど、わざわざ現れたくせに無駄に去るようなことはしない。
もし本当に帰るようなら、その神はやめなさい。ユミハラにとって重い、等価ではない一方的な条件を突きつけてくるから。下手に取引したら死ぬより苦しむ羽目になるわよ』
交渉とは、歩み寄りだと言っていた。
一方的に吹っ掛けるような相手は信用せず、逆にこちらにばかり有利になるよう話を運ぶなら必ず裏があるから注意しろ。
しかし、嘘はつくな。
それは暴かれた時に弱みになるから……というか、神が相手なら嘘をついた時点でバレるからやめろ、と。
あと絶対にしてはいけないことは、交渉で成立した約束事の反故。
これをやったら死ぬより重い罰が下される可能性がある、とか。
様々な注意点を思い出しつつ、恐る恐る声を発した。
「あの……取引いいっすか?」
ここに来た以上、ハイロゥは「交渉に応じる気がある」のだ。そうじゃなければ他の神のように無視すればいいのだから。……まあ俺の呼びかけが他の神に聞こえてたのかどうかさえ、なんかわかんねーけどさ。
相手がかなりヤバそうだが、ここで交渉しない手はない。
というか、こいつ以外、俺と取引してくれる神がいないからな。
……お手柔らかに頼むぜ、仮面の神様。
「――フッ」
ハイロゥは鼻で笑った。
「全面的に受け入れてもよくてよ?」
へ?
思わず耳を疑った。今なんつった? え、今なんつった!? 受け入れるっつったよな!?
「あの……今、いいって言いました?」
「ええ。そうじゃなければ、最初から貴方の声に応えていませんわ」
まあ、そりゃ、確かにそうなんだろうけど。
……え? 何? 神との交渉ってこんな簡単なの?
いやいや、ディスオラの言葉や注意からして、こんなに簡単なわけがない。俺なんかあいつが話す諸々を聞いて「なんか悪魔との取引みたいだな」って思ったくらいだし。
「……裏がありますよね?」
こんなに簡単なわけがない。詳細を問えば「ないと言えば嘘になりますが」と返ってきた。
「ぜひ聞かせてもらえますか?」
返事は非常に簡単なものだった。
「知り合いに頼まれたから」
知り合い?
「誰ですか?」
「それより、わたくしからの条件は一つよ」
どうやら質問ばっかは許さないらしい。まあそうだな。交渉だもんな。……ただの高校生には響きからして難しそうな感じだが。
「貴方、『今生』を済ませたら、元の人生に戻るのでしょう?」
それは……今生ってのは、アクロディリアのことでいいんだよな? そして元の人生ってのは弓原陽だよな?
一応軽く確認すれば「そうだ」と返ってきたので、ならばと肯定する。
「恐らく、あと五ヶ月かそこらで、『そっちの世界』での活動は終わると思いますが……」
どういう原理なのかもよくわからないが、俺はきっと、ゲーム期間中しか存在することを許されないと思う。これは予感だが、でも外れている気がしない。
今回の「死に戻り」もそれを示唆している気がするのだ。
「純白のアルカ」のゲームだのファンブックだのの知識を得てきた今なら、やはりゲーム設定やゲームシナリオは、無視できないファクターだと思うから。
そんな、理屈じゃないところで確信しているので、うまく説明はできないけどな。
「ならば貴方。その『次の生』をわたくしに選ばせなさい」
は? 次の、生?
「あの、おっしゃる意味がわからないのですが……」
「要するに、もう一度別人として生きなさいと言っているのよ。期限は同じく一年。それが終われば元の身体に戻してあげる」
……え? つまり、また、アクロディリアみたいに別人として一年過ごせってこと?
「なんで、ですか? それになんか意味あるんですか?」
「面白いからよ」
…………あ? 面白い? 俺が必死こいて悪役令嬢やってたのが面白いってか?
