新宿プッシールーム

はなざんまい

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最後のスコティッシュフォールド(4)

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自分がミナミに欲情していると、知られたくなかった

だが、ベルトの金具はカチャカチャと鳴るし、チャックを下ろす音は響くし、スラックスの衣擦れの音も気になった

もしかしたら、もうバレているかもしれない



その時、ミナミが、顔を紅潮させながら「長谷川さん…」と呟いた

長谷川は自分の手を止めることができなかった

初めてオナニーをした時みたいに、力加減など気にせず、ガムシャラにしごいた


「くっ…」


声が漏れた

決定的だ

きっとバレた


だが、ミナミは長谷川から言われたことを忠実に守り、目をつむったまま

「オレもいじっていい?」

と聞いた



「前と後ろ…長谷川さんはどっちが好み?」

「…っ…後ろ」

「エッチだね」


ミナミは、目をつむったまま手探りでクリームのチューブをつかむと、自分の指につけた


「長谷川さん、よく見ててね」


ミナミはイメージフェラをしている方の肘で体を支えると、口と手を動かすのは止めずに、反対の手で後ろの穴をいじった

自分の気持ちいい場所はきちんとわかっている

こんな仕事をするのだから、気持ちよくなければ続けられない

一番長い中指を挿れ、腹側の粘膜をこすった



「アッ…」

圧迫感と、身をよじりたくなるほどの快感が、身体中に広がった

長谷川が荒い息づかいで、

「お前、女に、フラれたっ…て言ってた、から、てっきり、ノンケだと思ってたけ、ど、後ろ、もずいぶん開発されて…んだな。自分で?それとも…他の男?」

「気になる?」

ミナミの手と口のピストンが早くなった



「べ…つに…」


ズズ
じゅるじゅる
ちゅぱ


ミナミが、精液をすする音がした

その音を聞いた瞬間、長谷川は本当に自分の性器が吸われているかのような感覚を感じ、一気に絶頂に達した
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