49 / 57
第四十九話
しおりを挟む
「その依頼、お受けしましょう」
「ちょっと……!?」
「ええ!? オーガですよ、オーガ! ホブゴブリンとは比べ物にならない凶悪な魔物なんですよ!」
エルゴさんの話を聞き、あたしは即決で依頼を受けることにした。
正直、シーフとしてのあたしが受けようと思ったらかなり手ごわい相手だ。正面切ってやり合えるわけもない。
罠を張って、薬品や道具を総動員してようやく勝てるかどうか。それがオーガという魔物だ。とにかくゴブリンよりも賢いのが厄介なんだよなあ。
だけど戦える冒険者が居ない今、放置するわけにもいかない。嫌がらせだとエルゴさんは言うけど、どういう理由があっても魔物を放置するような形になるのはマズイのである。
「オーガの集団なら黙っているわけにはいかね……いきませんわ。幸い、あたしも魔法が使えるし、精霊たちと協力すれば倒せますわですのよ」
「コホン!」
「ま、まあ、そういうことなので任せて欲しいですわ」
「まあ、依頼票に書いている場所を見る限り、王都とこの町の間にある森の中みたいだし、放置はまずいよねー。王都から冒険者を出すべきだと思うけど……嫌がらせかー」
「面目ない……私が不甲斐ないばかりに……」
シルファーが依頼票をヒラヒラさせながら口を尖らせていると、エルゴさんは後頭部に手を当ててガクリと肩を落とす。
「ま、後は任せておきな。オーガなんざ、俺達にかかりゃ目じゃないからな。それにここの冒険者達はお前が不甲斐ないなんて思っているヤツはいねえよ」
そこでイフリーが親指を立てながら笑う。するといつの間にか受付カウンターに集まって来た冒険者達が口を開く。
「だな。イフリーさんの言う通りだぜ! ……というか、俺達が倒せれば一番いいんだけどな……」
「こうなりゃみんなで行くか?」
「ああ。聖女様を危険な場所へ行かせるわけにはいくまい」
「みんな……いや、そうだな。ここで頭を抱えているだけの男のなにがギルドマスターと言うのか。この依頼、私が行く」
「「「え!?」」」
あたしを危険に晒さない方がいいと、冒険者達が全員で依頼を受ければいいんじゃないかと口にする。みんないい奴等じゃないか。そう思った矢先、エルゴさんが頬を叩いてから、自分でこの依頼を完遂すると言い出した。
あたしはもちろん、他の冒険者達も目を見開いて驚いていた。そこへイフリーが言う。
「いけるのか? 装備は? 腕は鈍っちゃいないだろうな?」
「……鍛錬は続けている。実戦からは遠ざかっているが……」
「エルゴさんが戦うのは初めて見るぜ……? こりゃ、オレ達も行くしかねえな!」
「「おお!」」
「なので聖女様はいらっしゃらなくて大丈夫です」
「却下、ですわ」
「え?」
オーガ討伐は、ここで活動している冒険者達が全員で行くことになった……のだけど、あたしは渋い顔で却下をした。
エルゴさんや冒険者達がキョトンとする中、あたしは続ける。
「せっかく私が行く気になったのに、もういいとはあり得ませんね! そして私は回復魔法も使えるからケガをした時の保険になれます」
「む、むう……それは一理ありますが……」
「困っていますよ。ここはお任せした方がいいのでは……?」
「ダメですディーネ。ここで別れてしまい、万が一誰かが亡くなったりしたのを後で聞いたら私はきっと後悔するでしょう。ここは一緒に行くのです」
「し、しかし……」
「ディーネ」
「……! わかりました……」
ディーネが反対するのはいつものことなのだけど、今回ばかりはそういうわけにはいかない。
悪いけど、人目があるので聖女としての権限を活かすことにした。
彼女達はリアだとわかっているけど他の人間が見ている間は聖女(あたし)の言葉に従わざるを得ない。いつも利用されているわけだし、ここは逆に利用させてもらう。
「た、確かにありがたい申し出ですが……」
「ま、大丈夫だろ。王都の連中がなにか言ってきたら俺が言う」
「あた……私からも文句を言っておきましょう」
「……申し訳ありません。では、お力をお貸しください」
「まったく……先代に知られたらなんと言われるか……」
「……気がかりはそれだけではないがな。まあ、やりようはあるか」
「ん?」
ディーネはいつものことだけど、ノルム爺さんが神妙な顔で呟いたのは気になるな?
