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プロポーズとすれ違い
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「俺と結婚して下さい」
滉大からプロポーズされたのは、付き合って3年目の冬。舞の32歳の誕生日の夜だった。
舞の好きな動物園デートと誕生日仕様のご馳走の準備までしてくれて、最高に楽しい一日だった。
そんな一日の締めくくりに、小さなアメジストとダイヤがついた婚約指輪と共に言われたプロポーズの言葉。
嬉しくて嬉しくて、涙が止まらなかった。
…でも。
「…ごめんなさい。少しだけ、考えさせて下さい」
滉大を嫌いになったわけじゃない。
むしろ一緒に過ごす度にどんどん好きになる。
すぐにプロポーズを受け入れられなかった理由は、親の離婚を間近で見てきた為、結婚生活というものに不安があるからだ。
「別れたいとかじゃない。ただ、『結婚』って考えると、ちょっと怖いの。だから気持ちの整理がつくまで、もう少しだけ待って欲しい」
自分勝手な理由だったと思う。
この時点で愛想をつかされても仕方がなかったと思う。
でも彼は笑って舞の頭を撫でてくれた。
「わかった。俺の今の気持ちを伝えておきたかっただけだから、気にしないで。舞ちゃんが俺の事を嫌いになってないなら、いつまでも待てるから。ほら、俺って待つのは得意だし」
舞を安心させるようなその笑顔に、申し訳ない気持ちになる。
「あの…同棲からでもいい?もっと一緒に居たい気持ちは、私も同じだから。結婚も、前向きに考えるし…」
「っ、うん!ありがとう!」
***
そうして、滉大の部屋に転がり込む形で同棲して1ヶ月。
二人と一匹の生活は思ったよりも快適で、毎日が楽しい。
今まではお互いの仕事の都合で会う時間が限られていたが、同棲してから必ず朝食と夕飯は二人で家で食べるようになった。
料理が苦手な舞だが、滉大だけに任せるのも申し訳なかったので、最近は理恵子にレシピを教えてもらいながら練習中だ。
だが、順調な同棲生活を送れば送るほど、このままでいいのかと不安になる。
(こうくん、本当はすぐにでも結婚したいんじゃないかな。なのにズルズルと返事を先延ばしにして、飼い殺しにしてるみたいで。私って嫌な女)
友人たちには同棲の事は話したが、プロポーズをされたことは言っていない。
誰かに相談したくてモヤモヤしている時だった。
滉大の姉の千晴から「一緒にお茶しない?」と誘われたのは。
「気にすることないって!あいつは舞ちゃんと一緒に居られれば幸せなんだから」
とあるカフェの、窓際のテーブル席に向かい合って座る舞と千晴。
生クリームがたっぷり乗ったふわふわのパンケーキを頬張りながら、千晴は明るく言った。
「…そう、ですかね?」
「そうよ!だってあいつ、舞ちゃんと同棲が決まった時、すっごく浮かれてたんだから。自慢されてウザいくらいだったわ」
千晴とは、初めて会った日に連絡先を交換してから、何度もメッセージでやり取りして、今では一緒に買い物やお茶をしたりと、すっかり仲良しになった。
「…まぁ、結婚をためらう舞ちゃんの気持ちは、わからないでもないけどね。事情はちょっと滉大から聞いたし。そういう家庭環境だったら滉大みたいにモテるやつが相手だと不安になるかも。でもね、舞ちゃん!これだけは声を大にして言っておく!滉大は舞ちゃんが大好きだから!この先死ぬまでずぅっと舞ちゃんだけをしつこく思い続けて浮気なんて絶対にしないから!安心して!」
周囲が気になるほどの大声は恥ずかしかったけれど、千晴の言葉が嬉しかった。
