116 / 173
第5章 第1節 東の塔 ~耕す~
103.旅立つみたいです
しおりを挟む
盾と剣に罅が入ったのを見るとすぐに風刃に刺突を与えて放つ。それを防ぐために盾を構えたが風の魔法が当たると粉々に砕けた。そしてそれはハヌマーンの顔面を捉えたのだった。初のヒットであった。
金属はある温度から急激に冷やされた時、その温度差が大きければ大きいほど壊れやすくなるのだ。これは金属の熱による膨張が大きければより簡単になるのだ。やはり定番と言われる異世界あるあるは非常に有効なのである。逆に言えば有効だからこそ定番なのだ。
ハヌマーンは怒り狂ってますと言わんばかりの咆哮を1つ挙げる。これはハジメが遊び道具から敵になった瞬間だった。それ以降無手の8対の腕がランダムに襲ってくるようになり、ハジメはなんとかぎりぎりで防御魔法で防いでいるのだが、いかんせんこれは部分的なシールドであり、攻撃が地面に当たって下から吹き上げてくる石などのダメージは防げない。1回の攻撃を完全に防ぐことは出来ず、インパクトの瞬間回避行動をとらなければならない。なんとかクリーンヒットはしていないのだが、ハジメの肌は浅くではあるのだが傷がついていく。勿論装備も既にぼろぼろとなっていて、壊れ始めた頃は邪魔だと思っていたが、既に防具は消失している。息つく暇はないというのはこうゆう事だろう。
ハヌマーンの拳が地面に炸裂した風圧を利用して間合いを取ろうとするとそれを狙って別の手が襲ってくる。戦いで空中に逃げるのが悪手とされていることに納得してしまう。どこかの英雄や勇者のように相手の力を利用して間合いを取るなんことは出来ない。
そんなことを考えていると、遂にハジメの体を猿の1本の腕が捕らえた。ハジメは10mほど飛ばされ、それを見た猿はニヤリと笑いながら追い打ちを掛けるために疾走して向かっている。
『お・・・ま・・の・・・い・・・・・・・・を』
不意に脳裏に声のようなものが聞こえ、ハジメの目の前に刃渡り60㎝ほどの1本の木の剣、いや包丁と言った方がいいような代物が4つの色に薄く光りながらハジメの目の前に現れる。彼はその柄を握ると、猿目掛けて投げつける。ヤケクソ気味であるようにしか傍から見たら思えるだろう。
その投げられた包丁は右に弧を描きハヌマーンの右手2本を切り落とし、ハジメの手元へ戻ってくる。
「・・・なんだ、これ・・・」
痛みに叫んでいる猿を目の端に置きつつ、そう呟きはしたが使えるものを使う主義である。今度は残った右手を狙い再度投げつける。それは再び弧を描きながら残った右手2本を切り取りハジメの手へと戻ってきた。
ハジメは剣なんか振った経験など片手で充分に足りるくらいであり、彼が神様からもらったスキルは【道具投擲】である。ここまでの成果を出すということはこれは剣ではなく包丁という料理道具になる。
ハジメを追い詰めていた強者ハヌマーンは少なくても右手での攻撃は出来なくなった。ハジメは包丁片手に左周りで背後に回ろうとする。猿の左手がハジメを襲い、回避された拳は地面に突き刺さり、土砂を巻き上げる。その一瞬でハジメは背中に回り、1枚のカードを貼った。
「終わりの始まり、塔 、崩壊」
ハヌマーンは全身を雷で打たれたかのように体を硬直し、4つの顔が頭頂部から光の粒子となって消えていく。この塔で死んだ魔物は光となってそこには10cm四方の木製の馬の置物が1つ残っていた。
バヤール:魔法の馬。騎乗する人数に応じた体の大きさを取り、その速度は主の魔力に比例する。召喚は『コール』、返還は『リターン』
どうやら馬と安馬さんという繋がりらしい。因みに日光東照宮の厩の長押に三猿が彫刻されているように、猿は馬の守護神とされている。なぜに安馬さんなのかは分からないが、『安全に馬が育成できますように』と言う意味なのかもしれない。ハジメはアイテムボックスにそれを仕舞ったが、他のドロップ品はなかった。
【ハヌマーンの消滅を確認。ステージ5クリア。宝箱1つを解放します。頂上への階段が解放されます】
宝箱から出たのは糸だった。それをアイテムボックスに仕舞うとこの階の中心辺りから階段が上に向かって伸びていった。
塔の天辺へ続く階段は今までの倍ほどのあるようだった。そしてハジメは頂上に着く。そこでは舞が静かに佇んでいる。
「・・・・舞・・なの・・?」
ハジメが戸惑うのも仕方ないだろう。その姿は今までの人間の様ではなく、背中から薄緑色がかった羽が4枚伸び、顔つきも少女というよりも女性を強く意識させるようになっていた。身長も177cmのハジメより少し低いくらいまで成長し、纏っている衣もグリーンのワンピース姿でシンプルで、体は床から30㎝ほど浮いている。しかしその瞳には感情はないようだった。
「・・・ハジメさん・・・」
不意に声が聞こえる。舞の変わり具合に驚いていて、他の人物に気づかなかったようだ。視線を送ると舞の横に同じような恰好をした一人の老婆が立っていた。
「私は、風の最上位精霊シルフィードと申します」
と頭を下げる。
「属性王・・・・」
精霊王ユドルの下に各属性の王が配置されているのである。ハジメは勝手に精霊は若くて美しいと思っていた。精霊王のユドルは最初から老人であったが、目の前にいる属性王よりも遥かに若かった。
「ハジメさん・・・。私たち属性王と呼ばれる4属性の精霊は、この世界の生活の火・生命の水・育む大地、変化を運ぶ風を有らしめる役割を追っていました。それとは別にこの世界に世界樹が生まれるまでその役割を果たしてきました。しかし・・・・。しかし、もう間もなくその存在が尽きます」
姿形は老婆のようであったが、その声は透き通った、若々しい声だった。
「・・・シルフィード様たちが、消える?」
ハジメの頭には考えなくないことが浮かぶ。何度否定しようともその考えが頭を支配する。この塔に登ったのは神の依頼だったから、上るの大変だろうと覚悟はしていたが、シルフィードが言いたいであろう覚悟はしていない。
「・・・・そうです。貴方が今思ってらっしゃる通りです・・・・。本当に、本当にごめんなさい」
彼女は頭を下げたあとハジメを見つめる頬に涙の跡が残っている。ハジメはその姿に何も言えなくなった。
「・・・舞は・・・、舞は承諾をしたのですか・・・・?」
「・・・えぇ。別れたくないと言っておりましたが、ある条件を付けて納得してくれました・・・」
本人が納得したのであれば、当事者でないハジメは受け入れることしかできない。辛いが一番は当事者である舞だろう。優しい属性王のシルフィードも心苦しかったのだろう。だから今泣いている。
「ハジメさん。属性はこの世界に存在るすべてのモノに平等でなければなりません・・・・。誰か1人を優遇することは出来ません・・・」
あぁ、風の属性王の言いたいことが、舞の付けた条件が分かったしまった・・・。
「新たな風の最上位精霊『舞』から役割を受ける代わりの条件は・・・、自分を知っている人物の舞に関する記憶を消すこと。それと、自身の記憶も100年の間消すこと・・・です」
「・・・そうですか・・・」
ハジメは舞を見る。彼女の瞳はまだ虚ろのまま。
「・・・もう間もなく舞が新たな属性王として目覚めます。貴方から家族である精霊を奪ってしまう私たちを恨んでください・・・」
シルフィードがそう言うと、舞はスーッと空へ上がって行った。その姿がハジメには見えなくなると、空から一陣の新しい風がハジメをすり抜けていった。
「新しい属性王が生まれのじゃ」
ふとその声の主に視線を落とすと精霊王ユドルがシルフィードを抱き抱えて立っていた。シルフィードはユドルに向かって頷くとその姿が消えた。
「・・・約束は守ろうて・・・」
ユドルが静かに言うと、杖を掲げる。その瞬間ハジメを軽い眩暈が襲い目を閉じる。そしてすぐにそれは収まり目を開けた。
「・・・あれ?ユドルさん。どうしたんですか、こんなところで」
いつもの調子でハジメがユドルに話し掛けていた。
金属はある温度から急激に冷やされた時、その温度差が大きければ大きいほど壊れやすくなるのだ。これは金属の熱による膨張が大きければより簡単になるのだ。やはり定番と言われる異世界あるあるは非常に有効なのである。逆に言えば有効だからこそ定番なのだ。
ハヌマーンは怒り狂ってますと言わんばかりの咆哮を1つ挙げる。これはハジメが遊び道具から敵になった瞬間だった。それ以降無手の8対の腕がランダムに襲ってくるようになり、ハジメはなんとかぎりぎりで防御魔法で防いでいるのだが、いかんせんこれは部分的なシールドであり、攻撃が地面に当たって下から吹き上げてくる石などのダメージは防げない。1回の攻撃を完全に防ぐことは出来ず、インパクトの瞬間回避行動をとらなければならない。なんとかクリーンヒットはしていないのだが、ハジメの肌は浅くではあるのだが傷がついていく。勿論装備も既にぼろぼろとなっていて、壊れ始めた頃は邪魔だと思っていたが、既に防具は消失している。息つく暇はないというのはこうゆう事だろう。
ハヌマーンの拳が地面に炸裂した風圧を利用して間合いを取ろうとするとそれを狙って別の手が襲ってくる。戦いで空中に逃げるのが悪手とされていることに納得してしまう。どこかの英雄や勇者のように相手の力を利用して間合いを取るなんことは出来ない。
そんなことを考えていると、遂にハジメの体を猿の1本の腕が捕らえた。ハジメは10mほど飛ばされ、それを見た猿はニヤリと笑いながら追い打ちを掛けるために疾走して向かっている。
『お・・・ま・・の・・・い・・・・・・・・を』
不意に脳裏に声のようなものが聞こえ、ハジメの目の前に刃渡り60㎝ほどの1本の木の剣、いや包丁と言った方がいいような代物が4つの色に薄く光りながらハジメの目の前に現れる。彼はその柄を握ると、猿目掛けて投げつける。ヤケクソ気味であるようにしか傍から見たら思えるだろう。
その投げられた包丁は右に弧を描きハヌマーンの右手2本を切り落とし、ハジメの手元へ戻ってくる。
「・・・なんだ、これ・・・」
痛みに叫んでいる猿を目の端に置きつつ、そう呟きはしたが使えるものを使う主義である。今度は残った右手を狙い再度投げつける。それは再び弧を描きながら残った右手2本を切り取りハジメの手へと戻ってきた。
ハジメは剣なんか振った経験など片手で充分に足りるくらいであり、彼が神様からもらったスキルは【道具投擲】である。ここまでの成果を出すということはこれは剣ではなく包丁という料理道具になる。
ハジメを追い詰めていた強者ハヌマーンは少なくても右手での攻撃は出来なくなった。ハジメは包丁片手に左周りで背後に回ろうとする。猿の左手がハジメを襲い、回避された拳は地面に突き刺さり、土砂を巻き上げる。その一瞬でハジメは背中に回り、1枚のカードを貼った。
「終わりの始まり、塔 、崩壊」
ハヌマーンは全身を雷で打たれたかのように体を硬直し、4つの顔が頭頂部から光の粒子となって消えていく。この塔で死んだ魔物は光となってそこには10cm四方の木製の馬の置物が1つ残っていた。
バヤール:魔法の馬。騎乗する人数に応じた体の大きさを取り、その速度は主の魔力に比例する。召喚は『コール』、返還は『リターン』
どうやら馬と安馬さんという繋がりらしい。因みに日光東照宮の厩の長押に三猿が彫刻されているように、猿は馬の守護神とされている。なぜに安馬さんなのかは分からないが、『安全に馬が育成できますように』と言う意味なのかもしれない。ハジメはアイテムボックスにそれを仕舞ったが、他のドロップ品はなかった。
【ハヌマーンの消滅を確認。ステージ5クリア。宝箱1つを解放します。頂上への階段が解放されます】
宝箱から出たのは糸だった。それをアイテムボックスに仕舞うとこの階の中心辺りから階段が上に向かって伸びていった。
塔の天辺へ続く階段は今までの倍ほどのあるようだった。そしてハジメは頂上に着く。そこでは舞が静かに佇んでいる。
「・・・・舞・・なの・・?」
ハジメが戸惑うのも仕方ないだろう。その姿は今までの人間の様ではなく、背中から薄緑色がかった羽が4枚伸び、顔つきも少女というよりも女性を強く意識させるようになっていた。身長も177cmのハジメより少し低いくらいまで成長し、纏っている衣もグリーンのワンピース姿でシンプルで、体は床から30㎝ほど浮いている。しかしその瞳には感情はないようだった。
「・・・ハジメさん・・・」
不意に声が聞こえる。舞の変わり具合に驚いていて、他の人物に気づかなかったようだ。視線を送ると舞の横に同じような恰好をした一人の老婆が立っていた。
「私は、風の最上位精霊シルフィードと申します」
と頭を下げる。
「属性王・・・・」
精霊王ユドルの下に各属性の王が配置されているのである。ハジメは勝手に精霊は若くて美しいと思っていた。精霊王のユドルは最初から老人であったが、目の前にいる属性王よりも遥かに若かった。
「ハジメさん・・・。私たち属性王と呼ばれる4属性の精霊は、この世界の生活の火・生命の水・育む大地、変化を運ぶ風を有らしめる役割を追っていました。それとは別にこの世界に世界樹が生まれるまでその役割を果たしてきました。しかし・・・・。しかし、もう間もなくその存在が尽きます」
姿形は老婆のようであったが、その声は透き通った、若々しい声だった。
「・・・シルフィード様たちが、消える?」
ハジメの頭には考えなくないことが浮かぶ。何度否定しようともその考えが頭を支配する。この塔に登ったのは神の依頼だったから、上るの大変だろうと覚悟はしていたが、シルフィードが言いたいであろう覚悟はしていない。
「・・・・そうです。貴方が今思ってらっしゃる通りです・・・・。本当に、本当にごめんなさい」
彼女は頭を下げたあとハジメを見つめる頬に涙の跡が残っている。ハジメはその姿に何も言えなくなった。
「・・・舞は・・・、舞は承諾をしたのですか・・・・?」
「・・・えぇ。別れたくないと言っておりましたが、ある条件を付けて納得してくれました・・・」
本人が納得したのであれば、当事者でないハジメは受け入れることしかできない。辛いが一番は当事者である舞だろう。優しい属性王のシルフィードも心苦しかったのだろう。だから今泣いている。
「ハジメさん。属性はこの世界に存在るすべてのモノに平等でなければなりません・・・・。誰か1人を優遇することは出来ません・・・」
あぁ、風の属性王の言いたいことが、舞の付けた条件が分かったしまった・・・。
「新たな風の最上位精霊『舞』から役割を受ける代わりの条件は・・・、自分を知っている人物の舞に関する記憶を消すこと。それと、自身の記憶も100年の間消すこと・・・です」
「・・・そうですか・・・」
ハジメは舞を見る。彼女の瞳はまだ虚ろのまま。
「・・・もう間もなく舞が新たな属性王として目覚めます。貴方から家族である精霊を奪ってしまう私たちを恨んでください・・・」
シルフィードがそう言うと、舞はスーッと空へ上がって行った。その姿がハジメには見えなくなると、空から一陣の新しい風がハジメをすり抜けていった。
「新しい属性王が生まれのじゃ」
ふとその声の主に視線を落とすと精霊王ユドルがシルフィードを抱き抱えて立っていた。シルフィードはユドルに向かって頷くとその姿が消えた。
「・・・約束は守ろうて・・・」
ユドルが静かに言うと、杖を掲げる。その瞬間ハジメを軽い眩暈が襲い目を閉じる。そしてすぐにそれは収まり目を開けた。
「・・・あれ?ユドルさん。どうしたんですか、こんなところで」
いつもの調子でハジメがユドルに話し掛けていた。
0
あなたにおすすめの小説
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
異世界異話 天使降臨
yahimoti
ファンタジー
空から天使が降って来た。
落ちたんだよ。転生かと思ったらいきなりゲームの世界「ロストヒストリーワールド」の設定をもとにしたような剣と魔法の世界にね。
それも面白がってちょっとだけ設定してみたキャラメイクのせいで天使族って。こんなのどうすんの?なんの目的もなければ何をしていいかわからないまま、巻き込まれるままにストーリーは進んでいく。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国の辺境で、ただ静かに生き延びたいと願う少年、ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、前世の記憶と、母が遺した『物理法則を応用した高圧魔力』という危険な理論だけだ。
敵の大軍が迫る中、ヴァンは剣も振るわず、補給線と心理を切り裂く。
結果、敵軍は撤退。代償も、喝采も、彼には無意味だった。
だが、その「効率的すぎる勝利」は帝国の目に留まり、彼は最高峰の『帝国軍事学院』へと引きずり出される。
「英雄になりたいわけじゃない。生き残りたいだけだ」
謎の仮面メイド『シンカク』、命を取引に差し出した狼耳の少女『アイリ』。
少年は選択する。正義ではなく、最も費用対効果の高い道を。
これは、合理が英雄譚を侵食していく、学園ミリタリーファンタジー。
【※作者は日本語を勉強中の外国人です。翻訳ソフトと辞書を駆使して執筆しています。至らない点もあるかと思いますが、物語を楽しんでいただければ幸いです。】
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる