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Prologue

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 かつて、その世界には神様がいました。
  
神様はその世界に生きる全ての生命を愛し、時には助け、導く事で共に歩んできたのです。

しかし、そんな幸せな日々は突如終わりを迎えます。

空から禍々しい瘴気と共に世界を脅かすものが姿を現したのです。

それは神様に匹敵する程の力を持ち、力なき生命は神様に助けを乞う事しか出来ません。

見かねた神様は全ての力を用いてそれと対峙します。

皆が神様の勝利を願い、祈りを捧げました。

でも、その願いは叶う事はなかったのです。
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