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その55 浮き沈みが激しい
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「美味しいお茶ですね」
「南の方で採れる茶葉らしいですよ。露店で売っていて、香りが良かったので買ってみたんです」
程なくして珍しいお茶を出されてセリカと女性店員が仲良く話をしていた。俺もいただいたが、紅茶にしては薬のような独特な匂いをしているなと感じる。
「ぴゅー……」
「紅茶は苦手か?」
俺の膝に乗っていたフォルスが俺のカップに手を伸ばしていたので、飲むかと差し出した。しかし匂いを嗅いでしゅんとなってしまった。
「あら、おチビちゃんは駄目でした?」
「まだ産まれてひと月経っていないんだ。薬っぽい匂いがダメなのかもしれない。後でミルクでもやるから大丈夫だ」
「ごめんねえ」
「ぴゅい……」
「あらら」
店員が顔を近づけるとフォルスは俺の懐に逃げ込んだ。やはり慣れないと怖いようである。そう考えると王妃様達は頑張った方だと思う。
「嫌われちゃったかー。でも懐きすぎて誰にでもついていく感じじゃないから安心かもしれませんね」
「あー、それは私もそう思ってた! フォルス、知らない人について言っちゃダメだからね?」
「ぴゅい!」
「ええー、可愛いー!」
顔を半分だけ出してセリカに片手を上げて返事をするフォルス。そんな仕草に店員がメロメロになっていた。
そんな話をしていると奥の部屋から母親が戻ってくる。
「出来たよ。ドラゴンの鱗なんてめったに使わないから手が痛くなっちまったよ」
「それでも針を通せたのか、凄いな」
「あれくらいならね。ほら、これでいいかい?」
不敵に笑いながら仕上がった服を見せてくれ、セリカが受け取った。広げてみると、その場に居た全員で感嘆の声が上がった。
「可愛い感じだわ! あれ、ポケットはちょっと深めになっている?」
「まだ大きくなるだろう? だからちょっと深めにね。二重ポケットにしているから足を引っかけられるはずさ」
「へえ、考えているなあ」
胸元に大きめのポケットが貼り付けられ、それをドラゴンの鱗でカバーしていた。
しかしそこだけ浮かないように服全体の模様にするよう鱗を散りばめていた。
そして深めのポケットは将来のことも考えている。
「ちょっと着てみるか」
「ラッヘさんがこういうのを率先しているのは面白いかも……」
こういうのにワクワクしてしまうのは男だからだろう。さっそくジャケットを脱いでそこそこ厚手の服を着てみる。
「お、ちょうどいいな……フォルス、来い」
「ぴゅい♪」
セリカの選んだしっくりくる服は悪くない。深緑をしているので鱗との相性もバッチリだ。さっそくフォルスを抱きかかえてポケットに招き入れる。
「ぴゅーい!」
「あ、嬉しそう♪」
もぞもぞと動いた後、すっぽりと収まったポケットから顔を出して大きく鳴いた。
少なくともシャツの襟首にひっかかることなく足場があるのはフォルスも楽そうである。
「どうだい?」
「こいつが満足そうだから大丈夫だ。セリカはどうだ?」
「大丈夫かな?」
他の服をチェックしていたセリカに聞いてみたところ問題ないとの返答があった。
セリカがいいならいいかと俺は立ち上がりカバンを開けた。
「支払いをするよ。いくらになる?」
「全部で二万セラってところかね。服だけなら六着で一万五千セラだけど、裁縫料がかかっているってところかね」
「そうか。ではこれでいい。釣りはいらない」
俺は五万セラを母親店員に渡す。そこで驚きの声が上がった。
「え!? いくらなんでも貰い過ぎだよ」
「いいんだ。少し無理を言ったし、時間も早かった。お茶代を兼ねているとでも思ってくれ」
「奮発するねえ。ただの冒険者じゃないね、あんた。嬢ちゃんもいい男を掴まえたね」
「はい! 私の命の恩人でもあるんです! 強いけど優しい人なんですよ」
「いいなあ、ロマンティック」
セリカにのろけられたと母親が笑い、お金は受け取ってくれた。
「また用があったら来なよ。そのチビがでかくなったら背負い袋でも作ってあげるよ」
「はは、そこまでになったら町には連れて入れないかもしれないな。ありがとう、それじゃ行くか」
「うん!」
「またお越しくださいー!」
「ぴゅーい」
店員が手を振ると、フォルスも真似をして手を振っていた。顔を隠しているのが可愛い。
「いい店だったね」
「ああ。またなにか買いに来よう。防寒服もあるといいかもな」
「あ、フォルスの服を作ってもらうのとかどう?」
「ぴゅー♪」
俺達が話していると、フォルスはポケットが気に入ったのかもぞもぞと動いては顔を覗かせていた。ストンと落ちることはもう無いのでそれが嬉しいようである。
「うふふ、喜んでるね。後で私も服を着てフォルスをポケットに入れようっと」
セリカが俺の横からぴゅいぴゅい鳴いているフォルスを撫でる。さて、次は食料の買い出しにするかと思ったところで――
「すみません。そこの人」
「ん?」
――眼鏡をかけた女性に声をかけられた。なんだかイライラしているような雰囲気を出している。
「なんですかね?」
「ちょっと人を探していまして……この辺に滅竜士《ドラゴンバスター》のラッヘさんという方がいるとの情報を聞いて尋ね歩いているところなんです」
「え?」
俺を探していた?
なにかドラゴン関連の話だろうか。そう思って口を開こうとしたら、セリカが先に話し出す。
「えっと、その人になにか用事が?」
「ええ、前から憧れておりまして……恥ずかしながらお付き合いしたいと思ってまして」
「……なるほど」
瞬間、周囲の空気が冷たくなった気がする。それに気づかないのか、女性はくねくねと身体をくねらせながら続けた。
「この身体ならきっと満足していただけると思うんですよね! やっぱり大きい方が好きって言うじゃあありませんか? くく……そうしてわたしは大富豪へ……」
「そうですか。とりあえず見かけなかったので他を当たってください」
「チッ、使えませんね。手間を取らせてすみませんね」
「ふん」
「ぴゅーい」
怒るセリカを宥めようと手を伸ばすフォルス。
「トカゲ……? そんなのをペットにしているなんて、あなたの彼氏は変人ですねえ」
「なにおう……!」
「いい、いい。行くぞセリカ」
「うん。べーっだ!」
「チッ!」
俺を探していた女性は舌打ちをしながらこの場を去って行った。俺達も歩き出すと、セリカが口を尖らせる。
「ったく! ああいうのも居るから早く告白して良かったわ! ラッヘさん、押し切られそうだし」
「まあ、強くなきゃ連れて行けないしあの子は無理だろ」
「……おっぱいに騙されるって言うし」
「そういうヤツも居るってだけだ」
にしても急な女性だったな。
そういえばどこかで見た気がするが、どこだったっけ? とにかく態度が悪いのでもう会いたくないなあと思う俺であった。
「南の方で採れる茶葉らしいですよ。露店で売っていて、香りが良かったので買ってみたんです」
程なくして珍しいお茶を出されてセリカと女性店員が仲良く話をしていた。俺もいただいたが、紅茶にしては薬のような独特な匂いをしているなと感じる。
「ぴゅー……」
「紅茶は苦手か?」
俺の膝に乗っていたフォルスが俺のカップに手を伸ばしていたので、飲むかと差し出した。しかし匂いを嗅いでしゅんとなってしまった。
「あら、おチビちゃんは駄目でした?」
「まだ産まれてひと月経っていないんだ。薬っぽい匂いがダメなのかもしれない。後でミルクでもやるから大丈夫だ」
「ごめんねえ」
「ぴゅい……」
「あらら」
店員が顔を近づけるとフォルスは俺の懐に逃げ込んだ。やはり慣れないと怖いようである。そう考えると王妃様達は頑張った方だと思う。
「嫌われちゃったかー。でも懐きすぎて誰にでもついていく感じじゃないから安心かもしれませんね」
「あー、それは私もそう思ってた! フォルス、知らない人について言っちゃダメだからね?」
「ぴゅい!」
「ええー、可愛いー!」
顔を半分だけ出してセリカに片手を上げて返事をするフォルス。そんな仕草に店員がメロメロになっていた。
そんな話をしていると奥の部屋から母親が戻ってくる。
「出来たよ。ドラゴンの鱗なんてめったに使わないから手が痛くなっちまったよ」
「それでも針を通せたのか、凄いな」
「あれくらいならね。ほら、これでいいかい?」
不敵に笑いながら仕上がった服を見せてくれ、セリカが受け取った。広げてみると、その場に居た全員で感嘆の声が上がった。
「可愛い感じだわ! あれ、ポケットはちょっと深めになっている?」
「まだ大きくなるだろう? だからちょっと深めにね。二重ポケットにしているから足を引っかけられるはずさ」
「へえ、考えているなあ」
胸元に大きめのポケットが貼り付けられ、それをドラゴンの鱗でカバーしていた。
しかしそこだけ浮かないように服全体の模様にするよう鱗を散りばめていた。
そして深めのポケットは将来のことも考えている。
「ちょっと着てみるか」
「ラッヘさんがこういうのを率先しているのは面白いかも……」
こういうのにワクワクしてしまうのは男だからだろう。さっそくジャケットを脱いでそこそこ厚手の服を着てみる。
「お、ちょうどいいな……フォルス、来い」
「ぴゅい♪」
セリカの選んだしっくりくる服は悪くない。深緑をしているので鱗との相性もバッチリだ。さっそくフォルスを抱きかかえてポケットに招き入れる。
「ぴゅーい!」
「あ、嬉しそう♪」
もぞもぞと動いた後、すっぽりと収まったポケットから顔を出して大きく鳴いた。
少なくともシャツの襟首にひっかかることなく足場があるのはフォルスも楽そうである。
「どうだい?」
「こいつが満足そうだから大丈夫だ。セリカはどうだ?」
「大丈夫かな?」
他の服をチェックしていたセリカに聞いてみたところ問題ないとの返答があった。
セリカがいいならいいかと俺は立ち上がりカバンを開けた。
「支払いをするよ。いくらになる?」
「全部で二万セラってところかね。服だけなら六着で一万五千セラだけど、裁縫料がかかっているってところかね」
「そうか。ではこれでいい。釣りはいらない」
俺は五万セラを母親店員に渡す。そこで驚きの声が上がった。
「え!? いくらなんでも貰い過ぎだよ」
「いいんだ。少し無理を言ったし、時間も早かった。お茶代を兼ねているとでも思ってくれ」
「奮発するねえ。ただの冒険者じゃないね、あんた。嬢ちゃんもいい男を掴まえたね」
「はい! 私の命の恩人でもあるんです! 強いけど優しい人なんですよ」
「いいなあ、ロマンティック」
セリカにのろけられたと母親が笑い、お金は受け取ってくれた。
「また用があったら来なよ。そのチビがでかくなったら背負い袋でも作ってあげるよ」
「はは、そこまでになったら町には連れて入れないかもしれないな。ありがとう、それじゃ行くか」
「うん!」
「またお越しくださいー!」
「ぴゅーい」
店員が手を振ると、フォルスも真似をして手を振っていた。顔を隠しているのが可愛い。
「いい店だったね」
「ああ。またなにか買いに来よう。防寒服もあるといいかもな」
「あ、フォルスの服を作ってもらうのとかどう?」
「ぴゅー♪」
俺達が話していると、フォルスはポケットが気に入ったのかもぞもぞと動いては顔を覗かせていた。ストンと落ちることはもう無いのでそれが嬉しいようである。
「うふふ、喜んでるね。後で私も服を着てフォルスをポケットに入れようっと」
セリカが俺の横からぴゅいぴゅい鳴いているフォルスを撫でる。さて、次は食料の買い出しにするかと思ったところで――
「すみません。そこの人」
「ん?」
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「なんですかね?」
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「え?」
俺を探していた?
なにかドラゴン関連の話だろうか。そう思って口を開こうとしたら、セリカが先に話し出す。
「えっと、その人になにか用事が?」
「ええ、前から憧れておりまして……恥ずかしながらお付き合いしたいと思ってまして」
「……なるほど」
瞬間、周囲の空気が冷たくなった気がする。それに気づかないのか、女性はくねくねと身体をくねらせながら続けた。
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「そうですか。とりあえず見かけなかったので他を当たってください」
「チッ、使えませんね。手間を取らせてすみませんね」
「ふん」
「ぴゅーい」
怒るセリカを宥めようと手を伸ばすフォルス。
「トカゲ……? そんなのをペットにしているなんて、あなたの彼氏は変人ですねえ」
「なにおう……!」
「いい、いい。行くぞセリカ」
「うん。べーっだ!」
「チッ!」
俺を探していた女性は舌打ちをしながらこの場を去って行った。俺達も歩き出すと、セリカが口を尖らせる。
「ったく! ああいうのも居るから早く告白して良かったわ! ラッヘさん、押し切られそうだし」
「まあ、強くなきゃ連れて行けないしあの子は無理だろ」
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