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50. 姫は『決意』したようです
50. 姫は『決意』したようです
無事に案件の打ち合わせが終わり家に帰ってくる。あのあと遅刻して海原あるとちゃんがやってきた。今回の案件は、ひなたさんが司会でましのんとあるとちゃんでサッカーの魅力を伝える『これが私のすたーらいぶイレブン!』というもの。
内容はすたーらいぶの自分以外のライバー12人をサッカーのポジションとコーチ役に当てはめて誰が理想のフォーメーションかをリスナーに決めてもらい、最下位は罰ゲームというものらしい。ちなみに配信は来週の週末の公式チャンネルでやる。
そして今はリビングで資料に目を通しながら、色々考えていた。すると鈴町さんが珍しく話しかけてくる。
「ましろん先輩……どうしたんですか?」
「えっ……なにが?」
「いえ……なんだか……悩んでいるような顔をしていたので……」
「そっか……オレって分かりやすい?」
「ましろん先輩のこと……その……よく見てる……ので……」
そう顔を赤くしながら鈴町さんは言う。やばい可愛い。最近、鈴町さんを女性として意識してしまう自分がいる。今までは妹のような感じだったが、最近はそれが変わってきた気がする……のか?
「その……ましろん先輩……」
「うん?……なに?」
「ましろん先輩が……何に悩んでるのか……わかりませんけど……その……話せることなら聞きますよ?……私じゃ……力不足かもしれませんけど……」
「そんなことはないよ。ありがとう。元々鈴町さんには話そうと思ってたからさ」
そして、オレは鈴町さんに話すことにした。例えここで『姫宮ましろ』が終わりになったとしても仕方ない。このままの気持ちのままVtuber『姫宮ましろ』をやるほうがダメだと思うから。
「実はさ……オレが『姫宮ましろ』だって1期生には話をしようと思うんだ」
「1期生に……?」
「いずれは全員に話すつもりだけど、まずはね。この前の配信で思ったんだ、オレは今までなんの目的もなくただVtuber『姫宮ましろ』として生きてきた。みんなの話を聞いて同じ目的に向かって頑張りたいと思った。だからこのまま男であることを隠したまま、みんなと付き合っていくことはきっとできないと思う」
「ましろん先輩……」
「でも。そう思わせてくれたのは鈴町さんだから。こんなに身近に『姫宮ましろ』のファンがいて、応援してくれてるってわかったからさ。もしもの時は『ましのん』は終わりになるから鈴町さんには言っておきたかった」
オレのその言葉を聞いて鈴町さんは黙ってしまう。しかしすぐに顔を上げると、少し微笑みながらオレを見つめていた。
「私は……大丈夫だと思います。だってましろん先輩はましろん先輩だから」
「鈴町さん……」
「それに……もし……何かあっても私はずっとましろん先輩の味方ですから」
「ありがとう……鈴町さん」
こうして鈴町さんと話して決心がついた。そのあと帰ってきた桃姉さんにも話をする。
「……そう。あんたがそう決めたなら私は反対しないわ。元は突発的にあんたにお願いしたんだし。ここまで良く頑張ってくれたわよ。ありがとね」
「いや。まだ『姫宮ましろ』を終わりにするつもりはないよ。みんなを説得するさ。最後までな。やっとVtuber『姫宮ましろ』が楽しくなってきたんだから。もちろん鈴町さんとの『ましのん』だって終わりにするつもりはない」
この件は『Fmすたーらいぶ』でも重要な事なので、社長に確認をしてくれることになった。1期生のみんなはなんと言うのだろうか……不安しかないが、いつかは話す時がくる。だから逃げてもしかたない。オレはもう決めたんだ。
無事に案件の打ち合わせが終わり家に帰ってくる。あのあと遅刻して海原あるとちゃんがやってきた。今回の案件は、ひなたさんが司会でましのんとあるとちゃんでサッカーの魅力を伝える『これが私のすたーらいぶイレブン!』というもの。
内容はすたーらいぶの自分以外のライバー12人をサッカーのポジションとコーチ役に当てはめて誰が理想のフォーメーションかをリスナーに決めてもらい、最下位は罰ゲームというものらしい。ちなみに配信は来週の週末の公式チャンネルでやる。
そして今はリビングで資料に目を通しながら、色々考えていた。すると鈴町さんが珍しく話しかけてくる。
「ましろん先輩……どうしたんですか?」
「えっ……なにが?」
「いえ……なんだか……悩んでいるような顔をしていたので……」
「そっか……オレって分かりやすい?」
「ましろん先輩のこと……その……よく見てる……ので……」
そう顔を赤くしながら鈴町さんは言う。やばい可愛い。最近、鈴町さんを女性として意識してしまう自分がいる。今までは妹のような感じだったが、最近はそれが変わってきた気がする……のか?
「その……ましろん先輩……」
「うん?……なに?」
「ましろん先輩が……何に悩んでるのか……わかりませんけど……その……話せることなら聞きますよ?……私じゃ……力不足かもしれませんけど……」
「そんなことはないよ。ありがとう。元々鈴町さんには話そうと思ってたからさ」
そして、オレは鈴町さんに話すことにした。例えここで『姫宮ましろ』が終わりになったとしても仕方ない。このままの気持ちのままVtuber『姫宮ましろ』をやるほうがダメだと思うから。
「実はさ……オレが『姫宮ましろ』だって1期生には話をしようと思うんだ」
「1期生に……?」
「いずれは全員に話すつもりだけど、まずはね。この前の配信で思ったんだ、オレは今までなんの目的もなくただVtuber『姫宮ましろ』として生きてきた。みんなの話を聞いて同じ目的に向かって頑張りたいと思った。だからこのまま男であることを隠したまま、みんなと付き合っていくことはきっとできないと思う」
「ましろん先輩……」
「でも。そう思わせてくれたのは鈴町さんだから。こんなに身近に『姫宮ましろ』のファンがいて、応援してくれてるってわかったからさ。もしもの時は『ましのん』は終わりになるから鈴町さんには言っておきたかった」
オレのその言葉を聞いて鈴町さんは黙ってしまう。しかしすぐに顔を上げると、少し微笑みながらオレを見つめていた。
「私は……大丈夫だと思います。だってましろん先輩はましろん先輩だから」
「鈴町さん……」
「それに……もし……何かあっても私はずっとましろん先輩の味方ですから」
「ありがとう……鈴町さん」
こうして鈴町さんと話して決心がついた。そのあと帰ってきた桃姉さんにも話をする。
「……そう。あんたがそう決めたなら私は反対しないわ。元は突発的にあんたにお願いしたんだし。ここまで良く頑張ってくれたわよ。ありがとね」
「いや。まだ『姫宮ましろ』を終わりにするつもりはないよ。みんなを説得するさ。最後までな。やっとVtuber『姫宮ましろ』が楽しくなってきたんだから。もちろん鈴町さんとの『ましのん』だって終わりにするつもりはない」
この件は『Fmすたーらいぶ』でも重要な事なので、社長に確認をしてくれることになった。1期生のみんなはなんと言うのだろうか……不安しかないが、いつかは話す時がくる。だから逃げてもしかたない。オレはもう決めたんだ。
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