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2巻 1章~旅立ちと騎士団長と王都到着と
波乱の入都審査
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結局バスケットの中の『ルブルス鳥の唐揚げセリナ風サンド』は列に並んでいる時間で3人と1匹で食べる事になった。
俺はルブルス鳥なる食材を口に含む。これは……たぶんキジ肉の類か? 俺の『食材探知』だとそう直感できる。最近ジビエ料理とかテレビで特集してるよな。あれはちゃんと処理をしないと危ないんだけどな。
タルタルソースも美味しいな! タルタルソースがあるってことは、こっちの世界にも卵黄や玉ねぎ、ピクルスなんかも普通にあるってことなんだよな! これは王都での食材探しがかなり楽しみになってきたぞ!
う~ん……この旨味としっかりとした歯ごたえがいいな。外はカリっと、中はジューシーに仕上がっている。タルタルソースの酸味がよいアクセントだ。黒パンに挟んであるから旨味が逃げていかない。セリナは料理が上手いんだろうな。グリューンもサンドイッチを分けてもらうと夢中で齧りついているのが見える。
美味しそうに、おんなじ顔と表情でルブルス鳥を頬張っている美人姉妹を、俺はほっこりした表情で眺める。特にフィオナの幸せそうな表情がいい感じだ。セリナが姉の頬についているタルタルソースをハンカチで拭いてあげているのが可愛い。
「次の者! 中に入れ! 」
狐風の容貌をした獣人らしき衛兵が俺に大きく声を掛けた。お。いよいよか。結構早く感じたのはフィオナ姉妹のお陰かな……
石造りの大きな建物に呼ばれるままに入ると、中は簡素な机と椅子が並び、フィーム族らしき衛兵と、俺よりもかなり背の小さい異種族が小さく敬礼をしている。フィーム族の男の衛兵が俺に目で促す。机の上には水晶玉のような明らかに魔法が掛かったものが、紫の布に包まれるようにして置いてあり、衛兵はそちらの前に行くように指示した。
壁の所にフィオナ姉妹が並び、静かに俺の様子を眺めている。
「では、こちらの魔力球に力を込めてくれ。お前の魔力や闘気を感知して淡い光を放つはずだ。緑や青に光れば問題はない。赤や黒の判定がでれば王都には入れんぞ。問題がなければ簡単な書類にサインをして貰って終了だ」
決まりきった文言なんだろう。無機的に言い放つフィーム族の衛兵。
これってアレだよな……異世界転生ものでよくある力の判定シーン。ということは……
「おう相棒! お前の力を見せつけてやれ! 」
グリューンが得意げに耳元でささやきかける。見せつけるって言われてもよ。
恐るおそる右手を水晶球の上にかざす。腰の包丁が温かみを増すのが感じる。嫌な予感しかしない……
「魔力を込めるってこうやるのか? 」
腹の中央に力を入れるようにゆっくりと集中する。包丁の温かみだけが意識の中ではっきりと感じられるように……その温かみを手の中で再構築するようにイメージをする。
「レンジさん……いつもよりずっと魔力が洗練されています! 」
「フィオナ姉さん! これって……すごい魔力! 」
遠くでフィオナとセリナの声が聴こえるような気がする。衛兵たちのざわつく声もなんだか離れた空間から聞こえるように感じられる。その瞬間だった!
バリン!!
手をかざしていた水晶球が、まるで内側から強大な力に押し出されるように、甲高い音と共に細かく砕け散った!
あ……やっぱり。こういう展開になるんだ……
「な、なんだ今の魔力は!? 」
「判定の水晶球が壊れただと……バカな! 」
狐風の容貌の衛兵や、フィーム族の衛兵が目を剥いて起こった事態をうまく飲み込めずに右往左往している。
(だから嫌な予感がしたんだよ。この状況ヤバいんじゃないのか……? )
俺が大きくため息をついたその瞬間、詰所の奥の扉が勢いよく開け放たれた!
「どうしました! いったい何が起こったんですか! 」
詰所の奥の扉が開いて、黒いローブを羽織った別の衛兵らしき男が入ってくる。どうやら部屋の中の右往左往する音を不審に思い、顔を出したといったところか。
そのローブの男が入ってくると、途端にその場で剣を体の前にかざし、騎士団の敬礼をする衛兵たち。「ザイール・ファルナート! 」と大きく唱和している。
そういえばさっきガルムに挨拶をしていた騎士団のヒト達も同じような事を唱和していたよな。こういうのって軍隊の常なんだろうか。
そのローブの男は部屋の中に四散した水晶球の破片を目に止めると、ゆっくりと俺に振り向いた。その真深く被ったローブから放たれる氷のような冷徹な視線。背の高さは俺と同じくらいか。
うん? なんか前にも同じような視線を感じた様な気がする。どこだったか……?
「1番隊副長殿! お騒がせして申し訳ございません! 」
狐風の衛兵が敬礼の態勢を崩さずにそう告げる。1番隊副長か。ここにガルムが居ればなんとなく情報が分かるんだろうが、あのおやっさん、さっさとギルドに向かっちまったからな。するとグリューンが俺の耳元でひそひそと呟く。
「相棒……あいつ。ラベルク村の宴会の時に騎士団長と一緒に居た奴だ! ヴァハト! あの魔力は只者じゃねぇぜ! 」
そうか。思い出した! ジルベニスタがラベルク村から出ていこうとしたときに感じた視線。あの時遠くから俺を見ていた奴だ。
でもそれだけじゃないんだ。もっと前に……目の前に立っているローブの男が発している様な、冷たい視線を感じたことがあったような気がするんだ。
「非番でたまたま詰所に来たのですが、まさかあの時の貴方に出会えるとは。私の幸運に感謝しないといけませんね」
やけに丁寧な言葉遣い、だけどそれが返ってどこか癇に障るようなそんな印象を受ける。そう。そんな印象で話す奴を俺は知っている。それがどこだったかが思い出せない。
その冷たい印象の男は、被っていたローブの頭部をサッと取り払った。現れたのは、短い青の髪に、20代中盤と思しきフィーム族の男。褐色肌の精悍な顔つきだ。もちろんその顔に見覚えはない。見覚えはないんだが……その冷徹な鋭い眼差しが、どうしても心に引っ掛かる。
俺はルブルス鳥なる食材を口に含む。これは……たぶんキジ肉の類か? 俺の『食材探知』だとそう直感できる。最近ジビエ料理とかテレビで特集してるよな。あれはちゃんと処理をしないと危ないんだけどな。
タルタルソースも美味しいな! タルタルソースがあるってことは、こっちの世界にも卵黄や玉ねぎ、ピクルスなんかも普通にあるってことなんだよな! これは王都での食材探しがかなり楽しみになってきたぞ!
う~ん……この旨味としっかりとした歯ごたえがいいな。外はカリっと、中はジューシーに仕上がっている。タルタルソースの酸味がよいアクセントだ。黒パンに挟んであるから旨味が逃げていかない。セリナは料理が上手いんだろうな。グリューンもサンドイッチを分けてもらうと夢中で齧りついているのが見える。
美味しそうに、おんなじ顔と表情でルブルス鳥を頬張っている美人姉妹を、俺はほっこりした表情で眺める。特にフィオナの幸せそうな表情がいい感じだ。セリナが姉の頬についているタルタルソースをハンカチで拭いてあげているのが可愛い。
「次の者! 中に入れ! 」
狐風の容貌をした獣人らしき衛兵が俺に大きく声を掛けた。お。いよいよか。結構早く感じたのはフィオナ姉妹のお陰かな……
石造りの大きな建物に呼ばれるままに入ると、中は簡素な机と椅子が並び、フィーム族らしき衛兵と、俺よりもかなり背の小さい異種族が小さく敬礼をしている。フィーム族の男の衛兵が俺に目で促す。机の上には水晶玉のような明らかに魔法が掛かったものが、紫の布に包まれるようにして置いてあり、衛兵はそちらの前に行くように指示した。
壁の所にフィオナ姉妹が並び、静かに俺の様子を眺めている。
「では、こちらの魔力球に力を込めてくれ。お前の魔力や闘気を感知して淡い光を放つはずだ。緑や青に光れば問題はない。赤や黒の判定がでれば王都には入れんぞ。問題がなければ簡単な書類にサインをして貰って終了だ」
決まりきった文言なんだろう。無機的に言い放つフィーム族の衛兵。
これってアレだよな……異世界転生ものでよくある力の判定シーン。ということは……
「おう相棒! お前の力を見せつけてやれ! 」
グリューンが得意げに耳元でささやきかける。見せつけるって言われてもよ。
恐るおそる右手を水晶球の上にかざす。腰の包丁が温かみを増すのが感じる。嫌な予感しかしない……
「魔力を込めるってこうやるのか? 」
腹の中央に力を入れるようにゆっくりと集中する。包丁の温かみだけが意識の中ではっきりと感じられるように……その温かみを手の中で再構築するようにイメージをする。
「レンジさん……いつもよりずっと魔力が洗練されています! 」
「フィオナ姉さん! これって……すごい魔力! 」
遠くでフィオナとセリナの声が聴こえるような気がする。衛兵たちのざわつく声もなんだか離れた空間から聞こえるように感じられる。その瞬間だった!
