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職人学校
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リビアでは貧しくて学校に行けなかったムクター。
エジプトに来て生活に少し余裕が出てくると、レイラを学校に行かせたいと思い始めた。
「レイラちゃんは繊細で絵が得意だから、職人学校に通わせて絵の才能を磨かせてはどうだろう。なんなら市長にかけあってもいいよ」
ラモセから思いもかけない親切な提案があったのだ。
子供がいないラモセさん夫婦にとってレイラは自分たちの娘のように可愛い存在らしい。
「レイラが絵を習いたいというのなら」
はじめは反対だったマブルーカも市長の応援があると聞いて大賛成だ。マブルーカが心配したのはレイラが男ばかりの職人学校に入って虐められやしないか、移民の子と言うだけで不当な差別をうけないかということだった。だけどその心配も市長の応援があるとなると吹き飛んでしまう。それほど強烈なインパクトがある。なにしろエジプトの職人社会はコネ社会なのだから。
その夜、ムクターは晩御飯を食べ終わると、眠たそうにしているレイラを呼んだ。
「レイラ、学校に通いたくないかい?」
ムクターは娘がどういう反応をするのか、それを見るのが楽しみで仕方がない。
「学校?」
レイラは寝ぼけまなこをこすった。
「絵の学校さ」
ムクターはこぼれるような笑顔をした。
「絵の! ほんとに、ほんとう?」
一瞬で目が覚めたレイラ。目を猫のようにまん丸くしてムクターをまじまじと見た。
「ほんとうに、ほんとうだとも! ラモセさんが『レイラは絵が上手いから学校で才能を伸ばしたほうがいい』って言ってくれたんだ」
ムクターはそう言って、ラモセさん夫婦がどれだけレイラの才能を惜しんでいるのか、才能を開花させるためなら市長にもかけあっても良いとまで言ってくれたことを話して聞かせた。
「あたしたちの仕事は大丈夫だから、レイラが学校に行きたいなら行っていいのよ。お父さんの仕事も軌道に乗ったし、もう野菜を売る必要もなくなったわ」
マブルーカは家計の事情を細かく説明して、レイラには伸び伸びと好きなことをして欲しいと願っていると告げた。
「学校で絵が学べるの?」
レイラは信じられないと言った顔で両目をキョトンとさせた。
たしかに絵が好きだけどまさかプロになろうとは思ってもみなかっただけに、職人学校への入学は衝撃的な知らせだった。
「バステト神殿付属の職人学校だ。レリーフから石像の作り方まで教えてもらえるよ」
ムクターは笑みを浮かべ娘の顔を覗き込む。
「楽しそうね! 友達も沢山できそうね」
レイラはもう行く気満々だ。
「でも」
マブルーカが少し含みをもたせた。
「でも、なに? 母さん」
レイラは母親の反応が気になる。
「でもね、絵ばかりを学ぶところじゃないのよ。読み書き算術、文学や歴史とかも勉強しないといけないのよ」
「あたしだめだ」
レイラは肩をガックリ落とした。
「どうしてだめなんだい?」
ムクターが優しく訊く。
「だってあたし文章を読んだことも書いたこともないのよ。きっと教科書を開いても何がなんだかわかんないわ」
絵が描けると聞いて大喜びしたレイラだったが、読み書きと聞いて、あっという間にテンションが下がった。
「父さんはあまり読み書きが出来なくて、今とても大変な思いをしているんだ。なぜならラモセとしている仕事は、ただ畑を黙々と耕し、育てるだけの仕事じゃなく、収穫した作物を市場で売ったり、外国に輸出したりする仕事もしているんだ。だから取り引きで手紙を書いたり、逆に受けたりする時にすごく困っている」
そう言ってパピルスに書かれた手紙の一部を広げて見せた。
レイラはテーブルの上に広げられたパピルスの手紙をじっと見入る。
「わぁ綺麗! 手紙なのに美しい絵画みたい」
そう言って目を輝かせる。
「あたし学校に行きたい!」
「よし!」
ムクターは娘が学校に行けることがよほど嬉しいのか、まるで自分のことのように大喜びだ。
こうして始まったレイラの職人学校通い。
周囲の好奇な目に晒されながらも、レイラは学校で優秀な図工になるため、エジプトの伝統的な石像の技法やレリーフを学び、読み書きをはじめ、文学や数学、歴史、宗教、天文学に至る幅広い教養を身につけていくことになった。
レイラがバステト神殿付属の職人学校に通い始めると、ネジムも一緒に着いて行くことになった。そしてレイラの授業が始まるとネジムは神殿の中の涼しげな所でお昼寝をしたり、仲良しの猫仲間と神殿の中を探検をしたりして時間をつぶしていた。
そんなある日、ネジムが神殿の礼拝堂の一番大きな柱の影でいつものように心地よく昼寝をしていると「エジプト、気に入った?」突然、タミットがバステト神の石像の頭上から声をかけてきた。
「うん、いい国だにゃー」
熟睡していたネジムは眠たそうに、手の甲で目と顔をすりながら返事をする。
タミットは石像の上からピョンピョンと身軽に駆け下りてきて「最近よくここで見かけるけど、いつも何をしに来ているみゃ?」と言いながらネジムが昼寝している場所にゆっくりと近づいてきた。
「レイラちゃんが神殿付属の職人学校に通いはじめたんだにゃ」
ネジムは起き上がり、手を伸ばしお尻を高く上げて思いっきり伸びをした。
「この間あなたと一緒だった人間の女の子ね」
タミットはネジムの目の前まで来ると、お座りのポーズをして鼻先をつんとする。
(純白で短めの毛、長くピンと立った耳、海のように青く深く澄んだ瞳、すらっとした手足、こうしてあらためてみるとタミットは凄くキュートだにゃー)
ネジムはそう思った瞬間、急に胸がドキドキしはじめた。
「ネジム、なんなの?」
見詰められ、タミットは怪訝な顔をする。
「な、なんでもないにゃ」
相変わらずネジムは、ボーとタミットを見つめた。
「ちょっと、なにじろじろ見てんの!」
タミットが苛として声を荒げた。
「寝ぼけてたにゃ。ごめんにゃ」
ハッと我に我に返ったネジムは、顔を真っ赤にしながら照れ隠しに嘘をついた。
「レイラちゃん、女の子なのに神殿付属の職人学校によく入学できたわね」
タミットが不思議そうに訊く。
「農園主のラモセが、友人の市長さんに入学をかけあってくれたらしいにゃ」
ネジムは話題が反れたのでホッとしながら、異例の入学だったことを説明した。
エジプトでは女の子が職人学校に通うことは殆ど許されてなく、レイラの入学に関して市長や神官たちのあいだで様々な意見のやりとりがあった。そのとき、ラモセはレイラの才能を市長さんに強くアピールしたので、反対意見を押し切りレイラの入学が実現できた。
クラスメイトの好奇な目に晒されながらも、こうしてレイラは唯一人の女の子として職人学校に通うことが出来るようになったのだ。
「レイラ、素敵な職人になると思うみゃ」
タミットが優しく笑みをうかべる。
「おいらもそう思うにゃ。ラモセのおかげにゃ」
ネジムも間違いなしとばかり微笑んだ。
「ラモセ……よくこの神殿に来るあの信心深い人間ね」
タミットの目にもラモセの信心深さは記憶に留まっていた。
この神殿に来るほとんどの信者は自分や家族のことばかり祈っているが、ラモセ夫婦は自分たちのことのように周囲の人の幸せを祈っていた。
「タミットはラモセを知ってるんだにゃ」
ネジムは毎日のようにタミットがここに祈りに来る人々をきちんと見ていることに驚いた。
「この神殿にほとんど毎日のように礼拝に来ているわ」
タミットは話しながらも祈りに来る人を次々とチェックしていた。
「レイラちゃんの家族はみんなラモセに感謝しているにゃ」
ネジムもしみじみラモセ夫婦の存在のありがたみを感じた。
「あなたも食べることを心配しなくて此処で暢気にお昼ね出来るんだから、レイラちゃんの家族やラモセに感謝しなきゃね」
タミットはまるで姉さんのような話しっぷりをする。
「わかってるにゃ」
ネジムは子供扱いされたような感じがしてムッとした。
「ならいいみゃ」
