高等魔術の祭儀

エリファス1810

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 悪人の霊の魔術師のサバト

 再び恐ろしい数15に戻った。
 タロットの15ページ目には祭壇の上に王座として座る奇形のものが描かれている。
 タロットの15ページ目の奇形のものは司教冠をかぶっている。
 タロットの15ページ目の奇形のものには角が有る。
 タロットの15ページ目の奇形のものには女性の胸と男性の生殖器官が有る。
 タロットの15ページ目の奇形のものはキマイラである。
 タロットの15ページ目の奇形のものは奇形のスフィンクスである。
 タロットの15ページ目の奇形のものは奇形のものの総合である。
 タロットの15ページ目の絵の下には悪魔という率直な簡潔な名前が読み取れる。
 イエス。
 15章では、全ての恐怖の幻影に立ち向かう。
 全ての神統系譜学における竜に立ち向かう。
 古代ペルシャ人のアーリマンに立ち向かう。
 古代エジプト人のティフォンに立ち向かう。
 古代ギリシャ人のピュトンに立ち向かう。
 古代ヘブライ人の創世記の古い蛇に立ち向かう。
 想像上の奇形のものに立ち向かう。
 悪夢に立ち向かう。
 夢魔に立ち向かう。
 クロックミテーヌに立ち向かう。
 ガーゴイルに立ち向かう。
 中世の大いなる獣に立ち向かう。
 前記のものより悪である後記のものに立ち向かう。
 神殿騎士団のバフォメットに立ち向かう。
 錬金術師のあごひげが有る偶像に立ち向かう。
 メンデスの淫らな神格であるメンデスのヤギに立ち向かう。
 (ヤギはメンデスで神の生殖力の象徴であった。)
 サバトのヤギに立ち向かう。
 本書「高等魔術の祭儀」の最初の絵、タロットの15ページ目の絵には、恐ろしい夜の皇帝が、全ての特徴と共に正確に描かれている。
 15章では、大衆を教えるために話す。
 M. le Comte de Mirvilleを満足させるために話す。
 悪魔研究家のボダンを弁明するために話す。
 神殿騎士団を迫害した、悪人の霊の魔術師を火で殺した、偽のメーソンを破門した、教会の大いなる栄光のために話す。
 15章では、隠された知の劣悪な秘伝伝授者である悪人の霊の魔術師、大いなる秘密の冒涜者である悪人の霊の魔術師、について大胆に正確に話す。
 悪人の霊の魔術師は、大衆を不安にさせる象徴が表すもの、タロットの15ページ目に描かれているものを、過去だけではなく、現在、そして未来も、神として敬礼している。
 イエス。
 エリファス レヴィの深い確信では、神殿騎士団の総長はバフォメットを敬礼していた。
 神殿騎士団員はバフォメットを敬礼していた。
 イエス。
 2本の角の間で燃えているたいまつを持った、王座に座る、タロットの15ページ目に描かれているもの、バフォメットを敬礼する、集会サバトが、過去、存在したし、現在も存在するかもしれない。
 ただし、バフォメットを敬礼していた人達は、エリファス レヴィの様に、タロットの15ページ目に描かれているものは悪魔ではない、バフォメットは悪魔ではない、と考えている。
 正反対に、バフォメットは、神パーンである。
 タロットの15ページ目に描かれているものは、神パーンである。
 バフォメットは、哲学の現代の学派の神である。
 バフォメットは、思いやり深い神の助けによる魔術を行ったアレクサンドリア学派と、神秘の新プラトン主義者の、神である。
 タロットの15ページ目に描かれているものは、思いやり深い神の助けによる魔術を行ったアレクサンドリア学派と、神秘の新プラトン主義者の、神である。
 バフォメットは、ラマルティーヌとビクター カズンの神である。
 バフォメットは、スピノザとプラトンの神である。
 タロットの15ページ目に描かれているものは、スピノザとプラトンの神である。
 バフォメットは、最初のグノーシス学派の神である。
 タロットの15ページ目に描かれているものは、最初のグノーシス学派の神である。
 バフォメットは、キリストへの反対者の宗教の聖職者どものキリストである。
 前記の、大衆がキリストをバフォメットと誤って決めつける事に、大衆がキリストを黒魔術のヤギと誤ってこじつける事に、古代インドや古代エジプトや古代イスラエルで様々に変形された象徴と考えを知っている、古代の宗教の学徒は驚かない。
 牛、犬、ヤギはヘルメスの魔術、錬金術の3つの象徴的な動物である。
 ヘルメスの魔術、錬金術は古代エジプトと古代インドの全ての口伝を要約している。
 牛は、土、または、錬金術師の塩を表す。
 犬は、ヘルマニビス、賢者の水銀、流体、風、水を表す。
 ヤギは、火を表す、と同時に、生殖の象徴である。
 古代イスラエルでは、清いヤギと汚れたヤギという2頭のヤギを清めた。
 古代イスラエルでは、清いヤギを罪のつぐないとして神にささげた。
 古代イスラエルでは、つぐなわれた罪を呪いによって負った、汚れたヤギを、荒れ野で自由にした。
 前記は、不思議な習慣だが、深い象徴主義の1つである、犠牲による和解と、自由による罪のつぐないである!