「貴方がわたくしを呼んだあの日から、貴方のことはずっと見ていました。別人として、それも異性として生きる貴方は、とても面白かったわ。久しぶりに笑わせていただきました。
しかし、貴方がわたくしを呼んだのは、月が一つ巡るより短い時。見ていられたのはほんの数十日ほど。
今度はちゃんと一年間、最初から最後まで見ていたいの。貴方の生き様を」
月が一つ……一ヶ月以内ってことか?
そうだな、ハイロゥの名を初めて呼んだのって、宝探しに向けて海賊のこと調べたあの時だろ? 本にあったイラスト見て「えー何これ超不気味。海賊船にこんな女神つけてんの? ハイロゥ? ……うわ、やっぱ不吉な女神なのな」とか、そんな愚痴をこぼした気がする。名前を呼んだってあれだと思うけど。
「好きよ。貴方の魂」
ウホッ、女神に告白された!
……なんか想像してたより胸が踊らないといか、ときめきがないというか……
ぶっちゃけ怖い。
声もめっちゃ冷たいし。
それこそ地獄の底から聴こえてくるような背筋が凍るような声だし。
「もどかしくあがき、狂おしいほど迷い、明け透けに悩み、困難に立ち向かったり逃げたりし、数多の苦悩を抱えつつも結局前向きに生きる貴方は、とても人間らしい。
完全に善人とも言えず、しかし悪人とは絶対に言えない貴方は、誰よりも人間らしい。
不思議だわ。
戦乱を駆けた英傑の魂、人の人生で神の領域にまで至った聖人の魂、魔物を狩り尽くす宿命を持つ勇者の魂、世界を統べた覇王の魂……名だたるいろんな魂を見てきたけれど、貴方が一番人間らしい。
野心も生き様も善意も悪意も全てが突出せず中途半端で、それゆえ何者にも染まらない中途半端な貴方。
好きよ。貴方が好き。薄汚れているけれどいろんな色に光り輝く貴方の魂が好き」
あ……そ、そうすか。
マジか。
これマジのやつだ。
こんな長い独白で告りに入るなんてマジだろ。俺をからかうだけの冗談にしてはやりすぎだろ。神が人間に対してなんて、余計にないだろ。
そうか……マジでそれが要望なのか。「次の俺の一年間」を望むのか。
……あと「魂レベルで好き」とか、さすが神だわ。人間にはなかなか言えないハイクラスな告白だわ。
「どう? 我ながら破格の取引内容だと思うけれど?」
う、うーん……他の神と交渉とか取引とかしたことないから、破格かどうか比べようもないんだが……
でもまあ、確かに破格ではあるのかもしれない。
だって「生き返らせて欲しい」の代償が「一年間の奉仕」と考えれば、そんなに無茶苦茶だとは思えないし。しかも強制労働を押し付けられるわけではない、と思うし。
……まあどっちにしろ、俺は取引をしないって選択肢はないからな。
「……一つお願いがあるんですけど、次の人生は男でお願いできませんかね? あとできれば、ハイロゥさんの管轄する世界で……」
「え? 女性になりたくないの?」
なんで意外そうな声を!? なりたいわけなくね!? ……俺が好きで悪役令嬢やってると思ってたの!? 受け入れはしたけど好きでやってるわけじゃなかったんですけど!? つか、俺が望んで女になりたーいって言ったら、もうごまかしが効かないレベルの変態じゃね!?
「後者は大丈夫よ。そもそも『あの世界』しかわたくしは干渉できないから。……それで、女性は嫌なの? 貴方の悪戦苦闘っぷりはもう見られないの?」
「女性は勘弁してください。というか、もうだいぶ慣れちゃったんで、また女性になってもそんなに悪戦苦闘はしないと思います……」
そもそも悪戦苦闘してるのは、辺境伯の令嬢だのアクロディリアの悪評だののせいってのが強いからな。他の女性になったところであんなになるとは思えない。
これで「やだやだ女性がいい! 女性がいいの! うわーん!」とかごねられたら最悪だ。
つか、さすがに女性はもうダメだよ。あの性悪のアクロディリアでさえ悪いと思っちゃうから。異性になるのはモラル的にキツイ。
「……仕方ないわね。それでもいいわ」
よ、よかった……ごねなかった……
「ただし、もう少し布教してくださらない?」
え? ふ、ふきょう? 何それおいしいの? おいしいものの名前?
