44 / 61
第四十三話 忘れじこの想い
しおりを挟む
「パパ――あたしのパパがね? ………………再婚したいんだって。だからよ。これで満足?」
そう香織子は、
今にも消え入りそうな小さく震えた声で、
そっと呟いたのだった。
銀次郎は――。
「………………そうか」
と同じく小さな声で呟くと、ふっ、とまるでその言葉がきっかけとなって全身から力が抜けてしまったかのように、カウンターの裏に置いてあった折り畳み式の簡易椅子に腰を下ろした。
シオンは――どうしていいか分からずに、気がついた時には居間の上がり口に座り込んでしまった香織子の隣に身を寄せて座ると、優しく、優しくその長い黒髪を梳くように撫でていた。
「……っ」
しばらくの沈黙のあと、香織子は再び気だるげにのろのろと口を開く。
「もう……五年。でも……あたしにとってはまだ五年なのに、って。いまだに、あたしは――」
「結局の話、だ」
銀次郎は言葉に詰まった香織子の代わりに、普段よりいくつか落とした照明を灯りを反射して鈍い光を放つ、ステンレス製の狭い洗い場の一点を見つめたまま、そっと口を開いた。
「――人間ってなぁ、弱ぇ生きモンなんだよ。ひとりぽっちじゃあ寂しくてたまらねえんだ。一緒にいた時分にはそんな弱音、口が裂けても言やあしねえのにな。馬鹿みてえな話だが」
「でも……パパにはあたしがいるじゃない」
不満げに口を尖らせてそう呟いた香織子は、ほろり、とするほど可愛らしかった。
「……そうだよ。銀じいだって、おばあちゃんが亡くなってから一〇年経っても、ずっとひとりでいたじゃない。パパだってそうするべきなんじゃないの? あたし、分かんないよ……!」
「……ばぁか」
銀次郎もまた、顔を両手で覆い、ぽと、ぽと、と涙の粒を膝頭に落としている香織子の隣に腰掛け、シオンと交互にその艶やかさが褪せてしまったかのような香織子の黒髪を撫でる。
「こんな死に損ないの爺さんが、惚れた、腫れた、だのと現を抜かしてる方がよっぽど気味悪ぃだろうが。それに――だ。今はおめえさんたち、可愛い可愛い孫娘がいてくれるじゃねえか」
「……いつもはすぐ憎まれ口きくくせに」
――ぺちん!
平手で叩かれた膝小僧に、大仰な仕草で、ふうふう、と息を吹きかけながら銀次郎は言う。
「男なんてなぁな? いくつんなったって中身はすっかり餓鬼のまんまなんだよ。可愛いから、って、ついつい意地悪したくなっちまう。そういうあべこべでひね者の、サルトゥスなんだ」
「……なによ、サルトゥスって?」
「なんでもこの世界の神様で、えらくへそ曲がりの天邪鬼な悪戯小僧なんだと」
たちまち香織子は噴き出した。
「……ぷっ。それ、まるで銀じいじゃない。どう思う、シオン?」
「そーだそーだ! ギンジローそのまんまだ! あははは!」
そこまで笑われるとは思ってもみなかった銀次郎は、白い頭をぽりぽりと掻くしかない。
ひとしきり笑ったあと、香織子は目元を手の甲で拭い、こう言う。
「あたしだって、本当は分かってるんだ――パパが心配してるのは、あたしのことなんだって。中学校に上がったばかりの時にママが死んじゃって。ずっと、ずっと寂しいだろうなって――」
銀次郎とシオンは、何も言わず、声を震わせる香織子の背中を優しくさする。
「でも、本当に寂しかったのはパパなんだ! そんなこと、知ってるに決まってるじゃない。 あたしはパパの娘なんだし、パパとママの娘なんだし。分かってるよ、分かってる、けどっ!」
どうしようもなく震える声を、香織子は止めることができない。
「パパの中から……みんなの中から……そして、あたしの中から……! ちょっとずつ、ほんの少しずつ……ママが……大好きだったあたしのママが、消えていっちゃいそうで……っ!!」
「消えやしねえさ」
