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347. 姫は『噂』になっているそうです
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347. 姫は『噂』になっているそうです
オレは白石さんと愛梨ちゃんと共にラーメンを食べに来ている。場所は事務所の近くにあるラーメン屋で個室になっているため、落ち着いて食べられる場所だ。
「あ。私のマネージャーからだ。ごめんなさい、ちょっと連絡してきます」
そう言って愛梨ちゃんは席をはずす。ということは今オレは白石さんと2人きり。なんか一気に緊張してきたぞ……
「神崎さん。少し相談してもよろしいですか?」
「相談?」
「実はその為に今日はお誘いしたんです。色んな人から『彩芽ちゃんのマネージャーさんはアドバイスが的確ですごい』って聞いていたので」
そんなこと噂されているのか……恥ずかしいが悪い気はしないな。それにしても白石さんの悩みをオレが解決できるのか?
「オレで力になれるなら。なんでしょうか?」
「……3期生のことどう思いますか?」
「え?Fmすたーらいぶの中でも、同期の仲が良いと思ってますけど」
オレがそう言うと白石さんの顔が曇る。……何かまずいことでも言ったか?
「……ですよね。でも実際に仲が良いのは他のみんなで、私は同じ仲の良さなのかなって。1期生の先輩は『お姉さん組』『お子ちゃま組』とお互い年が近いですし、2期生の先輩も全員年が近い。でも私の次は彩芽ちゃんで5つも離れている……だから思うんです。私、他の3期生と仲良くできてないんじゃないかって。旅行配信も……みんな楽しめるのかなって」
そうか……確かに白石さんは年齢も離れているから共通点も少ない。自分だけが取り残された気分になっているのかもな。
「最近はみんな自分で色々できるようになってますし、そろそろ3期生のためだと思って色々やってきましたけど……もしかしたら、私が一番同期のみんなを理解してないのかもしれないわね。逆にお節介になっているかも。ごめんなさいこんな話をしてしまって。でも……神崎さんに聞いてほしくて」
そう言って白石さんは微笑むが、その表情はどこか悲しそうだ。白石さんずっと悩んでいたのかもな。確かに相談できる相手が同期にいないしな。白石さんからそんなことを話してきたってことは何かしら答えを求めているはずだ。だからオレは思っていることを素直に言うことにする。
「あの白石さん。厳しいことを言うかもしれませんけど、年齢を理由に歩み寄っていないのは白石さんのほうじゃないですか?」
「え?」
「確かに3期生は若い子が多い。だからこそ、色んなものを吸収して成長しています。彩芽ちゃんはいつも『キサラさんに頼りっきりだから頑張らないと。私も3期生のお姉さんだから』って言って3期生コラボの時は頑張ってます。きっとみんなも同じじゃないですか?白石さんと同じ目線で成長しようとしている。それに3期生の一番の理解者は白石さんだし、みんな白石さんのことを信頼しているとオレは思いますよ?」
「……」
オレがそう言うと白石さんは黙り込んでしまう。さすがに言いすぎたか?いや……でもオレはそうは思わない。それで白石さんが孤立していると感じているなら、オレは全力で引き戻す。3期生には絶対的に白石さんが必要だから
「ましろ先輩」
「え?」
「……みたいですね神崎さんって。そっか……彩芽ちゃんや玲奈ちゃん、衣音ちゃんに聞いた通りなのね……」
「白石さん?」
「あっいえ。やっぱり……私は3期生の同期のことなら理解できるみたいです。ありがとうございます。自分でも分かってました。でも誰かに背中を押してもらいたかったんです、女性はこういう時もあるので許してくださいね?」
「いえ。あの……すみません。生意気なことを言ってしまって」
「え?いいんです。おかげで気持ちに踏ん切りがつきましたから、今年は3期生も色々挑戦しようと思っていたので。まだみんなには内緒ですけどwまずは旅行配信を成功させないと」
そう言って白石さんは笑顔になる。どうやら少しは役に立てたみたいだな。その後、愛梨ちゃんが戻ってきて3人で食事を済ませ店を出る。
「あ~……これからサイン書き嫌だなぁ……『明日までに仕上げてください!』ってマネちゃん怒ってたしwあまり集中力ないんだよね私w」
「笑い事じゃないでしょ。後回しにするからよ愛梨ちゃん。あと何枚書くの?」
「え……300w」
「呆れた……」
白石さんは呆れながらも、愛梨ちゃんと仲良く会話をしている。やっぱり仲が良いのは間違いないんだよな。
「あ。……なら愛梨ちゃんの自宅に応援に行こうかしら?」
「え?私の家?もしかして手伝ってくれるんですか?莉央さん優しい!」
「応援よ応援。私は『朽木ココア』のサイン書けないでしょ。例えば……配信で雑談しながらなら、1人じゃないしサイン書けるでしょ?」
「えっ!?オフコラボですか!?ぜひぜひ!莉央さんがそんなこと言うの初めてじゃないですか?泊まっていきますか?」
「……そうしようかしらね。それなら100枚書くごとに誰かに凸してみようか?300枚書いた最後は……やっぱりましろ先輩がいいかしら。愛梨ちゃん、ましろ先輩にこの前の件まだ謝ってないんでしょ?」
……え?オレに凸するつもりなのか?
「でも遅くなったらましろ先輩に迷惑じゃないですか?」
「う~ん……今日は起きて待ってくれるような気がするのよね?」
「なんで莉央さんが分かるんですか?」
「ふふ。なんでかしらね?」
まぁ……これが白石さんの一歩ならオレも応援するか。その後は白石さんと愛梨ちゃんはオフコラボをし、深夜1時くらいに約束どおり『姫宮ましろ』に凸が来たのであった。
オレは白石さんと愛梨ちゃんと共にラーメンを食べに来ている。場所は事務所の近くにあるラーメン屋で個室になっているため、落ち着いて食べられる場所だ。
「あ。私のマネージャーからだ。ごめんなさい、ちょっと連絡してきます」
そう言って愛梨ちゃんは席をはずす。ということは今オレは白石さんと2人きり。なんか一気に緊張してきたぞ……
「神崎さん。少し相談してもよろしいですか?」
「相談?」
「実はその為に今日はお誘いしたんです。色んな人から『彩芽ちゃんのマネージャーさんはアドバイスが的確ですごい』って聞いていたので」
そんなこと噂されているのか……恥ずかしいが悪い気はしないな。それにしても白石さんの悩みをオレが解決できるのか?
「オレで力になれるなら。なんでしょうか?」
「……3期生のことどう思いますか?」
「え?Fmすたーらいぶの中でも、同期の仲が良いと思ってますけど」
オレがそう言うと白石さんの顔が曇る。……何かまずいことでも言ったか?
「……ですよね。でも実際に仲が良いのは他のみんなで、私は同じ仲の良さなのかなって。1期生の先輩は『お姉さん組』『お子ちゃま組』とお互い年が近いですし、2期生の先輩も全員年が近い。でも私の次は彩芽ちゃんで5つも離れている……だから思うんです。私、他の3期生と仲良くできてないんじゃないかって。旅行配信も……みんな楽しめるのかなって」
そうか……確かに白石さんは年齢も離れているから共通点も少ない。自分だけが取り残された気分になっているのかもな。
「最近はみんな自分で色々できるようになってますし、そろそろ3期生のためだと思って色々やってきましたけど……もしかしたら、私が一番同期のみんなを理解してないのかもしれないわね。逆にお節介になっているかも。ごめんなさいこんな話をしてしまって。でも……神崎さんに聞いてほしくて」
そう言って白石さんは微笑むが、その表情はどこか悲しそうだ。白石さんずっと悩んでいたのかもな。確かに相談できる相手が同期にいないしな。白石さんからそんなことを話してきたってことは何かしら答えを求めているはずだ。だからオレは思っていることを素直に言うことにする。
「あの白石さん。厳しいことを言うかもしれませんけど、年齢を理由に歩み寄っていないのは白石さんのほうじゃないですか?」
「え?」
「確かに3期生は若い子が多い。だからこそ、色んなものを吸収して成長しています。彩芽ちゃんはいつも『キサラさんに頼りっきりだから頑張らないと。私も3期生のお姉さんだから』って言って3期生コラボの時は頑張ってます。きっとみんなも同じじゃないですか?白石さんと同じ目線で成長しようとしている。それに3期生の一番の理解者は白石さんだし、みんな白石さんのことを信頼しているとオレは思いますよ?」
「……」
オレがそう言うと白石さんは黙り込んでしまう。さすがに言いすぎたか?いや……でもオレはそうは思わない。それで白石さんが孤立していると感じているなら、オレは全力で引き戻す。3期生には絶対的に白石さんが必要だから
「ましろ先輩」
「え?」
「……みたいですね神崎さんって。そっか……彩芽ちゃんや玲奈ちゃん、衣音ちゃんに聞いた通りなのね……」
「白石さん?」
「あっいえ。やっぱり……私は3期生の同期のことなら理解できるみたいです。ありがとうございます。自分でも分かってました。でも誰かに背中を押してもらいたかったんです、女性はこういう時もあるので許してくださいね?」
「いえ。あの……すみません。生意気なことを言ってしまって」
「え?いいんです。おかげで気持ちに踏ん切りがつきましたから、今年は3期生も色々挑戦しようと思っていたので。まだみんなには内緒ですけどwまずは旅行配信を成功させないと」
そう言って白石さんは笑顔になる。どうやら少しは役に立てたみたいだな。その後、愛梨ちゃんが戻ってきて3人で食事を済ませ店を出る。
「あ~……これからサイン書き嫌だなぁ……『明日までに仕上げてください!』ってマネちゃん怒ってたしwあまり集中力ないんだよね私w」
「笑い事じゃないでしょ。後回しにするからよ愛梨ちゃん。あと何枚書くの?」
「え……300w」
「呆れた……」
白石さんは呆れながらも、愛梨ちゃんと仲良く会話をしている。やっぱり仲が良いのは間違いないんだよな。
「あ。……なら愛梨ちゃんの自宅に応援に行こうかしら?」
「え?私の家?もしかして手伝ってくれるんですか?莉央さん優しい!」
「応援よ応援。私は『朽木ココア』のサイン書けないでしょ。例えば……配信で雑談しながらなら、1人じゃないしサイン書けるでしょ?」
「えっ!?オフコラボですか!?ぜひぜひ!莉央さんがそんなこと言うの初めてじゃないですか?泊まっていきますか?」
「……そうしようかしらね。それなら100枚書くごとに誰かに凸してみようか?300枚書いた最後は……やっぱりましろ先輩がいいかしら。愛梨ちゃん、ましろ先輩にこの前の件まだ謝ってないんでしょ?」
……え?オレに凸するつもりなのか?
「でも遅くなったらましろ先輩に迷惑じゃないですか?」
「う~ん……今日は起きて待ってくれるような気がするのよね?」
「なんで莉央さんが分かるんですか?」
「ふふ。なんでかしらね?」
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