相変わらずモテる滉大だが、3年間恋人として過ごしてきて、舞を一途に想ってくれているのは、伝わっている。
「…ありがとうございます。千晴さん。なんか元気出ました」
「いいのよ。いつでも何でも話して!それより、今度はいつ会える?滉大が家に来るなって煩いから外でしか会えないけど、今度は理恵ちゃんの家で女子会しようよ!菜穂ちゃんにも会いたいし!」
「いいですねぇ。後で理恵ちゃんに聞いてみます」
だが、この約束は叶わなかった。
一週間後、理恵子の夫の信也が交通事故で亡くなり、女子会どころではなくなってしまったからだ。
***
(理恵ちゃん、大丈夫かな。菜穂ちゃんの手前、元気そうに見せてたけど、やっぱりしんどいだろうな)
信也が亡くなって2カ月が経った。
大切な人を失った理恵子は、痛々しいほどに覇気がなく、娘の菜穂の為になんとか毎日生きている状態だ。
そんな理恵子を心配して、舞は毎週、彼女の家に様子を見に行っている。
今日も、仕事帰りに一緒に夕飯を食べようと家に行ったが、たまたま理恵子の義母が来ていて、ひと悶着あったところだ。
(ってか、あの化け狸!信也さんが亡くなった後の手続きも全部、理恵ちゃんに押し付けておいて、何が親戚へのお中元代よ!思わず「理恵ちゃんはあなたのATMじゃない!」って言っちゃったし。亡くなった人を悪く言いたくないけど、信也さんももうちょっとお母さんをなんとかしておいて欲しかった。あれじゃ理恵ちゃんが可哀想)
イライラした気持ちを抑えながら帰宅する。
シャワーなどを終えてパジャマに着替えてベッドに入ると、先に寝ていたはずの滉大に後ろから抱きしめられた。
「おかえり」
「わっ、びっくりした。ごめん、起こしちゃった?」
「大丈夫。…お風呂上り?いい匂い」
「うん。…んっ…ちょっと、こうくん…あっ…」
首筋に吸い付かれたかと思ったら、そのままゆっくりと上がってきた彼の唇が、耳朶を甘噛みする。
それだけで、慣れた身体が一瞬で熱を持って、自分の口から甘い声が漏れた。
「あは。やっぱり耳、弱いね。可愛い。…ねぇ、舞ちゃん。キスしたい。していい?」
「…えっと…んっ」
何のための確認だったのか。返事を待たずにちゅっと唇にキスをされ、そのまま侵入してきた舌が口内をゆっくりと撫でる。
くちゅっと唾液が絡まる音と共に、その気持ちよさに体の力が抜けていくのがわかった。
「…はぁっ」
唇が離れ、とろんとした顔で彼を見る。
そのまま滉大の手が舞の服を脱がせようとした時、ハッとして慌てて止めた。
「ちょ、ちょっと待って!…キスはいいけど、えっちは…まだ…」
彼の手を自分の身体からやんわりと外して、続ける。
「理恵ちゃんがあんな状態だから、そんな気分にならなくて。…ごめん」
滉大ならわかってくれると思った。
彼も理恵子を心配していたから、同じ気持ちだろうと勝手に思っていた。でも。
「…いつまで?」
「え?…っ!?」
初めて聞くような低い声に驚いて顔を上げた瞬間、彼の鋭い視線がぶつかって息が出来なくなる。
「いつまでこれ、続くの?この前もそう言って断ったよね?そんなことを言ったら、理恵ちゃんが再婚でもしない限り、俺たちずっと出来ないよ。何で?俺より理恵ちゃんの方が大事?」
「そんなつもりじゃ…」
この時、ようやく気付いた。
この2か月。滉大よりも理恵子を優先させていた事で、彼がどんな気持ちだったのか。
何も言い返せずにいると、滉大は静かにベッドから抜け出た。
「…ごめん。言い過ぎた。…今日は俺、リビングで寝る。頭冷やしてくるから。おやすみ」
「っ、こうくん待って!」
バタン、と扉が閉まる音がやけに耳につく。
(怒らせた…。当たり前だ。私が悪い)
結婚の事も今回の事も、滉大の優しさに甘えすぎた。
