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猫の涙の色(4)
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「タキさん!」
平日の昼間、エチゼンは業務時間内にタキと待ち合わせした
ゲーム化に当たっての相談である
あくまでも相談であり、権利関係を掌握している出版社の方には、メールで概要を伝えてあり、明日、担当者と面会の予定だ
「エチゼン、元気そうだね。といってもこないだマサトさんの結婚式で会ったばかりだけど…」
「俺はともかく、タキさんのご活躍、拝見してます」
タキはエチゼンの挨拶とスーツ姿に目を細めた
「しっかり社会人やってるんだね」
「そうですね。半年以上になりますからそれなりに」
一緒にミナミの店に向かう
「ミナミさんの店があって助かりました。俺は地方出身者だし、社会人経験も少ないから、どこからも出やすくて、雰囲気のいい店ってよく知らなくて」
確かにミナミの店は、都心でどこからでも出やすく、街の雰囲気もいいし、客層も落ち着いている
表通りから一本裏に入っているから混雑しすぎることもないため、時間を気にせずゆっくりできる
その日、ミナミはいなかったが、ミナミから言われているのか、アイナが代わりに対応してくれた
「まさか、話を聞いてくれるとは思わなかったので嬉しいです」
わざわざミナミが空けておいてくれた窓際の二人席に腰を下ろした
「それはこっちのセリフ。ゲーム化の話がくるなんて思ってなかったから。でも、俺もエチゼンだから話聞いてもいいなと思ったんだよ」
「えー…なんか照れます」
「話を書くにあたってモデルがいるからね。ある程度事情を知ってて考慮してくれるならって感じかな」
「その事情は聞いても大丈夫ですか?」
エチゼンは仕事用のタブレットを取り出した
タキはタカユキのことは特定されないよう話したが、エチゼンなら気づいたかもしれない
「てか、エチゼンがエロゲってあんまり想像つかないな。自作ではそういうの作ってなかったろ?俺もやってみようかな。そしたら…」
エチゼンがストローで吸っていたアイスコーヒーを吹き出した
「ちょちょちょちょっと待ってください!エロゲって何の話ですか?」
「え、だってヒヤくんが…」
「・・・」
「・・・」
頭を抱えたエチゼンを見て、タキは笑いを噛み殺していた
平日の昼間、エチゼンは業務時間内にタキと待ち合わせした
ゲーム化に当たっての相談である
あくまでも相談であり、権利関係を掌握している出版社の方には、メールで概要を伝えてあり、明日、担当者と面会の予定だ
「エチゼン、元気そうだね。といってもこないだマサトさんの結婚式で会ったばかりだけど…」
「俺はともかく、タキさんのご活躍、拝見してます」
タキはエチゼンの挨拶とスーツ姿に目を細めた
「しっかり社会人やってるんだね」
「そうですね。半年以上になりますからそれなりに」
一緒にミナミの店に向かう
「ミナミさんの店があって助かりました。俺は地方出身者だし、社会人経験も少ないから、どこからも出やすくて、雰囲気のいい店ってよく知らなくて」
確かにミナミの店は、都心でどこからでも出やすく、街の雰囲気もいいし、客層も落ち着いている
表通りから一本裏に入っているから混雑しすぎることもないため、時間を気にせずゆっくりできる
その日、ミナミはいなかったが、ミナミから言われているのか、アイナが代わりに対応してくれた
「まさか、話を聞いてくれるとは思わなかったので嬉しいです」
わざわざミナミが空けておいてくれた窓際の二人席に腰を下ろした
「それはこっちのセリフ。ゲーム化の話がくるなんて思ってなかったから。でも、俺もエチゼンだから話聞いてもいいなと思ったんだよ」
「えー…なんか照れます」
「話を書くにあたってモデルがいるからね。ある程度事情を知ってて考慮してくれるならって感じかな」
「その事情は聞いても大丈夫ですか?」
エチゼンは仕事用のタブレットを取り出した
タキはタカユキのことは特定されないよう話したが、エチゼンなら気づいたかもしれない
「てか、エチゼンがエロゲってあんまり想像つかないな。自作ではそういうの作ってなかったろ?俺もやってみようかな。そしたら…」
エチゼンがストローで吸っていたアイスコーヒーを吹き出した
「ちょちょちょちょっと待ってください!エロゲって何の話ですか?」
「え、だってヒヤくんが…」
「・・・」
「・・・」
頭を抱えたエチゼンを見て、タキは笑いを噛み殺していた
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