逆召喚したらエルフ本当に呼び出せちゃったよwwwww

ryuu

文字の大きさ
5 / 14
第1章

屋上の秘密の会話

しおりを挟む
  急ぎ学校へ向かったことが功をなし、遅刻せず無事学校へ到着した。
 教室に入るなりあくびが漏れた。
 隣でジト目で睨む雪日に慌てて平静を雄馬は取り繕う。
「眠いんだから仕方ないだろう」
「だからって教室つくなりあくびは少しだらしない」
「無茶言うなって……ふぁぁ~あ」
 教室内にある自分の座席へ座って、すぐに隣の席に雪日が腰を下ろす。
 その雪日に一人の少女が近づき、ドキリとする。
「おはようっす、ユッキー」
「あ、明菜おはよう」
「今日はいつもより遅かったっすね」
「え? そう」
「そうっすよ。まさか、朝から二人でなんかあったんすか?」
「なんもないわよー」
 隣の会話に聞き耳を建てつつ雄馬はドキドキしっぱなしだった。
 倉本明菜が雪日へ質問する。
 ジッと見つめていた雄馬の視線についに明菜は気づいた。
 その目と目が合うと雄馬素早くそらした。
「駄城、なんすか? きもいっすよ。あ、もしかして私に気があるんすか? うっわ、それは無理っす。ごめんなさい」
「誰も告白なんてしてねぇ!」
 好きや気のある一言すら言葉にしていないのになぜか自分は振られた。
 なんだろうか。
 どうでもいい女ではあっても振られてしまうというのは無性に悲しいぞ。
「よ、マイソウルブラザー」
「残念だね」
「つぎがあるさ」
「そうだどん、それはそうとワイの新しいコレクションを見るがいいドン」
「お前ら……」
 自分を勇気づけようと、親友たちが集まってくる。
 茶髪に気崩した制服姿、そして短足という低身長の男で実は低身長がネックな悩みの友人A、明石雄二
 眼鏡をかけていて実は目が悪くなく、ただの伊達眼鏡、頭髪はぼさぼさで不健康そうな顔をした男、インテリを装っているが実は超絶馬鹿の友人B、相川聡。
 あちこちアクセサリーをつけて髪を金髪に染めてチャラい感じをよそっているイキリ系男子、実は小心者の友人C、朝山太一
 最後に大柄で肥満体質、糸目に丸刈り頭の如何にもデブという単語が似合う男子、実はその肥満体のほぼ筋肉という異常な体格をした友人D、寿修三。
 このいつものメンバーが自分を支えてくれる大事な大事な親友であり自分のソウルブラザー。
「まぁ、そんな次は永遠にねぇけどな!」
 うん、前言撤回だ。
 こいつら、やっぱり悪友だ。
「おい、表へ出ろやユウジ!」
「お?やるかぁ? ヘタレ紳士!」
「うっせぇ! 短足!」
「あ?」
「ああん?」
 周囲の友人ズもヒートアップして喧嘩を仲裁するのとは真逆に煽りだす。
「オッシャーイケー!」
「俺、短足にオッズ懸ける」
「じゃあ、ワイはヘタレ紳士ドン」
 友人たちは自分の勇士ある喧嘩を他所にかけ事を始める始末。
 やはり、くそな悪友たちだぜ。
 当の自分は目の前に気迫る拳を頬に直撃を受けていた。
 くそ痛いが我慢が男だ。
「うぉらぁああ!」
 今度はこちらの拳を雄二へ撃ち込んだ矢先、その拳は横やりに入った一つの手で食い止められた。
「この馬鹿どもなにユッキーの近くで暴れてんすか? いい度胸っすよね?」
「アイタタタタタタッ! ちょっ、倉本さん拳が砕け――」
 ボキャッという音が響くと同時に腕を伝い激痛が走った。
「あぎゃぁあああああ!」
 友人たちは一目散に教室から逃げ出していく。
 当の自分は痛む拳を抑えながら泣きながら彼女へ懇願する。
「倉本さん、お願いですから離して下さぁあああい」
「だったら、二度と暴れんじゃねぇっすよ」
「はい、申し訳ないです」
 そして、傍でその一部始終を見ていた雪日は大仰にため息を零しながら友人へ催促する。
「明菜、私気にしていないから許してあげて。ホラ、ユウマは保健室行くよ。もう、馬鹿なんだから」
 雄馬を連れて雪日は保健室へ連れていこうとするが――
「いや、ウチが原因っすからウチが連れていくっすよ。雪日には迷惑をかけられないっす。それに、この馬鹿とは話したいことがあるんすよ」
「え? 話したいこと?」 
「はいっす」
 雪日に一方的に彼女は告げて、自分の手を引っ張り強引に保健室へ向かう。
 その時はそう思っていた。



 保健室へ連れて行ってくれるものかと思えば彼女は無言のまま、足先は屋上へ向かう。
「あ、あの、倉本さん保健室へ連れて行ってくれるんじゃないんですか? ねぇ、ちょっと」
「うっさいからついてくるっす」
 冷や汗がだらだらと流れる。
 もしや、自分はこの後止めを刺されて殺されるんじゃないかと嫌な予感がする。
 もう、逃げ出したいけれども雪日と同じ空手有段者の彼女に非力な引きこもり系インドア男子の自分が腕力で適うはずもない。
 抵抗もできぬままに連れてこられた屋上に放り込まれた。
 地面に転がって壊された拳を抑えながら畏怖堂々と仁王立ちする彼女を見上げる。
 まるで、彼女の姿は某アニメに出てくるキャラクター〇オウを思わせる。
「あ、あのなんすか?」
「単刀直入に聞くっす、ユッキーに手を出したっすか?」
「は?」
「だから、ユッキーに手を出したんじゃないっすよね?」
「手を出すってどういうことだよ?」
「だーかーら、ウチが昨日童貞だからとか言って焦った拍子にユッキーでそ、その………」
 彼女がい痛いことに察しがついて恥ずかさがこみあがる。
 全力で火手を口にしなくてはならないと立ちあがった。
「それは絶対ない! たしかにアイツはかわいいけれども俺の通称知ってるだろ! そんな度胸ないから! つか、自覚あるなら昨日の言葉を不要に言ってんじゃねぇよ」
 この彼女はよくもそんな変態的な妄想がついたんだかは気にかかる。
 そもそも、今軽く自分の発言に傷ついた。
「だったら、なんでそんな目元にクマがあったりユッキーも眠そうなんすか! 本当は昨日はやりまくりだったんじゃないっすか!」
「バッ……、これはイリューナさんに朗読劇をしていたからでだな!」
「イリューナ? 誰っすかそれ?」
「ギグッ」
 おもわず、失言をしてしまった。
 昨日の一件で召喚された少女、イリューナは異世界の少女でありエルフでそのようなことを真面目に彼女に話せるわけもない。
 それに話したところで馬鹿にされるだけだ。
 ともすれば――
「親戚の子だよ。ウチで預かることになって雪日に手伝ってもらって二人してその子の面倒を見ていたら寝不足になっただけだ。つか、倉本さん妄想たくましすぎだろ」
「何かいったっすか?」
「いえ、なんでもありません!」
 今のは失言が過ぎた。
 反省をする。
 でも、彼女が妄想たくましいのは本当だろう。
 過剰な想像をしすぎているような気がする。
「そもそも、どうしてそこまでアイツのことを気にすんだよ?別に倉本さんには関係ないことだろう」
「関係あるっす、親友っすから」
「親友だからって気にかけすぎだと思うけどね」
 と鼻で笑い飛ばしながら彼女の行動に物申すと側頭部に強い衝撃が走って視界が反転。
「ぶべっ」
 どうやら、蹴りを受けたようだ。
 やはり、ウチのクラスにいる二大暴力女のウチの首領格なだけある。
「なんか言ったら蹴り上げるっすからね」
「もう蹴ってるじゃねぇか!」
 頭部を抑えながらゆっくりと起き上がりつつ、彼女の顔を見てみる。
 どことなく照れた表情をしていた。
 まぁ、その彼女の表情を見るまでもなく雄馬には察しがついている。
 明菜が雪日に対して思う感情が何かを。
「安心していいぞ、俺は雪日に手を出す気もない。そもそも、俺にとってもあいつは大事な幼馴染だ。あいつに何かあれば俺だってこの身を挺してでも守る」
「……信用していいんすよね?」
「忘れたのか? 俺はヘタレ紳士だぞ」
「でも、変態じゃないっすか」
「それは認めよう」
 彼女が拳を掲げ上げようとしている。
「ちょ、今のはノリだろ? 拳をもうやめてくれよ。さすがに次は死んじゃうから!」
「はぁー、だったら変なことを言うのをやめるっす」
「そっちこそ、アイツの身を案じているなら思いをぶつけたらどうだよ」
「はい?」
「気づいていないとでも思ってんのか? お前さ、アイツのこと――」
 腹部に強烈な衝撃。
 うん、今日一番の良い攻撃だ。
 意識が薄れそうだ。
「倉本さん、ひどくない?」
「何を言ってんすか! ウチは別に親友を思って気にしてるだけっす! そもそも、ウチよりもユッキーが待ってるのは……」
「は?」
「いいんす! ウチはユッキーの一番の親友でいいんすよ!」
「そうですか……ぐふ……それよりはよ保健室お願いします」
 そのお願いを口にしたとき、タイミングよく始業チャイムが鳴った。
「え、めんどくさいっす」
「ひどい……」
 ついに意識はこと切れた。
 そのあと1時限の授業は欠席扱いとなり目を覚ました時には保健室のベットの上で二時限目の授業の途中だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

処理中です...