猫を飼いたいと思ったのだけど…

kaoru

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猫カフェへ

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「じゃあ、一人暮らし、特に男性の方が敬遠されると聞いた事がりますが、そんな事関係なく、その猫に気に入られれば飼えるんですか?」

「そうよ。あの子が気に入れば、生活面は気にしない、一般的な意見より、あの子の方が、頼りになるのよ」

「へぇー、凄いですね」

 そんな話をしていたらカフェに到着した。赤レンガを使った外観の三階建てのビルの一階、半地下になっていてかなりの広さがある。
 
「あ、半分はペット用品店になっているんですね」

「そうなの主人の店なのよ。こちらのカフェの会員証があれば三十パーセント引き。猫の里親になってくれた方には、初回の買い物は半額にしているわよ」

「ええ、そんなにサービスしていいんですか?」

「だって、そうした方が、もらわれた子の近況とか聞けるじゃない。もらわれた子達が元気にしている話を聞くのが楽しみなのよ」

「ああ、そうですよね。渡したらそれで縁が切れてしまうより、その後の様子とか聞けたら、嬉しいですよね」

「そうなのよ。予防接種なんかの時には、病院帰りに寄って下さったりして、成長した姿を見られる時もあってね。幸せそうだなって、私も嬉しくなるのよね」

 井之上さんは、本当に嬉しそうに話ながら、カフェ部分の入り口へ、お客さんの方から、挨拶をしてくる。常連さんのようだ。
 店内には、五人ほどお客さんがいて、店員さんは三名みえる。
 井之上さんは、軽く挨拶し、連れがいるからと直ぐに、私を店員さん達に紹介してくれた。
 店員さんに、説明を受け、飲み物を選んでいると、何やら後ろでざわめきがおきたので、振り向くと皆さんが、一匹の猫を目で追っている。
 茶トラで日本猫の顔つきをした猫が、トコトコと、こちらに向かって歩いてくる。
 私の足元まで来ると『にゃー』と鳴いて、足にスリスリしてきた。

「え、え、井之上さん、こういう場合は、どうすればいいんですか?」

 見るのは好きだが、実際に動物に触ったことがないからどうしていいのか分からない。

「普通に抱っこしていいわよ」

「ふ、ふつうに、抱っこ…」

 うん、いきなりハードルが高いような…

 動画を思いだし、そっと手を近づけると、手の方にもスリスリと頭を向けてくれる。

「うわっ、やわらかい」

 ほわほわした毛で、ホンモノ?の猫っ毛だぁ。
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