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第10壊 ハイパー鏖殺会①
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「こんにちわァァァァ!!!! 異世界壊し屋さんでぇぇぇす! 本日は御日柄は良いクセにクッソイライラするのでェ、お前ら全員ぶっ飛ばしに来ましたァァァァァ!!!!」
ちびっ子魔王は――――まだ暴走してないみたいだな! 間に合ったッ!!
「そこそこ頑丈に造ってあった筈なんだがなぁ......随分と行儀の悪い助けだこと......」
穴の空いた壁を軽く叩きながら俺を睨む男。この集団が誘拐犯だな。
「そこのコートロン毛髭面のオッサン!! 一応確認だがお前らがそこの子供誘拐したんだな?」
「おぉいおい~コートロン毛髭面のオッサンとは酷い言われようだな......おじさんにはサイリスって親父とお袋から貰ったちゃんとした名前が――――」
「黙れ。今質問しているのは俺だ」
「......そうだと言ったら?」
「言ったろ? ぶっ飛ばすって」
「テメェ!! さっきから黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって!! サイリスさん! こっちの方が圧倒的に有利なんだ! 今の内に囲んじゃいましょう!!」
俺の事を殺意剥き出しの視線で見ていたサイリスの手下らしき男達がそれぞれの武器を構えて俺の周りを取り囲む。
「おい馬鹿よせ――――ッ!!」
「「死ねやぁーーーーッ!!」」
サイリスの制止を聞かずに突っ込んで来たのは二人。俺目掛けて振り上げられているその剣には一切の慈悲を持ち合わせていなかった。
「ただ、バカ正直に正面から来るようじゃ俺は殺せねぇなァ!!」
俺は顔面を鷲掴みにして、後頭部を床に叩き付けた。
爆発に近い轟音と一瞬の呻き声が二つ同時に響き、剣を持つ手は力無く落ちた。
「先ず二人」
「なッ......一瞬で......!?」
「有り得ねぇ!! 今度は全員で行くぞ!!」
「ひぃふぅみぃ......数えんのが面倒臭いな! 全員倒すから関係ないか!」
「腕は二本しか無いんだ! 4人で同時に攻撃しろォ!!!!」
「いや、脚も含めりゃ四本だしそもそも一撃で2,3人は吹っ飛ばせるし」
「「ぐぁぁぁぁ!!!!」」
回し蹴りが一人の雑魚の頭を穿ち、吹っ飛んだ勢いで数人巻き込まれてしまった。
「――なら魔法だ!! 喰らえ!!【火炎球】!!!!」
火の球が俺目掛けて撃ち出される。
「......あちぃな畜生」
「ヒッ......なんで魔法を掴んで――――」
「キャッチボールしようぜ! 火炎がボールな!【火炎返球】!!!!」
「ギャァァァァァッ!!!!」
――とまぁこんな感じで、俺を囲んでいた十数人の誘拐グループの構成員を一人残らず伸してやった。ハッキリ言ってコイツらは雑魚だ。
いや、だって頭か腹殴るとすぐ膝着くし、腕折ったら武器落とすしで、戦うとかそんな次元にすら到達しない鏖殺は1分程で終了したのだった。
「うわぁ......引くわ......」
魔王、プリメーラ、サイリスの三人がドン引きの眼差しで俺を見ているという事実に気が付くのに、そう時間はかからなかった。
ちびっ子魔王は――――まだ暴走してないみたいだな! 間に合ったッ!!
「そこそこ頑丈に造ってあった筈なんだがなぁ......随分と行儀の悪い助けだこと......」
穴の空いた壁を軽く叩きながら俺を睨む男。この集団が誘拐犯だな。
「そこのコートロン毛髭面のオッサン!! 一応確認だがお前らがそこの子供誘拐したんだな?」
「おぉいおい~コートロン毛髭面のオッサンとは酷い言われようだな......おじさんにはサイリスって親父とお袋から貰ったちゃんとした名前が――――」
「黙れ。今質問しているのは俺だ」
「......そうだと言ったら?」
「言ったろ? ぶっ飛ばすって」
「テメェ!! さっきから黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって!! サイリスさん! こっちの方が圧倒的に有利なんだ! 今の内に囲んじゃいましょう!!」
俺の事を殺意剥き出しの視線で見ていたサイリスの手下らしき男達がそれぞれの武器を構えて俺の周りを取り囲む。
「おい馬鹿よせ――――ッ!!」
「「死ねやぁーーーーッ!!」」
サイリスの制止を聞かずに突っ込んで来たのは二人。俺目掛けて振り上げられているその剣には一切の慈悲を持ち合わせていなかった。
「ただ、バカ正直に正面から来るようじゃ俺は殺せねぇなァ!!」
俺は顔面を鷲掴みにして、後頭部を床に叩き付けた。
爆発に近い轟音と一瞬の呻き声が二つ同時に響き、剣を持つ手は力無く落ちた。
「先ず二人」
「なッ......一瞬で......!?」
「有り得ねぇ!! 今度は全員で行くぞ!!」
「ひぃふぅみぃ......数えんのが面倒臭いな! 全員倒すから関係ないか!」
「腕は二本しか無いんだ! 4人で同時に攻撃しろォ!!!!」
「いや、脚も含めりゃ四本だしそもそも一撃で2,3人は吹っ飛ばせるし」
「「ぐぁぁぁぁ!!!!」」
回し蹴りが一人の雑魚の頭を穿ち、吹っ飛んだ勢いで数人巻き込まれてしまった。
「――なら魔法だ!! 喰らえ!!【火炎球】!!!!」
火の球が俺目掛けて撃ち出される。
「......あちぃな畜生」
「ヒッ......なんで魔法を掴んで――――」
「キャッチボールしようぜ! 火炎がボールな!【火炎返球】!!!!」
「ギャァァァァァッ!!!!」
――とまぁこんな感じで、俺を囲んでいた十数人の誘拐グループの構成員を一人残らず伸してやった。ハッキリ言ってコイツらは雑魚だ。
いや、だって頭か腹殴るとすぐ膝着くし、腕折ったら武器落とすしで、戦うとかそんな次元にすら到達しない鏖殺は1分程で終了したのだった。
「うわぁ......引くわ......」
魔王、プリメーラ、サイリスの三人がドン引きの眼差しで俺を見ているという事実に気が付くのに、そう時間はかからなかった。
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