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番外編
餅つき 前編
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『『『ほわ~』』』
テレビの前で妖精達が、口と目を大きく開けて、見ている。
「これが、餅つきよ」
『凄いです』
『速いですね』
『今日は、これをするのですね』
「そうよ」
「いやいやいや、母さん?嘘を言っちゃだめでしょ」
「えっ、だって、これから餅つきするんだから、嘘なんて言ってないわよ」
テレビで映し出されているのは、正月の準備や正月の様子を映し出した再放送のもので…母さんは、高速餅つきで有名なお店のものところで、妖精達に餅つきの説明をした。
「臼も杵もないんだから、あんなのは、出来ないよ。ウチはこれ」
俺は、直径四十センチ程で高さが五十センチ程の円柱の機械を皆にみせる。
「えっ、まだそれ使えるの?」
母さんが、すごく驚いてる。
「使えるよ。一応、壊れたら、餅つき出来るベーカリーにしようかなぁーて、思っているけど、壊れないんだよねー」
「はぁー、だってそれ、三十年以上になるでしょ、確か、正也が、小学校に上がった位に買ったものよ」
「そうらしいね。年一回しか使わないからかな?」
『それは、何ですか?』
「餅つきの機械だよ」
『これで、餅つきするですか?』
妖精達が、和室から出て来て、餅つき器を囲んでペタペタ触り出す。
「そうだよ。はい、皆、危ないから下がっていて」
俺が、みんなを機械から離したところに、瑞樹とファラムが、一晩、水に浸けた餅米を持ってきてくれた。
俺は、蓋を開け、用意しておいた水を機械の底入れ、はねをセットして、米を入れてもらい、蓋をしてスイッチをいれる。
妖精達は、じーと、機械を見ているがウンともスンともいわないので、焦れ始めた。
『餅つきしてるですか?』
「いや、まだだよ。今は、餅をつけるように、お米を蒸しているんだ」
『むしてる?』
「ほら、茶碗蒸しとか、プリンとか、蒸しパンとか、蒸気で温めて料理したでしょ。それを、蒸すっていうんだよ」
『!、美味しくなるですね』
「えっ?ああ、まぁ、食べられるようにはなるから…」
「少し時間がかかるようでしたら、お茶にしませんか?」
休みの日は、朝食のあと、コーヒーを飲んでまったりするのだけど、今日は、餅つきをするので、朝食後、正兄を送り出し、直ぐに片付けをしたからちょうどいい、コーヒー飲みながら待つことにする。
ウチの、コーヒータイムは、ちょっと贅沢なものになってる。
カウンター席や、ダイニングテーブルに座りながら、注文を始める。
「今日は、どうしようかなぁ?モカチーノで、シナモンつけて」
「アルフちゃん、私は、カプチーノで、綺麗な模様入りにして」
『キャラメルカプチーノ』
『カフェショコラ』
『カプチーノで、ルフナつけて下さい!』
「…カフェラテで」
それぞれ、好きなものを注文する。基本はキルさんがやるのだけど、温めたミルクを泡立てるのはアルフさんが得意で、しかも、ラテアートを特集した画像を見せたら、挑戦してくれて、それが、めちゃくちゃ上手だった。アルフさんの意外な才能にダリルくん達も驚いていて、自分達も挑戦したけど、キルさんは…、ファルムは、綺麗な模様は描けたけど、時間がかかりすぎて…、ダリルくんは、立体的なのが、上手だったうえに、フレーバーコーヒーも、美味しいくしてくれる。なので、朝のコーヒーは、オーダーに応じて三人で入れてくれる。
俺達は、休みの日だけだけど、家にいる母さん達は、毎日らしく、しかも、綺麗な模様も、毎日言われるらしく、アルフさんは、正兄の本棚で、世界の模様を勉強中…
ココが、ルフナつきと言ったのは、ダリルくんに、立体的にルフナさんを模した泡をのせて欲しいということ…どうやら、喧嘩をしたらしい。そう、立体ラテアートの一番注文数が多いのが、妖精達によるルフナさん、理由は、喧嘩(妖精達と、ルフナさんの喧嘩は、大抵、食べ物の事で、口達者なルフナさんに、妖精達が負けることが多い…)の後の憂さ晴らしに、ルフナさんを飲み込むためだ。
「またですか…」
ダリルくんが、ため息混じりで、アルフさんから、泡立てたミルクをもらってる。
ちなみに、母さんや妖精達は身体が小さいので、エスプレッソカップで飲んでるから、絵を描くのも細かい作業になっている。
「俺も、久々に描いてもらおうかな、山椒魚バージョンのキルさんのせられる?」
「のせられますけど…良いんですか?蜥蜴苦手ですよね」
「とかげと言うな」
ダリルくんの返答に、キルさんが突っ込み入れる。
「トカゲはね…でも、キルさんのは、マルっこいし、小さいから可愛げあるからね。でかくなるとやっぱりダメだけど」
「ああ、はい。可愛いですね、分かりました」
「おい!」
ココのルフナさんを、完成させて、俺のカップの上にも泡をのせ、ササッと、形を整え爪楊枝でなにやら描いて、俺の前にカップを置く。
「おお、かわいい」
「ホントだ。更に、丸みをつけてくれたんだね。ダルマみたい」
俺と、瑞樹がかわいいキルさんにほのぼのしていると、複雑な顔をしたキルさん、笑顔のダリルくんとアルフさんも、自分のカップを持って席につく。
精霊達は、冒険せず、メニューが決まっている。キルさんとダリルくんは、大丈夫?と思ってしまう程の濃いコーヒーだ。ちゃんとした道具や材料があればエスプレッソっと言っていいのだけど、ウチのは、エスプレッソ風で、ただ、インスタントのコーヒーをとかすだけたがらなぁ…それを、ストレートで、二人は飲んでしまう。アルフとファラムは、アイスカフェオレだ。最近、知ったのだが、二人はあまり温かいものは食べないらしい。冷たいものの方が好きなんだそうだ。
この季節、熱々の鍋とかやるけど、二人は熱をとってから食べてる。
勿体ないと思ってしまうのは、俺だけかなぁ?
そんなことを思いながら、キルさんラテをスマホで写真に納め、コーヒーを飲んでいると、餅つきのブザーがなる。
「おっ、蒸し上がった。テーブルの上片付けて」
俺は、皆に片付けを頼み、慌てて機械に近づき、蓋を取る。設定を餅つきの方に回すと、ウィンウィンという音の合間に、ゴゴゴという音がし出して、徐々に米粒がなっていく…俺はキッチンに向かい、手を洗い、水に濡れたままのてで、機械のところにもどる。
『『『ほわ~』』』
粒がなくなり、お餅になって 回転し始めたのを、妖精達は、また、口と目を大きく開けてみている。
「つけたよ」
「こっちも、準備OK」
「はいよっと」
俺は、回っている餅にタイミングを合わせ持ち上げ、そのまま、瑞樹達が用意してくれたラップの上に餅をどさりと置く。それを見て、瑞樹が機械のスイッチを切ってくれる。
俺はそのまま鏡餅の分を丸めて、後は、伸してしまう。
「あれ?鏡餅、一つ分しかないわよ?」
「え?ああ、ウチは、玄関だけだよ。神棚ないから」
「去年まではそうだったけど、今年は…」
そう言って母さんは、精霊達に目を向ける。
「ん?どういう事?」
「もう、あなた達、慣れすぎよ。」
テレビの前で妖精達が、口と目を大きく開けて、見ている。
「これが、餅つきよ」
『凄いです』
『速いですね』
『今日は、これをするのですね』
「そうよ」
「いやいやいや、母さん?嘘を言っちゃだめでしょ」
「えっ、だって、これから餅つきするんだから、嘘なんて言ってないわよ」
テレビで映し出されているのは、正月の準備や正月の様子を映し出した再放送のもので…母さんは、高速餅つきで有名なお店のものところで、妖精達に餅つきの説明をした。
「臼も杵もないんだから、あんなのは、出来ないよ。ウチはこれ」
俺は、直径四十センチ程で高さが五十センチ程の円柱の機械を皆にみせる。
「えっ、まだそれ使えるの?」
母さんが、すごく驚いてる。
「使えるよ。一応、壊れたら、餅つき出来るベーカリーにしようかなぁーて、思っているけど、壊れないんだよねー」
「はぁー、だってそれ、三十年以上になるでしょ、確か、正也が、小学校に上がった位に買ったものよ」
「そうらしいね。年一回しか使わないからかな?」
『それは、何ですか?』
「餅つきの機械だよ」
『これで、餅つきするですか?』
妖精達が、和室から出て来て、餅つき器を囲んでペタペタ触り出す。
「そうだよ。はい、皆、危ないから下がっていて」
俺が、みんなを機械から離したところに、瑞樹とファラムが、一晩、水に浸けた餅米を持ってきてくれた。
俺は、蓋を開け、用意しておいた水を機械の底入れ、はねをセットして、米を入れてもらい、蓋をしてスイッチをいれる。
妖精達は、じーと、機械を見ているがウンともスンともいわないので、焦れ始めた。
『餅つきしてるですか?』
「いや、まだだよ。今は、餅をつけるように、お米を蒸しているんだ」
『むしてる?』
「ほら、茶碗蒸しとか、プリンとか、蒸しパンとか、蒸気で温めて料理したでしょ。それを、蒸すっていうんだよ」
『!、美味しくなるですね』
「えっ?ああ、まぁ、食べられるようにはなるから…」
「少し時間がかかるようでしたら、お茶にしませんか?」
休みの日は、朝食のあと、コーヒーを飲んでまったりするのだけど、今日は、餅つきをするので、朝食後、正兄を送り出し、直ぐに片付けをしたからちょうどいい、コーヒー飲みながら待つことにする。
ウチの、コーヒータイムは、ちょっと贅沢なものになってる。
カウンター席や、ダイニングテーブルに座りながら、注文を始める。
「今日は、どうしようかなぁ?モカチーノで、シナモンつけて」
「アルフちゃん、私は、カプチーノで、綺麗な模様入りにして」
『キャラメルカプチーノ』
『カフェショコラ』
『カプチーノで、ルフナつけて下さい!』
「…カフェラテで」
