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2話 次の会場は...
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最初のステージとなった部屋を出て、燕尾服を着た案内人に連れられ廊下を歩く。
「次は、なにが待ち構えているかワクワクしますね! 稲荷さん! 」
この廊下を行く先に何が待ち受けているのか楽しみで自然と口角が上がるのを感じながら稲荷さんの方を見ると彼は、装飾が気になるのか辺りをきょろきょろと見回していて何を考えているのか読めない。
稲荷さんから視線を移し、前の燕尾服の案内人について行くと大きな木製の扉の前で止まり振り返った。
「こちらが次のステージ会場になります。扉を開ける前にお二人にこちらのカードをお渡し致します。」
そう言って俺と稲荷さんに一枚ずつカードが手渡された。俺のカードには、啓礼をした人物が一人描かれていて、その胸には”POLICE”と書かれていた。稲荷さんも同じカードかどうか尋ねると
「稲荷さんのカードには、なにが描いてありました?」
「ジョーカーのカードだ。」
そう言って見せてもらったカードには、トランプで一般的に描いてある ” 道化師 ” と ” J ”が描かれていた 。この2枚の意味ありげなカードは何か案内人に尋ねようと声を出そうとしたがそれより先に案内人が話し始めた。
「お二人にお渡したカードはこの先の部屋に入った時の配役となります。物語の舞台はロンドン。切り裂きジャックを捕まえるシナリオとなっております。もちろん、正しい切り裂きジャックにたどり着ければ脱出成功となります。
ですが、これはあくまで切り裂きジャック以外の場合。切り裂きジャックは他の人が捕まるように誘導して捕まることを回避することが目的になります。」
「なんだか人狼ゲームみたいですね。」
「おっしゃる通り人狼ゲームのようなものです。唯一違うとすれば、配役ごとに脱出のカギとなるヒントをお渡ししますので、そこから話し合いを重ね、犯人に皆さんでたどり着いていただきます。
先ほどジョーカーのカードを引かれた、きつね色の髪のお兄さんが今回の切り裂きジャックとなり、真面目そうなお兄さんはその協力者。協力者は、もちろんジャックを逃がせば勝ちとなりますが、ジャックを捕まえても勝ち。簡単に言えば自分以外の誰が捕まっても勝ちになるので一番いい役目と言えますね。」
扉の前で説明を受けている時から、稲荷さんは何かをずっと考えている。俺は案内人から渡された資料を手に取り自分の役職のヒントを見てた。書かれた内容的に警察の捜査で見つかった証拠品や殺害現場の現場検証の結果、被害者の状態が書かれていた。これをどう活用できるかがカギになる。
俺は、この情報をもとに別の人を犯人だと思わせなければならないという大役になってしまった。正直人狼ゲームは苦手で誘導など出来るのかすごく不安。
「温田君、お前の方のヒントには何が書かれていた?」
「俺の方は証拠品とか警察が集めそうなものが書かれてましたよ。」
「見せてくれるか?」
ヒントの紙を渡し逆に稲荷さんのヒントを受け取りさっき見た自分のヒントとつなぎ合わせる。稲荷さんのヒントには、俺のヒントに書かれていたように腹を切り開き内臓をえぐるなどあまり変わった所はなかったが、俺の方には書かれていなかった凶器の欄にメスと書かれていた。それ以外には特に変わった事はなく俺は自分の方の情報だけでどうにかするしかないと思ったが、稲荷さんは何かを思いついたようで俺に言った
「面白いじゃないか!僕があの連続殺人犯で他者を欺けるなんてこれほど面白い事はない」
「...楽しそうで良かったです...。でも、俺人をだますのすごい苦手なんですけど...」
「まぁ、どうにかなるだろう。案内人の君。一つ質問をいいかな?」
「はい。なんでしょうか?」
「逮捕できる回数は?」
「もちろん一回です。人狼ゲームの様に何度も追放会議は開かれません」
「なるほど。ありがとう。それならどうにかなりそうだ。」
それだけ聞くと満足したのか目の前の扉を開き、部屋の中に稲荷さんが入って行こうとしたので俺もその後に続き入って行った。
「検討を祈ります。」
そういって俺たちの入って来た扉を案内人は閉じた。
「次は、なにが待ち構えているかワクワクしますね! 稲荷さん! 」
この廊下を行く先に何が待ち受けているのか楽しみで自然と口角が上がるのを感じながら稲荷さんの方を見ると彼は、装飾が気になるのか辺りをきょろきょろと見回していて何を考えているのか読めない。
稲荷さんから視線を移し、前の燕尾服の案内人について行くと大きな木製の扉の前で止まり振り返った。
「こちらが次のステージ会場になります。扉を開ける前にお二人にこちらのカードをお渡し致します。」
そう言って俺と稲荷さんに一枚ずつカードが手渡された。俺のカードには、啓礼をした人物が一人描かれていて、その胸には”POLICE”と書かれていた。稲荷さんも同じカードかどうか尋ねると
「稲荷さんのカードには、なにが描いてありました?」
「ジョーカーのカードだ。」
そう言って見せてもらったカードには、トランプで一般的に描いてある ” 道化師 ” と ” J ”が描かれていた 。この2枚の意味ありげなカードは何か案内人に尋ねようと声を出そうとしたがそれより先に案内人が話し始めた。
「お二人にお渡したカードはこの先の部屋に入った時の配役となります。物語の舞台はロンドン。切り裂きジャックを捕まえるシナリオとなっております。もちろん、正しい切り裂きジャックにたどり着ければ脱出成功となります。
ですが、これはあくまで切り裂きジャック以外の場合。切り裂きジャックは他の人が捕まるように誘導して捕まることを回避することが目的になります。」
「なんだか人狼ゲームみたいですね。」
「おっしゃる通り人狼ゲームのようなものです。唯一違うとすれば、配役ごとに脱出のカギとなるヒントをお渡ししますので、そこから話し合いを重ね、犯人に皆さんでたどり着いていただきます。
先ほどジョーカーのカードを引かれた、きつね色の髪のお兄さんが今回の切り裂きジャックとなり、真面目そうなお兄さんはその協力者。協力者は、もちろんジャックを逃がせば勝ちとなりますが、ジャックを捕まえても勝ち。簡単に言えば自分以外の誰が捕まっても勝ちになるので一番いい役目と言えますね。」
扉の前で説明を受けている時から、稲荷さんは何かをずっと考えている。俺は案内人から渡された資料を手に取り自分の役職のヒントを見てた。書かれた内容的に警察の捜査で見つかった証拠品や殺害現場の現場検証の結果、被害者の状態が書かれていた。これをどう活用できるかがカギになる。
俺は、この情報をもとに別の人を犯人だと思わせなければならないという大役になってしまった。正直人狼ゲームは苦手で誘導など出来るのかすごく不安。
「温田君、お前の方のヒントには何が書かれていた?」
「俺の方は証拠品とか警察が集めそうなものが書かれてましたよ。」
「見せてくれるか?」
ヒントの紙を渡し逆に稲荷さんのヒントを受け取りさっき見た自分のヒントとつなぎ合わせる。稲荷さんのヒントには、俺のヒントに書かれていたように腹を切り開き内臓をえぐるなどあまり変わった所はなかったが、俺の方には書かれていなかった凶器の欄にメスと書かれていた。それ以外には特に変わった事はなく俺は自分の方の情報だけでどうにかするしかないと思ったが、稲荷さんは何かを思いついたようで俺に言った
「面白いじゃないか!僕があの連続殺人犯で他者を欺けるなんてこれほど面白い事はない」
「...楽しそうで良かったです...。でも、俺人をだますのすごい苦手なんですけど...」
「まぁ、どうにかなるだろう。案内人の君。一つ質問をいいかな?」
「はい。なんでしょうか?」
「逮捕できる回数は?」
「もちろん一回です。人狼ゲームの様に何度も追放会議は開かれません」
「なるほど。ありがとう。それならどうにかなりそうだ。」
それだけ聞くと満足したのか目の前の扉を開き、部屋の中に稲荷さんが入って行こうとしたので俺もその後に続き入って行った。
「検討を祈ります。」
そういって俺たちの入って来た扉を案内人は閉じた。
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