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一章 細マッチョエルフの受難~転生しても腐れ縁?ありえねぇ……~
●寝ている弟分に
しおりを挟むどうにか落ち着きを取り戻してクウガとアグードの元に戻ると、焚き火は消え、二人とも眠りについていた。
アグードはクウガの向かい側の木に背中を預け、座ったまま眠っている。よくこの体勢で眠れるな。オレなら舟漕いで横にぶっ倒れる。
そしてクウガは呪いを抑えた後から寝続けているらしい。寝ている場所も体勢も、オレが水浴びに行く前と変わっていない。
オレもさっさと寝て明日に備えよう。
空いている所へ横たわろうとしたが――。
「……っ」
唐突に体が疼き出す。
息が少しずつ乱れて、目がクウガのほうを向いてしまう。
どうなっているんだ? クウガを見ると、なんか体がおかしくなる。
今すぐ叩き起こして、アイツの体に跨って、繋がって腰を振りたくなるような……って、やめろよ! 冗談じゃない! なんでオレ、クウガに欲情してんだよ? しかもオレが挿れられるほう? ありえねーだろ……っ。
クウガのことなんて嫌に決まってる。そもそも男に興味ない。
なのに……クウガが欲しくて仕方がない。
「ぅぅ……」
体の中が熱くて、もどかしくて、目が潤んでくる。
そっと服をめくって下腹を確かめてみれば、さっきよりもハートの模様の光が強くなっていた。
(まさか、クウガに抱かれないと治らないのか? ヘンな呪いをかけるなよ! 変態魔物が……っ!)
心の中でサダナックに悪態をつくが、体の疼きは酷くなるばかり。
自分で必死に慰めることしかできないが、たぶん悪化するだけだ。そしてグズグズになった姿をクウガとアグードに晒して幻滅される――あああっ、考えるだけで耐えられない!
こうなったら誰かに慰めてもらうしかない。
クウガが嫌なら、必然的に相手は――。
「……やるしか、ないのか?」
オレはフラつきながらアグードに近づき、隣に腰を下ろす。
まだ起きる気配はない。これならもしかして……。
ゆっくり手を伸ばし、アグードの手を取る。
そしてオレの体に寄せていき、模様がある下腹を撫でさせた瞬間、
「はぁ、ン……ッ」
服の上からなのに、自分でした時よりも全身がビクンッと跳ねる。
体の奥が甘くてたまらない。もっと欲しくて、オレは体をすり寄せてアグードの手に模様のある所を撫でさせ続ける。
もし目を覚ましてオレの醜態を見ちまったら、もう兄貴分だって慕ってくれないだろうなあ。
まだ寝ている内にやめないと……引き返せる内に……でも、足らない。
次第に快感にばかり夢中になって、止められなくなっていると――。
「……ぁ……ん……っ、アッ、や、ぁぁぁぁ……ッ」
不意にアグードの手がオレの服の中を滑り込み、下腹と一緒に股間を撫で上げてきた。
何度も、何度も、アグードの手がオレを悦ばせてくる。
ひと撫でされる度に頭が弾けて、腰の奥が脈打って、オレを快楽に堕としてしまう。しかも、
「んむ……っ、んっ、んン……っ」
唇まで吸われて、舌も絡まれて、オレはアグードに蕩かされていく。
さらに昂ったものを大きな手に握られ、敏感な先を指でグリグリと弄られた途端――あっさりと弾けてしまった。
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