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Chapter.1 ルドルフ邸編
Episode.06 命を賭す理由
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手にしていた武器を失い、絶望する俺であったが事前に作戦を立てていたので冷静さを
取り戻す事が出来た。
こうなる事も想定していたからである。
そこからの俺の行動は速かった。
「あんた、何でもd」
戻って来た俺に何か言おうとしている妖精の子を掴んで全速力で目的の場所へ走る。
「んーっ」
彼女が何か言っているが話をしている余裕はない、走らなければ瘴魔に食い殺されるからだ。
走り出すと同時に近くで瘴魔の唸り声が聞こえ、心臓が激しく脈を打ち始める。
これを耐え続けるのは肉体的にも精神的にも五分が限界だろう。
でも、大丈夫だ。
俺の目的の場所は奥にある書斎、そこまで辿り着ければ助かる可能性がある。
Episode.06 命を賭す理由
何とか書斎の部屋に辿り着き、勢いよく扉を開けるとそのまま中に飛び込んだ。
「っ!」
そして、そのまま扉を閉めて背中でそれを抑える。
「はぁ……はぁ……」
逃げている間、緊張から呼吸をするのも忘れて走っていたので今になって慌てて息を整える。
「んーっ」
そこで俺は妖精の子を握りしめたままである事に気付いた。
慌てて彼女を解放する。
「ぷはっ、殺す気かっ!」
どうやら俺が力強く握っていたので彼女も呼吸が出来なかったらしい。
折角、助けに来たのに自分の手で殺してしまっては洒落にならない。
「ごめん」
俺は素直に謝る事にした。
「そもそも何で戻って来たのよ! あんたなんかいても役に立たないじゃない!」
しかし、彼女の怒りは静まらず尚も俺に怒声を浴びせてくる。
これでも俺なりに覚悟を決めて此処に戻って来たのだ。
役に立たない、こうもはっきりと言われると腹が立つ。
「お、俺だってなぁ!」
反論しようと口を開いた時、背中で抑えていた扉に強い衝撃が走った。
「やばっ」
俺は即座に扉を抑える力を強める。
何とかして本棚を扉の前に持ってきて塞がないといけない、そう頭の中で考え始めた時――
「どきなさいっ!」
妖精の子が魔法で沢山の本棚を宙に浮かせ、此方に運んできた。
俺は彼女とタイミングを見計らい、入れ替わる形で扉の前に本棚のバリケードが形成させる。
「もう駄目、限界」
その直後、妖精の子は力を使い果たしたのか宙に浮く事すら出来なくなり地面へと落下する。
「おっと」
俺はそれを見て咄嗟に差し出した掌で彼女を受け止めた。
「……答えなさい」
掌の上で彼女は肩で息をしながら尋ねてくる。
「ん?」
「……何で戻って来たの?」
その問いは当然と言えるものだった。
「……」
ただ俺はそれにすぐ答える事が出来ず、無言になる。
どう答えれば彼女が納得するのか、それが即答出来ない理由だった。
「あいつらが屋敷を襲ったのは俺が原因だからだ」
なので、俺は素直に自分の考えた事を口にする。
「何それ、そんな理由で死ぬかもしれないのに戻って来たの?」
当然、その答えでは彼女は納得しなかった。
「ああ、俺のせいで誰かが死ぬなんて耐えられないからな」
でも、それでいいのだ。
これは彼女を納得させる為のものではない、俺自身が納得する為のものだ。
それ以外の言葉で彼女の問いに答えられる気がしなかったというのもある。
「馬鹿じゃないの」
彼女は呆れながら僅かに笑う。
言葉は辛辣だが、その表情から俺の考えを理解はしてくれた様だ。
「そんな状態のお前には言われたくないね」
なので、今までと同じ様に売り言葉に買い言葉で答える。
初めて彼女と心が通じ合った気がした。
「で、この後どうする気なの?」
「いや、知らん」
俺は彼女を掌からゆくっりと床に降ろし、その問いに答える。
「はぁ!?」
その答えに彼女は信じられないと言った表情を浮かべた。
「しょうがないだろ、俺はお前みたいに戦える訳じゃないんだから」
悲しいが事実として非力な俺はそう答えるしかない。
「呆れた、少しだけ見直したあたしが馬鹿だったわ」
何か期待させてすみません。
そんな口論を繰り広げていると再び塞いだ扉に衝撃が走る。
「…………」
その音を耳にし、二人して話すのを止める。
「ルドルフさんが帰るまでここで大人しくしてよう」
「そうね、それしかないわ」
お互い扉の前にいる瘴魔をどうにかする力も気力もないと判断し、この書斎で籠城する事を決めた。
「ただルドルフがすぐ帰ってくる保証なんてないわよ?」
「さ、流石に二三日で帰るだろ?」
そう彼女に返し、必死に今感じてる嫌な予感を否定する。
しかし、その予感は現実のものとなってしまった。
籠城してから三日が経過したが、ルドルフさんが帰ってくる事はなかった。
「…………」
飲まず食わずで三日も経つと話す気力すらなくなってくる。
「あんた、大丈夫なの?」
妖精の子が無様な俺を見て流石に心配そうに声をかけてきた。
「……あぁ」
そんな彼女の問いにも弱々しく頷く事しか出来ない。
ちなみに妖精の彼女は食事を摂《と》る事は出来るが、本来は必要としないみたいで本調子ではないものの、三日前よりは回復している様だ。
俺が俯き、少しでも空腹を誤魔化そうと目を閉じた時に彼女は突然行動を始めた。
何を思ったのか、バリケード代わりにしていた本棚をどかして外に出ようとしているのだ。
「……やめろ」
俺はその彼女の行動を制す様に声をかけた。
「あんた、そのままじゃ死ぬでしょ? あたしが何か食べられるもの持ってきてあげるわ」
彼女が行動している理由は何となく予想はしていた。
ただ危険な行動には代わりないので止めるしかない。
籠城を決めた日、陽が昇るまで扉から聞こえる衝撃音は止む事はなかった。
しかし、それから時が経つと次第に音は小さくなり終いには一切聞こえなくなった。
なので、瘴魔は俺達を諦めて立ち去ったと考える事も出来る。
「……駄目だ」
でも、外の状況が確認出来ないので彼女を外に出す訳にはいかなかった。
「大丈夫よ、危険だったらすぐ戻ってくるし」
彼女は明るくそう答えたが、俺は安心する事が出来ない。
「……なら、俺も行く」
「は?」
止めても無駄と判断した俺は条件として同行する事を求めた。
「まともに動けないでしょ? 大人しく待ってなさいよ」
「俺も行く」
何となくだが彼女を一人で行かせてはいけないと感じたのだ。
「大体、そんな状態のあんたなんか足手まといなんだから来ても迷惑なのよ」
「俺も行く」
ここで行かせたら二度と戻って来ない、そんな不吉な予感めいたものだ。
「……はぁ、わかったわ」
頑なに行くと返す俺に折れたのか、ようやく彼女は同行するのを許してくれた。
その後、二人で協力して本棚をどかして書斎から外へ出る事が出来た。
俺達は互いに警戒しながら食べ物のあるキッチンへと向かう。
途中で瘴魔に奪われた斧を回収しようと考えたが、こんな空腹状態で持っていてもろくに振るう事が出来ないと判断して諦める事にした。
すぐに行き、すぐ戻るという作戦が最善であると考えたのだ。
それからずっと周囲を伺っていたが瘴魔の姿はなかった。
そのせいで俺は警戒心が緩んでいたのかもしれない。
奴らを現実の犬と同程度の知能しかない、そう考えていたのだ。
「到着、もう大丈夫そうね」
キッチンに辿り着くと同時に俺の腹が待ってましたと言わんばかりに鳴りだした。
「全く、しょうがないわね」
それを聞いた彼女は呆れた表情を見せながらも料理の準備を始めてくれた。
「……すまん」
彼女も疲れているのに無理をさせてしまっている現状を憂い、素直に頭を下げた。
「すぐ作ったあげるから大人しく待ってなさい」
「ありがとう」
感謝の言葉を口にし、頭を上げようと体を起こした時に部屋の隅から物音がした。
俺はその音が気になり、自然とそこへ視線を向ける。
そこには穀物が入った大きな麻袋が床にそのまま置かれており、ここに来てから何度か目にした普通の光景のはずだった。
更に奥の暗闇で光る二つの瞳を目にするまでは……
「っ!?」
それに気付き、全身が震えて判断が遅れてしまう。
瘴魔はその隙を突き、暗闇から飛び出して料理をしている彼女へ背後から襲いかかった。
「フィオ、危ないっ!」
行動するのに遅れたが、咄嗟に瘴魔と彼女の間に手を伸ばして割り込んだ。
「え?」
何も知らない彼女は料理をする手を止め、此方に振り返る。
その瞬間、瘴魔の鋭い牙が俺の手を貫いた。
取り戻す事が出来た。
こうなる事も想定していたからである。
そこからの俺の行動は速かった。
「あんた、何でもd」
戻って来た俺に何か言おうとしている妖精の子を掴んで全速力で目的の場所へ走る。
「んーっ」
彼女が何か言っているが話をしている余裕はない、走らなければ瘴魔に食い殺されるからだ。
走り出すと同時に近くで瘴魔の唸り声が聞こえ、心臓が激しく脈を打ち始める。
これを耐え続けるのは肉体的にも精神的にも五分が限界だろう。
でも、大丈夫だ。
俺の目的の場所は奥にある書斎、そこまで辿り着ければ助かる可能性がある。
Episode.06 命を賭す理由
何とか書斎の部屋に辿り着き、勢いよく扉を開けるとそのまま中に飛び込んだ。
「っ!」
そして、そのまま扉を閉めて背中でそれを抑える。
「はぁ……はぁ……」
逃げている間、緊張から呼吸をするのも忘れて走っていたので今になって慌てて息を整える。
「んーっ」
そこで俺は妖精の子を握りしめたままである事に気付いた。
慌てて彼女を解放する。
「ぷはっ、殺す気かっ!」
どうやら俺が力強く握っていたので彼女も呼吸が出来なかったらしい。
折角、助けに来たのに自分の手で殺してしまっては洒落にならない。
「ごめん」
俺は素直に謝る事にした。
「そもそも何で戻って来たのよ! あんたなんかいても役に立たないじゃない!」
しかし、彼女の怒りは静まらず尚も俺に怒声を浴びせてくる。
これでも俺なりに覚悟を決めて此処に戻って来たのだ。
役に立たない、こうもはっきりと言われると腹が立つ。
「お、俺だってなぁ!」
反論しようと口を開いた時、背中で抑えていた扉に強い衝撃が走った。
「やばっ」
俺は即座に扉を抑える力を強める。
何とかして本棚を扉の前に持ってきて塞がないといけない、そう頭の中で考え始めた時――
「どきなさいっ!」
妖精の子が魔法で沢山の本棚を宙に浮かせ、此方に運んできた。
俺は彼女とタイミングを見計らい、入れ替わる形で扉の前に本棚のバリケードが形成させる。
「もう駄目、限界」
その直後、妖精の子は力を使い果たしたのか宙に浮く事すら出来なくなり地面へと落下する。
「おっと」
俺はそれを見て咄嗟に差し出した掌で彼女を受け止めた。
「……答えなさい」
掌の上で彼女は肩で息をしながら尋ねてくる。
「ん?」
「……何で戻って来たの?」
その問いは当然と言えるものだった。
「……」
ただ俺はそれにすぐ答える事が出来ず、無言になる。
どう答えれば彼女が納得するのか、それが即答出来ない理由だった。
「あいつらが屋敷を襲ったのは俺が原因だからだ」
なので、俺は素直に自分の考えた事を口にする。
「何それ、そんな理由で死ぬかもしれないのに戻って来たの?」
当然、その答えでは彼女は納得しなかった。
「ああ、俺のせいで誰かが死ぬなんて耐えられないからな」
でも、それでいいのだ。
これは彼女を納得させる為のものではない、俺自身が納得する為のものだ。
それ以外の言葉で彼女の問いに答えられる気がしなかったというのもある。
「馬鹿じゃないの」
彼女は呆れながら僅かに笑う。
言葉は辛辣だが、その表情から俺の考えを理解はしてくれた様だ。
「そんな状態のお前には言われたくないね」
なので、今までと同じ様に売り言葉に買い言葉で答える。
初めて彼女と心が通じ合った気がした。
「で、この後どうする気なの?」
「いや、知らん」
俺は彼女を掌からゆくっりと床に降ろし、その問いに答える。
「はぁ!?」
その答えに彼女は信じられないと言った表情を浮かべた。
「しょうがないだろ、俺はお前みたいに戦える訳じゃないんだから」
悲しいが事実として非力な俺はそう答えるしかない。
「呆れた、少しだけ見直したあたしが馬鹿だったわ」
何か期待させてすみません。
そんな口論を繰り広げていると再び塞いだ扉に衝撃が走る。
「…………」
その音を耳にし、二人して話すのを止める。
「ルドルフさんが帰るまでここで大人しくしてよう」
「そうね、それしかないわ」
