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第1章 旅立つ
17.魔力ポーションを作るみたいです
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ハジメの店も軌道に乗り始め、1日に30本程度売り上げが確保できるようになった。これで借金の返済も安定して行うことが出来る。いつまでこの好調が続くか分からないため、繰り上げ返済で行こうと考えていた。
コウも随分と慣れてきて店の事はほぼ任せても問題はない。初めてのコウを部屋に連れて行ったとき拒否されたがなんとか押し込めたのはなんとも言えない微笑ましい思い出だ。
最近コウの顔はややふっくらしてきて栄養失調のお腹も凹んできていて改善されてきている。お客さんの対応をしている声にも12歳らしい声が出るようになってきてた。そうやってコウに任せられることが増えてくるとハジメは時間を持て余すようになっていた。アイテムボックスに仕舞われている体力ポーションも既に2000本を超えていた。時間経過がないのでいつでもフレッシュなポーションを提供できるから調子に乗って沢山作ってしまったのが大きな要因であった。
ハジメは少しずつ冒険者ギルドの仕事も始めるようになっていた。もっぱら薬草採取とバトルラビットからの鞣革の納品が多かったが実益を兼ねてという意味合いが大きかった。体力ポーションを作るのに薬草が必要であったことと、その際バトルラビット・スライムが出現し倒すという繰り返しであった。そんな生活にも徐々に飽きが来ており、体力ポーションの他に何か作れるのはないかと思い始めていた。
冒険者ギルドの2階は図書室のようなものがあり、モンスターや採取物の情報を得ることが出来るようになっていた。ハジメはそこでポーションには体力の他に魔力もあることを知った。魔力ポーションに必要なものは魔素草というものであり、それは最初に着いた森の中に昔は極稀にあることが分かった。
そもそもポーション類は緊急的状況に使用することが多く、魔力ポーションもその例に漏れなかった。冒険者たちはある程度余裕をもってこまめに休憩を取り体力や魔力を回復させるのが常識だった。ただしポーションには使用期限があるため近づいてきたポーションは使用し新たに買い求めるのだ。冒険者たちは安心のためにポーション類を持ち歩くのが常識であった。
ハジメはいつも通りコウに店を任せ、森へと魔素草を探しに行くことにした。森の泉に着き魔法を使う。
<周囲探査:魔素草>
ハジメの目に赤いマーカーが映る。湖の岸辺の付近にある社の周囲に10個ほどあるようだった。ギルドの本には魔素草があったのは昔であり今はないと情報があったが、ハジメのソナーにはマーカーが付いたのである。ハジメは不思議に思いながら社まで来た。日本人特有の社があれば手を合わせる事は常識であった。その例に漏れずハジメ手を合わせ、
「魔素草採らせてもらいますね、ヤム=ナハル様」
と呟いた。すると薄い水色に世界が包まれ、10歳くらいの神が現れ、
「お久しぶりだねぇ始ぇ」
と言い、抱き着いてきたので取りあえず抱っこしておく。この神様抱っこされるのが大好きなようだった。
「頑張ってるねぇ。ここの魔素草全部持って帰って大丈夫だよぉ。あ、根っこから抜いてアイテムボックスに入れなよぉ。そして2個裏の畑に移殖してみてぇ。2日ほどで増えるからぁ。でも絶対2個は残しておくことぉ。じゃないと増えないからねぇ。薬草も2個あれば2日あれば増えていくよぉ。ここは僕の場所だから、アシュタロテの代わりに僕が魔素草持って来たんだよ」
と言って笑った。
「いいんですか?生態系変わらないんですか?」
「昔は生えてたから大丈夫だって。ここに生えなくなったのは人間が全て取ったのが原因なんだって、だから気にしなくていいってアシュが言ってたよ」
と神様は笑った。
「はぁ、もう時間だ。始の抱っこは良い感じなのだぁ。じゃぁまたねぇ」
と一柱で納得したかと思うと空間が戻った。時間制限があるのか・・・・まるでウル〇ラ〇ンだなと思ったが、もう一度社へ手を合わせ
「ありがとうございました」
と感謝を示した。その後ハジメは魔素草を2つ根っこごと採取し6つは地上に出ている部分を採取した。
ハジメは街に帰ると冒険者ギルドに依頼を報告し家に帰った。店は特にトラブルはなかった。ハジメはコウにお疲れ様と声を掛け荒れた裏庭を耕し始めた。雑草を火魔法で焼き払い、土魔法で根っこから取り除き、風魔法で庭の隅にまとめた。さらに土魔法で畝を作り、薬草と魔素草を2つずつ埋め、水魔法で水を撒いた。
「これで本当に大丈夫なのかなぁ」
とハジメは呟き、取りあえず魔力ポーションを作るべく地下へ行きいつも使っているテーブルに道具を広げた。
<鑑定>
魔素草:魔力ポーションの原料。2株を潰し水200mlで割り濾過することで出来る。
鑑定の通りハジメは作業を開始し、30分後薄い水色の魔力ポーションが完成し、鑑定すると
魔力ポーション:魔力を回復させる。魔素草をすりつぶし煮ることで効果を抽出し飲みやすいように水で薄めたもの。
冒険者ギルドに売ると5500S 商人ギルドに売ると6050S
買値は7500S程度。 使用期限残り:3か月
とのことだった。ハジメは取りあえず調剤瓶に1時間ほど掛けて2本分作り、アイテムボックスに仕舞った。1本分の量が少ないため体力ポーション用の瓶を使うわけに行かない。オースティンの道具屋へと適当な瓶がないか尋ねに行くことにした。
「魔素草がこの街の近辺で採取できないってことは魔力ポーション自体が作られていないってことだよなぁ。なんとか作成の目途がたったらオースティンさんに相談しよう・・・・。それまでは極秘ミッションかなぁ・・・」
オースティンの道具屋では調味料入れのような小分けする瓶ならあったが、ポーションが液体であることを考えると揮発する可能性があるためしっかりと蓋が出来るような瓶が欲しかった。ハジメが聞くとそんな瓶は取り扱ってないとのとこだった。オースティンは商人ギルドに聞くとみてはどうかと提案した。ハジメは商人ギルドに向かい相談したが、ポーション瓶より小さな密封できる瓶は個別に作るしかないとのことでガラス職人のクララを紹介された。
ハンドブック 6項目目
6-6.魔素草を採取しよう!:Clear!
6-7.魔力ポーションを作ろう!:Clear!
コウも随分と慣れてきて店の事はほぼ任せても問題はない。初めてのコウを部屋に連れて行ったとき拒否されたがなんとか押し込めたのはなんとも言えない微笑ましい思い出だ。
最近コウの顔はややふっくらしてきて栄養失調のお腹も凹んできていて改善されてきている。お客さんの対応をしている声にも12歳らしい声が出るようになってきてた。そうやってコウに任せられることが増えてくるとハジメは時間を持て余すようになっていた。アイテムボックスに仕舞われている体力ポーションも既に2000本を超えていた。時間経過がないのでいつでもフレッシュなポーションを提供できるから調子に乗って沢山作ってしまったのが大きな要因であった。
ハジメは少しずつ冒険者ギルドの仕事も始めるようになっていた。もっぱら薬草採取とバトルラビットからの鞣革の納品が多かったが実益を兼ねてという意味合いが大きかった。体力ポーションを作るのに薬草が必要であったことと、その際バトルラビット・スライムが出現し倒すという繰り返しであった。そんな生活にも徐々に飽きが来ており、体力ポーションの他に何か作れるのはないかと思い始めていた。
冒険者ギルドの2階は図書室のようなものがあり、モンスターや採取物の情報を得ることが出来るようになっていた。ハジメはそこでポーションには体力の他に魔力もあることを知った。魔力ポーションに必要なものは魔素草というものであり、それは最初に着いた森の中に昔は極稀にあることが分かった。
そもそもポーション類は緊急的状況に使用することが多く、魔力ポーションもその例に漏れなかった。冒険者たちはある程度余裕をもってこまめに休憩を取り体力や魔力を回復させるのが常識だった。ただしポーションには使用期限があるため近づいてきたポーションは使用し新たに買い求めるのだ。冒険者たちは安心のためにポーション類を持ち歩くのが常識であった。
ハジメはいつも通りコウに店を任せ、森へと魔素草を探しに行くことにした。森の泉に着き魔法を使う。
<周囲探査:魔素草>
ハジメの目に赤いマーカーが映る。湖の岸辺の付近にある社の周囲に10個ほどあるようだった。ギルドの本には魔素草があったのは昔であり今はないと情報があったが、ハジメのソナーにはマーカーが付いたのである。ハジメは不思議に思いながら社まで来た。日本人特有の社があれば手を合わせる事は常識であった。その例に漏れずハジメ手を合わせ、
「魔素草採らせてもらいますね、ヤム=ナハル様」
と呟いた。すると薄い水色に世界が包まれ、10歳くらいの神が現れ、
「お久しぶりだねぇ始ぇ」
と言い、抱き着いてきたので取りあえず抱っこしておく。この神様抱っこされるのが大好きなようだった。
「頑張ってるねぇ。ここの魔素草全部持って帰って大丈夫だよぉ。あ、根っこから抜いてアイテムボックスに入れなよぉ。そして2個裏の畑に移殖してみてぇ。2日ほどで増えるからぁ。でも絶対2個は残しておくことぉ。じゃないと増えないからねぇ。薬草も2個あれば2日あれば増えていくよぉ。ここは僕の場所だから、アシュタロテの代わりに僕が魔素草持って来たんだよ」
と言って笑った。
「いいんですか?生態系変わらないんですか?」
「昔は生えてたから大丈夫だって。ここに生えなくなったのは人間が全て取ったのが原因なんだって、だから気にしなくていいってアシュが言ってたよ」
と神様は笑った。
「はぁ、もう時間だ。始の抱っこは良い感じなのだぁ。じゃぁまたねぇ」
と一柱で納得したかと思うと空間が戻った。時間制限があるのか・・・・まるでウル〇ラ〇ンだなと思ったが、もう一度社へ手を合わせ
「ありがとうございました」
と感謝を示した。その後ハジメは魔素草を2つ根っこごと採取し6つは地上に出ている部分を採取した。
ハジメは街に帰ると冒険者ギルドに依頼を報告し家に帰った。店は特にトラブルはなかった。ハジメはコウにお疲れ様と声を掛け荒れた裏庭を耕し始めた。雑草を火魔法で焼き払い、土魔法で根っこから取り除き、風魔法で庭の隅にまとめた。さらに土魔法で畝を作り、薬草と魔素草を2つずつ埋め、水魔法で水を撒いた。
「これで本当に大丈夫なのかなぁ」
とハジメは呟き、取りあえず魔力ポーションを作るべく地下へ行きいつも使っているテーブルに道具を広げた。
<鑑定>
魔素草:魔力ポーションの原料。2株を潰し水200mlで割り濾過することで出来る。
鑑定の通りハジメは作業を開始し、30分後薄い水色の魔力ポーションが完成し、鑑定すると
魔力ポーション:魔力を回復させる。魔素草をすりつぶし煮ることで効果を抽出し飲みやすいように水で薄めたもの。
冒険者ギルドに売ると5500S 商人ギルドに売ると6050S
買値は7500S程度。 使用期限残り:3か月
とのことだった。ハジメは取りあえず調剤瓶に1時間ほど掛けて2本分作り、アイテムボックスに仕舞った。1本分の量が少ないため体力ポーション用の瓶を使うわけに行かない。オースティンの道具屋へと適当な瓶がないか尋ねに行くことにした。
「魔素草がこの街の近辺で採取できないってことは魔力ポーション自体が作られていないってことだよなぁ。なんとか作成の目途がたったらオースティンさんに相談しよう・・・・。それまでは極秘ミッションかなぁ・・・」
オースティンの道具屋では調味料入れのような小分けする瓶ならあったが、ポーションが液体であることを考えると揮発する可能性があるためしっかりと蓋が出来るような瓶が欲しかった。ハジメが聞くとそんな瓶は取り扱ってないとのとこだった。オースティンは商人ギルドに聞くとみてはどうかと提案した。ハジメは商人ギルドに向かい相談したが、ポーション瓶より小さな密封できる瓶は個別に作るしかないとのことでガラス職人のクララを紹介された。
ハンドブック 6項目目
6-6.魔素草を採取しよう!:Clear!
6-7.魔力ポーションを作ろう!:Clear!
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