「でも……だって……!」
「消えねえ」
銀次郎はきっぱりと言い切り、頷いてみせた。
「俺が覚えてる。そんでもって、おめえが、おめえさんのパパが覚えてる。そう簡単に忘れられるモンならとっくにそうしてるだろうさ。でもな、そりゃあできねえ。そういう風にできてんだ、心ってのはな。こちとら伊達に七〇まで歳喰ってる訳じゃねえ。そんな俺らが言うんだ」
香織子は――やがて頷いた。
それから少し照れ臭そうにこう尋ねる。
「……ねえ、銀じい? ママのこと、好きだった?」
「馬鹿言え。好きだなんてモンじゃねえ。……ああ、大っ嫌ぇで大好きだったよ。自慢の娘だ」
「まったく……サルトゥスなんだから!」
「けっ。他人様のこと言えた義理か。おめえはどうなんだ、香織子?」
「あたしもおんなじ! 大嫌いで、大、大、大好きだった!!」
「へへ――」
「ふふ――」
そっと頭を寄せ合い笑うふたりを、愛しそうに後ろからシオンが、ぎゅっ、と抱きかかえた。
「あたしはね! ギンジローとおねえちゃんが大、大、大好きだよっ!」
「嫌ぇなとこはねえのか、シオン?」
「うーん……」
ぽりぽり、と薄紫色の頭を掻きながら、シオンはやがて困ったような笑顔でこうこたえた。
「ご、ごめんね……シオン、思いつかなくって……」
「はははっ! 謝るこたぁねえ! 嫌いなところが見つからなくって謝る馬鹿ぁいねえわな!」
「はい! はーい! ……あたしは銀じいの、すぐ『馬鹿』って口に出すところが嫌」
「おっ……と……。そ、そいつぁ……どうにも……ええと……」
たちまち勢いを失って目を白黒させながらよれよれのハンカチで額の汗を拭う銀次郎の姿を見て、香織子とシオンは揃って、ぷ、と噴き出してしまった。あまりに滑稽で涙が出てくる。
「もう! 冗談だってば!」
別の意味での暖かな涙を拭い取りながら、香織子はフォローのつもりでこう付け加えた。
「でも、ママは結構、そういうところ気にしてたわよ? やっぱり所詮は花街生まれだ、って」
「……小学校じゃあ、さんざ馬鹿にされて悔しかった、って言ってたっけな」
銀次郎の住まい兼喫茶店のあった下町は、かつてたくさんの料理屋・待合茶屋・置屋が建ち並んでいた花柳界――すなわち芸者と遊女が幅を利かせる華やかなりし町だった。とはいえ、それはとうに昔の話で、どこも法施行と後継者難とで徐々に衰退していき、今となっては『芸妓遊び』という貴重な日本の芸能文化に触れられる町、というクリーンな一面しか持たない。
しかし、銀次郎の娘、芳美が小さい頃はまだかつての風潮が色濃く残っていた。同級生で子どもとは言え、年寄り連中が話すかつてのこの町のことを盗み聴いている。おかげで手酷く揶揄われ、目のまわりを赤くして口惜しそうに、きゅっ、と唇を引き結んだ芳美が、ただいまも言わずに二階の部屋に閉じこもり、夕飯時になっても降りてこない、ということは珍しくなかった。
銀次郎は銀次郎なりに、花柳界の華やかなりし住人たちは気前の良い上客であり、また、この下町界隈を泥をかぶりながら必死に支えてきた陰の功労者であると知っている。だから悪くいうつもりは毛頭ないし、どころか銀次郎自身の子ども時代には憧れの念を抱いたものだ。
しかし――しかし、である。
「やっぱし……嫌ぇだったんだろうな、芳美の奴は。この店のことを、腹の底から憎んでた」
「うーん……?」
「なんでえ? 違ぇ、とでも言いてぇのか?」
「あのね? あたし、一度だけ、ママから聞いたことがあるの――」
香織子は何かを思い出すように、店の中をゆっくりと見回してから、こう告げる。
「あたしの本当の気持ちはね、あの店の中のどこかにこっそりと隠してあるのよ。ああ、いつかそれを見つけた時の、銀じいが魂消てひっくり返った顔が、今から楽しみだわ!――って」
