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本編
-341- 心の自由と感謝の気持ち
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考えた結果、シャツのボタンを外して袖を通したまま、背中側のシャツをセオが捲ってくれることで落ち着いた。
前は開けたままの状態で聴診器を当てて貰う。
それなら、セオの目の届くところで、極力肌は見せない配慮は出来てると思ったからだ。
「はい、よろしいですよ。では、前を失礼します」
「……はい」
イーサン先生は、僕にたくさんついてるキスマークを目にして、眉毛の下に隠れそうになってる瞳をぱっちり見開いたのが見えた。
それでも、セオの言ったように『なんじゃこりゃ』とか『いやいやお若いですなあ』なんて言ってこなかった。
それは、極力見ない、というのもあるんだと思う。
イーサン先生は、聴診器を当てる時だけ僕の方を見て、心音を聞くときには視線を外してくれていた。
律儀な先生だ。
「はい、おしまいです。服を正してくださってけっこうです」
「はい」
セオの手を借りながらシャツのボタンを留めて、シャツもしっかりとズボンの中に入れる。
僕が服を直している間に、イーサン先生は聴診器をかばんに閉まって、代わりに輪っかのついた棒を取り出した。
元の世界にあるものだと、空港の入り口で、金属探知機に引っ掛かった後に検査されるときに使われているような大きさだ。
でも、流石異世界。
見た目はもっとファンタジーというか、変身できそうなくらいに文様が刻まれてるし、宝石……魔石かな?よくわからないけれど、輪っかの真ん中に浮かぶようについてる。
「それは何ですか?」
「これは、身体を詳しく診るのに使う補助ステッキでございます」
「ほじょすてっき」
補助ステッキか。
変身は出来ないけれど、魔道具なのは確かなようだ。
「さようでございます。こちらを通しますと身体の状態をより深層まで知ることが出来るのです。痛くもなんともございません。そのまま楽にしていてくだされ」
そう言って、そっと僕の頭の上にそのステッキをかざしてきた。
つい、上をちらっと見上げてみると、真ん中についてた石が、鈍い緑色だったのに澄んだ緑色になってるし、くるくるとゆっくり回ってる。
とっても不思議な光景だ。
「では、目を閉じて───はい、開けて結構です。では立ち上がってください」
「はい」
そういって、全身にそのステッキを体に沿うようにかざしていくけれど、澄んだ緑色のままだし、変わらずくるくるとゆっくり回ってるだけだった。
良いのか悪いのかの基準が分からない。
「はい、おしまいです。どうぞおかけください」
「はい」
「これでおしまいです。ご心配されずともレン様はとっても健康そのものです。どこも悪いところはございません」
「よかった」
先生はステッキを仕舞ってかばんを閉じ、僕の対面に座ってじっと僕を見る。
なんだろう?何か気になることがあるのかな?
「気を付けることはございますから、聞いてくだされ」
「はい」
「レン様はとても魔力が高うございますから、毎日たくさんアレックス様からの魔力を貰ってください。
貰いすぎくらいが丁度良いですな」
「え……」
魔力をたくさん?貰いすぎくらいが丁度いい?
口付けだけじゃ足りないよね、それ。
毎日たくさんえっちしてくださいって言ってるようなものだ。
瞬時に顔が熱くなる。
きっと僕は真っ赤になってるに違いない。
「神器様は、神殿から授かる魔道具でお体を調整される方が多いですが、レン様は外されておりますね」
「はい。来てすぐにアレックスが外してくれました。……あれは、付けたほうがいいんですか?」
もしイーサン先生がつけたほうが良いと言われても、もう絶対つけたくない。
「いいえ、あれは外すべきだと思います。ああ、あくまで一個人の私の考えです」
「はい」
「魔道具によって無理矢理産道を開いている状態を保つものですから、少なからずお身体には負担があるものです。
ですが、お相手の魔力譲渡も魔法具によって少しばかり調整されておりますし、繋がりやすうございます。
房事の際には、毎回きちんと産道を開いてから行ってください、時間がかかってもです」
「はい。アレックスはいつもそうしてくれています」
イーサン先生が揶揄ったりしない上に真剣に話してくれるから、僕の顔も徐々に熱が冷めてきた。
僕の答えに、イーサン先生はうんうんと頷いてくれたよ。
にしても、時間がかかっても、か。
一番最初の時よりは、後ろが濡れるのに時間がかからなくなってきた気がする。
でも、何もしないで濡れるわけじゃないし、アレックスはあれからもナイトポーションを一度口に含んでから後ろを解してくれてる。
「アレックス様の魔力を常に満たしていれば、小さな不安が大きくなることも減るでしょう。
通常、恋人同士や夫婦であっても、お相手の魔力が満たされないと情緒不安定になる方もおられます。
神器様であられるレン様は、その傾向が強く出られます。
あとは、小さな不安や蟠りはそのままにせず、出来る限り無くすことも大切ですぞ」
「……はい」
心当たりはある。
いまでもちょっともやもやしてるくらいだ。
「話されますかな?神器さまの出産もいくつも経験ございますゆえ、安心してご相談くだされ」
「レン様、もしアレックス様に直接言えないことでも、俺が聞きますからね?遠慮しないでなんでも言ってください。
もし、解決しないことでも、言えば少し楽になることってあると思いますから」
「うん……じゃあ、イーサン先生が診た神器様は、みんな所有者を好きになってましたか?所有者の人は、神器様を愛していましたか?」
「ふむ……」
「僕は今、神器様に関する本を読んでます。そこに、所有者と神器様は互いに惹かれ合うって書いてありました。
神器様になったからこそアレックスに出会えたのだけれど、もし、僕が神器様でない状態でアレックスに会っていたら、違ったのかなって思って。
ちょっと、もやもやしてるんです。
アレックスは僕を愛してくれてるし、僕もアレックスを、愛してます。でも、それはもしかしたら神様にそうなるように作られたのかなって、僕の身体が変わったように、心までそうなるように作られたのなら、本物じゃないのかなって思っちゃって。
アレックスのことは信じてますし、僕の気持ちも嘘じゃないって思うんですけど、ちょっと、まとまってないですけど……それが、もやもやしてます」
イーサン先生は、時折頷きながら僕の話を聞いてくれた。
「その本は、なんていう本ですかな?」
「あ、ちょっと待ってください───ありがと、セオ。これです」
セオが僕の読んでいる本を取ってくれた。
それをイーサン先生に渡すと、挟まれてる栞を目にして小さく頷いた。
「まだ前半、途中ですな」
「はい」
「私もこの本は読んだことがございます。ネタばらしになりますが、よろしいですかな?今、お話した方が良いかと思いました」
「はい」
「この本には“所有者と神器様は互いに惹かれ合う、そう言われているが、必ずしもそうではないのだ”と後々書かれております」
「え……」
そうなの?とセオを見上げると、セオも申し訳なさそうな顔をして頷いてくれる。
「俺も爺さまも一気に読んじゃったのがいけなかったですね。その本は体験談ですから、結論が後から書かれてるものがいくつかあります」
「そっか……そうなんだ」
「レン様、この本は良い本ではありますが、一つの体験談、お話ですぞ」
「ん?」
「本当にあった話ではございますが、人は皆それぞれ違った思いを持ち、違った行動を起こすものです。同じ境遇においても、人が違えばまた、それは行動も心境も変わってくるものです。物語として楽しむのが良いかと思われます。身体の構造においては、参考にすると良いでしょう。でも、お心は別ですぞ」
「あ……」
イーサン先生の言う通りだった。
僕はこの本に出てくる神器様じゃないし、アレックスもこの本の作者じゃない。
「レン様はとても感受性が高いようですな」
「元の世界では、役者をしていました」
「そうですか……心残りが、おありですか?」
「ない、と言ったら嘘になります。やっと売れて、父と母、それから支えてくれた人たちに恩返しが出来る、そう思っていたときでしたから。
急にこちらに落とされたし、凄く、心配されてると思います。
もう会うことが出来ないと思うと……寂しい気持ちもあります」
元の世界のことを、全く忘れたわけじゃない。
考えないようにしていた、というのはある。
戻れないっていうのがわかってるからだ。
この世界で、前を向いてやっていくしかない、そう思ってるからだ。
やりたいことも、僕に出来ることも、支えてくれる人も支えたい人もある。
必要にされてる、大事にされてる、そう思う。
「それでも、戻れない以上、前を向いて、やってくしかないって思います。
やれることもやりたいこともたくさん出来たし、周りにいるみんな、優しくていい人たちでとても歓迎してくれています。
なによりアレックスに出会えてよかったです。
初めて人を好きになることが出来たので。
僕にとっては本当に、それこそ人生の中で一番良いことだったと思えるくらい」
うんうん、とイーサン先生は頷いて聞いてくれた。
「レン様は愛されて育っておいでですな。私がお会いした神器さまは、元の世界で境遇が悪う方が多いようでした。
ですが、やはり、お心は人それぞれ。
所有者の方へお心まで許されていない方も、ご夫人と相愛な方も、勿論、所有者であられる方を愛する方も。
お心は、自由でございますぞ。
ご自身のお心を一番に信じて、大切にされると良いでしょう。