それぞれ、好きなものを注文する。基本はキルさんがやるのだけど、温めたミルクを泡立てるのはアルフさんが得意で、しかも、ラテアートを特集した画像を見せたら、挑戦してくれて、それが、めちゃくちゃ上手だった。アルフさんの意外な才能にダリルくん達も驚いていて、自分達も挑戦したけど、キルさんは…、ファルムは、綺麗な模様は描けたけど、時間がかかりすぎて…、ダリルくんは、立体的なのが、上手だったうえに、フレーバーコーヒーも、美味しいくしてくれる。なので、朝のコーヒーは、オーダーに応じて三人で入れてくれる。
俺達は、休みの日だけだけど、家にいる母さん達は、毎日らしく、しかも、綺麗な模様も、毎日言われるらしく、アルフさんは、正兄の本棚で、世界の模様を勉強中…
ココが、ルフナつきと言ったのは、ダリルくんに、立体的にルフナさんを模した泡をのせて欲しいということ…どうやら、喧嘩をしたらしい。そう、立体ラテアートの一番注文数が多いのが、妖精達によるルフナさん、理由は、喧嘩(妖精達と、ルフナさんの喧嘩は、大抵、食べ物の事で、口達者なルフナさんに、妖精達が負けることが多い…)の後の憂さ晴らしに、ルフナさんを飲み込むためだ。
「またですか…」
ダリルくんが、ため息混じりで、アルフさんから、泡立てたミルクをもらってる。
ちなみに、母さんや妖精達は身体が小さいので、エスプレッソカップで飲んでるから、絵を描くのも細かい作業になっている。
「俺も、久々に描いてもらおうかな、山椒魚バージョンのキルさんのせられる?」
「のせられますけど…良いんですか?蜥蜴苦手ですよね」
「とかげと言うな」
ダリルくんの返答に、キルさんが突っ込み入れる。
「トカゲはね…でも、キルさんのは、マルっこいし、小さいから可愛げあるからね。でかくなるとやっぱりダメだけど」
「ああ、はい。可愛いですね、分かりました」
「おい!」
ココのルフナさんを、完成させて、俺のカップの上にも泡をのせ、ササッと、形を整え爪楊枝でなにやら描いて、俺の前にカップを置く。
「おお、かわいい」
「ホントだ。更に、丸みをつけてくれたんだね。ダルマみたい」
俺と、瑞樹がかわいいキルさんにほのぼのしていると、複雑な顔をしたキルさん、笑顔のダリルくんとアルフさんも、自分のカップを持って席につく。
精霊達は、冒険せず、メニューが決まっている。キルさんとダリルくんは、大丈夫?と思ってしまう程の濃いコーヒーだ。ちゃんとした道具や材料があればエスプレッソっと言っていいのだけど、ウチのは、エスプレッソ風で、ただ、インスタントのコーヒーをとかすだけたがらなぁ…それを、ストレートで、二人は飲んでしまう。アルフとファラムは、アイスカフェオレだ。最近、知ったのだが、二人はあまり温かいものは食べないらしい。冷たいものの方が好きなんだそうだ。
この季節、熱々の鍋とかやるけど、二人は熱をとってから食べてる。
勿体ないと思ってしまうのは、俺だけかなぁ?
そんなことを思いながら、キルさんラテをスマホで写真に納め、コーヒーを飲んでいると、餅つきのブザーがなる。
「おっ、蒸し上がった。テーブルの上片付けて」
俺は、皆に片付けを頼み、慌てて機械に近づき、蓋を取る。設定を餅つきの方に回すと、ウィンウィンという音の合間に、ゴゴゴという音がし出して、徐々に米粒がなっていく…俺はキッチンに向かい、手を洗い、水に濡れたままのてで、機械のところにもどる。
『『『ほわ~』』』
粒がなくなり、お餅になって 回転し始めたのを、妖精達は、また、口と目を大きく開けてみている。
「つけたよ」
「こっちも、準備OK」
「はいよっと」
俺は、回っている餅にタイミングを合わせ持ち上げ、そのまま、瑞樹達が用意してくれたラップの上に餅をどさりと置く。それを見て、瑞樹が機械のスイッチを切ってくれる。
俺はそのまま鏡餅の分を丸めて、後は、伸してしまう。
「あれ?鏡餅、一つ分しかないわよ?」
「え?ああ、ウチは、玄関だけだよ。神棚ないから」
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