 教会の全ての教父は、ヘブライ人の象徴主義とつながりが有った。
 教会の全ての教父は、犠牲に成ったヤギに、他人の罪の形を肩代わりしたキリストの(十字架上の)姿を認めた。
 前記の様に、グノーシス主義者は、象徴の口伝を受け継いでいて、自由への解放者キリストに、ヤギという神秘的な姿を与えた。
 事実、全てのカバラと全ての魔術を、犠牲に成ったヤギの神の教えと、使者のヤギの神の教えに、分ける事ができる。
 祭司だけの聖所の魔術と、荒れ野の魔術が存在する。
 白の教会と、黒の教会が存在する。
 公の集会を持つ祭司の集団と、サバトという集会を持つ祭司の集団が存在する。
 本書「高等魔術の祭儀」の最初の絵、タロットの15ページ目の絵で表されたヤギはひたいの上に五芒星を持っている。
 五芒星はヤギが光の象徴である事を見分けるのに十分である。
 ヤギは両方の手で親指、人差し指、中指を伸ばして薬指と小指を折り曲げている隠された学問の手振りをしている。
 ヤギは右手で上と思いやりの白い月を指し左手で下と厳しさの黒い月を指している。
 前記の象徴は思いやりと正義の完全な一致を表す。
 クンラートの両性具有者の様に、ヤギの一方の腕は女性らしく他方の腕は男性らしい。
 クンラートの両性具有者の特徴をヤギの特徴に組み合わせた。
 なぜならクンラートの両性具有者とヤギは同じ象徴だからである。
 2本の角の間で燃えている知のたいまつは普遍のつり合いの魔術の光である。
 2本の角の間で燃えている知のたいまつは、この世界のものの上に高められた魂の象徴である。
 火がたいまつに結びついている様に、魂は、この世界のものに結びついている。
 動物の恐ろしい頭は、この世界のものの代行者だけが永遠に罰を負うべきである、罪の恐ろしさを表す。
 なぜなら魂は本質では無感覚であり、魂は、この世界のものに成る事によってのみ苦しむ事が可能である。
 生殖器官の代わりである、ケーリュケイオンは永遠の命を表す。
 鱗に覆われた腹は水を象徴する。
 鱗に覆われた腹の上の円は大気である。
 鱗に覆われた腹の上の円より更に高みに有る羽は揮発し易いものを表す。
 隠された知の前記のスフィンクスの2つの胸と両性具有者の腕は人性を表す。
 地獄の聖所の幻影が雲散霧消したのを見よ!
 中世の恐怖のスフィンクスが見抜かれて王座から投げ落とされたのを見よ!
イザヤ書14章12節「どうして(天から)堕ちてしまったのか! (明けの明星)ルシフェル!」
 全ての古代の知の奇形の偶像、古代の知の謎、古代の知の夢の様に、恐ろしいバフォメットは無害な宗教的な象徴に過ぎない。
 どうして、獣を統治する力を発揮する様に成った人が獣を主として敬礼するであろうか? 獣を統治する力を発揮する様に成った人は獣を主として敬礼しない!
 人の名誉のために、人が犬、ヤギ、子羊、ハトを主として敬礼した事は無いと断言する。
 象徴の秩序において、どうして、ヤギは子羊と同じではない事があろうか? 象徴の秩序において、ヤギと子羊は同じである。
 神聖な石の上に、バシレイデース派のグノーシス主義者のキリスト教徒は、キリストの象徴として、鳥、ライオン、牛の頭を持った蛇といった、様々なカバラ的な動物による象徴を記した。
 ただし、前記の全ての場合において、キリストの象徴は、常に同じ、光の属性を帯びる。
 ヤギの特徴を持つバフォメットですら、サタンの架空の典型と混同できない様に、五芒星というキリストの象徴、光の象徴を持っている。
 偽のキリスト教徒の間に日々あらわれる(偽の)マニ教の(善悪二元論の)残骸と戦うために、上位存在としての、力としての、サタンは存在しない、と力説する。
 サタンは全ての誤りを擬人化したものである。
 サタンは全ての悪を擬人化したものである。
 結果として、サタンは弱さを擬人化したものである。
 もし人が神は存在する必要が有る者として定められるのであれば、人は神の敵は存在しない必要が有る者として定められるのではないか? もし人が神は存在する必要が有る者として定められるのであれば、人は神の敵は存在しない必要が有る者として定められる!
 (ヘブライ語でサタンは敵を意味する。)
 善の完全肯定は、悪の完全否定を意味する。
 光の中では、影は目に見える物である。
 前記の様に、誤っている霊は、神が存在性と真理性の分け前を与えている、という点では正しい。
 反映ではない影は存在しない。
 影は反映である。
 月、燐光、星々の無い夜は存在しない。
 もし地獄が公正、適切、正当であれば、地獄は正しい。
 もし悪人の霊が地獄の状態に有る事が公正、適切、正当であれば、悪人の霊が地獄の状態に有る事は正しい。
 神を実際に冒涜できた人は存在しない。
 神への醜い勝手な想像に対して侮辱したり笑いものにしても、神には届かない。
 (偽の)マニ教(の善悪二元論)と呼んでいる物に対して、巨大な反論によって、黒魔術的な逸脱であるという事を説明するつもりである。
 (偽の)マニ教(の善悪二元論)は、ゾロアスターの(2つ1組の)考えへの誤解である。
 (偽の)マニ教(の善悪二元論)は、普遍のつり合いの2つの力の魔術の法への誤解である。