「……なぜそんな顔を? もっとわたくしを崇める者を増やしてほしいと言っているだけじゃない」
え? あが、あがメル? 何が?
「貴方」
すっと、滑るように、ハイロゥは俺の目の前に近づいた。やべえっ、力のデカさがやべえっ! マジでやべーよこれ! 近づかれただけで死の気配を感じる!
「他のどの神より、わたくしを崇めているでしょう?」
ほ、他の神って……え?
「あんなに熱心にわたくしの偶像を見ていたじゃない」
ぐ、偶像を? なんのことだ?
「俺、基本無神論者なんですけど……あ」
わかった。この噛み合ってない感じの理由が、わかった。
他の神の好感度が最低の1として、ハイロゥだけ2なんだろう。ぞっちにしろ低いのに、ほかと比べれば一番マシって感じなんだと思う。
理由は、たぶん偶像崇拝。
彼女の言う偶像は、きっとあの海賊船のフィギュアのことだろう。すげー細かな銀細工で超お気に入りだったから。
そう考えると、さっきの「他の神よりなんで後に呼んだの? ぷんぷん」も、意味がわかる。神は人が持つ信仰心に敏感で、俺からは「他の神よりハイロゥが一番好感度が高い」ように感じるのだろう。
この推測が当たっているなら、ハイロゥは「よりによって」来たのではなく、「俺が呼べる唯一の神」だったのかもしれない。アクロディリアも全然信心深い方じゃなかったし、俺も神に入れ込んだのはハイロゥ……つーかあの海賊船フィギュアくらいだ。
あと「聖ガタン」の名前もなんか言ってたよな? 「なんであんな中級神より後に呼ぶの? ぷりぷり」って。ガタン関係はたぶん聖人シャイア周りで関わった。少なくとも他の神よりはな。
「……ハイロゥさん。俺、これからあなたを超好きになりたい」
イェー! 仮面の女神バンザーイ! ヒィィア! 今すぐ大好きって伝えタイ! めでたい時は鯛! そろそろ眠る時間帯! 俺の妹、業界では怠惰と評判ですタイ!
……などと無駄に韻を踏んで盛り上げてみようかと思ったけど、嘘はまずいらしいので控えめに真実を述べた。そんなノリが許されない相手っぽいし。……つーか言ったあと絶対後悔するだろうし。すげーくだらねえし。
「まあ。身の程知らずな人間ね。でもその心意気、悪くないわね?」
すげない返事が返ってきたものの、心なしか嬉しそうだ! この女神、見かけによらずちょろいぞ!
15
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
卒業パーティーのその後は
あんど もあ
ファンタジー
乙女ゲームの世界で、ヒロインのサンディに転生してくる人たちをいじめて幸せなエンディングへと導いてきた悪役令嬢のアルテミス。 だが、今回転生してきたサンディには匙を投げた。わがままで身勝手で享楽的、そんな人に私にいじめられる資格は無い。
そんなアルテミスだが、卒業パーティで断罪シーンがやってきて…。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
イジメられっ子は悪役令嬢( ; ; )イジメっ子はヒロイン∑(゚Д゚)じゃあ仕方がないっ!性格が悪くても(⌒▽⌒)
音無砂月
ファンタジー
公爵令嬢として生まれたレイラ・カーティスには前世の記憶がある。
それは自分がとある人物を中心にイジメられていた暗黒時代。
加えて生まれ変わった世界は従妹が好きだった乙女ゲームと同じ世界。
しかも自分は悪役令嬢で前世で私をイジメていた女はヒロインとして生まれ変わっていた。
そりゃないよ、神様。・°°・(>_<)・°°・。
*内容の中に顔文字や絵文字が入っているので苦手な方はご遠慮ください。
尚、その件に関する苦情は一切受け付けませんので予めご了承ください。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる