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本編
-460- ブルーノの給仕
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「かぶの彩り前菜でございます」
「ありがとう。すっごく綺麗だね!」
「複数のかぶを使ってます。色合いと風味の違いをお楽しみ下さい」
少し緊張した面持ちで前菜を僕の前に出してきたのはブルーノだ。
今日のランチは、僕だけひとり。
ブルーノの斜め後ろにはセバスがいて、ひとつひとつの動作に目を光らせている。
今日からランチはブルーノの給仕になるんだって。
最後のお茶までブルーノが行うけれど、当分の間はセバスが傍について指示やアドバイスを出すようだ。
アレックスは渋ったけれど、僕がOKを出した。
本来なら、指示やアドバイスを必要としてる時点でやらせることじゃない、っていうのがアレックスの見解だ。
それを『僕は構わないよ』とOKを出した。
なんでも最初から完璧になんて出来ないことだし、少しずつ慣れていけばいいと思ってる。
お客様がいる時に給仕させるのは難しいだろうけど、僕ら相手なら良いと思うんだ。
それは、ブルーノがこのエリソン侯爵領の使用人見習いで、僕が雇うと決めたからだ。
これが、訪れた帝都のお店で言われたら、断ってる。
中と外じゃ立場が違うから。
因みにエリソン侯爵領のお店なら、絶対そんなことはしないで、ベテランの人が着いてくれるはず。
『お出しするには少し早いかもしれませんが』なんてセバスも言っていたけれど、一皿目はとても綺麗な所作だ。
『よろしくお願いします!』と笑顔で挨拶してくれたブルーノは、多少元気すぎるきらいがあって、給仕する前からセバスがため息をついていたっけ。
それも、彼の良いところではあるから、捨てずにいて欲しいなって思う。
目の前に出された前菜は、色んな色をした薄いかぶがふんわりと綺麗に盛り付けられていた。
こっちの世界では全部がかぶで、種類によって名前はないんだろうなあ。
白いかぶと赤紫のかぶは元の世界でも目にしたことがある。
でも、オレンジ色のかぶとを見るのははじめてだ。
もしかしたら、元の世界にもあったのかもしれない。
他にもうっすらピンク色したかぶと、うっすら黄緑色したかぶがある。
複数のかぶ、と言ったように色とりどりで見た目華やかな前菜だ。
「いただきます」
「はい、どうぞ」
律儀に返事をするブルーノを横目に一口。
しゃっきりする舌触りのかぶもあれば、ほくっと柔らかさのあるかぶもある。
新鮮なのは変わらずで、アクがなく、瑞々しさと甘さのあるかぶだ。
ふんわりと香りが鼻から抜ける。
味付けはシンプルなようでいて、どこか複雑だ。
でも、まとまりある味。
いつもながら本当に美味しい。
横では、すかさずセバスが『“はい、どうぞ”は余計ですよ』等とブルーノに注意を入れている。
『わかりました。えーと、なんとお返しすれば?』と良い子の返事をした後にきょとんと首を傾げる。
一皿目高級ホテルのレストランのように洗練された動きだったけれど、ブルーノはやっぱりブルーノだ。
「何も言わずでいいのです。そっと見守っ……そのように見つめ過ぎてはいけません。それではうっとおしくレン様が食べにくいでしょう」
「う……すみません、気をつけます」
「僕もよく、『はい、どうぞ』って言っちゃうんだけれど、声には出さずに心の中で言うようにしてるよ?」
「なるほど!それなら出来そうです!ありがとうございます!」
「うん」
にこにこと元気に返事を返してくるブルーノに、がっくりと首をうなだれるセバス。
おかしくて思わず笑っちゃう。
ブルーノと会う機会があまりなかったから、僕はブルーノの給仕の時間があってよかったと思ってる。
失礼とは全く思わないけれど、笑顔が眩しくて初々しい。
向こうの世界じゃまだ高校生だもんね。
それにしたら、随分出来上がってると思う。
平民の出で、さらに今まで警備隊にいたんだよ?
背筋は今までも綺麗だったけれど、所作は全く異なることを要求されているはずだ。
それを短期間である程度ものにしているあたり、ブルーノの実力を感じざるをえないよね。
「ゆり根のポタージュでございます」
「ゆり根?はじめてだ」
「丁度食べ頃になったそうです」
「そっか。───うん、美味しい、優しい味だ」
まっしろで綺麗なスープをすくって口に運べば、優しい甘さが口の中に広がる。
玉ねぎより癖が無くて、柔らかな風味と甘みがある。
バターとミルクの風味も感じられる美味しいポタージュだ。
このスープ一つだけでも、本当に手間がかかっているんだろうなって感じる美味しさだ。
「本日のパンは、トマトとミルクチーズに香草を添えてございます」
「わ、美味しそう!それにいい香りだね」
「軽さのあるパンにトマトと香草とミルクチーズをのせて二度焼きしています。バターではなく、ヒュージオリーブを使用してるので、さっぱりとした味わいだそうです」
「ん!トマトの酸味と甘みがすごく合う!チーズも美味しい」
パンはフランスパンのようなバゲットをスライスしたパンだ。
ミルクチーズは、前に試食した時に一番最初に食べたチーズ、モッツァレラチーズ。
さっぱりしてるのに、もちもちでミルクの味が濃い。
香草はバジル、しかも摘みたての様にフレッシュな香りだ。
この組み合わせで美味しくないはずがない。
手でがぶっといきたいところだけれど、ナイフとフォークで上品に口に運ぶ。
「このチーズ美味しいですよね!賄いにも入ってて、こんなに癖がなくてミルクの味がちゃんとするチーズ、俺初めて食べました」
ニコニコとブルーノが話しかけてくれて、うんうんと頷きながらちらりとセバスを目に入れる。
今にも口を開きそうなセバスに視線で待ったをかけると、セバスは一歩踏み出した足を戻した。
本来、給仕中に自分の話をするのはNGなんだと思う。
でも、今日はアレックスも居ないし、僕も色々ブルーノの話を直接聞いてみたい。
「エリソン侯爵領のご飯美味しいって言ってたよね。辺境だとどんな食事だったの?」
「はい、えーと……寒いから基本煮込み料理が多いんですけど、パンはいつも黒パンでした。固くてもそっとしててちょっと酸っぱい感じであんまり好きになれなくて、煮込みのスープに浸して誤魔化して飲み込んでました」
「エリソン侯爵領でもたまに黒パンでるよね?」
「あ、なんか違うんです、全然!こっちのはずしっとした重さがあるのにしっとりもしてて、色んな木の実とか乾燥果物とか入ってたりしてすっごく美味しいんですけど、辺境のパンは兎に角不味いです。白いパンは店でも殆ど売ってません。多分、出回ってる麦の種類が違うんじゃないでしょうか。それに、甘いものも少なくて」
「果物とかないの?ドライフルーツも?」
「出回ってるのドワーフベリーくらいです。あとは、芋とか。だからここで毎日のようにおやつあるのすげー嬉しくて」
エリソン侯爵邸では、ちょっと休憩、の時に、イアンの試作品や、あとは、形や色にムラができちゃった焼き菓子、ケーキの端っこ、そろそろ食べないと痛んじゃうけれど僕らには出し切れない果物なんかをアレンジして、使用人で食べるようだ。
アレンジするのもイアンなんだから、まかないのおやつだってとっても美味しいだろうなあ。
お砂糖も蜂蜜もそれ自体が貴重なんだもんね。
蜂蜜は産地ではあるけれど、他領に出荷するほどまでではないから、まだまだ貴重の部類だ。
そういうおやつすら出来ない邸もあると思うけれど、そこは時間が許す限りちゃんと取ってほしい。
ちゃんと休むことも大切だって伝えてから、つまり、僕が来てからちゃんと休憩する時間を設けている。
みんなで一斉には難しくて、時間やタイミングはまちまちだけれど、少しでも休憩する時間があるのとないのとじゃ全然変わってくる。
10分でも15分でも休憩した方が、かえって効率が良くなったこともセバスから聞いたよ。
良いことだ。
「そっか。ブルーノがエリソン侯爵領を気に入ってくれて嬉しいよ」
「お給料が出たら、金だけじゃなくてお菓子も送りたいなって思ってます」
「きっと喜んでもらえると思うよ。僕はまだ日が浅いしお店をあまり知らないんだけれど、ジュードとセオならお手頃で美味しいお菓子のお店に詳しいと思う。日持ちするお菓子もあるんじゃないかな」
「ありがとう。すっごく綺麗だね!」
「複数のかぶを使ってます。色合いと風味の違いをお楽しみ下さい」
少し緊張した面持ちで前菜を僕の前に出してきたのはブルーノだ。
今日のランチは、僕だけひとり。
ブルーノの斜め後ろにはセバスがいて、ひとつひとつの動作に目を光らせている。
今日からランチはブルーノの給仕になるんだって。
最後のお茶までブルーノが行うけれど、当分の間はセバスが傍について指示やアドバイスを出すようだ。
アレックスは渋ったけれど、僕がOKを出した。
本来なら、指示やアドバイスを必要としてる時点でやらせることじゃない、っていうのがアレックスの見解だ。
それを『僕は構わないよ』とOKを出した。
なんでも最初から完璧になんて出来ないことだし、少しずつ慣れていけばいいと思ってる。
お客様がいる時に給仕させるのは難しいだろうけど、僕ら相手なら良いと思うんだ。
それは、ブルーノがこのエリソン侯爵領の使用人見習いで、僕が雇うと決めたからだ。
これが、訪れた帝都のお店で言われたら、断ってる。
中と外じゃ立場が違うから。
因みにエリソン侯爵領のお店なら、絶対そんなことはしないで、ベテランの人が着いてくれるはず。
『お出しするには少し早いかもしれませんが』なんてセバスも言っていたけれど、一皿目はとても綺麗な所作だ。
『よろしくお願いします!』と笑顔で挨拶してくれたブルーノは、多少元気すぎるきらいがあって、給仕する前からセバスがため息をついていたっけ。
それも、彼の良いところではあるから、捨てずにいて欲しいなって思う。
目の前に出された前菜は、色んな色をした薄いかぶがふんわりと綺麗に盛り付けられていた。
こっちの世界では全部がかぶで、種類によって名前はないんだろうなあ。
白いかぶと赤紫のかぶは元の世界でも目にしたことがある。
でも、オレンジ色のかぶとを見るのははじめてだ。
もしかしたら、元の世界にもあったのかもしれない。
他にもうっすらピンク色したかぶと、うっすら黄緑色したかぶがある。
複数のかぶ、と言ったように色とりどりで見た目華やかな前菜だ。
「いただきます」
「はい、どうぞ」
律儀に返事をするブルーノを横目に一口。
しゃっきりする舌触りのかぶもあれば、ほくっと柔らかさのあるかぶもある。
新鮮なのは変わらずで、アクがなく、瑞々しさと甘さのあるかぶだ。
ふんわりと香りが鼻から抜ける。
味付けはシンプルなようでいて、どこか複雑だ。
でも、まとまりある味。
いつもながら本当に美味しい。
横では、すかさずセバスが『“はい、どうぞ”は余計ですよ』等とブルーノに注意を入れている。
『わかりました。えーと、なんとお返しすれば?』と良い子の返事をした後にきょとんと首を傾げる。
一皿目高級ホテルのレストランのように洗練された動きだったけれど、ブルーノはやっぱりブルーノだ。
「何も言わずでいいのです。そっと見守っ……そのように見つめ過ぎてはいけません。それではうっとおしくレン様が食べにくいでしょう」
「う……すみません、気をつけます」
「僕もよく、『はい、どうぞ』って言っちゃうんだけれど、声には出さずに心の中で言うようにしてるよ?」
「なるほど!それなら出来そうです!ありがとうございます!」
「うん」
にこにこと元気に返事を返してくるブルーノに、がっくりと首をうなだれるセバス。
おかしくて思わず笑っちゃう。
ブルーノと会う機会があまりなかったから、僕はブルーノの給仕の時間があってよかったと思ってる。
失礼とは全く思わないけれど、笑顔が眩しくて初々しい。
向こうの世界じゃまだ高校生だもんね。
それにしたら、随分出来上がってると思う。
平民の出で、さらに今まで警備隊にいたんだよ?
背筋は今までも綺麗だったけれど、所作は全く異なることを要求されているはずだ。
それを短期間である程度ものにしているあたり、ブルーノの実力を感じざるをえないよね。
「ゆり根のポタージュでございます」
「ゆり根?はじめてだ」
「丁度食べ頃になったそうです」
「そっか。───うん、美味しい、優しい味だ」
まっしろで綺麗なスープをすくって口に運べば、優しい甘さが口の中に広がる。
玉ねぎより癖が無くて、柔らかな風味と甘みがある。
バターとミルクの風味も感じられる美味しいポタージュだ。
このスープ一つだけでも、本当に手間がかかっているんだろうなって感じる美味しさだ。
「本日のパンは、トマトとミルクチーズに香草を添えてございます」
「わ、美味しそう!それにいい香りだね」
「軽さのあるパンにトマトと香草とミルクチーズをのせて二度焼きしています。バターではなく、ヒュージオリーブを使用してるので、さっぱりとした味わいだそうです」
「ん!トマトの酸味と甘みがすごく合う!チーズも美味しい」
パンはフランスパンのようなバゲットをスライスしたパンだ。
ミルクチーズは、前に試食した時に一番最初に食べたチーズ、モッツァレラチーズ。
さっぱりしてるのに、もちもちでミルクの味が濃い。
香草はバジル、しかも摘みたての様にフレッシュな香りだ。
この組み合わせで美味しくないはずがない。
手でがぶっといきたいところだけれど、ナイフとフォークで上品に口に運ぶ。
「このチーズ美味しいですよね!賄いにも入ってて、こんなに癖がなくてミルクの味がちゃんとするチーズ、俺初めて食べました」
ニコニコとブルーノが話しかけてくれて、うんうんと頷きながらちらりとセバスを目に入れる。
今にも口を開きそうなセバスに視線で待ったをかけると、セバスは一歩踏み出した足を戻した。
本来、給仕中に自分の話をするのはNGなんだと思う。
でも、今日はアレックスも居ないし、僕も色々ブルーノの話を直接聞いてみたい。
「エリソン侯爵領のご飯美味しいって言ってたよね。辺境だとどんな食事だったの?」
「はい、えーと……寒いから基本煮込み料理が多いんですけど、パンはいつも黒パンでした。固くてもそっとしててちょっと酸っぱい感じであんまり好きになれなくて、煮込みのスープに浸して誤魔化して飲み込んでました」
「エリソン侯爵領でもたまに黒パンでるよね?」
「あ、なんか違うんです、全然!こっちのはずしっとした重さがあるのにしっとりもしてて、色んな木の実とか乾燥果物とか入ってたりしてすっごく美味しいんですけど、辺境のパンは兎に角不味いです。白いパンは店でも殆ど売ってません。多分、出回ってる麦の種類が違うんじゃないでしょうか。それに、甘いものも少なくて」
「果物とかないの?ドライフルーツも?」
「出回ってるのドワーフベリーくらいです。あとは、芋とか。だからここで毎日のようにおやつあるのすげー嬉しくて」
エリソン侯爵邸では、ちょっと休憩、の時に、イアンの試作品や、あとは、形や色にムラができちゃった焼き菓子、ケーキの端っこ、そろそろ食べないと痛んじゃうけれど僕らには出し切れない果物なんかをアレンジして、使用人で食べるようだ。
アレンジするのもイアンなんだから、まかないのおやつだってとっても美味しいだろうなあ。
お砂糖も蜂蜜もそれ自体が貴重なんだもんね。
蜂蜜は産地ではあるけれど、他領に出荷するほどまでではないから、まだまだ貴重の部類だ。
そういうおやつすら出来ない邸もあると思うけれど、そこは時間が許す限りちゃんと取ってほしい。
ちゃんと休むことも大切だって伝えてから、つまり、僕が来てからちゃんと休憩する時間を設けている。
みんなで一斉には難しくて、時間やタイミングはまちまちだけれど、少しでも休憩する時間があるのとないのとじゃ全然変わってくる。
10分でも15分でも休憩した方が、かえって効率が良くなったこともセバスから聞いたよ。
良いことだ。
「そっか。ブルーノがエリソン侯爵領を気に入ってくれて嬉しいよ」
「お給料が出たら、金だけじゃなくてお菓子も送りたいなって思ってます」
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