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813. 姫は『キリキリ』するそうです
813. 姫は『キリキリ』するそうです
週末。オレはまた彩芽ちゃんと共に夏の長時間耐久配信をすることになった。今日は企画会議と流れの確認のため、高坂さんを交えてオレの家で打ち合わせだ。リビングには、すでに月城さんと、やけにテンションの高い玲奈ちゃんがいた。
「あ~楽しみですね!彩芽さん!」
玲奈ちゃんは目を輝かせながら彩芽ちゃんに話しかける。その声は弾んでいて、本当にこの企画を楽しみにしているのが伝わってくる。
「うっうん……」
対する彩芽ちゃんは、少し気のない返事だ。玲奈ちゃんの勢いに押されているのか、それともまだ準備ができていないのか、表情はどこか複雑そうに見える。
「玲奈ちゃん楽しそうだねwまぁ私は、リハビリがてら颯太君にお任せするからw」
「オレは玲奈ちゃんにお任せする予定ですけどw」
オレも軽口を叩いて返す。もちろん、全てを玲奈ちゃんに丸投げするつもりはないけど
「じゃっじゃあ私も……」
彩芽ちゃんが蚊の鳴くような声で呟く。その言葉の尻すぼみ具合に、玲奈ちゃんはすぐに反応した。
「彩芽さんは同じ3期生として頑張りましょうよ!『かのソフィ』メインで『姫神』のフォローみたいな?なんか贅沢ですよねw」
玲奈ちゃんは身を乗り出して、彩芽ちゃんに熱弁をふるう。その熱意は、見ているこっちまで引き込まれそうだ。本当に楽しそうだよな玲奈ちゃんは。後輩がモチベーション高いのは嬉しい限りだ。彩芽ちゃんは勢いに押されてるような気はするけど……大丈夫だろうか。
「では、夏の長時間耐久配信『ひなた組55』の説明を僭越ながら私がしていきますね。今回はタイトルの通り、前回より5時間長い配信ですが、CGSのメンバーも増えてますので問題ないかと。日程は8月29日の16時~8月31日の23時まで。玲奈さんの時間の縛りがなくなりましたので、この時間になっています」
前回より5時間長い配信。単純に聞けば大変そうだが、確かにCGSのメンバーも増えているので、協力すれば乗り切れるだろう。玲奈ちゃんの時間の縛りがなくなったというのは、大きなアドバンテージだしな。
「あ。じゃあ……最終日もお泊まりの方がいいかも?颯太さん大丈夫ですか?」
玲奈ちゃんは日程を聞いて、すぐに何かを閃いたようだ。最終日のお泊まり。確かに、23時まで配信となるとそこから帰るのは大変だろう。
「オレは構わないけど、家は大丈夫なの?」
オレは別に問題ないが、玲奈ちゃんの親が泊まりを許すのかが気になった。
「大丈夫じゃないですか?私は大人ですから!」
玲奈ちゃんは胸を張って言い放つ。……大人と言えば大人なんだが、高校生じゃなくなったとはいえ玲奈ちゃんはまだ18だ。しかも、彩芽ちゃんや桃姉さんがいるとはいえ、男のオレもいるし、彼女はどこまで理解しているのだろうか。少しばかり、こちらの胃がキリキリするような気もするが、今は会議を進めることに集中しよう。
「まず、オープニング配信とエンディング配信以外を決めていかないといけません。53時間分の企画です。運営側からは、お任せということですが、基本的なスタジオでの配信は新スタジオを使ってください。あとは、CGSの皆さんも配信に参加させ露出を増やします。それとCGSとコラボ予定だった、『うさのん』『あるスパ』『メルフィア』の配信もこのタイミングで行って頂く予定です」
「あー、そんなのあったな。なら、夏の長時間は深夜帯をほぼゲーム配信にしているから、2日間のどっちかをこの前の『ココンヌ』のホラーゲームで、もう片方を『あるスパ』に担当してもらうのが良さそうだな?」
「そうだね。今回はゲームの長時間配信をやりそうなライバーさんがいないしね?」
「ホラーゲーム……私やるのかなwなんか愛梨さんはノリノリでしたけど……」
「私もやったことあるから大丈夫だよ玲奈ちゃん。あと愛梨ちゃんはコラボしたいんだと思う……3期生同士で」
コラボ……あれ?そういえば、あれはどうなったんだっけ。オレは気になったことがあるので、そのまま彩芽ちゃんに聞いてみることにする。
「あれ?そういえば、この前のあかくまバレンタインデーのやつどうするの彩芽ちゃん?」
オレがそう言うと、彩芽ちゃんは「あ……」と小さく声を漏らして、顔を真っ青にした。まるで時が止まったかのように固まっている。
「……忘れてました……そうだ……かなえちゃんと『死神ホテル』……やらないと」
蚊の鳴くような声で呟く彩芽ちゃん。なんか余計なことを言ってしまったか?でも、やるとリスナーに明言している以上やるのが仕事ではある。そんな時、話を聞いていた月城さんが話し出す。
「ならさ、華麗なる一族三姉妹とかなかの、ココア組でホラーゲームの並走したら?面白いと思うよ?」
「並走ですか?確かに面白そう!スケジュール確認しないと!」
月城さんの提案に玲奈ちゃんはテンションが上がっている。とりあえず、仮でその案で組んでおこう。残りの企画を考えていかないとな
週末。オレはまた彩芽ちゃんと共に夏の長時間耐久配信をすることになった。今日は企画会議と流れの確認のため、高坂さんを交えてオレの家で打ち合わせだ。リビングには、すでに月城さんと、やけにテンションの高い玲奈ちゃんがいた。
「あ~楽しみですね!彩芽さん!」
玲奈ちゃんは目を輝かせながら彩芽ちゃんに話しかける。その声は弾んでいて、本当にこの企画を楽しみにしているのが伝わってくる。
「うっうん……」
対する彩芽ちゃんは、少し気のない返事だ。玲奈ちゃんの勢いに押されているのか、それともまだ準備ができていないのか、表情はどこか複雑そうに見える。
「玲奈ちゃん楽しそうだねwまぁ私は、リハビリがてら颯太君にお任せするからw」
「オレは玲奈ちゃんにお任せする予定ですけどw」
オレも軽口を叩いて返す。もちろん、全てを玲奈ちゃんに丸投げするつもりはないけど
「じゃっじゃあ私も……」
彩芽ちゃんが蚊の鳴くような声で呟く。その言葉の尻すぼみ具合に、玲奈ちゃんはすぐに反応した。
「彩芽さんは同じ3期生として頑張りましょうよ!『かのソフィ』メインで『姫神』のフォローみたいな?なんか贅沢ですよねw」
玲奈ちゃんは身を乗り出して、彩芽ちゃんに熱弁をふるう。その熱意は、見ているこっちまで引き込まれそうだ。本当に楽しそうだよな玲奈ちゃんは。後輩がモチベーション高いのは嬉しい限りだ。彩芽ちゃんは勢いに押されてるような気はするけど……大丈夫だろうか。
「では、夏の長時間耐久配信『ひなた組55』の説明を僭越ながら私がしていきますね。今回はタイトルの通り、前回より5時間長い配信ですが、CGSのメンバーも増えてますので問題ないかと。日程は8月29日の16時~8月31日の23時まで。玲奈さんの時間の縛りがなくなりましたので、この時間になっています」
前回より5時間長い配信。単純に聞けば大変そうだが、確かにCGSのメンバーも増えているので、協力すれば乗り切れるだろう。玲奈ちゃんの時間の縛りがなくなったというのは、大きなアドバンテージだしな。
「あ。じゃあ……最終日もお泊まりの方がいいかも?颯太さん大丈夫ですか?」
玲奈ちゃんは日程を聞いて、すぐに何かを閃いたようだ。最終日のお泊まり。確かに、23時まで配信となるとそこから帰るのは大変だろう。
「オレは構わないけど、家は大丈夫なの?」
オレは別に問題ないが、玲奈ちゃんの親が泊まりを許すのかが気になった。
「大丈夫じゃないですか?私は大人ですから!」
玲奈ちゃんは胸を張って言い放つ。……大人と言えば大人なんだが、高校生じゃなくなったとはいえ玲奈ちゃんはまだ18だ。しかも、彩芽ちゃんや桃姉さんがいるとはいえ、男のオレもいるし、彼女はどこまで理解しているのだろうか。少しばかり、こちらの胃がキリキリするような気もするが、今は会議を進めることに集中しよう。
「まず、オープニング配信とエンディング配信以外を決めていかないといけません。53時間分の企画です。運営側からは、お任せということですが、基本的なスタジオでの配信は新スタジオを使ってください。あとは、CGSの皆さんも配信に参加させ露出を増やします。それとCGSとコラボ予定だった、『うさのん』『あるスパ』『メルフィア』の配信もこのタイミングで行って頂く予定です」
「あー、そんなのあったな。なら、夏の長時間は深夜帯をほぼゲーム配信にしているから、2日間のどっちかをこの前の『ココンヌ』のホラーゲームで、もう片方を『あるスパ』に担当してもらうのが良さそうだな?」
「そうだね。今回はゲームの長時間配信をやりそうなライバーさんがいないしね?」
「ホラーゲーム……私やるのかなwなんか愛梨さんはノリノリでしたけど……」
「私もやったことあるから大丈夫だよ玲奈ちゃん。あと愛梨ちゃんはコラボしたいんだと思う……3期生同士で」
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