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4話 モンスター大量発生
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ディアヌ・リーブスは聖女騎士団に所属している。
彼女達に与えられた任務はモンスターが起こすスタンピートを防ぐ事であった。
聖女騎士団は10名からなる最強達の集まりであり、全員が女性であった。
ディアヌはこの仕事を一人で受け持つ事となった。
彼女はオーガのスタンピートとゴブリンのスタンピートを討伐した実績を持っている。
数100体というモンスターを同時に駆逐する事が可能とされている。
それでもお姉さま達、つまり聖女騎士団の先輩達には勝てない実力ではある。
つまり聖女騎士団で一番弱いという事だ。
目標はお姉さま達を超える事であった。
彼女は基本的に走駆にてそのオークのスタンピート先に向かっていた。
スタンピートとは異常繁殖したモンスター達の事を言う。
大抵は数100体とされている。
現場にたどり着いたディアヌは絶句してしまった。
そして口から思わずため息が出た。
「これはスタンピートなんかじゃない、自然災害よ」
丘の上から見える無数の村たち、そこでは数十万体と呼ばれるオークの大群が、村に侵攻しようとしている。
村人達は四方を囲まれ逃げる事など出来ない。
どうやらオーク達の侵攻を遅らせているのは慎重さとそして大群のせいだ。
大群のオークを統率している者がいるのだろう。
ディアヌはそれを分析していた。
いくら数十万体でこちらに勝利の兆しがなかろうとも、そう簡単に諦めるわけにはいかない。
ディアヌは観察を続けていると、最初の分析が間違っていた事を悟る。
村々の前方に1人の少年と1人のオカマと1人の眼帯の老人がいた。
その3人の周りには無数のクレーターがあり、オーク達が死体となって身動き出来ない状況のようだ。
ディアヌは絶句していた。
あの者達は何者なのかと。
だから魔法で聴力を強化した。
【たくよーゼウスのかまやろう、もうちょっと本気だしてくれんかのう】
【だってあたくしが本気を出したら、村ごと破壊しちゃうわよん】
【違いないわい、ソレガシも本気をだしたらこの惑星が吹き飛ぶぞ】
【オーディンの旦那のそれは異常だから、物語は始まってジ・エンドってやつだろうなのじゃ】
【だからマルグロよ、お主がこの数十万体を片付けてみせる事をおすすめするよ】
【バカ言わないでくださいのうオーディン殿、ここはスマートに決めさせてもらいますぞい】
マルグロと呼ばれた老人口調の少年は右手に剣を持ち、左手に杖を持っている。
そのような装備をしている者を見た事などなかった。
オーク達はそれぞれが武器を構えながら、ゆっくりとゆっくりとマルグロに近づいていった。
少年は下を向いた。ディアヌは少年が自信を失くした物だと思った。
しかし少年マルグロがオークを睨み付けたその眼差しには狂気が含まれている事をディアヌは即座に悟った。
ディアヌは丘の上でその光景を見ているだけ、本来なら彼らに助力しなくてはいけない、しかしこの1人の少年と2人の老人の異様さに圧倒されていたのだ。
空は快晴でありながら、ディアヌの少女とした頭の中は曇天なのだ。
【オークなど初めて見るがのう、その下品な豚面を破壊してくれようて】
少年マルグロは跳躍してみせた。
次の瞬間オークの首が10体分落下する。
さらに杖からは炎の魔法が炸裂する。
剣術と魔法を同時に使うそれをディアヌは知っている。
それは伝説の魔法剣士というやつだ。
この世界では魔法と剣術を同時に扱うものは非常にまれとされている。
次から次へとオーク達の悲鳴が響き渡る。
それでもオーク達の頭は脳筋なのか何度も何度も仲間の屍を乗り越えて挑戦してくるのだ。
いつしか数十万体のオーク達は屍になってしまった。
2人の老人は地面に座って大きな欠伸をしている。
少年は掃除でもしたかのようにひょうひょうとしている。
だがオーク達の統率者を見た時、ディアヌは小さな悲鳴を上げていた。
そいつはオークグランドキングであった。
オークキングなら倒した事もあるディアヌ、しかしグランドキングだけは挑戦した事が無い。
伝記によるとオークグランドキングが現れたら、1つの王国が滅びるとされている。
どんなに強い勇者でもそう簡単には倒す事は不可能とされている。
だがマルグロ少年はにやにやしている。
あの少年が敵の力量を測り間違えるわけが無い、だがディアヌはいてもたってもいられず、足を魔法で強化して走り出した。
ディアヌは強化魔法の達人であり、強化魔法と細剣の達人でもある。
魔法と剣術を同時に使うのが伝説級なら、強化魔法と剣術を同時に使うのも伝説級かというと違う、攻撃魔法だとイメージしたりしなくてはならず、しかし強化魔法だとあらかじめ作動させる石に付与しておくことで同時に使えるということだ。
攻撃魔法は石には付与できず、強化魔法は石に付与できる。
しかし中には攻撃魔法を石に付与する者達がいるとされる。
ディアヌはそこに到着した時。
マルグロ少年はこちらをじっと見ていた。
「でさっきから、覗き見していたお嬢様はあなたかな?」
そのときディアヌはマルグロ少年の整った表情を見て、心がきゅんとなったのであった。
彼女達に与えられた任務はモンスターが起こすスタンピートを防ぐ事であった。
聖女騎士団は10名からなる最強達の集まりであり、全員が女性であった。
ディアヌはこの仕事を一人で受け持つ事となった。
彼女はオーガのスタンピートとゴブリンのスタンピートを討伐した実績を持っている。
数100体というモンスターを同時に駆逐する事が可能とされている。
それでもお姉さま達、つまり聖女騎士団の先輩達には勝てない実力ではある。
つまり聖女騎士団で一番弱いという事だ。
目標はお姉さま達を超える事であった。
彼女は基本的に走駆にてそのオークのスタンピート先に向かっていた。
スタンピートとは異常繁殖したモンスター達の事を言う。
大抵は数100体とされている。
現場にたどり着いたディアヌは絶句してしまった。
そして口から思わずため息が出た。
「これはスタンピートなんかじゃない、自然災害よ」
丘の上から見える無数の村たち、そこでは数十万体と呼ばれるオークの大群が、村に侵攻しようとしている。
村人達は四方を囲まれ逃げる事など出来ない。
どうやらオーク達の侵攻を遅らせているのは慎重さとそして大群のせいだ。
大群のオークを統率している者がいるのだろう。
ディアヌはそれを分析していた。
いくら数十万体でこちらに勝利の兆しがなかろうとも、そう簡単に諦めるわけにはいかない。
ディアヌは観察を続けていると、最初の分析が間違っていた事を悟る。
村々の前方に1人の少年と1人のオカマと1人の眼帯の老人がいた。
その3人の周りには無数のクレーターがあり、オーク達が死体となって身動き出来ない状況のようだ。
ディアヌは絶句していた。
あの者達は何者なのかと。
だから魔法で聴力を強化した。
【たくよーゼウスのかまやろう、もうちょっと本気だしてくれんかのう】
【だってあたくしが本気を出したら、村ごと破壊しちゃうわよん】
【違いないわい、ソレガシも本気をだしたらこの惑星が吹き飛ぶぞ】
【オーディンの旦那のそれは異常だから、物語は始まってジ・エンドってやつだろうなのじゃ】
【だからマルグロよ、お主がこの数十万体を片付けてみせる事をおすすめするよ】
【バカ言わないでくださいのうオーディン殿、ここはスマートに決めさせてもらいますぞい】
マルグロと呼ばれた老人口調の少年は右手に剣を持ち、左手に杖を持っている。
そのような装備をしている者を見た事などなかった。
オーク達はそれぞれが武器を構えながら、ゆっくりとゆっくりとマルグロに近づいていった。
少年は下を向いた。ディアヌは少年が自信を失くした物だと思った。
しかし少年マルグロがオークを睨み付けたその眼差しには狂気が含まれている事をディアヌは即座に悟った。
ディアヌは丘の上でその光景を見ているだけ、本来なら彼らに助力しなくてはいけない、しかしこの1人の少年と2人の老人の異様さに圧倒されていたのだ。
空は快晴でありながら、ディアヌの少女とした頭の中は曇天なのだ。
【オークなど初めて見るがのう、その下品な豚面を破壊してくれようて】
少年マルグロは跳躍してみせた。
次の瞬間オークの首が10体分落下する。
さらに杖からは炎の魔法が炸裂する。
剣術と魔法を同時に使うそれをディアヌは知っている。
それは伝説の魔法剣士というやつだ。
この世界では魔法と剣術を同時に扱うものは非常にまれとされている。
次から次へとオーク達の悲鳴が響き渡る。
それでもオーク達の頭は脳筋なのか何度も何度も仲間の屍を乗り越えて挑戦してくるのだ。
いつしか数十万体のオーク達は屍になってしまった。
2人の老人は地面に座って大きな欠伸をしている。
少年は掃除でもしたかのようにひょうひょうとしている。
だがオーク達の統率者を見た時、ディアヌは小さな悲鳴を上げていた。
そいつはオークグランドキングであった。
オークキングなら倒した事もあるディアヌ、しかしグランドキングだけは挑戦した事が無い。
伝記によるとオークグランドキングが現れたら、1つの王国が滅びるとされている。
どんなに強い勇者でもそう簡単には倒す事は不可能とされている。
だがマルグロ少年はにやにやしている。
あの少年が敵の力量を測り間違えるわけが無い、だがディアヌはいてもたってもいられず、足を魔法で強化して走り出した。
ディアヌは強化魔法の達人であり、強化魔法と細剣の達人でもある。
魔法と剣術を同時に使うのが伝説級なら、強化魔法と剣術を同時に使うのも伝説級かというと違う、攻撃魔法だとイメージしたりしなくてはならず、しかし強化魔法だとあらかじめ作動させる石に付与しておくことで同時に使えるということだ。
攻撃魔法は石には付与できず、強化魔法は石に付与できる。
しかし中には攻撃魔法を石に付与する者達がいるとされる。
ディアヌはそこに到着した時。
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