バリン!!
手をかざしていた水晶球が、まるで内側から強大な力に押し出されるように、甲高い音と共に細かく砕け散った!
あ……やっぱり。こういう展開になるんだ……
「な、なんだ今の魔力は!? 」
「判定の水晶球が壊れただと……バカな! 」
狐風の容貌の衛兵や、フィーム族の衛兵が目を剥いて起こった事態をうまく飲み込めずに右往左往している。
(だから嫌な予感がしたんだよ。この状況ヤバいんじゃないのか……? )
俺が大きくため息をついたその瞬間、詰所の奥の扉が勢いよく開け放たれた!
「どうしました! いったい何が起こったんですか! 」
詰所の奥の扉が開いて、黒いローブを羽織った別の衛兵らしき男が入ってくる。どうやら部屋の中の右往左往する音を不審に思い、顔を出したといったところか。
そのローブの男が入ってくると、途端にその場で剣を体の前にかざし、騎士団の敬礼をする衛兵たち。「ザイール・ファルナート! 」と大きく唱和している。
そういえばさっきガルムに挨拶をしていた騎士団のヒト達も同じような事を唱和していたよな。こういうのって軍隊の常なんだろうか。
そのローブの男は部屋の中に四散した水晶球の破片を目に止めると、ゆっくりと俺に振り向いた。その真深く被ったローブから放たれる氷のような冷徹な視線。背の高さは俺と同じくらいか。
うん? なんか前にも同じような視線を感じた様な気がする。どこだったか……?
「1番隊副長殿! お騒がせして申し訳ございません! 」
狐風の衛兵が敬礼の態勢を崩さずにそう告げる。1番隊副長か。ここにガルムが居ればなんとなく情報が分かるんだろうが、あのおやっさん、さっさとギルドに向かっちまったからな。するとグリューンが俺の耳元でひそひそと呟く。
「相棒……あいつ。ラベルク村の宴会の時に騎士団長と一緒に居た奴だ! ヴァハト! あの魔力は只者じゃねぇぜ! 」
そうか。思い出した! ジルベニスタがラベルク村から出ていこうとしたときに感じた視線。あの時遠くから俺を見ていた奴だ。
でもそれだけじゃないんだ。もっと前に……目の前に立っているローブの男が発している様な、冷たい視線を感じたことがあったような気がするんだ。
「非番でたまたま詰所に来たのですが、まさかあの時の貴方に出会えるとは。私の幸運に感謝しないといけませんね」
やけに丁寧な言葉遣い、だけどそれが返ってどこか癇に障るようなそんな印象を受ける。そう。そんな印象で話す奴を俺は知っている。それがどこだったかが思い出せない。
その冷たい印象の男は、被っていたローブの頭部をサッと取り払った。現れたのは、短い青の髪に、20代中盤と思しきフィーム族の男。褐色肌の精悍な顔つきだ。もちろんその顔に見覚えはない。見覚えはないんだが……その冷徹な鋭い眼差しが、どうしても心に引っ掛かる。
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