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20. 親不幸者
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20. 親不幸者
私は学園の帰りに、今度の実技訓練のための武器を探しにきた武器屋でお父様と鉢合わせしてしまう。
「ん?イデア?なんでこんなところに?」
「お父様!?えっと……今度の実技訓練の武器を……」
ふとカウンターに並んでいる武器を見る。そこには数本の剣。そう私が選んでいるのは剣だ。もうこれ言い訳できないよね?
「なんだい。ダンナの娘さんか!通りで的確に剣の注文をしてきたと思ったぜ!」
「あ、あはは。そ、そうですね。あはは……」
お父様と目が合うと、私は気まずさから乾いた笑いしか出なかった。そしてお父様は少し興奮気味に話し出す。
「剣?お前剣を選んでいるのか!?」
「あの……その……」
「そうかそうか!店主よ娘に良いものを選んでくれ!金ならいくらでも出す!」
「おう!任せときな!」
そのあと、お父様は店主のおじさんと楽しく話し始め、私は完全に蚊帳の外になってしまった。そして、お父様とおじさんの話が終わった時には夕方になっていた。しかも結構お金使っていいものを選んでくれた。
「よし、これで頼む。明日取りにくるから用意しておいてくれ。行くぞイデア」
「はい……」
そして帰り道。横にいるお父様は終始ご機嫌だ。そりゃそうだ。今まで魔法しか興味がない娘が、いきなり剣を使おうとしているのだから。
「いや~まさか剣を選ぶとは思わなかった。でも、剣が使えるなら教えてくれればよかったのに。学園で習ってたんだな」
「……すみません。恥ずかしかったので」
「そうか?騎士のオレとしては嬉しかったけどな!」
「……」
そんなことを言われても、今回ばかりは仕方がない。本当は剣など使いたくないのだから。
「いやぁ。お小遣いがなくなったなぁ。お母様には内緒な?」
「お父様は隠し事できなそうだし、お母様にはすぐバレそうな気がするけど……」
「確かにな!はっはっは」
そう言って笑うお父様に、私もつられて笑ってしまった。本当に私の事を愛してくれているんだろう。そう思うと申し訳なくなる。こうやってお父様と話すなんて久しぶりだな。だから、聞いておきたい事を聞いておくことにする。
「イデアどうした?」
「あの……お父様は……私に騎士になってもらいたいですか?」
「……そうだな。でもオレはお前がやりたいことをやってくれることが一番嬉しいと思っている。オレは騎士団が忙しくてあまりお前と一緒に居てやれなかったからな。でも、今回すこしでもお前の力になれて良かったよ」
「そう……ですか。ありがとうございます。お父様」
私は親不幸者だな。こんなにも私のために頑張ってくれているのに……。やっぱりこのままじゃいけない。だってここまで私を育ててくれたのはこの人たちなのだから。
「あのお父様。明日お休みでしたよね?その……私に剣の稽古をして欲しいんですけど……ダメでしょうか?」
「イデア……おお!ダメなわけないだろう!それならお母様にお弁当を作ってもらおう!せっかくならピクニックがてら家族で出かけるか!」
「はい。すごく楽しみです」
これでいい。こんなに嬉しそうにしてくれているんだから。私の2度目の人生は幸せに生きていきたいから。剣を取ったとしても、これから起きるすべてのフラグは私がへし折ればいいのだから。
私は学園の帰りに、今度の実技訓練のための武器を探しにきた武器屋でお父様と鉢合わせしてしまう。
「ん?イデア?なんでこんなところに?」
「お父様!?えっと……今度の実技訓練の武器を……」
ふとカウンターに並んでいる武器を見る。そこには数本の剣。そう私が選んでいるのは剣だ。もうこれ言い訳できないよね?
「なんだい。ダンナの娘さんか!通りで的確に剣の注文をしてきたと思ったぜ!」
「あ、あはは。そ、そうですね。あはは……」
お父様と目が合うと、私は気まずさから乾いた笑いしか出なかった。そしてお父様は少し興奮気味に話し出す。
「剣?お前剣を選んでいるのか!?」
「あの……その……」
「そうかそうか!店主よ娘に良いものを選んでくれ!金ならいくらでも出す!」
「おう!任せときな!」
そのあと、お父様は店主のおじさんと楽しく話し始め、私は完全に蚊帳の外になってしまった。そして、お父様とおじさんの話が終わった時には夕方になっていた。しかも結構お金使っていいものを選んでくれた。
「よし、これで頼む。明日取りにくるから用意しておいてくれ。行くぞイデア」
「はい……」
そして帰り道。横にいるお父様は終始ご機嫌だ。そりゃそうだ。今まで魔法しか興味がない娘が、いきなり剣を使おうとしているのだから。
「いや~まさか剣を選ぶとは思わなかった。でも、剣が使えるなら教えてくれればよかったのに。学園で習ってたんだな」
「……すみません。恥ずかしかったので」
「そうか?騎士のオレとしては嬉しかったけどな!」
「……」
そんなことを言われても、今回ばかりは仕方がない。本当は剣など使いたくないのだから。
「いやぁ。お小遣いがなくなったなぁ。お母様には内緒な?」
「お父様は隠し事できなそうだし、お母様にはすぐバレそうな気がするけど……」
「確かにな!はっはっは」
そう言って笑うお父様に、私もつられて笑ってしまった。本当に私の事を愛してくれているんだろう。そう思うと申し訳なくなる。こうやってお父様と話すなんて久しぶりだな。だから、聞いておきたい事を聞いておくことにする。
「イデアどうした?」
「あの……お父様は……私に騎士になってもらいたいですか?」
「……そうだな。でもオレはお前がやりたいことをやってくれることが一番嬉しいと思っている。オレは騎士団が忙しくてあまりお前と一緒に居てやれなかったからな。でも、今回すこしでもお前の力になれて良かったよ」
「そう……ですか。ありがとうございます。お父様」
私は親不幸者だな。こんなにも私のために頑張ってくれているのに……。やっぱりこのままじゃいけない。だってここまで私を育ててくれたのはこの人たちなのだから。
「あのお父様。明日お休みでしたよね?その……私に剣の稽古をして欲しいんですけど……ダメでしょうか?」
「イデア……おお!ダメなわけないだろう!それならお母様にお弁当を作ってもらおう!せっかくならピクニックがてら家族で出かけるか!」
「はい。すごく楽しみです」
これでいい。こんなに嬉しそうにしてくれているんだから。私の2度目の人生は幸せに生きていきたいから。剣を取ったとしても、これから起きるすべてのフラグは私がへし折ればいいのだから。
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