そして心の中で、ご両親や大切な方へ、今ご自身が幸せだと感じていることや感謝をお伝えすると良いでしょう」
前は開けたままの状態で聴診器を当てて貰う。
それなら、セオの目の届くところで、極力肌は見せない配慮は出来てると思ったからだ。
「はい、よろしいですよ。では、前を失礼します」
「……はい」
イーサン先生は、僕にたくさんついてるキスマークを目にして、眉毛の下に隠れそうになってる瞳をぱっちり見開いたのが見えた。
それでも、セオの言ったように『なんじゃこりゃ』とか『いやいやお若いですなあ』なんて言ってこなかった。
それは、極力見ない、というのもあるんだと思う。
イーサン先生は、聴診器を当てる時だけ僕の方を見て、心音を聞くときには視線を外してくれていた。
律儀な先生だ。
「はい、おしまいです。服を正してくださってけっこうです」
「はい」
セオの手を借りながらシャツのボタンを留めて、シャツもしっかりとズボンの中に入れる。
僕が服を直している間に、イーサン先生は聴診器をかばんに閉まって、代わりに輪っかのついた棒を取り出した。
元の世界にあるものだと、空港の入り口で、金属探知機に引っ掛かった後に検査されるときに使われているような大きさだ。
でも、流石異世界。
見た目はもっとファンタジーというか、変身できそうなくらいに文様が刻まれてるし、宝石……魔石かな?よくわからないけれど、輪っかの真ん中に浮かぶようについてる。
「それは何ですか?」
「これは、身体を詳しく診るのに使う補助ステッキでございます」
「ほじょすてっき」
補助ステッキか。
変身は出来ないけれど、魔道具なのは確かなようだ。
「さようでございます。こちらを通しますと身体の状態をより深層まで知ることが出来るのです。痛くもなんともございません。そのまま楽にしていてくだされ」
そう言って、そっと僕の頭の上にそのステッキをかざしてきた。
つい、上をちらっと見上げてみると、真ん中についてた石が、鈍い緑色だったのに澄んだ緑色になってるし、くるくるとゆっくり回ってる。
とっても不思議な光景だ。
「では、目を閉じて───はい、開けて結構です。では立ち上がってください」
「はい」
そういって、全身にそのステッキを体に沿うようにかざしていくけれど、澄んだ緑色のままだし、変わらずくるくるとゆっくり回ってるだけだった。
良いのか悪いのかの基準が分からない。
「はい、おしまいです。どうぞおかけください」
「はい」
「これでおしまいです。ご心配されずともレン様はとっても健康そのものです。どこも悪いところはございません」
「よかった」
先生はステッキを仕舞ってかばんを閉じ、僕の対面に座ってじっと僕を見る。
なんだろう?何か気になることがあるのかな?
「気を付けることはございますから、聞いてくだされ」
「はい」
「レン様はとても魔力が高うございますから、毎日たくさんアレックス様からの魔力を貰ってください。
貰いすぎくらいが丁度良いですな」
「え……」
魔力をたくさん?貰いすぎくらいが丁度いい?
口付けだけじゃ足りないよね、それ。
毎日たくさんえっちしてくださいって言ってるようなものだ。
瞬時に顔が熱くなる。
きっと僕は真っ赤になってるに違いない。
「神器様は、神殿から授かる魔道具でお体を調整される方が多いですが、レン様は外されておりますね」
「はい。来てすぐにアレックスが外してくれました。……あれは、付けたほうがいいんですか?」
もしイーサン先生がつけたほうが良いと言われても、もう絶対つけたくない。
「いいえ、あれは外すべきだと思います。ああ、あくまで一個人の私の考えです」
「はい」
「魔道具によって無理矢理産道を開いている状態を保つものですから、少なからずお身体には負担があるものです。
ですが、お相手の魔力譲渡も魔法具によって少しばかり調整されておりますし、繋がりやすうございます。
房事の際には、毎回きちんと産道を開いてから行ってください、時間がかかってもです」
「はい。アレックスはいつもそうしてくれています」
イーサン先生が揶揄ったりしない上に真剣に話してくれるから、僕の顔も徐々に熱が冷めてきた。
僕の答えに、イーサン先生はうんうんと頷いてくれたよ。
にしても、時間がかかっても、か。
一番最初の時よりは、後ろが濡れるのに時間がかからなくなってきた気がする。
でも、何もしないで濡れるわけじゃないし、アレックスはあれからもナイトポーションを一度口に含んでから後ろを解してくれてる。
「アレックス様の魔力を常に満たしていれば、小さな不安が大きくなることも減るでしょう。
通常、恋人同士や夫婦であっても、お相手の魔力が満たされないと情緒不安定になる方もおられます。
神器様であられるレン様は、その傾向が強く出られます。
