58 / 70
57)ブランジュ <接吻>
しおりを挟む
(どうして私を助けたの?)
一瞬、ブランジュはそのように考えたが、どうやら見当違いのようだ。
それほど強い力ではなかったが、敵の魔法使いはブランジュの細い腕をがっしりと掴んでいる。彼女は身動き一つ出来ない。
またもや、この魔法使いに囚われたも同然。
「さて、何から教えてもらうべきかな。そうだな、まず」
爆発の閃光はようやく薄れてきて、敵の魔法使いの姿が浮かび上がってくる。
それと共に尋問が始まった。
「君たちが指示を受けている外部の者。そいつに会わせて欲しい。何ていう名前だっけ?」
確かに敵の魔法使いに命を救われたことは事実であろう。ブランジュがそれに感動したこともまた事実。
しかしそれは、ブランジュから重要な情報を引き出すため。用がなくなれば、あっさりと殺されるに違いない。
こんな者を相手に、素直に尋問に答えている場合ではないだろう。
「名前? えーと、ブ、ブランジュ」
とはいえ、もはや何か隠すこともなかった。どうやら勝負は着いたようだから。
ブランジュは大切なものをポイッと放り投げるような態度で答えた。
「なるほど、そいつがどこからから、君たちに指示を出しているのか」
「え? あっ、違う。それは私の名前で、えーと、そっちのほうはダンテスク」
彼の質問を勘違いしたことも恥ずかしがったし、いつまでも魔法使いに抱きかかえられているような姿勢でいることも恥ずかしくなって、ブランジュは彼の身体を押し返し、腕の中から逃れようとする。「別にあんたから逃げるつもりはないわ。だから離して」そう言いながら。
しかしそうはさせないとばかりに、敵の魔法使いは更に彼女の身体を強く抱き寄せてくる。
「ちょ、ちょっと何よ! 私をどうするつもり?」
ブランジュは必死になって、彼の身体を押し返そうともがく。
「別に。ただ僕から離れると、落ちるよ」
「え?」
敵の魔法使いが視線を投げた。
ブランジュも身体をひねってそっちに目を向けた。
部屋の床に巨大な穴が開いていた。
さっきの爆発で出来た穴のようだ。
ブランジュとその魔法使いは、ちょうどその穴の際に立っていたのだ。下から吹き上がってくる風が、ブランジュの髪の毛を激しく乱した。
キャーと思わず悲鳴を上げて、ブランジュは再びその魔法使いの腕の中に逃げ込む。
「驚くべき威力だ。僕の部屋がめちゃくちゃだよ。この魔法の正体も知りたい。あの男の魔法ではないはずだ。誰の仕業なんだろうか?」
部屋の端の本棚などは無事だが、テーブルや椅子などは消滅していた。穴に吸い込まれて落ちたのではなくて、爆発の威力で解けて蒸発してしまったに違いない。
本当に凄い魔法だ。その穴を見ながら、ブランジュは改めて思った。
「この魔法、アンボメっていう女の子の力よ。彼女もきっと、ダンテスクのところに行けば会えるわ」
ブランジュは敵の魔法使いの質問に素直に答えた。
ブランジュがアンボメに放った魔法、一時的に魔界に閉じ込める魔法。その閉じ込めた先の牢獄にいる。
それを開ける鍵の暗号を作ったのはガリレイだ。
もしガリレイがダンテスクならば、その暗号を知っているのだから、既にアンボメをそこから出しているはず。
「部屋の端に居た奇妙な女の子か。君がどこかに逃がしたな。僕にかけた魔法と同じものだろ? あれで瞬間移動させた」
「う、うん」
「君はあの子を助けたのか? 他の者を助けて、自分は死にかけるなんて、なかなか殊勝な性格ではないか」
「・・・う、うん」
そういうわけではないが、ブランジュは曖昧に頷く。
「それと死体が一つ足りない。もう一人の男が消えたようだ」
「え?」
確かにシユエトの死体がない。しかし彼はこの魔法をもろに受けて、家具類と一緒に消滅したのではないだろうか。
ブランジュの言葉に対して魔法使いは首を振った。
「いや、違う。彼が消えたのは爆発する直前だ。一瞬、目を離した隙に、どこかに消えていたのだ」
シユエトはブランジュを置いて、密かに逃げたのかもしれない。
何という逃げ足の早さ。
しかしあの慌ただしい展開の中で爆発に巻き込まれることなく逃げおおせるなんて、最初から逃げることを企んでいないと不可能だろう。
シユエトはずっと、この戦いに逃げ腰だったのかもしれない。
彼はサソリの毒にも犯されていないから、逃げようと思えば、いつでも逃げられたことは事実。
でもアンボメを移動させるよう要求してきたのは、シユエトだ。だからシユエトも、彼女を追ってダンテスクのもとに赴いているのかもしれない。
(アンボメもシユエトも無事。だとすれば、彼らは囚われの私を助けに来てくれるかもしれない。私は救出を待つべきなの? それとも・・・)
「ダンテスクという男に会いに行く前に、サソリの解毒剤を探さなければいけない。さもないと僕も君も、もうすぐ死ぬ」
敵の魔法使いが言ってきた。
「え? わ、私も救ってくれるの?」
ブランジュはそう言って、すぐに後悔した。また自分が早とちりしたと思ったのだ。
改めて考えてみると、敵の魔法使いのその言葉に、そんな意味は込められていないかもしれない。
しかし、彼の口調には、そのような意志が感じ取れた。少なくともブランジュはそう思ってしまった。
「そこで解毒剤が見つかれば、君の命も救おう。ついでだからね」
「そ、そう」
「僕は頭痛持ちでね、行きつけの薬屋がある。かなり優秀な薬師さ。もしかしたら、そこで薬が手に入るかもしれない。まず、これからそこに行こう」
敵に情けをかけられるなんて、とんでもなく恥ずかしいことだ。ブランジュはこの相手を殺そうとしていたのである。彼の申し出を素直に感謝している場合ではない。
(情けは無用よ、ぴしゃりとそう言うべきだ。いや、そんな馬鹿正直な行動に出る必要はない。嘘の情報を教えて、解毒剤だけ貰い受けて、まずこの毒をどうにかしてから、改めて彼に戦いを挑むか、逃げるかすればいいだけ)
しかし一方で、ブランジュはこんなことも思った。シユエトは自分を見捨てて逃げた可能性もある。
いや、むしろそっちの可能性が高い。ダンテスクだって何のアドバイスも寄こしてこない。どうして自分だけが、最後まで任務を全うしなければいけないのか?
(しかも、この戦いは正義のための戦いとかじゃなくて、この魔法使いから塔の主の権利を奪うための戦いだった。私はそんなことのために利用されていたのだ)
「君の命を救おう。だけどその代わり、少し僕に協力してくれ」
戸惑っているブランジュを気にする素振りもなく、敵の魔法使いは言ってきた。
「協力?」
「そうさ。えーと、まず」
敵の魔法使いが突然、ブランジュの髪の毛を優しく撫でてきた。
え?
彼女はあまりに予想外の出来事に、激しく狼狽した。
彼はブランジュの髪の毛を撫でつけるだけではなく、その束を手に取って、優しい手つきでフワリとかき上げて来る。
「ちょっと、な、何するつもりなのよ!」
何とか狼狽から立ち直り、ブランジュは断固とした口調で言った。
若い男だ。同じ年、もしかしたら自分よりも年下かもしれない。こんな男に玩ばれるつもりはない。
もちろん、年上ならばいいというものでもないが、年下にこんなことをされるのは、尚更腹が立つ。
「少し静かにしてくれないか」
しかし魔法使いはそう言って、厚かましいことにブランジュの唇に人差し指を押し付けてくる。
このまま黙っていたら、この若い男は調子ついて、どこまでブランジュの身体を触ってくるかわかったものではない。
「た、確かにあんたに命を救われたわ。で、でも私は」
ブランジュは迫ってくる男の身体を必死に押し返しながら言った。
「もしかしたら僕たちは、サソリの毒で死ぬかもしれないんだ。これが最後かもしれない」
ブランジュを見つめるでもなく、どこか他所に視線を彷徨わせながら、魔法使いは彼女の肩、そして胸の辺りを、撫でるように触ってきた。
「ちょ、ちょっと!」
(な、何を考えているのよ、この男は!)
ブランジュはあらん限りの力で、迫ってくる男に抵抗する。
一瞬、ブランジュはそのように考えたが、どうやら見当違いのようだ。
それほど強い力ではなかったが、敵の魔法使いはブランジュの細い腕をがっしりと掴んでいる。彼女は身動き一つ出来ない。
またもや、この魔法使いに囚われたも同然。
「さて、何から教えてもらうべきかな。そうだな、まず」
爆発の閃光はようやく薄れてきて、敵の魔法使いの姿が浮かび上がってくる。
それと共に尋問が始まった。
「君たちが指示を受けている外部の者。そいつに会わせて欲しい。何ていう名前だっけ?」
確かに敵の魔法使いに命を救われたことは事実であろう。ブランジュがそれに感動したこともまた事実。
しかしそれは、ブランジュから重要な情報を引き出すため。用がなくなれば、あっさりと殺されるに違いない。
こんな者を相手に、素直に尋問に答えている場合ではないだろう。
「名前? えーと、ブ、ブランジュ」
とはいえ、もはや何か隠すこともなかった。どうやら勝負は着いたようだから。
ブランジュは大切なものをポイッと放り投げるような態度で答えた。
「なるほど、そいつがどこからから、君たちに指示を出しているのか」
「え? あっ、違う。それは私の名前で、えーと、そっちのほうはダンテスク」
彼の質問を勘違いしたことも恥ずかしがったし、いつまでも魔法使いに抱きかかえられているような姿勢でいることも恥ずかしくなって、ブランジュは彼の身体を押し返し、腕の中から逃れようとする。「別にあんたから逃げるつもりはないわ。だから離して」そう言いながら。
しかしそうはさせないとばかりに、敵の魔法使いは更に彼女の身体を強く抱き寄せてくる。
「ちょ、ちょっと何よ! 私をどうするつもり?」
ブランジュは必死になって、彼の身体を押し返そうともがく。
「別に。ただ僕から離れると、落ちるよ」
「え?」
敵の魔法使いが視線を投げた。
ブランジュも身体をひねってそっちに目を向けた。
部屋の床に巨大な穴が開いていた。
さっきの爆発で出来た穴のようだ。
ブランジュとその魔法使いは、ちょうどその穴の際に立っていたのだ。下から吹き上がってくる風が、ブランジュの髪の毛を激しく乱した。
キャーと思わず悲鳴を上げて、ブランジュは再びその魔法使いの腕の中に逃げ込む。
「驚くべき威力だ。僕の部屋がめちゃくちゃだよ。この魔法の正体も知りたい。あの男の魔法ではないはずだ。誰の仕業なんだろうか?」
部屋の端の本棚などは無事だが、テーブルや椅子などは消滅していた。穴に吸い込まれて落ちたのではなくて、爆発の威力で解けて蒸発してしまったに違いない。
本当に凄い魔法だ。その穴を見ながら、ブランジュは改めて思った。
「この魔法、アンボメっていう女の子の力よ。彼女もきっと、ダンテスクのところに行けば会えるわ」
ブランジュは敵の魔法使いの質問に素直に答えた。
ブランジュがアンボメに放った魔法、一時的に魔界に閉じ込める魔法。その閉じ込めた先の牢獄にいる。
それを開ける鍵の暗号を作ったのはガリレイだ。
もしガリレイがダンテスクならば、その暗号を知っているのだから、既にアンボメをそこから出しているはず。
「部屋の端に居た奇妙な女の子か。君がどこかに逃がしたな。僕にかけた魔法と同じものだろ? あれで瞬間移動させた」
「う、うん」
「君はあの子を助けたのか? 他の者を助けて、自分は死にかけるなんて、なかなか殊勝な性格ではないか」
「・・・う、うん」
そういうわけではないが、ブランジュは曖昧に頷く。
「それと死体が一つ足りない。もう一人の男が消えたようだ」
「え?」
確かにシユエトの死体がない。しかし彼はこの魔法をもろに受けて、家具類と一緒に消滅したのではないだろうか。
ブランジュの言葉に対して魔法使いは首を振った。
「いや、違う。彼が消えたのは爆発する直前だ。一瞬、目を離した隙に、どこかに消えていたのだ」
シユエトはブランジュを置いて、密かに逃げたのかもしれない。
何という逃げ足の早さ。
しかしあの慌ただしい展開の中で爆発に巻き込まれることなく逃げおおせるなんて、最初から逃げることを企んでいないと不可能だろう。
シユエトはずっと、この戦いに逃げ腰だったのかもしれない。
彼はサソリの毒にも犯されていないから、逃げようと思えば、いつでも逃げられたことは事実。
でもアンボメを移動させるよう要求してきたのは、シユエトだ。だからシユエトも、彼女を追ってダンテスクのもとに赴いているのかもしれない。
(アンボメもシユエトも無事。だとすれば、彼らは囚われの私を助けに来てくれるかもしれない。私は救出を待つべきなの? それとも・・・)
「ダンテスクという男に会いに行く前に、サソリの解毒剤を探さなければいけない。さもないと僕も君も、もうすぐ死ぬ」
敵の魔法使いが言ってきた。
「え? わ、私も救ってくれるの?」
ブランジュはそう言って、すぐに後悔した。また自分が早とちりしたと思ったのだ。
改めて考えてみると、敵の魔法使いのその言葉に、そんな意味は込められていないかもしれない。
しかし、彼の口調には、そのような意志が感じ取れた。少なくともブランジュはそう思ってしまった。
「そこで解毒剤が見つかれば、君の命も救おう。ついでだからね」
「そ、そう」
「僕は頭痛持ちでね、行きつけの薬屋がある。かなり優秀な薬師さ。もしかしたら、そこで薬が手に入るかもしれない。まず、これからそこに行こう」
敵に情けをかけられるなんて、とんでもなく恥ずかしいことだ。ブランジュはこの相手を殺そうとしていたのである。彼の申し出を素直に感謝している場合ではない。
(情けは無用よ、ぴしゃりとそう言うべきだ。いや、そんな馬鹿正直な行動に出る必要はない。嘘の情報を教えて、解毒剤だけ貰い受けて、まずこの毒をどうにかしてから、改めて彼に戦いを挑むか、逃げるかすればいいだけ)
しかし一方で、ブランジュはこんなことも思った。シユエトは自分を見捨てて逃げた可能性もある。
いや、むしろそっちの可能性が高い。ダンテスクだって何のアドバイスも寄こしてこない。どうして自分だけが、最後まで任務を全うしなければいけないのか?
(しかも、この戦いは正義のための戦いとかじゃなくて、この魔法使いから塔の主の権利を奪うための戦いだった。私はそんなことのために利用されていたのだ)
「君の命を救おう。だけどその代わり、少し僕に協力してくれ」
戸惑っているブランジュを気にする素振りもなく、敵の魔法使いは言ってきた。
「協力?」
「そうさ。えーと、まず」
敵の魔法使いが突然、ブランジュの髪の毛を優しく撫でてきた。
え?
彼女はあまりに予想外の出来事に、激しく狼狽した。
彼はブランジュの髪の毛を撫でつけるだけではなく、その束を手に取って、優しい手つきでフワリとかき上げて来る。
「ちょっと、な、何するつもりなのよ!」
何とか狼狽から立ち直り、ブランジュは断固とした口調で言った。
若い男だ。同じ年、もしかしたら自分よりも年下かもしれない。こんな男に玩ばれるつもりはない。
もちろん、年上ならばいいというものでもないが、年下にこんなことをされるのは、尚更腹が立つ。
「少し静かにしてくれないか」
しかし魔法使いはそう言って、厚かましいことにブランジュの唇に人差し指を押し付けてくる。
このまま黙っていたら、この若い男は調子ついて、どこまでブランジュの身体を触ってくるかわかったものではない。
「た、確かにあんたに命を救われたわ。で、でも私は」
ブランジュは迫ってくる男の身体を必死に押し返しながら言った。
「もしかしたら僕たちは、サソリの毒で死ぬかもしれないんだ。これが最後かもしれない」
ブランジュを見つめるでもなく、どこか他所に視線を彷徨わせながら、魔法使いは彼女の肩、そして胸の辺りを、撫でるように触ってきた。
「ちょ、ちょっと!」
(な、何を考えているのよ、この男は!)
ブランジュはあらん限りの力で、迫ってくる男に抵抗する。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる