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60)シユエト <路上4>
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「おい、ダンテスク、まだ秘策がある。俺ならあの魔法使いを殺せる。君と会いたい。居場所を教えてくれ。そっちに行く」
シユエトは間一髪のところで戦場を離脱することが出来た。ギリギリ爆発の影響の外にいて、傷を負うことはなかった。
どうやら敵の魔法使いが追ってくる気配はないようだ。シユエトは敵の魔法使いが住む建物から出て、まだ明るい真昼の街路を北に向かって走る。
息が切れるまで走り続け、やがて立ち止まり、彼は街路の隅のほうに魔法陣を描いた。
「おい、聞いてるのか、ダンテスク! まだ終わったわけじゃない。チャンスの時間は続いている。俺がエクリパンの代わりを務める。協力してくれれば、君の望みが叶うんだぞ!」
――何をする気だ?
ダンテスクがようやく応答した。
「おお、ダンテスク、応答してくれたか」
(しかし駄目だ、こいつは。エクリパンの死に、すっかりしょげかっているようだ)
シユエトはダンテスクの声を聞きながら思った。
彼の口調にはこれまでの力強さがなかった。自らが綿密に立てた計画が全て敗れ、意気消沈しているようだ。この声は、何もかも諦めた老いた敗残兵のよう。
このダンテスクがあのガリレイだとしたら、とてつもない魔法の天才プログラマーだということになる。
しかしそれは別に戦闘能力に秀でている証明にはならない。
強かでもない。粘り強いわけでもない。ただ机の上の作業に長じているだけで、現実というものを知らない、宮殿の中の優秀な官僚のような男なのではないか。
もしかしたら、これまで人を殺したこともないのかもしれない。いや、戦ったことすらないのかもしれない。シユエトはそう思った。
(しかし逆に言うと、そんな男だからこそ、こっちからすれば、コントロールしやすいとも言える。つけ込む隙があるのだ)
「なあ、ダンテスク。まず、アンボメを魔界の牢獄から連れ戻して欲しい。暗号は知っているだろ? 彼女をそこから出して、そして俺の前に連れてきてくれ。アンボメを俺に譲って欲しいんだ。俺と彼女との契約を認めてもらいたい」
――それで?
ダンテスクが興味の無さそうな声で返してきた。
そんな条件では、シユエトが一方的に得るだけである。ダンテスクが納得するわけがないことはわかっている。
「俺はあの敵の魔法使いを殺しにいく。奴を殺した暁には、塔の主の権利を君に譲る。そのような取引でどうだろうか?」
シユエトはダンテスクに伝えた。
――君に、あのバケモノを殺せるのか?
「こっちにはアンボメがいる。彼女だってバケモノだ。彼女がいればどうにかなる。秘策があるのさ。確かに敵は強い。異常だよ。魔法の威力では、どうあっても歯が立たない。しかしこっちにも僅かながらもアドバンテージがあるんだ。そのアドバンテージは、奴がサソリの毒に犯されていること。それゆえ、この先の奴の行動を予測出来るということだ」
――それで?
(また、「それで?」か。彼はそれ以外の相槌が打てないのか)
苛々しながらも、シユエトは続けた。
「ダンテスク、君も聞いていたはずだ。奴は深刻な頭痛の持病に悩まされていて、行きつけの薬屋があると言っていたことを」
――確かに言っていた。記憶している。
「彼の行動を綿密に探査していた君ならば、その薬屋の場所くらいわかっていると思うのだが。どうだ?」
――ああ、把握している。それで?
(よし! それが判明しているのならば、この作戦が成功する確率は一気に上昇する)
「その薬屋に先回りして、その解毒剤の瓶にアンボメの爆弾を仕掛けるんだよ。俺は身を潜めて、スイッチを押すタイミングを計る。奴がそれを触った瞬間にドカンさ。なあ、もう時間がない。奴よりも先にそこに着かなければいけない。急いでくれ」
――なるほど、この作戦に対して、一定の理解は示したい。しかし必ず成功するとは限らないはずだ。まず、奴が君の予測通りの行動に出るとは確定していないこと。たとえ、その推測が的中していたとしても、いざ奴が現れれば、君は怖気つくかもしれない。怖気ついた君がアンボメだけを得て、俺の前から逃げないという保証は?
「ないな。信じて貰うしかない」
(確かにダンテスクの言う通りだ。彼が俺を信じる根拠なんて何一つない。アンボメさえ手に入れば、それで逃げるのもありだと思っている。実際のところ、俺はその誘惑にも駆られている)
しかし、もしチャンスがあるのならば、あの魔法使いを自分の手で殺してみたい、シユエトはそんな欲望も感じていた。おそらくそれは、彼の暗殺者としての性。
(もしそれを成し遂げたら、俺は一生涯、にやけ続けながら生きていけるくらいの、幸福感と達成感を得ることだろう。それに想いを馳せただけでも、にやけてくるのだから間違いない)
「俺を信じられない気持ちはわかる。しかしだからと言って、奴をこのまま見過ごすのか? ダンテスク、君にはまだ、塔の主になるチャンスは残っている。それをみすみす逃す手はない」
シユエトはダンテスクを説得にかかった。「それとも、そのリスクを君自らが負うか?」
もちろん、ダンテスク自らがこの作戦を遂行すればいいのだ。彼がアンボメと契約を結び、そしてその薬屋に単身で乗り込む。
しかしダンテスクはこの戦いの間、ただ遠くから指示を出してきただけである。彼にそんな気概がないのは明らか。
――わかった。信じよう。やってくれ、君に任せる。
ダンテスクが言ってきた。
え?
(何と、あっさりしている男だ)
――その代わり勝利の暁には、約束通り塔の主の権利を必ず俺に譲って欲しい。それ以外のものは何でも君にやる。それはエクリパンと結んだ契約でもあった。
「やはり、そのような約束をしていたのか」
――もし、これから君が、今までエクリパンが担っていた役割をこなしてくれるのならば、その働きに存分に報いることも出来ると思う。
「どんな報いがあるのかしらないが、検討はしておこう。とにかく君は塔の権利、俺はアンボメ」
――その通り、契約成立だ。
「俺がその契約を守ることを信じてくれて、有り難く思っている」
(よし、これで敵の魔法使いを殺すチャンスが廻って来た。必ず殺ってみせる)
しかしダンテスクは本当にシユエトを信じているのだろうか? そんなことはありえないはずだとシユエトは思う。
更に最悪な可能性として、シユエトが敵の魔法使いを殺すことに成功して、塔の主の権利を手中にし、その塔に逃げ込むことだってありえる。
ダンテスクがそれを危惧していないわけがないはずだ。
もちろん、塔のありかはダンテスクもわかっているのだから、追うことは簡単ではある。
そこで直接対決して、シユエトを殺す自信があるのかもしれない。最悪の場合、それで全てを取り返すことが出来ると。
しかしそのような自信があるのならば、敵の魔法使いを自ら殺せばいいはずなのである。それなのに、ダンテスクは動く気配は見せない。
ダンテスクという男、本当に不思議な男である。
何かシユエトの持っている常識の尺度では測ることが出来ないタイプ。その範囲を超えたところで生きている男。
――俺のところに来るんだ、エクリパンが通っていた通路で。俺を知れば、色々と納得することもあるだろう。これから君と長い付き合いになるのであれば、尚のこと、会っておきたい。
まるでシユエトの心の中を読んだかのように、ダンテスクが言ってきた。
「わかった。すぐに行く。その通路を開いてくれ」
(そうだ、奴は人の感情を読むことが出来て、それで俺の言葉に嘘がないと確信したのかもしれない。しかし俺だって迷っていることは事実。まだ俺自身、結論は定まってないんだぜ?)
シユエトはふと、嫌な予感を覚えた。もしかしたらダンテスクは罠を仕掛けているのかもしれない。到着と同時に、攻撃を仕掛けてくるのではないか。
こちらは彼が何を考えているのかまるで理解出来ないのだ。ダンテスクは謎の塊のような存在。
しかしシユエトは彼を信じることにした。全てを疑うのは、愚か者がやる行為だということを、シユエトは知っているから。
――開いた。
シユエトは魔法陣を使って、ダンテスクが指定したその魔法陣へ、一切躊躇することなく、瞬間移動する。
シユエトは間一髪のところで戦場を離脱することが出来た。ギリギリ爆発の影響の外にいて、傷を負うことはなかった。
どうやら敵の魔法使いが追ってくる気配はないようだ。シユエトは敵の魔法使いが住む建物から出て、まだ明るい真昼の街路を北に向かって走る。
息が切れるまで走り続け、やがて立ち止まり、彼は街路の隅のほうに魔法陣を描いた。
「おい、聞いてるのか、ダンテスク! まだ終わったわけじゃない。チャンスの時間は続いている。俺がエクリパンの代わりを務める。協力してくれれば、君の望みが叶うんだぞ!」
――何をする気だ?
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「おお、ダンテスク、応答してくれたか」
(しかし駄目だ、こいつは。エクリパンの死に、すっかりしょげかっているようだ)
シユエトはダンテスクの声を聞きながら思った。
彼の口調にはこれまでの力強さがなかった。自らが綿密に立てた計画が全て敗れ、意気消沈しているようだ。この声は、何もかも諦めた老いた敗残兵のよう。
このダンテスクがあのガリレイだとしたら、とてつもない魔法の天才プログラマーだということになる。
しかしそれは別に戦闘能力に秀でている証明にはならない。
強かでもない。粘り強いわけでもない。ただ机の上の作業に長じているだけで、現実というものを知らない、宮殿の中の優秀な官僚のような男なのではないか。
もしかしたら、これまで人を殺したこともないのかもしれない。いや、戦ったことすらないのかもしれない。シユエトはそう思った。
(しかし逆に言うと、そんな男だからこそ、こっちからすれば、コントロールしやすいとも言える。つけ込む隙があるのだ)
「なあ、ダンテスク。まず、アンボメを魔界の牢獄から連れ戻して欲しい。暗号は知っているだろ? 彼女をそこから出して、そして俺の前に連れてきてくれ。アンボメを俺に譲って欲しいんだ。俺と彼女との契約を認めてもらいたい」
――それで?
ダンテスクが興味の無さそうな声で返してきた。
そんな条件では、シユエトが一方的に得るだけである。ダンテスクが納得するわけがないことはわかっている。
「俺はあの敵の魔法使いを殺しにいく。奴を殺した暁には、塔の主の権利を君に譲る。そのような取引でどうだろうか?」
シユエトはダンテスクに伝えた。
――君に、あのバケモノを殺せるのか?
「こっちにはアンボメがいる。彼女だってバケモノだ。彼女がいればどうにかなる。秘策があるのさ。確かに敵は強い。異常だよ。魔法の威力では、どうあっても歯が立たない。しかしこっちにも僅かながらもアドバンテージがあるんだ。そのアドバンテージは、奴がサソリの毒に犯されていること。それゆえ、この先の奴の行動を予測出来るということだ」
――それで?
(また、「それで?」か。彼はそれ以外の相槌が打てないのか)
苛々しながらも、シユエトは続けた。
「ダンテスク、君も聞いていたはずだ。奴は深刻な頭痛の持病に悩まされていて、行きつけの薬屋があると言っていたことを」
――確かに言っていた。記憶している。
「彼の行動を綿密に探査していた君ならば、その薬屋の場所くらいわかっていると思うのだが。どうだ?」
――ああ、把握している。それで?
(よし! それが判明しているのならば、この作戦が成功する確率は一気に上昇する)
「その薬屋に先回りして、その解毒剤の瓶にアンボメの爆弾を仕掛けるんだよ。俺は身を潜めて、スイッチを押すタイミングを計る。奴がそれを触った瞬間にドカンさ。なあ、もう時間がない。奴よりも先にそこに着かなければいけない。急いでくれ」
――なるほど、この作戦に対して、一定の理解は示したい。しかし必ず成功するとは限らないはずだ。まず、奴が君の予測通りの行動に出るとは確定していないこと。たとえ、その推測が的中していたとしても、いざ奴が現れれば、君は怖気つくかもしれない。怖気ついた君がアンボメだけを得て、俺の前から逃げないという保証は?
「ないな。信じて貰うしかない」
(確かにダンテスクの言う通りだ。彼が俺を信じる根拠なんて何一つない。アンボメさえ手に入れば、それで逃げるのもありだと思っている。実際のところ、俺はその誘惑にも駆られている)
しかし、もしチャンスがあるのならば、あの魔法使いを自分の手で殺してみたい、シユエトはそんな欲望も感じていた。おそらくそれは、彼の暗殺者としての性。
(もしそれを成し遂げたら、俺は一生涯、にやけ続けながら生きていけるくらいの、幸福感と達成感を得ることだろう。それに想いを馳せただけでも、にやけてくるのだから間違いない)
「俺を信じられない気持ちはわかる。しかしだからと言って、奴をこのまま見過ごすのか? ダンテスク、君にはまだ、塔の主になるチャンスは残っている。それをみすみす逃す手はない」
シユエトはダンテスクを説得にかかった。「それとも、そのリスクを君自らが負うか?」
もちろん、ダンテスク自らがこの作戦を遂行すればいいのだ。彼がアンボメと契約を結び、そしてその薬屋に単身で乗り込む。
しかしダンテスクはこの戦いの間、ただ遠くから指示を出してきただけである。彼にそんな気概がないのは明らか。
――わかった。信じよう。やってくれ、君に任せる。
ダンテスクが言ってきた。
え?
(何と、あっさりしている男だ)
――その代わり勝利の暁には、約束通り塔の主の権利を必ず俺に譲って欲しい。それ以外のものは何でも君にやる。それはエクリパンと結んだ契約でもあった。
「やはり、そのような約束をしていたのか」
――もし、これから君が、今までエクリパンが担っていた役割をこなしてくれるのならば、その働きに存分に報いることも出来ると思う。
「どんな報いがあるのかしらないが、検討はしておこう。とにかく君は塔の権利、俺はアンボメ」
――その通り、契約成立だ。
「俺がその契約を守ることを信じてくれて、有り難く思っている」
(よし、これで敵の魔法使いを殺すチャンスが廻って来た。必ず殺ってみせる)
しかしダンテスクは本当にシユエトを信じているのだろうか? そんなことはありえないはずだとシユエトは思う。
更に最悪な可能性として、シユエトが敵の魔法使いを殺すことに成功して、塔の主の権利を手中にし、その塔に逃げ込むことだってありえる。
ダンテスクがそれを危惧していないわけがないはずだ。
もちろん、塔のありかはダンテスクもわかっているのだから、追うことは簡単ではある。
そこで直接対決して、シユエトを殺す自信があるのかもしれない。最悪の場合、それで全てを取り返すことが出来ると。
しかしそのような自信があるのならば、敵の魔法使いを自ら殺せばいいはずなのである。それなのに、ダンテスクは動く気配は見せない。
ダンテスクという男、本当に不思議な男である。
何かシユエトの持っている常識の尺度では測ることが出来ないタイプ。その範囲を超えたところで生きている男。
――俺のところに来るんだ、エクリパンが通っていた通路で。俺を知れば、色々と納得することもあるだろう。これから君と長い付き合いになるのであれば、尚のこと、会っておきたい。
まるでシユエトの心の中を読んだかのように、ダンテスクが言ってきた。
「わかった。すぐに行く。その通路を開いてくれ」
(そうだ、奴は人の感情を読むことが出来て、それで俺の言葉に嘘がないと確信したのかもしれない。しかし俺だって迷っていることは事実。まだ俺自身、結論は定まってないんだぜ?)
シユエトはふと、嫌な予感を覚えた。もしかしたらダンテスクは罠を仕掛けているのかもしれない。到着と同時に、攻撃を仕掛けてくるのではないか。
こちらは彼が何を考えているのかまるで理解出来ないのだ。ダンテスクは謎の塊のような存在。
しかしシユエトは彼を信じることにした。全てを疑うのは、愚か者がやる行為だということを、シユエトは知っているから。
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