猫を飼いたいと思ったのだけど…

kaoru

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方向性?

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『伝えたいと思う気持ちを遮断してしまえば良いだろ』

「え?えーと?どういう事です?」

『そうだなぁ。頭の後ろの方で考え、そのまま自分の中に落とし込むような感じだな』

「そ、そんなこと出来るんですか?」

『出来なければ、お主の考えは、ワシに筒抜けということだ。ワシは構わんぞ』

「うう…それも、困るような…」

 大体、考える場所だって、後ろの方じゃなかったような?それを、後ろの方で考えろって…

 いや、考えたことを前に出す感じじゃなくて…

 後ろの方に向かうようにして、自分の中に押し込める。
 今までも、何度もやってきた事だ。
 自分の気持ちに蓋をして、他人の顔色を見て、嫌な言葉を聞かないようにしてたけど、効果はなくて…

『どうしたのだ。黙りこんで』

「え?いろいろ考えていたんですけど?」

『後ろの方で…あたりから、飛び飛びに聞こえ、その後は、伝わって来なくなったぞ』

「そうなんですか?やったぁ。出来たんですね」

『ワシらのようなモノと相性が良いからな、妖力の扱いにも長けているのだろう』

「ヨウリョクって何ですか?」

『ん?知らんのか、ワシらのように長く生きたモノに溜まる特殊な力だ。この妖力をちゃんと溜めることが出来ると、変化の術が使える様になる。そうなると肉体の必要性がなくなり、妖怪として、長い時を過ごせるようになるのだ』

「ああ、妖怪モノの話に出てくる。妖力の事ですね…あれ?ワタシにも、妖力があるんですか?」

『何を当たり前の事を、この地球にあるもの全てに妖力はあるぞ。巧く溜めることが出来れば、ワシらの仲間入りだ。知らんのか?』

「はぁ?え?ええ…?」

『何を驚く。ワシら猫又。道具類の付喪神、妖狐や狗神、最近では、白澤なんかは活躍してるではないか』

「え、えーと?」

『お主、書物を読まんのか?昔と違い「いんさつ」というものがしやすくなったのだろ、学ぶことは大事だぞ』

「あ、いや、小説も漫画も好きなので、読んではいますけど…え?もしかして、妖狐や犬神、白澤に会えたりするんですか?」

『機会があれば、会えるだろう』

「ほ、本当ですか?実在するんですか?」

『実在するから、書物に書かれておるのだろう?』

 は、はぁ…そういうものだったかしら?
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