タミットはすまし顔でそう言うと、長い尻尾をピンと立てその場から立ち去った。
「あのプライドの高さは鼻持ちならないけど、タミットちゃん最高にゃ!」
ネジムは大理石の冷っとした床にお尻だけ着け、タミットのプリッとしたキュートなお尻が神殿の奥の暗がりに見えなくなるのを見守った。
エジプトに来て生活に少し余裕が出てくると、レイラを学校に行かせたいと思い始めた。
「レイラちゃんは繊細で絵が得意だから、職人学校に通わせて絵の才能を磨かせてはどうだろう。なんなら市長にかけあってもいいよ」
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「レイラが絵を習いたいというのなら」
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その夜、ムクターは晩御飯を食べ終わると、眠たそうにしているレイラを呼んだ。
「レイラ、学校に通いたくないかい?」
ムクターは娘がどういう反応をするのか、それを見るのが楽しみで仕方がない。
「学校?」
レイラは寝ぼけまなこをこすった。
「絵の学校さ」
ムクターはこぼれるような笑顔をした。
「絵の! ほんとに、ほんとう?」
一瞬で目が覚めたレイラ。目を猫のようにまん丸くしてムクターをまじまじと見た。
「ほんとうに、ほんとうだとも! ラモセさんが『レイラは絵が上手いから学校で才能を伸ばしたほうがいい』って言ってくれたんだ」
ムクターはそう言って、ラモセさん夫婦がどれだけレイラの才能を惜しんでいるのか、才能を開花させるためなら市長にもかけあっても良いとまで言ってくれたことを話して聞かせた。
「あたしたちの仕事は大丈夫だから、レイラが学校に行きたいなら行っていいのよ。お父さんの仕事も軌道に乗ったし、もう野菜を売る必要もなくなったわ」
マブルーカは家計の事情を細かく説明して、レイラには伸び伸びと好きなことをして欲しいと願っていると告げた。
「学校で絵が学べるの?」
レイラは信じられないと言った顔で両目をキョトンとさせた。
たしかに絵が好きだけどまさかプロになろうとは思ってもみなかっただけに、職人学校への入学は衝撃的な知らせだった。
「バステト神殿付属の職人学校だ。レリーフから石像の作り方まで教えてもらえるよ」
ムクターは笑みを浮かべ娘の顔を覗き込む。
「楽しそうね! 友達も沢山できそうね」
レイラはもう行く気満々だ。
「でも」
マブルーカが少し含みをもたせた。
「でも、なに? 母さん」
レイラは母親の反応が気になる。
「でもね、絵ばかりを学ぶところじゃないのよ。読み書き算術、文学や歴史とかも勉強しないといけないのよ」
「あたしだめだ」
レイラは肩をガックリ落とした。
「どうしてだめなんだい?」
ムクターが優しく訊く。
「だってあたし文章を読んだことも書いたこともないのよ。きっと教科書を開いても何がなんだかわかんないわ」
絵が描けると聞いて大喜びしたレイラだったが、読み書きと聞いて、あっという間にテンションが下がった。
「父さんはあまり読み書きが出来なくて、今とても大変な思いをしているんだ。なぜならラモセとしている仕事は、ただ畑を黙々と耕し、育てるだけの仕事じゃなく、収穫した作物を市場で売ったり、外国に輸出したりする仕事もしているんだ。だから取り引きで手紙を書いたり、逆に受けたりする時にすごく困っている」
そう言ってパピルスに書かれた手紙の一部を広げて見せた。
レイラはテーブルの上に広げられたパピルスの手紙をじっと見入る。
「わぁ綺麗! 手紙なのに美しい絵画みたい」
そう言って目を輝かせる。
「あたし学校に行きたい!」
「よし!」
ムクターは娘が学校に行けることがよほど嬉しいのか、まるで自分のことのように大喜びだ。
こうして始まったレイラの職人学校通い。
周囲の好奇な目に晒されながらも、レイラは学校で優秀な図工になるため、エジプトの伝統的な石像の技法やレリーフを学び、読み書きをはじめ、文学や数学、歴史、宗教、天文学に至る幅広い教養を身につけていくことになった。
