デスゲーム

矢崎未峻

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第2ゲーム

やっちまった

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クラスメイトに説教されました。
説教を、されました。
大事なことだから2回言いました。軽く凹んでます。
そりゃあさ、さっきのは俺が悪かったよ?もちろん分かってて言ったんだよ?
・・・ごめん、嘘です。分かってませんでした。
さすがに全くってことは無いけどあそこまで怒るとは思ってなかったんです。

「反省、したか?」

「そりゃもう十分させて貰ったよ」

「じゃ、掛け直せ。そんで謝れ」

「分かってるよ」

なんか全員の視線が集まって嫌な感じだな。
ま、いいか。さっさと電話しよう。

「・・・・・・出ない」

「ま、しゃーねぇな。そんだけ怒ってる証拠だ」

それなりに勇気出して掛けたんですけど?
謝ることもできないとか無しだろ!?
マジ勘弁してくれよ!
こうなったら、

「出てくれるまで掛けてやる」

「はぁ、せいぜい頑張りな」

おいちょっと待て、何故俺は今呆れられた?
・・・気にしたら負けだな。
よし、気を取り直して

「・・・・・・やっぱ出ない」

「「「だろうな」」」

今度は全員に言われた!?
くっそ~

掛け続けること1時間。

「うん、出ないね。もっかい!」

俺はヤケになっていた。
何が何でも謝ってやる。
なんてことを思う程度にはヤケになっていた。

さらに掛け続けること30分。

まだ出てくれなかった。
まだ一応学校の時間だからと思ってやらなかったが、最終手段に出るか。
ん?学校の時間?
俺がこっちに戻ってきてから2時間ほど経ってるよな?
チャイムは時間通りに動いている。
じゃあ俺たち以外の生徒は?先生は?声が聞こえるか?誰かが歩いているのを見たか?

「まさか、いや、そんなバカな・・・」

教室を飛び出して隣のクラスに飛び込んだ。
・・・全員、意識を失っていた。
さらに隣、その隣も状況は同じだ。
そうだ、俺が早見を殺した時、奴は、Jは『思ったより早い。つまらないな』そう言っていたじゃないか。
あの言葉が出てくるってことは本来はもっと時間がかかるものってことだ。
つまり、"時間がかかる"というデータがあるんだ。
じゃあ何故、そんなデータがあるのか。答えは簡単だ。俺たちより前に、やったことのある人達がいる!
そして、俺のクラス以外は、まだクリア出来ていない。
もし、もしこの推測が正しかったら、俺があっちで話した推測は少し間違っていたことになる。
そもそも、俺が、俺たちが俺の推測を信じたのはJの答え合わせがあったからだ。
あの野郎、嘘教えたな!?いや、わざと言わなかったのか。
奴のことだ、『その方が面白いじゃん♪』とか言うに違いない。
てかなんでこの事にもっと早く気がつかなかった!?
そもそも、何故俺が目覚めてから30分もしてから電話がかかって来た?
あいつはもう、このことに気付いていたんじゃないか?

「あぁ、くそ!!俺のバカ!!」

俺はまた走り出した。今度は校門に向かって。
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