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第41壊 あ! やせいの まものが あらわれた!②
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「うぉぉぉぉぉ......」
フィンの魔力が高まっている......ッ!! そうだ! 魔法で倒すんだーッ!
――フィン の かみつく こうげき!――
「ミ゚ッ――――!!?」
――スライム に こうかはばつぐんだ!――
フィンはスライムに噛み付き、吸い、食べ始めた......
スライムも顔が無いのにビビり散らかしたような音を出し、何故か仰天の顔をしているように感じる。
「わーっわーっ!!? ダメダメ食べたら! ばっちいでしょ!?」
「もにもにしてる」
「飲み込むな飲み込むな!! ぺしなさい! ここにぺってしなさい!!」
俺とプリメーラは大慌てでスライムの欠片を吐き出させる事に成功。
ったく......今度は道端に落ちてるものを勝手に食べてはいけません。って教えるべきか......ああ、なんだか魔王の修行感が薄れていく......
――スライム の せんいは なくなった!――
――フィン は スライム との しょうぶ に かった! フィン は すこしの せんとうけいけん を てにいれた!――
「いつもトウヤがしないことで、スライムにこうげきできたぞ?」
んな「なんでダメなの?」みたいな顔で見つめてもダメなの。お腹壊されたらそれこそ大森林のヌシ探し所じゃ無くなるわけだし。
「いいか? 俺とプリメーラが言いたかったのは、魔法で倒そうって事だったんだよ」
「えー! ほんとにたおさなきゃだめ? 連れて帰りたい!」
お前、うにゅと言うものが在りながらそれでいいのか......
「まぁいいんじゃない? だってホラ、魔王な訳だし。配下の魔物の一匹や二匹欲しいのよ」
プリメーラよ、お前も魔王を倒したい立場で在りながらそれでいいのか......
「いいの? プリメーラ!」
「だからなんで私だけ呼び捨て......」
――スライム は なかまになりたそうに こちらをみている!――
「......わかった。お前の二番目の友達なんだから、仲良くしろよ?」
「やったー!」
「ミ゚!」
フィンは自分の胴体程の大きさのスライムを抱きかかえ飛び跳ねている。
「そうだ! なまえをつけるのだ! えーと......犬さんのときはなきごえが『うにゅっ!』だったから“うにゅ”で......」
「ミ゚!」と鳴くから名前はミ゚とかやめて差し上げろよ?
「......そうだ! もっと大きくなったらおいしいだろうから“しょくりょう”にしよう!」
「ミ゚!!?!?!?」
「「え......?」」
「よろしくね! しょくりょう!」
「......スゥ......」
――スライム は なかまになりたくなさそうに こちらを みている!――
ちぎれそうな位体を振り回し、俺に何かを訴えようとしているスライム。だが、フィンの意思は基本硬いので、俺がどうこうする事は出来ないのだった。
そしてスライム...しょくりょうも長いのでショクと呼ぶ事にしよう。には、もう一つ不運なお知らせなのだが、魔王が他の魔物に対して名前を付けると言うのは非常に意味のある行為らしく、その名は魂に刻まれる一種の契約となっているのだそう。
その代わりに絶大な力を得る事ができる......らしいのだが魔王自体が未熟な為そこも不明瞭と言う事なのだと。
つまりショクはしょくりょうと言う悲しすぎる名前を魂に刻み、フィンに食べられるその日まで振り回されて生きる事になってしまったのだった。南無三。
フィンの魔力が高まっている......ッ!! そうだ! 魔法で倒すんだーッ!
――フィン の かみつく こうげき!――
「ミ゚ッ――――!!?」
――スライム に こうかはばつぐんだ!――
フィンはスライムに噛み付き、吸い、食べ始めた......
スライムも顔が無いのにビビり散らかしたような音を出し、何故か仰天の顔をしているように感じる。
「わーっわーっ!!? ダメダメ食べたら! ばっちいでしょ!?」
「もにもにしてる」
「飲み込むな飲み込むな!! ぺしなさい! ここにぺってしなさい!!」
俺とプリメーラは大慌てでスライムの欠片を吐き出させる事に成功。
ったく......今度は道端に落ちてるものを勝手に食べてはいけません。って教えるべきか......ああ、なんだか魔王の修行感が薄れていく......
――スライム の せんいは なくなった!――
――フィン は スライム との しょうぶ に かった! フィン は すこしの せんとうけいけん を てにいれた!――
「いつもトウヤがしないことで、スライムにこうげきできたぞ?」
んな「なんでダメなの?」みたいな顔で見つめてもダメなの。お腹壊されたらそれこそ大森林のヌシ探し所じゃ無くなるわけだし。
「いいか? 俺とプリメーラが言いたかったのは、魔法で倒そうって事だったんだよ」
「えー! ほんとにたおさなきゃだめ? 連れて帰りたい!」
お前、うにゅと言うものが在りながらそれでいいのか......
「まぁいいんじゃない? だってホラ、魔王な訳だし。配下の魔物の一匹や二匹欲しいのよ」
プリメーラよ、お前も魔王を倒したい立場で在りながらそれでいいのか......
「いいの? プリメーラ!」
「だからなんで私だけ呼び捨て......」
――スライム は なかまになりたそうに こちらをみている!――
「......わかった。お前の二番目の友達なんだから、仲良くしろよ?」
「やったー!」
「ミ゚!」
フィンは自分の胴体程の大きさのスライムを抱きかかえ飛び跳ねている。
「そうだ! なまえをつけるのだ! えーと......犬さんのときはなきごえが『うにゅっ!』だったから“うにゅ”で......」
「ミ゚!」と鳴くから名前はミ゚とかやめて差し上げろよ?
「......そうだ! もっと大きくなったらおいしいだろうから“しょくりょう”にしよう!」
「ミ゚!!?!?!?」
「「え......?」」
「よろしくね! しょくりょう!」
「......スゥ......」
――スライム は なかまになりたくなさそうに こちらを みている!――
ちぎれそうな位体を振り回し、俺に何かを訴えようとしているスライム。だが、フィンの意思は基本硬いので、俺がどうこうする事は出来ないのだった。
そしてスライム...しょくりょうも長いのでショクと呼ぶ事にしよう。には、もう一つ不運なお知らせなのだが、魔王が他の魔物に対して名前を付けると言うのは非常に意味のある行為らしく、その名は魂に刻まれる一種の契約となっているのだそう。
その代わりに絶大な力を得る事ができる......らしいのだが魔王自体が未熟な為そこも不明瞭と言う事なのだと。
つまりショクはしょくりょうと言う悲しすぎる名前を魂に刻み、フィンに食べられるその日まで振り回されて生きる事になってしまったのだった。南無三。
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