 ゾロアスターの2つ1組の考えへの誤解によって、2つの力への誤解によって、非論理的な愚かな大衆は、二次的であるが一次的である神に敵対する、反対の神、神の反対を妄想した。
 前記の様に、大衆は不純な2つ1組を生んだ。
 大衆は狂って神を分裂させた。
 大衆はソロモンの六芒星を三角形と逆三角形に分裂させた。
 マニ教の偽の信者は夜の三位一体を妄想した。
 党派心の強い大衆が悪の神を妄想でねつ造した。
 党派心の強い大衆が妄想でねつ造した悪の神は大衆に全ての狂気と罪を妄想させた。
 大衆は、血まみれの生贄を、党派心の強い大衆が妄想でねつ造した悪の神にささげた。
 奇形の偶像崇拝が、本物の神の教えに、取って代わった。
 黒魔術は、本物の達道者の超越的な光の魔術を、歪めて大衆に伝えた。
 悪人の霊の魔術師、グール、ストリゲスの、恐怖の秘密の集会が、洞穴や砂漠で行われた。
 すぐに、狂気は狂乱に変わる。
 人の生贄から人肉の共食いまで後一歩である。
 サバトの神秘は、多様に描写されてきた。
 しかし、サバトの神秘は、いつも、魔術書の中や、魔術的な試みの中において描写されている。
 サバトの神秘という話題について、なされている暴露は3つの項目の下に分類できるかもしれない。
 1。空想上の想像上のサバトについての暴露。
 2。真の達道者達の隠された集会の秘密の暴露。
 3。黒魔術の実行を目的とした、愚かな犯罪的な集会の暴露。
 黒魔術の実行という狂気の憎悪するべき実践にふけった多数の不適切な男どもや女どもにとって、(黒魔術の実践という)サバトは、実に長期の悪夢である。
 黒魔術の実践というサバトでは、妄想が現実のように思われるし、飲み物、燻蒸、催眠性の摩擦という手段によって妄想が誘発される。
 (「高等魔術の教理」の18章で)既に神秘的な魔術師として明示した、バッティスタ ポルタは著書「自然魔術」で、(夢や妄想における)サバトへ黒魔術師を運ぶ塗り薬として、偽の処方せんをもたらしている。
 バッティスタ ポルタによる偽の塗り薬は、幼子の脂肪、ポプラの葉と共に煮たトリカブト、その他、いくつかの薬物の混合物であり、全体的に煤と混ぜられている。
 バッティスタ ポルタによる偽の塗り薬は、塗ってサバトへ行った裸の魔女の美しさに貢献するはずがなかった。
 バッティスタ ポルタがもたらした、別の、より本格的な処方せんが存在します。
 私エリファス レヴィは、魔術書としての性質を保つために、ラテン語で書き写します。
 処方せんは、草sium、草acorum vulgare、草penta-phyllon、草verspertillionis sanguinem solanum somniferum、油です。
 前記を塗り薬の粘度に成るまで全体的に煮詰めます。
 「前記の塗り薬の混合物には、麻薬、大麻の茎の中心の柔らかい部分、白花洋種朝鮮朝顔かlaurel-almondも含まれ、全く上手く混ぜ合わされる」と私エリファス レヴィは推測しています。
 黒魔術の儀式で、夜鳥の脂肪や血を前記の薬物に加えると、想像力に印象づけて、夢の方向を決定するであろう。
 「水瓶から現れたヤギが儀式の後で水瓶に戻った」という記述を、前記の方法によって夢でみたサバトへ帰属させる必要が有る。
 前記の(夢におけるサバトの)ヤギの固体の排泄物から入手される地獄の粉(を夢におけるサバトへ帰属させる必要が有る)。
 前記の(夢におけるサバトの)ヤギは「主レオナルド」と呼ばれている。
 中絶や流産した胎児を塩無しで蛇やヒキガエルと共に煮て食べる宴(を夢におけるサバトへ帰属させる必要が有る)。
 奇形の巨大な動物や、有り得ない姿形の男女が参加する踊り(を夢におけるサバトへ帰属させる必要が有る)。
 男性の夢魔インキュバスが冷たい精液を放射する自由奔放な放蕩(を夢におけるサバトへ帰属させる必要が有る)。
 悪夢だけが、前記のような光景を、もたらす事ができるし、説明できる。
 不運な司祭ゴーフリディと、ゴーフリディに見捨てられた懺悔者マドレーヌ ド ラ パリュは、(夢や妄想におけるサバトと)類似の妄想によって狂ってしまい、妄想を断言したために火刑で処刑されてしまった。
 精神錯乱が想像力をどれほど苦悩させる可能性が有るのか理解するには、裁判中のゴーフリディとマドレーヌ ド ラ パリュという病人による宣誓証言を読む必要が有る。
 しかし、サバトは常に夢であった、というわけではない。
 実際にも、サバトは存在した。
 秘密の夜の集会サバトは、古代の世界の儀式を行うために、現在も存在する。
 あるサバトは、宗教的な目的や社会的な目的を持っている。
 別のサバトは、酒神祭や降霊術とつながりが有る。
 前記の、2つの観点から、実際のサバトを考えて非難しようと思う。
 光の魔術のサバトが存在する。
 闇の魔術のサバトが存在する。
 キリスト教が古代の儀式の公での実践を禁止した時に、古代の宗教の熱心な信者は、古代の宗教の神秘の儀式のために、ひそかに会う様に追い込まれた。
 秘伝伝授者が、古代の宗教の集会サバトの、長を務めた。
 秘伝伝授者は、すぐに、多様な宗教の中で、正統派的習慣を確立した。
 サバトの正統派的習慣は、魔術の真理の助けによって、容易に促進された。
 なぜなら、禁止は複数の意思を統一する。
 禁止は人々の間の兄弟愛のきずなをまとめる。
 前記の様にして、古代エジプトの女神イシスの神秘、ローマの女神ケレスの神秘、エレウシスの祭、酒神バッカスの神秘は、善良な女神の神秘、最初のドルイド教と組み合わされた。
 通常、集会サバトは、水星と木星の日の間か、金星と土星の日の間に、行われた。
 サバトで、入門の儀式を行った。
 サバトで、神秘の象徴を交換した。
 サバトで、神をたたえる象徴的な歌を歌った。
 サバトの宴の円卓で、結束を固めた。
 サバトの宴の円卓と円舞で、連続的に、魔術の鎖を形成した。
 長である秘伝伝授者達の前で新たに約束して、長である秘伝伝授者達から教えを受けた後に、集会サバトを解散した。
 サバトへの入門を希望する修行者は、両目を魔術のマントで覆われて、魔術のマントで完全に包まれて、サバトに、導かれる、というよりは、運ばれてくる。
 修行者は、無数の火の中、不安にさせる音が立てられている中、導かれる、というよりは、運ばれてくる。
 修行者が顔から魔術のマントを外されると、修行者は、地獄の奇形のものに包囲されている事に気づく。
 修行者は、巨大な恐ろしいヤギの前にいる事に気づく。
 修行者は、巨大な恐ろしいヤギを敬礼する様に命令される。
 前記の、サバトの、修行者への全ての儀式は、修行者の性格の強さと、修行者の祖師への信頼を試す試練である。
 特に、ヤギを敬礼する、最後の試練は、決定的である。
 なぜなら、ヤギへの敬礼は、一見、修行者の精神にとって、屈辱的で滑稽である。
 修行者は、不用心に、ヤギの尻に敬意を込めて口づけする様に命令される。
 もし修行者がヤギの尻への口づけを拒否すれば、修行者は、魔術のマントで頭を包まれて、サバトから離れた所へ、修行者がめまいを感じたと信じる様な驚くべき速さで、運ばれる。
 もし修行者がヤギの尻への口づけを承認すれば、修行者は、象徴的な偶像であるヤギを一周させられる。
 修行者は、いやらしい物ではなく、女神イシスか女神マイアの若い優美な女祭司の顔を見る事に成る。
 女祭司は母の様に修行者を歓迎する。
 修行者はサバトの宴に受け入れられる。
 前記の様な、秘密の愛餐である集会サバトの、多数で、食後に乱交が有ったと信じるのは用心する必要が有る。
 同時に、キリスト教の最初の数世紀の間、多数のグノーシス主義者が秘密集会サバトを実践した事が知られている。
 感性の圧迫と禁欲の時代であったキリスト教の最初の数世紀に、肉欲が禁欲に抗議した事は、当然であり、驚かない。
 しかし、大衆は、超越的な魔術が許した事が無い不品行によって、超越的な魔術を非難するなかれ。
 イシスは未亡人に成っても貞淑である。
 汎神の女神ディアナは処女である。
 ヘルマニビスは、両性具有者で、男性性も女性性も満足させられない。
 ヘルメスの両性具有者は純潔である。
 ティアナのアポロニウスは快楽の誘惑に負けなかった。
 ユリアヌス帝は厳しく節制した人であった。
 アレクサンドリア学派のプロティノスは禁欲主義者であった。
 パラケルススは性別を疑われるほど愚かな肉欲とは無縁の人であった。
 永遠に独身を誓わせた希望の無い愛の後に、ライムンドゥス ルルスは知の究極の秘密を秘伝伝授された。
 pantacleとタリスマンを身につけて娼館に入ったり姦淫すると、pantacleとタリスマンは力を全て失うというのが、魔術の口伝である。
 乱交のサバトを、本物の達道者のサバトと考えるなかれ。
 サバトという言葉については、ある人はSabasiusという名前に由来すると想像したり、別の人は他の語源を想像しているが、エリファス レヴィの考えでは、最も簡潔に、サバトは、安息日を意味するヘブライ語のサバトに由来する。
 なぜなら、カバラの秘密の信心深い保管者である、ヘブライ人は、ほぼ常に、中世の間も、魔術の大いなる祖師であったのは確実である。
 サバトは、カバリストの日曜、カバリストの宗教的な祭の日、というよりは、カバリストの定期的な集会の夜であった。
 神秘に包まれた、祭サバトは、大衆の恐怖を保護手段として持っていた。
 サバトは恐怖によって迫害を免れた。
 悪人の霊の魔術師のサバトについては、悪人の霊の魔術師のサバトは、本物の魔術師のサバトの偽物、模倣であった。
 悪人の霊の魔術師のサバトは、愚者を食い物にする有害な悪人の集会であった。
 悪人の霊の魔術師のサバトでは、恐ろしい儀式を行い、憎むべき薬を調合した。
 悪人の霊の魔術師のサバトでは、悪人の霊の魔術師どもや魔女どもが、偽の予言や偽の占いの名声を助けるために、策略を用意し、相互に教え合った。
 当時、悪人の霊の魔術師どもや魔女どもは、一般的に、占い師を職業にした。
 当時、占い師は、実際に力を発揮する限り儲かる職業であった。
 悪人の霊の魔術師のサバトは、正統派的習慣、正統派的儀式を持てなかった。
 悪人の霊の魔術師のサバトでは、全てのものが、悪人の霊の魔術師どもや魔女どもの気まぐれと、大衆の混乱に左右されてしまった。
