異世界に召喚された二世俳優、うっかり本性晒しましたが精悍な侯爵様に溺愛されています(旧:神器な僕らの異世界恋愛事情)

日夏

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本編

-457- 早朝の情交***

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「レン、レン、起きられるか?」
「ん……おはよう、アレックス」
「おはよう。まだ朝早いが───」
「うん、平気だよ」

まだ外は暗い。
控えめなアレックスの声で目覚めれば、ふんわりと優しい口づけが落ちてきた。
平気だよ、なんて言っても半分くらい意識が寝てる。
起きてすぐは布団が温くて、まだ朝早いと言われると、もうちょっとだけだらだらとしていたい気分になる。

───って思っていたんだけれど、今朝はいつもと違って口づけが終わらない。
それどころか、どんどんと深くなりそうだ。
慌てて浄化魔法をかけたら、ふっとアレックスが笑いを漏らした。
それでも口づけは終わらないし、寧ろ、僕が浄化をかけたことが、良いよの合図みたいになっちゃった。

唇を割り入れて侵入してきたアレックスの舌が、僕の舌を捕らえる。
オレンジの甘く香る口づけは、今朝は爽やかさとは程遠くて、濃厚で官能的だ。
意識はすっかりと目覚めた。

「んんっ」
口内を甘く蹂躙するアレックスの舌が、僕の弱いところを擽ってくる。
上顎と前歯の裏の歯茎の境目。
そこを舌先で弄られると凄く気持ちがいい。
いつもより性急な口づけに、戸惑わないと言われたら嘘になる。
けれど、期待の方がずっと大きかった。

腰まで甘く痺れて、アレックスを求めるように腕にも自ずと力をこめると、覆いかぶさるように、アレックスの重みが僅かに増した。
パジャマ越しに硬くて熱いアレックス自身を感じて、お腹の下の方がきゅっと力が入る。

僕のも、すっかり硬くなってる。
押し付けるように腰が上がるのは、意識してやってることじゃない。
こうやって、腕も、お腹も、腰も、全身が自分の意思とは別にアレックスを求めて動くことに最初は戸惑いがあった。

今は、大丈夫。
最初はそこに浅ましさを感じちゃったけれど、そうじゃないってアレックスが教えてくれたから。
素直に感じてくれて、嬉しいって。
僕がどんなになっても、アレックスが受け止めてくれることに安心できる。

今朝は、ぷつぷつと外されていくパジャマのボタンも手早くて、いつもならゆっくり外されていくのに手際が良すぎるくらいだ。
僕の躊躇する隙も与えないくらい、するするとパジャマが脱がされていく。
でも、勿論乱暴なところなんて一切ない。
全身脱がされてしまったら、流石に最後までえっちするんだとわかる。

脱ぎ捨てるように自分のパジャマの上着を放り出したアレックスが目に入った。
薄暗い中、均整の取れた美しい身体があらわになる。
視界にとらえて、指をのばした僕の右手は、アレックスの左手に取られて触ることは叶わなかった。
指を絡めて手のひらを合わせるその手が嫌なわけない。

「アッ!っはあ……っ」

胸の突起を舌先で弄られて優しく吸われる。
同時に、アレックスの大きな右手が僕のおちんちんを包んで、親指でその先端をぐるぐると刺激してきた。
じわり、と先端から精液が漏れるのが自分でもわかる。
僕もアレックスの下半身へと手を伸ばしたかったけれど、それはアレックスの左手に包まれて届かない。
かわりに左手をそっと腰骨を伝い、深い茂みに触れた時だった。

「しなくていい」

一瞬、僕の胸から顔を上げたアレックスが小さく呟いた。
どこかぶっきらぼうな言い方だけど、不思議と優しさがないとは思わなかった。

「んんっ」

すぐに乳首の口づけを再開したアレックスに、普段と違う性急さが垣間見えて、感じ入ってしまう。
舌先で何度も弄られて、時折優しくちゅっと吸われる。
行き場を失った僕の左手が、口付けのなくて寂しがる左胸の突起にいき、慰めるように弄った。

アレックスの右手は、おちんちんから離れて、なぞるようにそのままお尻をやんわりと掴むと下へと下りていく。
内股の窪みを撫でて押されて、そろりと、太腿の後ろを撫で上げられるとそのまま膝の裏に宛がわれる。
促されてそのまま膝を大きく開くと、アレックスの口づけがやんで、その手を膝の裏から放した。
同時、繋いでいた手も離れていく。

外気にさらされてる右胸がジンと疼く。
思わずアレックスを責めるような視線で見上げると、宥めるような口づけが唇に一度落ちてすぐに離れた。


アレックスは、その間にも素早く空間からナイトポーションを取り出していた。
口付けを離したその口で、そのままナイトポーションの瓶の蓋を引き抜き、蓋を床へ放って煽るように口に含んだ。
全て口に含んだ空の瓶もそのまま床に放る。
床には高級な絨毯があったから、投げられたその先で鈍い音がするだけだった。


アレックスは、一度口内に含んだたっぷりのナイトポーションを右手に取り、僕のおちんちんを器用に扱いていく。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が、耳まで届く。
手根を押し付けるように双球と付根も刺激されて、自然に腰が動くと同時、後ろの、お尻の穴の中がむず痒くなる。
三回その入り口を小さな円を描くように指の腹で撫でられて、それを合図につぷり、とアレックスの指がお尻の中に侵入してきた。

「はあ……」

指が中に入ると、僕の口から自然と吐息が漏れた。
中から待ちわびていたように、液体が流れ出るのがわかった。

その液体が何なのかはもう知ってる。
力の抜き方も知ってる。
快楽の追い方も。
全部アレックスが教えてくれたから。

アレックスの指は奥深くまで入り込んで抜き差しを繰り返す度に指を増やし、執拗に蠢いて内壁を広げていく。

「あっ……っんん、アレックス」
「ああ」

もういいからと言いそうになった刹那、刺激から解放されて、より欲しくなる。
欲しがるように名前を呼ぶと、小さな肯定の返事が返ってきた。

指とは違う熱量と、先端を飲み込む時の圧迫感。

ナイトポーションのおかげで痛みは無いし、圧迫感と言えど、身体の苦しさはない。
全身で求めてるのがわかる。
心も、体も、全部だ。
だからかな。
奥まで収まると泣きたくなるくらいに好きが溢れて、心が苦しくなる。
苦しくなるっていうか、いっぱいになるっていうか。

この瞬間も好きだ。

アレックスは、いつも入れて直ぐに快楽を追うようなことはしない。
今日だっていつもより時間をかけないだけで、おざなりになることなんか全くなくて、僕が優先だ。
どんな時でも僕が優先だけど、アレックスがそうしたいからそうしてるんだって。
人から言われた訳じゃなくて、これは最初からだ。

もとは同じ体の作りだったはずだから、きっとアレックスはとても我慢しているはずなのに。
 
時折、アレックスが何かをこらえるかのように息を詰める。

ああ、本当、堪らない。
どうしたらいいのかわからないくらい、アレックスが好きだ。
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