お互い扉の前にいる瘴魔をどうにかする力も気力もないと判断し、この書斎で籠城する事を決めた。
「ただルドルフがすぐ帰ってくる保証なんてないわよ?」
「さ、流石に二三日で帰るだろ?」
そう彼女に返し、必死に今感じてる嫌な予感を否定する。
しかし、その予感は現実のものとなってしまった。
籠城してから三日が経過したが、ルドルフさんが帰ってくる事はなかった。
「…………」
飲まず食わずで三日も経つと話す気力すらなくなってくる。
「あんた、大丈夫なの?」
妖精の子が無様な俺を見て流石に心配そうに声をかけてきた。
「……あぁ」
そんな彼女の問いにも弱々しく頷く事しか出来ない。
ちなみに妖精の彼女は食事を摂《と》る事は出来るが、本来は必要としないみたいで本調子ではないものの、三日前よりは回復している様だ。
俺が俯き、少しでも空腹を誤魔化そうと目を閉じた時に彼女は突然行動を始めた。
何を思ったのか、バリケード代わりにしていた本棚をどかして外に出ようとしているのだ。
「……やめろ」
俺はその彼女の行動を制す様に声をかけた。
「あんた、そのままじゃ死ぬでしょ? あたしが何か食べられるもの持ってきてあげるわ」
彼女が行動している理由は何となく予想はしていた。
ただ危険な行動には代わりないので止めるしかない。
籠城を決めた日、陽が昇るまで扉から聞こえる衝撃音は止む事はなかった。
しかし、それから時が経つと次第に音は小さくなり終いには一切聞こえなくなった。
なので、瘴魔は俺達を諦めて立ち去ったと考える事も出来る。
「……駄目だ」
でも、外の状況が確認出来ないので彼女を外に出す訳にはいかなかった。
「大丈夫よ、危険だったらすぐ戻ってくるし」
彼女は明るくそう答えたが、俺は安心する事が出来ない。
「……なら、俺も行く」
「は?」
止めても無駄と判断した俺は条件として同行する事を求めた。
「まともに動けないでしょ? 大人しく待ってなさいよ」
「俺も行く」
何となくだが彼女を一人で行かせてはいけないと感じたのだ。
「大体、そんな状態のあんたなんか足手まといなんだから来ても迷惑なのよ」
「俺も行く」
ここで行かせたら二度と戻って来ない、そんな不吉な予感めいたものだ。
「……はぁ、わかったわ」
頑なに行くと返す俺に折れたのか、ようやく彼女は同行するのを許してくれた。
その後、二人で協力して本棚をどかして書斎から外へ出る事が出来た。
俺達は互いに警戒しながら食べ物のあるキッチンへと向かう。
途中で瘴魔に奪われた斧を回収しようと考えたが、こんな空腹状態で持っていてもろくに振るう事が出来ないと判断して諦める事にした。
すぐに行き、すぐ戻るという作戦が最善であると考えたのだ。
それからずっと周囲を伺っていたが瘴魔の姿はなかった。
そのせいで俺は警戒心が緩んでいたのかもしれない。
奴らを現実の犬と同程度の知能しかない、そう考えていたのだ。
「到着、もう大丈夫そうね」
キッチンに辿り着くと同時に俺の腹が待ってましたと言わんばかりに鳴りだした。
「全く、しょうがないわね」
それを聞いた彼女は呆れた表情を見せながらも料理の準備を始めてくれた。
「……すまん」
彼女も疲れているのに無理をさせてしまっている現状を憂い、素直に頭を下げた。
「すぐ作ったあげるから大人しく待ってなさい」
「ありがとう」
感謝の言葉を口にし、頭を上げようと体を起こした時に部屋の隅から物音がした。
俺はその音が気になり、自然とそこへ視線を向ける。
そこには穀物が入った大きな麻袋が床にそのまま置かれており、ここに来てから何度か目にした普通の光景のはずだった。
更に奥の暗闇で光る二つの瞳を目にするまでは……
「っ!?」
それに気付き、全身が震えて判断が遅れてしまう。
瘴魔はその隙を突き、暗闇から飛び出して料理をしている彼女へ背後から襲いかかった。
「フィオ、危ないっ!」
行動するのに遅れたが、咄嗟に瘴魔と彼女の間に手を伸ばして割り込んだ。
「え?」
何も知らない彼女は料理をする手を止め、此方に振り返る。
その瞬間、瘴魔の鋭い牙が俺の手を貫いた。
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