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3巻 2章 全てを逆撫でる御方とブリガンディとグラーチスと
ブリガンディ
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「レンジさんお似合いですね。異世界では寿司職人という職についてらっしゃったんですよね。当たり前といえば当たり前なのですが、とても板に付いていますよ」
俺は久しぶりに見る自分のその姿に、照れくさいような笑顔を浮かべる。
そうなんだよ。アリーゼが俺の為に白衣をあつらえてくれていたんだ。よく職人が着てアレだ。やっぱりこれを着ないと始まらない。
初めてランドセルを背負った小学生よろしく、俺は何度もその白衣を着ている自分を見返しながら、ニヤニヤとした笑みを浮かべてしまっていた。
「ゼルガー用のものもあるのだが、あれではお前には長すぎるだろうと急遽作らせたのだ。うまく丈が合って良かった」
アリーゼが白衣を身に着けた俺の姿を見て、夫のゼルガーの姿と重なったのだろう。目元にうっすらと涙を浮かべながら、何度も頷いている。
白衣の前を深く打ち合わせる。前掛けを白衣の上から付け、それを紐で結び気持ちを引き締める。そして白手ぬぐいを頭に巻きつける。
いたってシンプルな出で立ちなのだが、エリュハルトではやはり異世界感がどうしても漂ってしまう。和装という概念はないので仕方ないのだがな。
セバスさんも俺と同じように白衣を身にまとっている。どうやらゼルガーさんとそうやって寿司を握ろうとしていたとの事。
もちろん完全な独学。写本内に書かれていたものを見よう見真似で作ってみたり、王国内の職人の伝手を頼って、同じような道具を用意させたりとしたそうだ。
写本は確かに罠が仕掛けられていて危険極まりないものではあったが、それ以上にゼルガーさんの知的好奇心を充分に刺激するものがあったんだな。違う世界に生きるものだが、同じく寿司に魅せられたものとして同士のような感覚が生まれている。
「そしてこいつが今回の一番の収穫だ! 」
俺は市場にある『鱗会』といわれる、知る人ぞ知る魚介物ギルドから購入してきた岩鎧魚ブリガンディと名付けられた魚を『旅人の知恵包み』から取り出す。
実は後から気づいたのだが、この『旅人の知恵包み』は生ものに関してはかなり制限がきつくて、入れている間、アイテムボックスの所有者の魔力を制限なく使い込んでしまうという欠点が分かっている。
そうそう便利でお得なアイテムばかりがある訳はないじゃないか。
制限があるからそれを逆に利用したり、もっと良くなるようにと工夫を凝らしたりするのが楽しいんだと思うんだよな。
この岩鎧魚ブリガンディという魚。その名の通り、ゴツゴツとした岩のような分厚い鱗のようなもので全身が覆われているとても調理しにくい魚。しかもかなり攻撃的で、皮膚すら簡単に嚙み切るような歯を持っている。ほぼモンスター。
『食材探知』
見た目はとても食べられたようなもんじゃない甲殻に覆われた魚。
しかし魔法を唱えると、こいつの本当の価値が手に取るように伝わる!
ブリガンディという名前を聞いた瞬間にピンと来てはいたんだが、まさか本当に『出世魚』の類だったとは驚きだった!
出世魚で有名なのは鰤系の魚。
関東で言うなら、ワカシ⇒イナダ⇒ワラサ⇒ブリと魚の成長に合わせて呼び名が変わる。もちろん名前だけじゃなくて、肉質や脂の乗り、味わいが変化するのが魅力。だから今回の寿司のお披露目にはちょうどいいんじゃないかって選んだんだ。
鱗会のリーダーがびっくりしていた。普通の包丁ではまず捌けないし、捌けたとしても刃がすぐにダメになるし、魚の身にキズがついて味が落ちるのが早いからやめた方がいいと。
萌炎に魔力を込めながら、鎧のような固い鱗に切り込みを入れていく。もちろん萌炎は只の包丁ではない。普通なら頑丈な鱗の為にすぐに刃こぼれがしてしまい、その下にある極上の脂の乗った身迄はたどり着けない。
萌炎の切っ先が、岩のような甲殻に触れた瞬間、『ジィ……』という微かな音と共に、焦げるような匂いが立ち上る。これは『切っている』んじゃない。『断ち融かしている』んだ。神の包丁が持つ圧倒的な熱量が、本来ならば砕くことしかできないはずの甲殻を、バターのように滑らかに溶かし、切り拓いていく。包丁から迸る魔力と、赤くうねるような炎の感覚に、アリーゼとセバスさんは目は釘付け。
「……アリーゼ、セバスさん。こいつはとんでもない代物だ。桜色に輝くきめ細やかな身が出て来やがったぜ。鎧のような鱗に下には、まさに極上が潜んでいたって訳さ」
アリーゼやセバスの瞳からは涙が溢れて止まらない。
ここからが俺の腕の見せ所。
どうしたって見よう見真似のこの離れの中。まな板や寿司桶はあるんだけど、もっと使いやすいようにしたい。更にファーバンを焚くかまどだ。似た様な感じには作ってあったんだが、異世界の文化を文献だけで再現するのは限界がある。
アリーゼとセバスさんを離れの中に残し、外に備え付けられたかまどの前で、腹に力を込める。
「生成」
再現力が高かったゼルガーのかまどにそっと手を触れる。
「ゼルガーさん。あんたの想いは受け取った。ここから先は俺の仕事だ」
萌炎に意識を集中させる。かまどの奥にある熱の根源に語り掛ける様に……幻妖蜘蛛戦で熱の刃を具現化させたことを思い出し、更に集中。
『いいか蓮司。かまどの中の火の回り方が均一じゃねぇと、米に焚きムラができる。釜と火の距離、この数センチが味を殺しも、活かしもするんだ。覚えておけ』
そんな頭の中に響いた創元師匠の声。
かまどがその想いに応えるように、頭の中にある映像とリンクしその形を変えていく。火床がわずかに深くなり、羽釜を包み込むように縁がせり上がる。煙突への空気の流れが、渦を巻くように最適化されていく。
「ダス・イストゥ・デア・ハマー! 随分いい感じに仕上がったもんだ」
いきなり肩の上に姿を現したグリューン。完成されたかまどをサングラスをずらしながら満足そうに頷く。
「いよいよ寿司を握るって訳だな、創元の想いって奴を伝えねぇとな」
グリューンをグイっと掴み、そのまま頭の上に載せる。完成されたかまどに寄りかかり、肺の中に溜め込んでいた息を吐き出す。
「なぁ、グリューン。ひとつ聞いていいか。ずっと、引っ掛かっていたんだ」
グリューンは腕を組み、真剣な表情をしながら頷いた。
「師匠は結局何をさせたいんだ。俺が一度死んだことは計算違いだったのかもしれない。でも……もしかしてこの異世界での出来事って、なにか大きな歯車の上にいるような気がしてならないんだ。例えるなら師匠に仕組まれたような、そんな感じだ」
「なんだなんだ相棒。創元を信用できねぇのか……まったくよぅ」
手を広げるようにして、またはぐらかそうとするグリューン。
そうはいくか。
頭の上で座り込んでいるトカゲを指で力強く弾く。
「痛ぇなぁ、まったく早めに真実に辿り着こうなんてのは虫が良すぎるとは思うぜぃ。創元にはな、責任があるのさ。あいつがこの世界にやり残した数々の事象。それらを誰かが摘み取らなければいけない時期が来ちまったのさ」
ホムラでさえ創元様と言っているのに、グリューンは師匠を呼び捨てに。
俺は訝しげな視線を投げかける。
グリューンを目を逸らす様に口笛を吹く。
「聞けば聞くほどよく分からなくなるんだが……分かった、グリューン。一先ずはそれで勘弁してやる」
俺は萌炎の柄を強く握りしめる。包丁から温かい熱が伝わる。
それは創元師匠がニコリと笑ったかのようだった。
俺は久しぶりに見る自分のその姿に、照れくさいような笑顔を浮かべる。
そうなんだよ。アリーゼが俺の為に白衣をあつらえてくれていたんだ。よく職人が着てアレだ。やっぱりこれを着ないと始まらない。
初めてランドセルを背負った小学生よろしく、俺は何度もその白衣を着ている自分を見返しながら、ニヤニヤとした笑みを浮かべてしまっていた。
「ゼルガー用のものもあるのだが、あれではお前には長すぎるだろうと急遽作らせたのだ。うまく丈が合って良かった」
アリーゼが白衣を身に着けた俺の姿を見て、夫のゼルガーの姿と重なったのだろう。目元にうっすらと涙を浮かべながら、何度も頷いている。
白衣の前を深く打ち合わせる。前掛けを白衣の上から付け、それを紐で結び気持ちを引き締める。そして白手ぬぐいを頭に巻きつける。
いたってシンプルな出で立ちなのだが、エリュハルトではやはり異世界感がどうしても漂ってしまう。和装という概念はないので仕方ないのだがな。
セバスさんも俺と同じように白衣を身にまとっている。どうやらゼルガーさんとそうやって寿司を握ろうとしていたとの事。
もちろん完全な独学。写本内に書かれていたものを見よう見真似で作ってみたり、王国内の職人の伝手を頼って、同じような道具を用意させたりとしたそうだ。
写本は確かに罠が仕掛けられていて危険極まりないものではあったが、それ以上にゼルガーさんの知的好奇心を充分に刺激するものがあったんだな。違う世界に生きるものだが、同じく寿司に魅せられたものとして同士のような感覚が生まれている。
「そしてこいつが今回の一番の収穫だ! 」
俺は市場にある『鱗会』といわれる、知る人ぞ知る魚介物ギルドから購入してきた岩鎧魚ブリガンディと名付けられた魚を『旅人の知恵包み』から取り出す。
実は後から気づいたのだが、この『旅人の知恵包み』は生ものに関してはかなり制限がきつくて、入れている間、アイテムボックスの所有者の魔力を制限なく使い込んでしまうという欠点が分かっている。
そうそう便利でお得なアイテムばかりがある訳はないじゃないか。
制限があるからそれを逆に利用したり、もっと良くなるようにと工夫を凝らしたりするのが楽しいんだと思うんだよな。
この岩鎧魚ブリガンディという魚。その名の通り、ゴツゴツとした岩のような分厚い鱗のようなもので全身が覆われているとても調理しにくい魚。しかもかなり攻撃的で、皮膚すら簡単に嚙み切るような歯を持っている。ほぼモンスター。
『食材探知』
見た目はとても食べられたようなもんじゃない甲殻に覆われた魚。
しかし魔法を唱えると、こいつの本当の価値が手に取るように伝わる!
ブリガンディという名前を聞いた瞬間にピンと来てはいたんだが、まさか本当に『出世魚』の類だったとは驚きだった!
出世魚で有名なのは鰤系の魚。
関東で言うなら、ワカシ⇒イナダ⇒ワラサ⇒ブリと魚の成長に合わせて呼び名が変わる。もちろん名前だけじゃなくて、肉質や脂の乗り、味わいが変化するのが魅力。だから今回の寿司のお披露目にはちょうどいいんじゃないかって選んだんだ。
鱗会のリーダーがびっくりしていた。普通の包丁ではまず捌けないし、捌けたとしても刃がすぐにダメになるし、魚の身にキズがついて味が落ちるのが早いからやめた方がいいと。
萌炎に魔力を込めながら、鎧のような固い鱗に切り込みを入れていく。もちろん萌炎は只の包丁ではない。普通なら頑丈な鱗の為にすぐに刃こぼれがしてしまい、その下にある極上の脂の乗った身迄はたどり着けない。
萌炎の切っ先が、岩のような甲殻に触れた瞬間、『ジィ……』という微かな音と共に、焦げるような匂いが立ち上る。これは『切っている』んじゃない。『断ち融かしている』んだ。神の包丁が持つ圧倒的な熱量が、本来ならば砕くことしかできないはずの甲殻を、バターのように滑らかに溶かし、切り拓いていく。包丁から迸る魔力と、赤くうねるような炎の感覚に、アリーゼとセバスさんは目は釘付け。
「……アリーゼ、セバスさん。こいつはとんでもない代物だ。桜色に輝くきめ細やかな身が出て来やがったぜ。鎧のような鱗に下には、まさに極上が潜んでいたって訳さ」
アリーゼやセバスの瞳からは涙が溢れて止まらない。
ここからが俺の腕の見せ所。
どうしたって見よう見真似のこの離れの中。まな板や寿司桶はあるんだけど、もっと使いやすいようにしたい。更にファーバンを焚くかまどだ。似た様な感じには作ってあったんだが、異世界の文化を文献だけで再現するのは限界がある。
アリーゼとセバスさんを離れの中に残し、外に備え付けられたかまどの前で、腹に力を込める。
「生成」
再現力が高かったゼルガーのかまどにそっと手を触れる。
「ゼルガーさん。あんたの想いは受け取った。ここから先は俺の仕事だ」
萌炎に意識を集中させる。かまどの奥にある熱の根源に語り掛ける様に……幻妖蜘蛛戦で熱の刃を具現化させたことを思い出し、更に集中。
『いいか蓮司。かまどの中の火の回り方が均一じゃねぇと、米に焚きムラができる。釜と火の距離、この数センチが味を殺しも、活かしもするんだ。覚えておけ』
そんな頭の中に響いた創元師匠の声。
かまどがその想いに応えるように、頭の中にある映像とリンクしその形を変えていく。火床がわずかに深くなり、羽釜を包み込むように縁がせり上がる。煙突への空気の流れが、渦を巻くように最適化されていく。
「ダス・イストゥ・デア・ハマー! 随分いい感じに仕上がったもんだ」
いきなり肩の上に姿を現したグリューン。完成されたかまどをサングラスをずらしながら満足そうに頷く。
「いよいよ寿司を握るって訳だな、創元の想いって奴を伝えねぇとな」
グリューンをグイっと掴み、そのまま頭の上に載せる。完成されたかまどに寄りかかり、肺の中に溜め込んでいた息を吐き出す。
「なぁ、グリューン。ひとつ聞いていいか。ずっと、引っ掛かっていたんだ」
グリューンは腕を組み、真剣な表情をしながら頷いた。
「師匠は結局何をさせたいんだ。俺が一度死んだことは計算違いだったのかもしれない。でも……もしかしてこの異世界での出来事って、なにか大きな歯車の上にいるような気がしてならないんだ。例えるなら師匠に仕組まれたような、そんな感じだ」
「なんだなんだ相棒。創元を信用できねぇのか……まったくよぅ」
手を広げるようにして、またはぐらかそうとするグリューン。
そうはいくか。
頭の上で座り込んでいるトカゲを指で力強く弾く。
「痛ぇなぁ、まったく早めに真実に辿り着こうなんてのは虫が良すぎるとは思うぜぃ。創元にはな、責任があるのさ。あいつがこの世界にやり残した数々の事象。それらを誰かが摘み取らなければいけない時期が来ちまったのさ」
ホムラでさえ創元様と言っているのに、グリューンは師匠を呼び捨てに。
俺は訝しげな視線を投げかける。
グリューンを目を逸らす様に口笛を吹く。
「聞けば聞くほどよく分からなくなるんだが……分かった、グリューン。一先ずはそれで勘弁してやる」
俺は萌炎の柄を強く握りしめる。包丁から温かい熱が伝わる。
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