彼だって不安になることもあるのに、わかっていて無視してしまった。
「っ…最低だ、私…」
ポツンと呟いた言葉は、誰にも聞かれる事なく、夜の静寂に消えていった。
滉大からプロポーズされたのは、付き合って3年目の冬。舞の32歳の誕生日の夜だった。
舞の好きな動物園デートと誕生日仕様のご馳走の準備までしてくれて、最高に楽しい一日だった。
そんな一日の締めくくりに、小さなアメジストとダイヤがついた婚約指輪と共に言われたプロポーズの言葉。
嬉しくて嬉しくて、涙が止まらなかった。
…でも。
「…ごめんなさい。少しだけ、考えさせて下さい」
滉大を嫌いになったわけじゃない。
むしろ一緒に過ごす度にどんどん好きになる。
すぐにプロポーズを受け入れられなかった理由は、親の離婚を間近で見てきた為、結婚生活というものに不安があるからだ。
「別れたいとかじゃない。ただ、『結婚』って考えると、ちょっと怖いの。だから気持ちの整理がつくまで、もう少しだけ待って欲しい」
自分勝手な理由だったと思う。
この時点で愛想をつかされても仕方がなかったと思う。
でも彼は笑って舞の頭を撫でてくれた。
「わかった。俺の今の気持ちを伝えておきたかっただけだから、気にしないで。舞ちゃんが俺の事を嫌いになってないなら、いつまでも待てるから。ほら、俺って待つのは得意だし」
舞を安心させるようなその笑顔に、申し訳ない気持ちになる。
「あの…同棲からでもいい?もっと一緒に居たい気持ちは、私も同じだから。結婚も、前向きに考えるし…」
「っ、うん!ありがとう!」
***
そうして、滉大の部屋に転がり込む形で同棲して1ヶ月。
二人と一匹の生活は思ったよりも快適で、毎日が楽しい。
今まではお互いの仕事の都合で会う時間が限られていたが、同棲してから必ず朝食と夕飯は二人で家で食べるようになった。
料理が苦手な舞だが、滉大だけに任せるのも申し訳なかったので、最近は理恵子にレシピを教えてもらいながら練習中だ。
だが、順調な同棲生活を送れば送るほど、このままでいいのかと不安になる。
(こうくん、本当はすぐにでも結婚したいんじゃないかな。なのにズルズルと返事を先延ばしにして、飼い殺しにしてるみたいで。私って嫌な女)
友人たちには同棲の事は話したが、プロポーズをされたことは言っていない。
誰かに相談したくてモヤモヤしている時だった。
滉大の姉の千晴から「一緒にお茶しない?」と誘われたのは。
「気にすることないって!あいつは舞ちゃんと一緒に居られれば幸せなんだから」
とあるカフェの、窓際のテーブル席に向かい合って座る舞と千晴。
生クリームがたっぷり乗ったふわふわのパンケーキを頬張りながら、千晴は明るく言った。
「…そう、ですかね?」
「そうよ!だってあいつ、舞ちゃんと同棲が決まった時、すっごく浮かれてたんだから。自慢されてウザいくらいだったわ」
千晴とは、初めて会った日に連絡先を交換してから、何度もメッセージでやり取りして、今では一緒に買い物やお茶をしたりと、すっかり仲良しになった。
「…まぁ、結婚をためらう舞ちゃんの気持ちは、わからないでもないけどね。事情はちょっと滉大から聞いたし。そういう家庭環境だったら滉大みたいにモテるやつが相手だと不安になるかも。でもね、舞ちゃん!これだけは声を大にして言っておく!滉大は舞ちゃんが大好きだから!この先死ぬまでずぅっと舞ちゃんだけをしつこく思い続けて浮気なんて絶対にしないから!安心して!」
周囲が気になるほどの大声は恥ずかしかったけれど、千晴の言葉が嬉しかった。
相変わらずモテる滉大だが、3年間恋人として過ごしてきて、舞を一途に想ってくれているのは、伝わっている。
「…ありがとうございます。千晴さん。なんか元気出ました」
「いいのよ。いつでも何でも話して!それより、今度はいつ会える?滉大が家に来るなって煩いから外でしか会えないけど、今度は理恵ちゃんの家で女子会しようよ!菜穂ちゃんにも会いたいし!」
「いいですねぇ。後で理恵ちゃんに聞いてみます」
だが、この約束は叶わなかった。
一週間後、理恵子の夫の信也が交通事故で亡くなり、女子会どころではなくなってしまったからだ。
***
(理恵ちゃん、大丈夫かな。菜穂ちゃんの手前、元気そうに見せてたけど、やっぱりしんどいだろうな)
信也が亡くなって2カ月が経った。
大切な人を失った理恵子は、痛々しいほどに覇気がなく、娘の菜穂の為になんとか毎日生きている状態だ。
そんな理恵子を心配して、舞は毎週、彼女の家に様子を見に行っている。
今日も、仕事帰りに一緒に夕飯を食べようと家に行ったが、たまたま理恵子の義母が来ていて、ひと悶着あったところだ。
(ってか、あの化け狸!信也さんが亡くなった後の手続きも全部、理恵ちゃんに押し付けておいて、何が親戚へのお中元代よ!思わず「理恵ちゃんはあなたのATMじゃない!」って言っちゃったし。亡くなった人を悪く言いたくないけど、信也さんももうちょっとお母さんをなんとかしておいて欲しかった。あれじゃ理恵ちゃんが可哀想)
イライラした気持ちを抑えながら帰宅する。
シャワーなどを終えてパジャマに着替えてベッドに入ると、先に寝ていたはずの滉大に後ろから抱きしめられた。
「おかえり」
「わっ、びっくりした。ごめん、起こしちゃった?」
「大丈夫。…お風呂上り?いい匂い」
「うん。…んっ…ちょっと、こうくん…あっ…」
首筋に吸い付かれたかと思ったら、そのままゆっくりと上がってきた彼の唇が、耳朶を甘噛みする。
それだけで、慣れた身体が一瞬で熱を持って、自分の口から甘い声が漏れた。
「あは。やっぱり耳、弱いね。可愛い。…ねぇ、舞ちゃん。キスしたい。していい?」
「…えっと…んっ」
何のための確認だったのか。返事を待たずにちゅっと唇にキスをされ、そのまま侵入してきた舌が口内をゆっくりと撫でる。
くちゅっと唾液が絡まる音と共に、その気持ちよさに体の力が抜けていくのがわかった。
「…はぁっ」
唇が離れ、とろんとした顔で彼を見る。
そのまま滉大の手が舞の服を脱がせようとした時、ハッとして慌てて止めた。
「ちょ、ちょっと待って!…キスはいいけど、えっちは…まだ…」
彼の手を自分の身体からやんわりと外して、続ける。
「理恵ちゃんがあんな状態だから、そんな気分にならなくて。…ごめん」
滉大ならわかってくれると思った。
彼も理恵子を心配していたから、同じ気持ちだろうと勝手に思っていた。でも。
「…いつまで?」
「え?…っ!?」
初めて聞くような低い声に驚いて顔を上げた瞬間、彼の鋭い視線がぶつかって息が出来なくなる。
「いつまでこれ、続くの?この前もそう言って断ったよね?そんなことを言ったら、理恵ちゃんが再婚でもしない限り、俺たちずっと出来ないよ。何で?俺より理恵ちゃんの方が大事?」
「そんなつもりじゃ…」
この時、ようやく気付いた。
この2か月。滉大よりも理恵子を優先させていた事で、彼がどんな気持ちだったのか。
何も言い返せずにいると、滉大は静かにベッドから抜け出た。
「…ごめん。言い過ぎた。…今日は俺、リビングで寝る。頭冷やしてくるから。おやすみ」
「っ、こうくん待って!」
バタン、と扉が閉まる音がやけに耳につく。
(怒らせた…。当たり前だ。私が悪い)
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