そう香織子は、
今にも消え入りそうな小さく震えた声で、
そっと呟いたのだった。
銀次郎は――。
「………………そうか」
と同じく小さな声で呟くと、ふっ、とまるでその言葉がきっかけとなって全身から力が抜けてしまったかのように、カウンターの裏に置いてあった折り畳み式の簡易椅子に腰を下ろした。
シオンは――どうしていいか分からずに、気がついた時には居間の上がり口に座り込んでしまった香織子の隣に身を寄せて座ると、優しく、優しくその長い黒髪を梳くように撫でていた。
「……っ」
しばらくの沈黙のあと、香織子は再び気だるげにのろのろと口を開く。
「もう……五年。でも……あたしにとってはまだ五年なのに、って。いまだに、あたしは――」
「結局の話、だ」
銀次郎は言葉に詰まった香織子の代わりに、普段よりいくつか落とした照明を灯りを反射して鈍い光を放つ、ステンレス製の狭い洗い場の一点を見つめたまま、そっと口を開いた。
「――人間ってなぁ、弱ぇ生きモンなんだよ。ひとりぽっちじゃあ寂しくてたまらねえんだ。一緒にいた時分にはそんな弱音、口が裂けても言やあしねえのにな。馬鹿みてえな話だが」
「でも……パパにはあたしがいるじゃない」
不満げに口を尖らせてそう呟いた香織子は、ほろり、とするほど可愛らしかった。
「……そうだよ。銀じいだって、おばあちゃんが亡くなってから一〇年経っても、ずっとひとりでいたじゃない。パパだってそうするべきなんじゃないの? あたし、分かんないよ……!」
「……ばぁか」
銀次郎もまた、顔を両手で覆い、ぽと、ぽと、と涙の粒を膝頭に落としている香織子の隣に腰掛け、シオンと交互にその艶やかさが褪せてしまったかのような香織子の黒髪を撫でる。
「こんな死に損ないの爺さんが、惚れた、腫れた、だのと現を抜かしてる方がよっぽど気味悪ぃだろうが。それに――だ。今はおめえさんたち、可愛い可愛い孫娘がいてくれるじゃねえか」
「……いつもはすぐ憎まれ口きくくせに」
――ぺちん!
平手で叩かれた膝小僧に、大仰な仕草で、ふうふう、と息を吹きかけながら銀次郎は言う。
「男なんてなぁな? いくつんなったって中身はすっかり餓鬼のまんまなんだよ。可愛いから、って、ついつい意地悪したくなっちまう。そういうあべこべでひね者の、サルトゥスなんだ」
「……なによ、サルトゥスって?」
「なんでもこの世界の神様で、えらくへそ曲がりの天邪鬼な悪戯小僧なんだと」
たちまち香織子は噴き出した。
「……ぷっ。それ、まるで銀じいじゃない。どう思う、シオン?」
「そーだそーだ! ギンジローそのまんまだ! あははは!」
そこまで笑われるとは思ってもみなかった銀次郎は、白い頭をぽりぽりと掻くしかない。
ひとしきり笑ったあと、香織子は目元を手の甲で拭い、こう言う。
「あたしだって、本当は分かってるんだ――パパが心配してるのは、あたしのことなんだって。中学校に上がったばかりの時にママが死んじゃって。ずっと、ずっと寂しいだろうなって――」
銀次郎とシオンは、何も言わず、声を震わせる香織子の背中を優しくさする。
「でも、本当に寂しかったのはパパなんだ! そんなこと、知ってるに決まってるじゃない。 あたしはパパの娘なんだし、パパとママの娘なんだし。分かってるよ、分かってる、けどっ!」
どうしようもなく震える声を、香織子は止めることができない。
「パパの中から……みんなの中から……そして、あたしの中から……! ちょっとずつ、ほんの少しずつ……ママが……大好きだったあたしのママが、消えていっちゃいそうで……っ!!」
「消えやしねえさ」
「でも……だって……!」
「消えねえ」
銀次郎はきっぱりと言い切り、頷いてみせた。
「俺が覚えてる。そんでもって、おめえが、おめえさんのパパが覚えてる。そう簡単に忘れられるモンならとっくにそうしてるだろうさ。でもな、そりゃあできねえ。そういう風にできてんだ、心ってのはな。こちとら伊達に七〇まで歳喰ってる訳じゃねえ。そんな俺らが言うんだ」
香織子は――やがて頷いた。
それから少し照れ臭そうにこう尋ねる。
「……ねえ、銀じい? ママのこと、好きだった?」
「馬鹿言え。好きだなんてモンじゃねえ。……ああ、大っ嫌ぇで大好きだったよ。自慢の娘だ」
「まったく……サルトゥスなんだから!」
「けっ。他人様のこと言えた義理か。おめえはどうなんだ、香織子?」
「あたしもおんなじ! 大嫌いで、大、大、大好きだった!!」
「へへ――」
「ふふ――」
そっと頭を寄せ合い笑うふたりを、愛しそうに後ろからシオンが、ぎゅっ、と抱きかかえた。
「あたしはね! ギンジローとおねえちゃんが大、大、大好きだよっ!」
「嫌ぇなとこはねえのか、シオン?」
「うーん……」
ぽりぽり、と薄紫色の頭を掻きながら、シオンはやがて困ったような笑顔でこうこたえた。
「ご、ごめんね……シオン、思いつかなくって……」
「はははっ! 謝るこたぁねえ! 嫌いなところが見つからなくって謝る馬鹿ぁいねえわな!」
「はい! はーい! ……あたしは銀じいの、すぐ『馬鹿』って口に出すところが嫌」
「おっ……と……。そ、そいつぁ……どうにも……ええと……」
たちまち勢いを失って目を白黒させながらよれよれのハンカチで額の汗を拭う銀次郎の姿を見て、香織子とシオンは揃って、ぷ、と噴き出してしまった。あまりに滑稽で涙が出てくる。
「もう! 冗談だってば!」
別の意味での暖かな涙を拭い取りながら、香織子はフォローのつもりでこう付け加えた。
「でも、ママは結構、そういうところ気にしてたわよ? やっぱり所詮は花街生まれだ、って」
「……小学校じゃあ、さんざ馬鹿にされて悔しかった、って言ってたっけな」
銀次郎の住まい兼喫茶店のあった下町は、かつてたくさんの料理屋・待合茶屋・置屋が建ち並んでいた花柳界――すなわち芸者と遊女が幅を利かせる華やかなりし町だった。とはいえ、それはとうに昔の話で、どこも法施行と後継者難とで徐々に衰退していき、今となっては『芸妓遊び』という貴重な日本の芸能文化に触れられる町、というクリーンな一面しか持たない。
しかし、銀次郎の娘、芳美が小さい頃はまだかつての風潮が色濃く残っていた。同級生で子どもとは言え、年寄り連中が話すかつてのこの町のことを盗み聴いている。おかげで手酷く揶揄われ、目のまわりを赤くして口惜しそうに、きゅっ、と唇を引き結んだ芳美が、ただいまも言わずに二階の部屋に閉じこもり、夕飯時になっても降りてこない、ということは珍しくなかった。
銀次郎は銀次郎なりに、花柳界の華やかなりし住人たちは気前の良い上客であり、また、この下町界隈を泥をかぶりながら必死に支えてきた陰の功労者であると知っている。だから悪くいうつもりは毛頭ないし、どころか銀次郎自身の子ども時代には憧れの念を抱いたものだ。
しかし――しかし、である。
「やっぱし……嫌ぇだったんだろうな、芳美の奴は。この店のことを、腹の底から憎んでた」
「うーん……?」
「なんでえ? 違ぇ、とでも言いてぇのか?」
「あのね? あたし、一度だけ、ママから聞いたことがあるの――」
香織子は何かを思い出すように、店の中をゆっくりと見回してから、こう告げる。
「あたしの本当の気持ちはね、あの店の中のどこかにこっそりと隠してあるのよ。ああ、いつかそれを見つけた時の、銀じいが魂消てひっくり返った顔が、今から楽しみだわ!――って」
0
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる