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.... 潤也目線
しおりを挟む「潤也さん…」
気がつくと夕方を過ぎていた。
掠れた声に目を向けると彼が起きたらしい、ぼんやりした彼の顔を撫でてやる。
「起きたか?…すまん、仕事が長引いて。お腹すいてないか?」
「湧は…?」
「楓斗さんが来てくれて…海來君と一緒に遊んでもらってるから安心していい」
「お礼言わなきゃですね…」
彼が小さくではあったが笑ってくれたのを見てほっとする。
「明日は休みか?」
「はい、家で作業です」
「そうか。…俺も休もうかな」
「ダメですよ…」
「心配だ」
もし自分が居ない時に何かあれば、それに彼を今1人にはしたくない。
「もう少しかかるが…大丈夫か?」
「はい…一緒に帰りたいです」
分かった、と彼の頭を撫でて仕事の仕上げに取り掛かる。
あと少しで終わるはず、廣瀬は楓斗さんを迎えに行ったきり見ていない。
どうしたのだろう、そう思っていると廣瀬からメールが入る。
『情報掴めました。執務室の外出られますか?』
「透、ちょっと出てくるな」
「僕も楓斗君のところ行ってもいいですか?」
「あぁ、行こうか」
執務室を出て、彼を楓斗さん達がいる応接間へと送り届けると廣瀬の待つ場へと向かう。
「廣瀬、何か分かったか?」
「はい。詳しい身元は警察でないと分かりませんが、監視カメラに幾つも残っていますので証拠は十分、通報は済ませました」
「助かる。…しばらく透をどうするかだな。楓斗さんも巻き込んだら悪いし…透も仕事を休む訳には行かない。」
「ストーキングされるのは街に出てからですよね。…街に出てから、というのは不思議ですから恐らく街に入る付近に住んでいるのではと思います。自宅のバレているかの有無は分かりません」
「なるほど、明日は休みらしいからゆっくりさせて…暫くは送迎を付けようと思う。」
「それがいいかと。…なら明日は休みですね」
「お前1人でいいのか?」
「今日の仕事は捗っていたようなので。…毎日透さんに来て頂きたいくらいです」
「それは俺も同感だ」
彼がそばに居ると仕事が捗る。集中力が増すのだろうか。
廣瀬と2人、そっと応接間の窓から透達を覗く。
机と椅子を橋に寄せて追いかけっこをしているらしい。
楽しそうに笑っている。
「夕飯…湧と海來君が不機嫌になるぞ」
「何か買いに行きましょうか?…楓斗が何か買ってきたので少しは持つと思いますが」
「行くか。」
休憩がてら、と付け足しながら応接間のドアを開け、希望のものを聞いて買い出しに出かける。
「…男はこの会社まで着いてきたのか」
「はい。関係は知られていると思います。…恐らく、透さんが雑誌に載ったのが原因でしょう。透さんが貴方と夫夫なのは周知の事実です。」
「そうだな…」
突然表に出たもんな、とため息を着く。
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