レイラがバステト神殿付属の職人学校に通い始めると、ネジムも一緒に着いて行くことになった。そしてレイラの授業が始まるとネジムは神殿の中の涼しげな所でお昼寝をしたり、仲良しの猫仲間と神殿の中を探検をしたりして時間をつぶしていた。
そんなある日、ネジムが神殿の礼拝堂の一番大きな柱の影でいつものように心地よく昼寝をしていると「エジプト、気に入った?」突然、タミットがバステト神の石像の頭上から声をかけてきた。
「うん、いい国だにゃー」
熟睡していたネジムは眠たそうに、手の甲で目と顔をすりながら返事をする。
タミットは石像の上からピョンピョンと身軽に駆け下りてきて「最近よくここで見かけるけど、いつも何をしに来ているみゃ?」と言いながらネジムが昼寝している場所にゆっくりと近づいてきた。
「レイラちゃんが神殿付属の職人学校に通いはじめたんだにゃ」
ネジムは起き上がり、手を伸ばしお尻を高く上げて思いっきり伸びをした。
「この間あなたと一緒だった人間の女の子ね」
タミットはネジムの目の前まで来ると、お座りのポーズをして鼻先をつんとする。
(純白で短めの毛、長くピンと立った耳、海のように青く深く澄んだ瞳、すらっとした手足、こうしてあらためてみるとタミットは凄くキュートだにゃー)
ネジムはそう思った瞬間、急に胸がドキドキしはじめた。
「ネジム、なんなの?」
見詰められ、タミットは怪訝な顔をする。
「な、なんでもないにゃ」
相変わらずネジムは、ボーとタミットを見つめた。
「ちょっと、なにじろじろ見てんの!」
タミットが苛として声を荒げた。
「寝ぼけてたにゃ。ごめんにゃ」
ハッと我に我に返ったネジムは、顔を真っ赤にしながら照れ隠しに嘘をついた。
「レイラちゃん、女の子なのに神殿付属の職人学校によく入学できたわね」
タミットが不思議そうに訊く。
「農園主のラモセが、友人の市長さんに入学をかけあってくれたらしいにゃ」
ネジムは話題が反れたのでホッとしながら、異例の入学だったことを説明した。
エジプトでは女の子が職人学校に通うことは殆ど許されてなく、レイラの入学に関して市長や神官たちのあいだで様々な意見のやりとりがあった。そのとき、ラモセはレイラの才能を市長さんに強くアピールしたので、反対意見を押し切りレイラの入学が実現できた。
クラスメイトの好奇な目に晒されながらも、こうしてレイラは唯一人の女の子として職人学校に通うことが出来るようになったのだ。
「レイラ、素敵な職人になると思うみゃ」
タミットが優しく笑みをうかべる。
「おいらもそう思うにゃ。ラモセのおかげにゃ」
ネジムも間違いなしとばかり微笑んだ。
「ラモセ……よくこの神殿に来るあの信心深い人間ね」
タミットの目にもラモセの信心深さは記憶に留まっていた。
この神殿に来るほとんどの信者は自分や家族のことばかり祈っているが、ラモセ夫婦は自分たちのことのように周囲の人の幸せを祈っていた。
「タミットはラモセを知ってるんだにゃ」
ネジムは毎日のようにタミットがここに祈りに来る人々をきちんと見ていることに驚いた。
「この神殿にほとんど毎日のように礼拝に来ているわ」
タミットは話しながらも祈りに来る人を次々とチェックしていた。
「レイラちゃんの家族はみんなラモセに感謝しているにゃ」
ネジムもしみじみラモセ夫婦の存在のありがたみを感じた。
「あなたも食べることを心配しなくて此処で暢気にお昼ね出来るんだから、レイラちゃんの家族やラモセに感謝しなきゃね」
タミットはまるで姉さんのような話しっぷりをする。
「わかってるにゃ」
ネジムは子供扱いされたような感じがしてムッとした。
「ならいいみゃ」
タミットはすまし顔でそう言うと、長い尻尾をピンと立てその場から立ち去った。
「あのプライドの高さは鼻持ちならないけど、タミットちゃん最高にゃ!」
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