 悪人の霊の魔術師のサバトに出席した人々が話した事は、妄想による全ての悪夢の典型として役立ってしまった。
 また、悪人の霊の魔術師のサバトという有り得ない現実による混乱と悪霊的な妄想から、シュプランガー、Delancere、デルリオ、ボダンのような作家による、魔術への訴訟手続きや、本の中で描写されている、サバトの憎悪するべき愚かな歴史がもたらされてしまった。
 グノーシスのサバトの儀式を、Mopsesと名乗っていた秘密結社が、ドイツへ持ち込んだ。
 Mopsesのサバトでは、カバラのヤギを、ヘルメスの犬に代えていた。
 Mopsesのサバトでは、入門志願者は、男性でも女性でも、入門済みの女性達の所へ、両目に眼帯をさせられて連れて来られました。
 (目隠しをしている)入門志願者の近くでは、非常に多数の謎の噂と共にサバトという名前を取り巻いているのと同様の地獄のような騒音が起こされた。
 (目隠しをしている)入門志願者は、「悪魔を恐れているか否か?」と質問されました。
 そして、突然、(目隠しをしている)入門志願者は、グランド マスターの臀部に口づけするか、絹で覆われた子犬の像の臀部に口づけするかを、選択するように求められた。
 子犬の像は、メンデスのヤギという古代の大いなる偶像の代わりである。
 (Mopsesのサバトでは、)挨拶の合図は、滑稽な渋面であった。
 滑稽な渋面は、古代のサバトの幻想と、サバトの助手達の仮面を連想させる。
 後は、秘密結社Mopsesの教えは、愛と自由の崇拝に要約できます。
 ローマのカトリック教会がフリーメイソンを弾圧していた時に、秘密結社Mopsesは現れました。(秘密結社Mopsesはフリーメイソンであった。)
 秘密結社Mopsesは、カトリック教徒だけを勧誘するふりをした。
 そして、秘密結社Mopsesは、入門時に、誓う代わりに、秘密結社Mopsesの秘密を暴露しないという名誉をかけた真剣な約束を求めた。
 秘密結社Mopsesへの入門時の約束は、どんな誓いよりも有効な物であった。
 また、秘密結社Mopsesへの入門時の約束は、宗教が反対する余地を持たせない物であった。
 神殿騎士団のバフォメット、Baphometという名前は、カバラ的に逆につづるべきであり、TEM、OHP、ABという3つのラテン語の略語から成る。
 神殿騎士団のバフォメットという名前は「人々の間の普遍の平和の神殿の父」を意味する。
 ある人によれば、バフォメットは奇形の頭である。
 別の人によれば、バフォメットはヤギの形をした悪魔である。
 19世紀に、絵が彫られた箱が、神殿騎士団の古い集会所の遺跡で、発掘された。
 古物研究家は、神殿騎士団の遺物の箱に彫られた絵が、バフォメットの様な絵であると気づいた。
 神殿騎士団の遺物の箱に彫られた絵、バフォメットの様な絵は、メンデスのヤギやクンラートの両性具有者の特徴を持っていた。
 バフォメットの様な絵には、あごひげが有る女性の体が描かれている。
 バフォメットの様な絵には、一方の手に太陽を、他方の手に月を、鎖でつないで持っている者が描かれている。
 バフォメットの様な絵の、あごひげが有る男らしい頭は、美しい象徴である。
 バフォメットの様な絵では、始める創造する原理を、考えを象徴する頭だけに帰している。
 バフォメットの様な絵では、頭は精神を表す。
 体は物質を表す。
 人の形に鎖でつながれた、自然が(心を)傾ける、太陽と月。自然の知である頭。
 太陽と月と頭は大いに象徴的である。
 (しかし、)神殿騎士団の遺物の箱に彫られた絵を調査した博識な人達が見つけた象徴は全て同じく卑猥で邪悪であった。
 中世の迷信が現代にまで広まっているのを驚くであろうか? いいえ!
 (存在しない)悪魔と、悪魔の手先の存在を確信しながら、人々が火刑のまきの束に再び火をつけない事だけが、私エリファス レヴィが唯一、驚く事である。
 ヴィヨ氏は、論理的で、次のように、求めた。
 自分の意見を持つ勇気が有る人を、人はほめたたえるべきである。
 興味深い研究を追求して、今、(存在しない)悪魔の呼び出しや地獄との契約に関わる黒魔術書の最も恐るべき神秘に至ります。
 現実の存在を善の全否定(である存在しない悪魔)の物であると(誤って)してしまった後に、
不条理を崇拝して虚偽の神(である悪魔)を創造してしまった後に、
人の愚かさに残されているのは、有り得ない偶像(である悪魔)を呼び出す事だけであった。
 そして、狂人どもは、悪魔の呼び出しを実践した。
 かつて、テアティノ修道会の修道院長、司教の審査官などであった、最も尊敬するべきベンチュラ神父が、私エリファス レヴィの「高等魔術の教理」を読んだ後に、「私ベンチュラの考えでは、カバラは、悪魔が発明した代物であり、ソロモンの六芒星は、世界の人々が『サタンと神は同一である』と説得して誤って思い込ませるための、悪魔の別の策略である」と宣言したと最近、知らされた。
 イスラエルの教師達が真剣に教えている事(であるカバラ)を見なさい!
 無と夜の理想が発明している、崇高な哲学(であるカバラ)は、確信の普遍の基礎であるし、全ての神殿の要石である!