ま、後で聞けばいいか。
そうと決まれば――
「全員、しっかりした装備を。私達も装備をしましょう」
「わたし達は大丈夫だからアリアだけかなー? ガッチガチに固めようー」
「オーガ討伐は報酬が無いも同然になる。それでも行きたい者だけついていきてくれ」
「「「おおー!」」」
「聖女様と共闘とか二度とないかもしれないし、行くしかねえだろ!」
「よろしくお願いしますね」
「は、はいー!」
「やっぱ美人だよな……」
冒険者達がやる気になっているので、あたしが笑いながら『頼むぜ』をやわらかく言う。
すると彼等はさらにやる気になったようである。ふむ、あたしの顔は悪くないのか。
まあ、アリアは可愛らしい感じの雰囲気だったしな。
そんな調子で場は騒然となり、各々装備を整えたり道具をカバンに詰めたりとお忙しだった。
「私の装備はどうしましょうか」
あたしはひとまず装備を買うかと小声で言うと、ディーネがため息を吐きながらギルドの外へ来るように示唆して来た。
「?」
「なんだろうー」
シルファーも知らないらしく、顔を見合わせてから後を追う。そのまま近くに止めていた馬車へとやってきた。
「……不本意ながら、装備はあります。前にイフリーへ頼んでおいたものです」
「お、マジで!」
「まさかディーネが……!?」
「ああ、持ってきてたのか。前の休みの時、ディーネが見繕っておいてくれと言ってたんだよ」
「おお……でもサイズは……」
「私が誤るはずがありません」
自信満々でディーネが腰に手を当ててそういう。どうやらこういう事態に備えていたらしい。だけど早々ないと思っていたとのことなので「不本意」だと。
プレートメイルの胸当て部分にガントレット。レッグガードと急所は守れる感じだな。
シーフとして活動するならこの装備は重いけど、防御重視なら間違いない一品だ。
「こりゃいいや。武器は? あたしのダガーでいいか」
「そんなわけありますか! これを」
「お、ロッド?」
「はい。刃物を振り回す聖女などあってはなりませんし、これで魔法を使ってください。それもいざという時だけで」
「えー」
「まあまあ、依頼を受けられるだけでも進展があったよ。……オーガを放置できないし、リアの回復の力はきっと使う時が来ると思うし、英断だと思う」
「よっしゃ、んじゃ行きますか」
「オッケー!」
ということで予期せぬ形でギルドの冒険者達とオーガ退治となった。
規模がどれくらいか? 依頼票の内容ならなんとかなると思うけど、イレギュラーってのはあるもんだしなあ。この前のホブゴブリンみたいに。
あたしはそんなことを考えながら集合するのだった。
「ちょっと……!?」
「ええ!? オーガですよ、オーガ! ホブゴブリンとは比べ物にならない凶悪な魔物なんですよ!」
エルゴさんの話を聞き、あたしは即決で依頼を受けることにした。
正直、シーフとしてのあたしが受けようと思ったらかなり手ごわい相手だ。正面切ってやり合えるわけもない。
罠を張って、薬品や道具を総動員してようやく勝てるかどうか。それがオーガという魔物だ。とにかくゴブリンよりも賢いのが厄介なんだよなあ。
だけど戦える冒険者が居ない今、放置するわけにもいかない。嫌がらせだとエルゴさんは言うけど、どういう理由があっても魔物を放置するような形になるのはマズイのである。
「オーガの集団なら黙っているわけにはいかね……いきませんわ。幸い、あたしも魔法が使えるし、精霊たちと協力すれば倒せますわですのよ」
「コホン!」
「ま、まあ、そういうことなので任せて欲しいですわ」
「まあ、依頼票に書いている場所を見る限り、王都とこの町の間にある森の中みたいだし、放置はまずいよねー。王都から冒険者を出すべきだと思うけど……嫌がらせかー」
「面目ない……私が不甲斐ないばかりに……」
シルファーが依頼票をヒラヒラさせながら口を尖らせていると、エルゴさんは後頭部に手を当ててガクリと肩を落とす。
「ま、後は任せておきな。オーガなんざ、俺達にかかりゃ目じゃないからな。それにここの冒険者達はお前が不甲斐ないなんて思っているヤツはいねえよ」
そこでイフリーが親指を立てながら笑う。するといつの間にか受付カウンターに集まって来た冒険者達が口を開く。
「だな。イフリーさんの言う通りだぜ! ……というか、俺達が倒せれば一番いいんだけどな……」
「こうなりゃみんなで行くか?」
「ああ。聖女様を危険な場所へ行かせるわけにはいくまい」
「みんな……いや、そうだな。ここで頭を抱えているだけの男のなにがギルドマスターと言うのか。この依頼、私が行く」
「「「え!?」」」
あたしを危険に晒さない方がいいと、冒険者達が全員で依頼を受ければいいんじゃないかと口にする。みんないい奴等じゃないか。そう思った矢先、エルゴさんが頬を叩いてから、自分でこの依頼を完遂すると言い出した。
あたしはもちろん、他の冒険者達も目を見開いて驚いていた。そこへイフリーが言う。
「いけるのか? 装備は? 腕は鈍っちゃいないだろうな?」
「……鍛錬は続けている。実戦からは遠ざかっているが……」
「エルゴさんが戦うのは初めて見るぜ……? こりゃ、オレ達も行くしかねえな!」
「「おお!」」
「なので聖女様はいらっしゃらなくて大丈夫です」
「却下、ですわ」
「え?」
オーガ討伐は、ここで活動している冒険者達が全員で行くことになった……のだけど、あたしは渋い顔で却下をした。
エルゴさんや冒険者達がキョトンとする中、あたしは続ける。
「せっかく私が行く気になったのに、もういいとはあり得ませんね! そして私は回復魔法も使えるからケガをした時の保険になれます」
「む、むう……それは一理ありますが……」
「困っていますよ。ここはお任せした方がいいのでは……?」
「ダメですディーネ。ここで別れてしまい、万が一誰かが亡くなったりしたのを後で聞いたら私はきっと後悔するでしょう。ここは一緒に行くのです」
「し、しかし……」
「ディーネ」
「……! わかりました……」
ディーネが反対するのはいつものことなのだけど、今回ばかりはそういうわけにはいかない。
悪いけど、人目があるので聖女としての権限を活かすことにした。
彼女達はリアだとわかっているけど他の人間が見ている間は聖女(あたし)の言葉に従わざるを得ない。いつも利用されているわけだし、ここは逆に利用させてもらう。
「た、確かにありがたい申し出ですが……」
「ま、大丈夫だろ。王都の連中がなにか言ってきたら俺が言う」
「あた……私からも文句を言っておきましょう」
「……申し訳ありません。では、お力をお貸しください」
「まったく……先代に知られたらなんと言われるか……」
「……気がかりはそれだけではないがな。まあ、やりようはあるか」
「ん?」
ディーネはいつものことだけど、ノルム爺さんが神妙な顔で呟いたのは気になるな?
ま、後で聞けばいいか。
そうと決まれば――
「全員、しっかりした装備を。私達も装備をしましょう」
「わたし達は大丈夫だからアリアだけかなー? ガッチガチに固めようー」
「オーガ討伐は報酬が無いも同然になる。それでも行きたい者だけついていきてくれ」
「「「おおー!」」」
「聖女様と共闘とか二度とないかもしれないし、行くしかねえだろ!」
「よろしくお願いしますね」
「は、はいー!」
「やっぱ美人だよな……」
冒険者達がやる気になっているので、あたしが笑いながら『頼むぜ』をやわらかく言う。
すると彼等はさらにやる気になったようである。ふむ、あたしの顔は悪くないのか。
まあ、アリアは可愛らしい感じの雰囲気だったしな。
そんな調子で場は騒然となり、各々装備を整えたり道具をカバンに詰めたりとお忙しだった。
「私の装備はどうしましょうか」
あたしはひとまず装備を買うかと小声で言うと、ディーネがため息を吐きながらギルドの外へ来るように示唆して来た。
「?」
「なんだろうー」
シルファーも知らないらしく、顔を見合わせてから後を追う。そのまま近くに止めていた馬車へとやってきた。
「……不本意ながら、装備はあります。前にイフリーへ頼んでおいたものです」
「お、マジで!」
「まさかディーネが……!?」
「ああ、持ってきてたのか。前の休みの時、ディーネが見繕っておいてくれと言ってたんだよ」
「おお……でもサイズは……」
「私が誤るはずがありません」
自信満々でディーネが腰に手を当ててそういう。どうやらこういう事態に備えていたらしい。だけど早々ないと思っていたとのことなので「不本意」だと。
プレートメイルの胸当て部分にガントレット。レッグガードと急所は守れる感じだな。
シーフとして活動するならこの装備は重いけど、防御重視なら間違いない一品だ。
「こりゃいいや。武器は? あたしのダガーでいいか」
「そんなわけありますか! これを」
「お、ロッド?」
「はい。刃物を振り回す聖女などあってはなりませんし、これで魔法を使ってください。それもいざという時だけで」
「えー」
「まあまあ、依頼を受けられるだけでも進展があったよ。……オーガを放置できないし、リアの回復の力はきっと使う時が来ると思うし、英断だと思う」
「よっしゃ、んじゃ行きますか」
「オッケー!」
ということで予期せぬ形でギルドの冒険者達とオーガ退治となった。
規模がどれくらいか? 依頼票の内容ならなんとかなると思うけど、イレギュラーってのはあるもんだしなあ。この前のホブゴブリンみたいに。
あたしはそんなことを考えながら集合するのだった。
10
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
最強騎士は料理が作りたい
菁 犬兎
ファンタジー
こんにちわ!!私はティファ。18歳。
ある国で軽い気持ちで兵士になったら気付いたら最強騎士になってしまいました!でも私、本当は小さな料理店を開くのが夢なんです。そ・れ・な・の・に!!私、仲間に裏切られて敵国に捕まってしまいました!!あわわどうしましょ!でも、何だか王様の様子がおかしいのです。私、一体どうなってしまうんでしょうか?
*小説家になろう様にも掲載されております。
俺の妻になれと言われたので秒でお断りしてみた
ましろ
恋愛
「俺の妻になれ」
「嫌ですけど」
何かしら、今の台詞は。
思わず脊髄反射的にお断りしてしまいました。
ちなみに『俺』とは皇太子殿下で私は伯爵令嬢。立派に不敬罪なのかもしれません。
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
✻R-15は保険です。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる