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アシュレ王国の章
2.
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「何が結構なことだ!世界を滅茶苦茶にしやがって!弓隊、構え!」
「放て!」と、またエルデネスに、矢が向かう。
「”バッシュ”」
しかし、それも、返った。
兵士に刺さる、船に刺さる。無機質な矢が、殺戮する。ある者は海に落ち、ある者は、串刺しになる。
「よくも、こんな!」
セレシアは、キッと、エルデネスを睨んだ!
「フラウベルも、サルベネスも!こんな風に破壊したのか!魔王!」
「”ゼウス”」
瞬間、空が真っ暗になる。雷が、大小の船を砕く。
「くッ……化け物め!おい、もうアレを出せ!」
と、セレシアが、エルデネスを見たままスライに言う。
「キングクラーケンを!」
「弓矢じゃ勝てん!出し惜しみするな!」
「この辺りがいいかね」
エルデネス、立ったような姿勢で、高度を落とし―─セレシアの前まで、降りてくる。
「どうだ、良く見えるかな?」
「き、貴様……ッ!」
「自由は良い。海も良い。だが、余が目をつけた以上、余が貰う。……どうだ?栄華と自由、約束してやるぞ?」
「貴様の下で、どんな自由が約束されるというのだ!」
「今まで通りの自由だ、黄金付きでな」
「自由と呼べるかッ!」
セレシアがサーベルを抜き放ち、エルデネスに斬りつける。
しかしエルデネスは身体を後退させ、海の上に逃れた。──と、魔王のすぐ横で、海面が盛り上がる。
「仕留めろ、キングクラーケン!」
セレシアが、叫ぶ。
巨大なイカ、だった。身体は、青色。海面から姿を現したそれが、波を呼び、触手を伸ばす。
いや、波ではない。それは、キングクラーケンの魔力で、生き物のように襲い来る、海水、だった。
「終わりだ!エルデネス!」
「ふむ。”イザベル”」
◇
灰燼魔法:イザベル
エルデネスの魔法。
次の一文をよく読む事。白い炎が”全てを燃やす”。
◇
キングクラーケンの身体が、海上で爆発する。
ように、燃え上がった。白い炎だ。キングクラーケンの巨体が、海面で、炎に包まれて揺らめく。
「フラウベル、サルベネス両国の情報で……分からなかったかね?余は、召喚獣を超える」
「放て!」と、またエルデネスに、矢が向かう。
「”バッシュ”」
しかし、それも、返った。
兵士に刺さる、船に刺さる。無機質な矢が、殺戮する。ある者は海に落ち、ある者は、串刺しになる。
「よくも、こんな!」
セレシアは、キッと、エルデネスを睨んだ!
「フラウベルも、サルベネスも!こんな風に破壊したのか!魔王!」
「”ゼウス”」
瞬間、空が真っ暗になる。雷が、大小の船を砕く。
「くッ……化け物め!おい、もうアレを出せ!」
と、セレシアが、エルデネスを見たままスライに言う。
「キングクラーケンを!」
「弓矢じゃ勝てん!出し惜しみするな!」
「この辺りがいいかね」
エルデネス、立ったような姿勢で、高度を落とし―─セレシアの前まで、降りてくる。
「どうだ、良く見えるかな?」
「き、貴様……ッ!」
「自由は良い。海も良い。だが、余が目をつけた以上、余が貰う。……どうだ?栄華と自由、約束してやるぞ?」
「貴様の下で、どんな自由が約束されるというのだ!」
「今まで通りの自由だ、黄金付きでな」
「自由と呼べるかッ!」
セレシアがサーベルを抜き放ち、エルデネスに斬りつける。
しかしエルデネスは身体を後退させ、海の上に逃れた。──と、魔王のすぐ横で、海面が盛り上がる。
「仕留めろ、キングクラーケン!」
セレシアが、叫ぶ。
巨大なイカ、だった。身体は、青色。海面から姿を現したそれが、波を呼び、触手を伸ばす。
いや、波ではない。それは、キングクラーケンの魔力で、生き物のように襲い来る、海水、だった。
「終わりだ!エルデネス!」
「ふむ。”イザベル”」
◇
灰燼魔法:イザベル
エルデネスの魔法。
次の一文をよく読む事。白い炎が”全てを燃やす”。
◇
キングクラーケンの身体が、海上で爆発する。
ように、燃え上がった。白い炎だ。キングクラーケンの巨体が、海面で、炎に包まれて揺らめく。
「フラウベル、サルベネス両国の情報で……分からなかったかね?余は、召喚獣を超える」
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