猫を飼いたいと思ったのだけど…

kaoru

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捨て猫の件

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 ピンポーン

 セイさんを問いただそうと思ったところで玄関のチャイムが鳴った。
 来客の予定はないし、新聞の勧誘?なんて、思いながら、画像を見ようとしたら…

『出る必要はないぞ』

 何故か、セイさんに止められた。それでも、画像を確認すると、そこには、関くんと呼ばれてた青年の姿があった。

「いや、何か用事があるから来たのかもしれませんから、出ますね」

『チッ、アヤツは好かんのだ。だが、仕方がないなぁ』

 ため息混じりに呟くと何故かワタシより先に玄関に出てお座りをする。

「ワタシが帰ってきた時には、お出迎え何てしてくれないのに…」

『ん?なんだ?玄関で、出迎えて欲しかったのか?それなら、そうと言え』

 …いや、言わずに飼い主の帰りを待ちわびてる感が良いのであって、言ったから待つのとは違うような気がする。
 
 セイさんが相手だと言えないけれど…

 玄関のドアを開けようとすると、セイさんが足に尻尾を絡ませて、スリスリしてきた。

「どうしたんです?」

『いいから、サッサと開けろ』

 ?

 ドアを開けると、関くんがペコリとお辞儀をして、夜分に申し訳ないと話を切り出した。
 一週間前とは違い、怖いイメージはなくなっている…だからといって、気安く話せるわけではないけれど…
 今夜は、一週間前に拾った子猫達の事についてで、ワタシが飼いたいと言ったからどうするのか聞きに来たのだと言う。
 病院の方でも募集を出したところ、何人か引き取りたいと言ってきているというので、ワタシに飼う気があるのなら、ワタシが第一発見者と言うことで、優先させると言われた。

「今すぐ決めないといけないですか?」

「いや、茶…セイさんがいるから、相性とか見た方がいいから、出来れば近いうちに病院に来て決めてくれればいい」

「じゃぁ、明日、病院にセイさんと行きますね」

「土曜日は午前中だけだから、早めに来てほしい」

「分かりました。十時ぐらいには行くと思います」

「十時頃だな。わかった。じゃぁ、明日」

「はい、わざわざ知らせてくれてありがとう」

「いや、こちらこそ、遅くに…申し訳なかった」

「大丈夫ですよ。おやすみなさい」

「…おやすみ」

『ほー、アヤツ、少し角が取れたようだな。前より、マシになったではないか』

「その角をとったのは、セイさんじゃないんだすか?さっきも、ずっと、セイさんのこと見てましたよ」

『ふふふ、アヤツには、触れさせてやらなかったからな』

「うわっ。彼にも嫌がらせ的な感じで、ワタシにスリスリしてたんですか?」

『人聞きの悪いことを言うでないわ。単に、貰われた先で、飼い主と仲良く暮らしてますよ。と、教えてやったのだ』

「それって、煽りと言うのでは?」

『さぁな、それより、お主が見つけた捨て猫はどうするのだ』

「子猫、かわいかったんですよね。出来れば、飼ってみたいけど…、セイさんはどうです?さっきは、教育してやるなんて言っていたけど、他の猫が来ても大丈夫ですか?』

『ワシは平気だぞ。かふぇでも、幼いやつらの面倒を見ていたからな』

「そうなんですね。じゃぁ、明日、病院に言って懐いてくれるような子がいたら、飼ってもいいですか?」

『ほぉ、お主のそういうところが良いな』

「え?なんです?」

『フフ、何でもない。お主が留守の間、ワシが面倒見るからに安心していいぞ』

「ありがとうございます」

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