 悪人の霊は、神の御名のそばに署名する!(存在するためには、悪人の霊ですら、神の味方をする必要が有る。)
 私エリファス レヴィが尊敬するべき神学の教師達よ、あなた達は、あなた達か、他の人達が気づいているよりも、大いに黒魔術師なのである。
 そして、次のように、(意訳すると、)神であるイエスは話した。
「悪魔は嘘つきである。悪魔の父(である悪人)が嘘つきである様に」
 神であるイエスには、あなた達が尊敬している人達の決断について話すべき意見が、いくつか有るであろう。
 (存在しない)悪魔を呼び出そうとする者どもは、何よりも、まず、造物主である(訳が無い)悪魔、神と相対する事ができる(訳が無い)悪魔を認める宗教に所属する必要が有る。
 人は、ある力を呼び出すには、その力を信じている必要が有る。
 (存在しない)悪魔の宗教を確信して、(存在しない)悪魔という虚偽の神と交流するには、次のように、進めて行く必要が有ります。

 黒魔術の原理。
 言葉の作用の輪の中で、全ての言葉は、言葉が肯定するものを創造する。

 (黒魔術による)直接の結果。
 悪魔を肯定する者どもは、悪魔を創造してしまう。

 悪魔の呼び出しの成功条件。
 1、不屈の頑迷さ。
 2、犯罪行為に鈍感である、と同時に、後悔による良心の呵責と恐怖を感受しやすい、良心。
 3、故意または自然な、無知。
 4、信じられないもの全てに対する、盲信。
 5、神に対する完全に誤った考え。

 後記をする必要が有る。
 (a)自分が信じている宗教の儀式を冒涜する必要が有る。
 (b)血まみれの生贄を捧げる必要が有る。
 (c)西洋榛(セイヨウハシバミ)かアーモンドの一本の枝を生贄を切るためだけに使用した新しいナイフで一撃で切り取った物である、魔術の二叉槍を入手する必要が有る。

 魔術の二叉槍は、先端が二叉である必要が有る。
 魔術の二叉槍の先端の二叉を、前記のナイフの刃から造った鉄か鋼鉄で覆う必要が有る。
 日没後に一回だけ塩無しの食事を取って、15日間の断食を守る必要が有る。
 前記の食事は、黒パンと塩無しの香辛料で味つけした血、または、黒豆と乳白色の催眠性の薬草で、構成するべきである。
 黒いケシの5つの花と5オンスの麻の実を5時間ひたしたワインを、娼婦が織った布で濾した飲み物を、日没後に、5時間ごとに飲む必要が有る。
 厳密に言うと、仮に、女性が織った布であれば、手に入った布を使用しても良い。
 (存在しない)悪魔の呼び出しは、月曜から火曜までの間の夜か、金曜から土曜までの間の夜に、実行する必要が有る。
 (存在しない悪魔の呼び出しには、)悪人の霊がよく出現する墓地、郊外の誰も近づかない廃墟、放棄された修道院の地下室、ある殺人者が殺人を犯した事が有る場所、ドルイドの祭壇や、虚偽の邪神の偶像崇拝の古代神殿の様な、人里離れた非難されているような場所を選ぶ必要が有る。
 黒色の継ぎ目が無い袖が無いローブを用意する必要が有る。
 月、金星、土星の印が刻まれた鉛製の帽子(を用意する必要が有る)。
 三日月の形が彫刻されている黒い木製のロウソク立ての中に、人の脂肪による2本のロウソクを立てる(必要が有る)。
 バーベインによる2つの王冠(を用意する必要が有る)。
 柄が黒い魔術の剣(を用意する必要が有る)。
 魔術の二叉槍(を用意する必要が有る)。
 生贄の血を入れた銅製の瓶(を用意する必要が有る)。
 乳香、カンフル、沈香、龍涎香、蘇合香という名前の香と、ヤギ、モグラ、コウモリの血を練り込んだ物が入っている香炉(を用意する必要が有る)。
 処刑された犯罪者の棺から取った4本の釘(を用意する必要が有る)。
 5日間、人肉を食べさせた黒猫の頭(を用意する必要が有る)。
 血で溺死させたコウモリ(を用意する必要が有る)。
 少女と性交させたヤギの角(を用意する必要が有る)。
 親殺しの頭骨(を用意する必要が有る)。
 前記の全ての憎悪するべき入手困難な物を集めたら、後記の絵の様に配置する必要が有る。

 魔術の剣で完全な円を描くが、一箇所、途切れさせるか、歪ませる。
 円の中に正三角形というpantacleを描いて、血で色をつける。
 円の中の正三角形の頂点に、小さな炉の上に載せた小さな器を置く。
 そして、前記の小さな炉の上に載せた小さな器の中に、既に列挙した必要不可欠の諸物を入れる。
 円の中の正三角形の底辺に、術者と二人の助手のための3つの小さな輪を描く。
 術者の背後に、生贄の血ではなく、術者自身の血で、ラバルムまたはコンスタンティヌス1世の組み合わせ文字を描く。
 術者と二人の助手は、裸足に成り、頭を覆う必要が有る。
 捧げた生贄の皮膚を細長く切って、(存在しない)悪魔を呼び出す場所へ持って来る必要が有り、円の中で、既に話した「棺から取った4本の釘」で皮膚の四隅を固定して、第二の内部の円を形成するように皮膚を配置する必要が有る。
 「棺から取った4本の釘」のすぐ近くに、ただし、円の外側に、黒猫の頭、人と言うよりはむしろ人でなしの頭骨、ヤギの角、コウモリの溺死体を配置する必要が有る。
 生贄の血をつけた樺の木の枝で、(生贄の血を)自身に振りかける必要が有る。
 そうしてから、糸杉とハンノキに火をつける必要が有る。
 バーベインの花輪の中に入っている術者の左右に、2本の魔術のロウソクを配置します。
 そうしてから、アバノのピエトロによる魔術書「ヘプタメロン」か、印刷または手書きの、(虚偽の)黒魔術の魔術書に有るような、悪魔の呼び出しの決まり文句を唱える事ができる。
 広く知られている「赤い竜」として再刊された「大奥義書」の悪魔の呼び出しの言葉は、意図的に改変されていて、後記のように読み解くべきである。
「主である神エロヒム、主である神イェホバ、軍団である主である神、アグラである主である神であるマトンと共に在るメトラトンによって、神託の言葉、(火の元素の霊)サラマンダーの神秘、(風の元素の霊)シルフ達の集団、(土の元素の霊)ノーム達の洞窟、Gadの天の(半神半霊)ダイモーン達、Almousin、Gibor、Jehosua、Evam、Zariatnatmikよ、来なさい、来なさい、来なさい!」
 コルネリウス アグリッパの(悪魔への)大いなる呼称は、意味不明な言葉の羅列である。
 (悪魔への)大いなる呼称の、意味を理解しているふりはしない。
 多分、(悪魔への)大いなる呼称は、何の意味も持っていない。
 確実に、(悪魔への)大いなる呼称は、論理的な意味を持っていない。
 なぜなら、無上に非論理的で存在するとは考えられない悪魔を呼び出すために利用する言葉が論理的な意味を持っているはずが無い。
 前記の理由から、疑い無く、ピコ デラ ミランドラは「最も学が無い理解不能な言葉ほど、黒魔術に最も有効で良い」と断言している。
 (存在しない)悪魔の呼び出しは、怒り呪う言葉や脅迫を伴いながら、(悪い)霊が応えるまで、声を大きくしていって、くり返します。
 通例、郊外全体に轟く様に思われる様な、激しい風が、(悪い)霊に先立って起こります。
 それから、家畜は、身を震わせて、姿を隠してしまいます。
 二人の助手は、顔に息がかかる様に感じます。
 そのため、二人の助手の髪は、冷や汗で濡れて、逆立ちます。
 後記は、アバノのピエトロの(悪魔への)大いなる呼称です。
「Hemen-Etan! Hemen-Etan! Hemen-Etan! 神* ATI* TITEIP* AOZIA* HYN* テウ* MINOSEL* ACHADON* vay* ヴァア* アイ* アアア* Eie* Exe* ア 神 神 神 ア ハイ! ハウ! ハウ! ハウ! ハウ! ヴァ! ヴァ! ヴァ! ヴァ! エヴァ イョッド。Aie Saraye、aie Saraye、aie Saraye! ABERERの上のABEOR上から来る、流れて降下してくる、ABRACを圧倒するエロヒム、Archima、Rabur、BATHASによって、エヴァ イョッド! エヴァ イョッド! エヴァ イョッド! 私は、ソロモンの鍵と大いなる神名セムハムフォラスによって、お前に命じる」
 後記は、(悪魔のふりをした悪人の霊による、)ありふれた「悪魔のサイン」である。

 ただし、前記は、下位の悪魔(のふりをした悪人の霊)による「悪魔のサイン」であり、そこに、司法的に認証された、公認の地獄の権力者どもの「悪魔のサイン」が続く。
 「司法的に」ですよ、おおっ、Mirville伯爵よ!
 そして、(悪魔のふりをした悪人の霊による)「悪魔のサイン」は、不運なユルバン グランディエの裁判の有罪の証拠として、司法の記録保管所に保存された。

 前記の(悪魔のふりをした悪人の霊による)「悪魔のサイン」は、悪魔(のふりをした悪人の霊)との契約で現れた物であり、「地獄の辞典」の図表集でコラン ド プランシーが模写して再現して、もたらした物である。
 「地獄の辞典」には、後記の魔術的な注釈が有る。
「(『悪魔のサイン』の)設計図は、地獄の中に、ルシフェルの机の中に、有る」
 前記は、(悪魔のふりをした悪人の霊による「悪魔のサイン」の)発生源についての価値が有る情報の一つであるが、十分に知られていないが、現代に近い時代の物である。
 前記は若者ラバールとエタロンドの裁判よりも古いが、ラバールとエタロンドは、知られている様に、ヴォルテールと同時代の人達である。
 (存在しない)悪魔の呼び出しの後に、時々、ヤギの皮による羊皮紙の上に、鉄の筆で、(悪魔との)契約が書かれ、左腕から血を抜いた。
 (存在しない)悪魔との契約は、2通、書かれた。
 一方は、悪魔(のふりをした悪人の霊)に持ち去られ、他方は、頑迷な悪人に飲み込まれた。
 悪魔(のふりをした悪人の霊)との相互契約とは、一定年数、悪魔は黒魔術師に仕え、一定期間後、黒魔術師は悪魔の物に成る、という物でした。
 前記の、悪魔についての信念を、教会の大衆は、悪魔払いで、清めてしまった。
 そのため、黒魔術と闇の王者である悪魔は、ローマのカトリックの大衆の本当に生きている恐怖のねつ造物と言えるかもしれない。
 黒魔術と悪魔は、ローマのカトリックの大衆の特別な特徴的な(架空の)作品と言えるかもしれない。
 なぜなら、祭司が神を創造したわけではない。
 聖職者が神を創造したわけではない。
 神は創造された者ではない。
 そのため、本物のカトリックは、心の底から、悪魔の否定という「大いなる務め」を清めて復活させる事に、良い意味でとらわれている。
 悪魔の否定という「大いなる務め」は、公の儀式の実践を、金に変える、賢者の石である。
 賊の俗語では、有害な悪人どもは、悪魔をパン屋と呼んでいる。
 エリファス レヴィといった神の聖霊の魔術師の願いは、また、神の聖霊の魔術師の立場からではなく、最初の教育と最初の感動を受けた恩が有るキリスト教と教会に身をささげた信者として話すと、全ての正しい人の願いは、倫理道徳の代行者である、無上の徳の代表者である、人々が、サタン、悪魔という幻影を、パン屋と呼ばない様にする事である。
 (イエスはパンを清めた。)
 エリファス レヴィの意図を評価して、エリファス レヴィの、献身的な意図と信心の誠実さによって、エリファス レヴィの願いの大胆さを許してもらえますか?
 (存在しない)悪魔を創造する(様に見える)黒魔術を記録した(偽の黒魔術書)「ホノリウスの魔術書」、法王レオ3世の「Enchiridion」、典礼書の悪魔払いの言葉、宗教裁判官の判決の言葉、Laubardementの訴訟の言葉、ヴィヨ兄弟の論文、ファルーやモンタランベールやMirvilleの本、黒魔術師の黒魔術、黒魔術師ではない信心深い人達の魔術は、一方では、実は、非難されるべき物である(と言える)し、他方では、実は、とても嘆き悲しむべき物である(と言える)。
 私エリファス レヴィが人の精神の不適切な錯乱を暴露する「高等魔術の祭儀」を出版したのは、特に、人の精神の不適切な錯乱に立ち向かうためなのである。
 「高等魔術の祭儀」が、神聖な運動を更に前進させます様に!
 ただし、私エリファス レヴィは、不信心な意思を、全ての下劣さと全ての奇形な巨大な愚劣さで、未だ提示できていない。
 人は、衰退しきった迷信による血まみれの汚染を除去する必要が有る。
 人は、想像力だけでは考案できない犯罪を想像できる様に、悪魔憑きの歴史を調査する必要が有る。
 カバリストであると言えるボダンは、信念によってヘブライ人であると言えるし、そのため、必然的にカトリック教徒であると言えるが、著書「悪魔憑き」の意図は、カトリックの教義を非難する事と、カトリックの教義の全ての濫用を最大限に挫く事だけであった。
 ボダンの著書は、目的のためには手段を全く選ばない物であり、擁護しているように見せかけている団体や人物の核心を突いた物である。
 ボダンの著書の大量の流血の憎悪するべき歴史、憎悪するべき迷信による諸行為、愚かな残忍な判決と処刑を読まないと、想像するのは難しいであろう。
 「全ての人を焼き殺せ!」と宗教裁判官どもは叫んでいるように思われる。
「神が、神の子を見分けるであろう!」
 不適切な愚者、病的に興奮する女性、間抜けは、結果、無慈悲に、魔術の罪で、焼き殺された。
 他方、同時に、大犯罪者は、不正な流血の裁判を免れてしまった。
 ボダンは、シャルル9世の死に関係する逸話などを詳細に話す事によって、前記を理解させてくれます。
 前記は、ほとんど知られていない憎悪するべき事です。
 そして、前記は、私エリファス レヴィが知る限り、自制心が無い熱狂的な嘆き悲しむべき文学の時代ですら、全ての伝奇物語作者が技術を試さなかった代物なのである。
 全ての医者が原因を見つけられないし、恐ろしい症状を説明できない病気に襲われて、シャルル9世は死にかけていた。
 シャルル9世を完全に支配していた、シャルル9世の母であるカトリーヌ ド メディシスは、次代の治世下では全てを失う羽目に成ってしまう。
 カトリーヌ ド メディシスは、シャルル9世の病気の元凶であると疑われてしまった。
 なぜなら、隠された策略や、未知の勢力は、常に、全てが可能であるカトリーヌ ド メディシスの物である、とされてきたからである。
 カトリーヌ ド メディシスは、お抱えの占星術師に相談した。
 そうして、カトリーヌ ド メディシスは、「流血の頭による神託」という最も憎悪するべき黒魔術に頼る事にした。
 なぜなら、病人であるシャルル9世の病状は、日々、悪化して、絶望的に成っていったからである。
 前記の黒魔術の地獄の作業は、後記のように、行われた。
 美しい外見と純粋な態度の幼子が選ばれた。
 宮殿の慈善係によって、幼子の最初のミサが用意された。
 生贄の日、いやむしろ、生贄の夜が到来すると、ドミニコ修道会士であった背教者は、黒魔術の隠された作業に身を委ね、真夜中に、病室で、カトリーヌ ド メディシスとカトリーヌ ド メディシスが信頼している者どもだけの前で、悪魔のミサを実行した。
 幼子の生贄は、足下に逆さ十字架が有る悪魔の像の前に捧げられた。
 黒魔術師は、黒いパンと、白いパンという2つのパンを聖別した。
 白いパンは幼子の生贄に与えられた。
 幼子の生贄は、洗礼におけるような衣服で連れて来られ、ミサの直後に祭壇への階段で殺された。
 胴体から一撃で切り取られた、幼子の頭は、震動しているうちに、聖体のパン皿を覆うほど大きな黒い聖体のパンの上に置かれた。
 そうしてから、幼子の頭は、神秘的なランプが灯されているテーブルへ運ばれた。
 悪魔払いが始まる。
 神託を(存在しない)悪魔に請い願う。
 幼子の頭の口が、シャルル9世が声に出して言うのを恐れ誰にも打ち明けなかった秘密の質問に、答えた。
 やがて、不運な幼子の犠牲者の頭が、人の声ではない、変な微かな声で、ラテン語で「私は暴力に耐えている」と話した。
「私は暴力を振るわれている」
 この答えは、地獄は最早、シャルル9世を守らない事を、病人であるシャルル9世に、疑い無く知らせる物であった。
 シャルル9世は、恐ろしい身震いにとらわれた。
 シャルル9世の両腕は硬直した。
 シャルル9世は、かすれた声で、「あの頭を追い払え! あの頭を追い払え!」と叫んだ。
 前記のように、シャルル9世は、霊に降伏するまで叫び続けた。
 居合わせた者どもは、畏敬するべき神秘を信じていなかったが、シャルル9世がColignyの霊に苦しめられていた事と、シャルル9世には有名な提督Colignyの頭に見えていた事を信じた。
 しかし、死にかけているシャルル9世を苦しめていた物は、良心の呵責ではなく、絶望的な恐怖と、予期しない地獄であった。
 ボダンによる前記の陰鬱な黒魔術の伝説は、レッツの領主ジル ド レによる憎悪するべき(黒魔術の)実践と、ふさわしい末路を連想させます。
 ジル ド レは、禁欲生活から黒魔術へ移ってしまい、(存在しない)悪魔からの好意を得るために、最も憎悪するべき生贄を捧げました。
 狂人ジル ド レは、裁判で、(存在しない)悪魔が頻繁にジル ド レの所へ現れて、得られない宝を約束してジル ド レを常に騙した、と告白した。
 数百人の不運な幼子が、人でなしジル ド レの強欲と残忍な妄想の犠牲に成った、と司法の情報から判明した。
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