あとは、小さな不安や蟠りはそのままにせず、出来る限り無くすことも大切ですぞ」
「……はい」
心当たりはある。
いまでもちょっともやもやしてるくらいだ。
「話されますかな?神器さまの出産もいくつも経験ございますゆえ、安心してご相談くだされ」
「レン様、もしアレックス様に直接言えないことでも、俺が聞きますからね?遠慮しないでなんでも言ってください。
もし、解決しないことでも、言えば少し楽になることってあると思いますから」
「うん……じゃあ、イーサン先生が診た神器様は、みんな所有者を好きになってましたか?所有者の人は、神器様を愛していましたか?」
「ふむ……」
「僕は今、神器様に関する本を読んでます。そこに、所有者と神器様は互いに惹かれ合うって書いてありました。
神器様になったからこそアレックスに出会えたのだけれど、もし、僕が神器様でない状態でアレックスに会っていたら、違ったのかなって思って。
ちょっと、もやもやしてるんです。
アレックスは僕を愛してくれてるし、僕もアレックスを、愛してます。でも、それはもしかしたら神様にそうなるように作られたのかなって、僕の身体が変わったように、心までそうなるように作られたのなら、本物じゃないのかなって思っちゃって。
アレックスのことは信じてますし、僕の気持ちも嘘じゃないって思うんですけど、ちょっと、まとまってないですけど……それが、もやもやしてます」
イーサン先生は、時折頷きながら僕の話を聞いてくれた。
「その本は、なんていう本ですかな?」
「あ、ちょっと待ってください───ありがと、セオ。これです」
セオが僕の読んでいる本を取ってくれた。
それをイーサン先生に渡すと、挟まれてる栞を目にして小さく頷いた。
「まだ前半、途中ですな」
「はい」
「私もこの本は読んだことがございます。ネタばらしになりますが、よろしいですかな?今、お話した方が良いかと思いました」
「はい」
「この本には“所有者と神器様は互いに惹かれ合う、そう言われているが、必ずしもそうではないのだ”と後々書かれております」
「え……」
そうなの?とセオを見上げると、セオも申し訳なさそうな顔をして頷いてくれる。
「俺も爺さまも一気に読んじゃったのがいけなかったですね。その本は体験談ですから、結論が後から書かれてるものがいくつかあります」
「そっか……そうなんだ」
「レン様、この本は良い本ではありますが、一つの体験談、お話ですぞ」
「ん?」
「本当にあった話ではございますが、人は皆それぞれ違った思いを持ち、違った行動を起こすものです。同じ境遇においても、人が違えばまた、それは行動も心境も変わってくるものです。物語として楽しむのが良いかと思われます。身体の構造においては、参考にすると良いでしょう。でも、お心は別ですぞ」
「あ……」
イーサン先生の言う通りだった。
僕はこの本に出てくる神器様じゃないし、アレックスもこの本の作者じゃない。
「レン様はとても感受性が高いようですな」
「元の世界では、役者をしていました」
「そうですか……心残りが、おありですか?」
「ない、と言ったら嘘になります。やっと売れて、父と母、それから支えてくれた人たちに恩返しが出来る、そう思っていたときでしたから。
急にこちらに落とされたし、凄く、心配されてると思います。
もう会うことが出来ないと思うと……寂しい気持ちもあります」
元の世界のことを、全く忘れたわけじゃない。
考えないようにしていた、というのはある。
戻れないっていうのがわかってるからだ。
この世界で、前を向いてやっていくしかない、そう思ってるからだ。
やりたいことも、僕に出来ることも、支えてくれる人も支えたい人もある。
必要にされてる、大事にされてる、そう思う。
「それでも、戻れない以上、前を向いて、やってくしかないって思います。
やれることもやりたいこともたくさん出来たし、周りにいるみんな、優しくていい人たちでとても歓迎してくれています。
なによりアレックスに出会えてよかったです。
初めて人を好きになることが出来たので。
僕にとっては本当に、それこそ人生の中で一番良いことだったと思えるくらい」
うんうん、とイーサン先生は頷いて聞いてくれた。
「レン様は愛されて育っておいでですな。私がお会いした神器さまは、元の世界で境遇が悪う方が多いようでした。
ですが、やはり、お心は人それぞれ。
所有者の方へお心まで許されていない方も、ご夫人と相愛な方も、勿論、所有者であられる方を愛する方も。
お心は、自由でございますぞ。
ご自身のお心を一番に信じて、大切にされると良いでしょう。
そして心の中で、ご両親や大切な方へ、今ご自身が幸せだと感じていることや感謝をお伝えすると良いでしょう」
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