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フラウベル王国の章
5.
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「がは……ッ!」
「姫君。──見事だ。気に入った。戦利品として貰おう。"ヒプノ"」
◇
睡眠魔法:ヒプノ
相手を眠らせる。基本的な魔法だが、威力が術者に委ねられるため、エルデネスが使うと恐怖の威力になる。
◇
カノンの顔を握る、エルデネスの手から、"ヒプノ"の魔力が流れる。
「な、何……を」
と、カノンが眠りに落ち、大人しくなった。
〇
道具:収納玉
人や物を入れたり、出したりできる。
中にはエルデネスの城がある。
〇
エルデネスが収納玉を持って念じると、カノンの身体が吸い込まれていった。
「さて、"義父"に会いに行こうかな」
謁見の間の扉が開く。
国王が、望む相手では勿論ない。
「エルデネス!」
「改めて、フラウベル国王。余が魔王エルデネスだ」
国王が、立ち上がる。
大臣も、武器はないが、拳を握っている。
「カノンを、儂の娘を、どこへやった!」
「姫君か。安心しろ。生きている」
と聞いて、国王の顔が、少し緩む。
「改めて勧告する。国王、降伏せよ。……余の信念は、"約束と対価"だ」
「……約束?対価?」
「そう」エルデネスが、軍刀を鞘に納める。
「降伏すれば、余の傘下として、この国の栄華を約束しよう。……黄金だ。続々と届けさせる。それが対価だ」
それに、と、エルデネスは言葉を継いだ。
「姫君の件もある。"王女の場合は国の栄華"というのが、まあ重なっているが余のルールだ。貴様は余の"義父"というわけで、大事にしたい」
「な、何を言っている?カノンはどうした!」
「国王」
と、エルデネスはそれを無視して、
「一度だけ待つ。降伏か、抵抗か。沈黙も抵抗と見做す」
王は、痛感するしかなかった。
兵、騎士、軍、召喚獣。全て、エルデネスに敵わなかった事を。
「姫君。──見事だ。気に入った。戦利品として貰おう。"ヒプノ"」
◇
睡眠魔法:ヒプノ
相手を眠らせる。基本的な魔法だが、威力が術者に委ねられるため、エルデネスが使うと恐怖の威力になる。
◇
カノンの顔を握る、エルデネスの手から、"ヒプノ"の魔力が流れる。
「な、何……を」
と、カノンが眠りに落ち、大人しくなった。
〇
道具:収納玉
人や物を入れたり、出したりできる。
中にはエルデネスの城がある。
〇
エルデネスが収納玉を持って念じると、カノンの身体が吸い込まれていった。
「さて、"義父"に会いに行こうかな」
謁見の間の扉が開く。
国王が、望む相手では勿論ない。
「エルデネス!」
「改めて、フラウベル国王。余が魔王エルデネスだ」
国王が、立ち上がる。
大臣も、武器はないが、拳を握っている。
「カノンを、儂の娘を、どこへやった!」
「姫君か。安心しろ。生きている」
と聞いて、国王の顔が、少し緩む。
「改めて勧告する。国王、降伏せよ。……余の信念は、"約束と対価"だ」
「……約束?対価?」
「そう」エルデネスが、軍刀を鞘に納める。
「降伏すれば、余の傘下として、この国の栄華を約束しよう。……黄金だ。続々と届けさせる。それが対価だ」
それに、と、エルデネスは言葉を継いだ。
「姫君の件もある。"王女の場合は国の栄華"というのが、まあ重なっているが余のルールだ。貴様は余の"義父"というわけで、大事にしたい」
「な、何を言っている?カノンはどうした!」
「国王」
と、エルデネスはそれを無視して、
「一度だけ待つ。降伏か、抵抗か。沈黙も抵抗と見做す」
王は、痛感するしかなかった。
兵、騎士、軍、召喚獣。全て、エルデネスに敵わなかった事を。
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※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
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