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風紀室を訪れるとそこには悠先輩しかいなかった。敦先輩は先生に呼ばれたらしい。悠先輩に生徒会の反応を説明すると、悠先輩は苦笑を浮かべた。
「やっぱり反対されちゃったか……。出来れば生徒会からの了承を得たかったな。晴君も生徒会の方気にするでしょ?」
「いえ、俺はもう気にしません。今回は俺の判断なので。なんとなくこうなるような気がしてましたし……」
俺は悠先輩が淹れたお茶を一口飲んだ。
うん、やっぱり美味しい。
正面に座る悠先輩は浮かない顔をしている。そこまで悠先輩が気にする事ではないと俺は思うんだけどな。やっぱり悠先輩は優しすぎるんだ。
「……僕は晴君に、生徒会とも風紀委員とも仲良くしてほしいんだ」
俯いてそう言う悠先輩の声はどこか切なく悲しそうだった。なんだか、俺の計り知れない程大きな何かに悩んでいるよう。
「まぁでも、新歓当日は見回りお願いするね」
無理矢理作った笑顔を向けられ、俺はなんで悠先輩がそこまで思い詰めているのか聞けず、ただ、頷いた。
きっと俺では解決出来ない。話を聞ける程の器も持っていない。だったら、少しでも、癒してあげたい。支えになりたい。
「悠先輩、俺に出来ることがあったら言ってくださいね。解決出来るっていう自信は正直ないですけど、話くらい聞けますから」
にこ、と微笑んで見せると、悠先輩は一瞬呆気にとられたように固まり、すぐにさっきとは違う、いつもの優しい笑顔を浮かべた。
「ありがとう、晴君。晴君の笑顔、やっぱり落ち着くよ」
「え、そうですか?」
悠先輩の言葉に俺は驚く。そんな風に言われたことは無かったからだ。でも、少しでも悠先輩を癒せたのなら良かったかな。
「ねぇ、少し甘えてもいい?」
「も、もちろんです!」
おいで、と手招きされ、俺はとりあえず、悠先輩のそばに行った。すると今度は、座ってと言うように悠先輩が座る横の空いたスペースをポンポンと叩く。そこに腰を下ろすと、すぐに体を温かいものに包まれた。それが悠先輩の体温であると気付くのに少し時間がかかった。ギュッと背中に回っている悠先輩の腕に痛くない程度の力が入る、
悠先輩の吐息が、俺の耳をくすぐる。耳が弱い俺はぞくぞくと体が震えた。しかし離れてなんて言えるはずもなく、俺はただ、されるがまま受け入れた。
「……好き。
好きだよ、晴君」
「えっ、悠先輩……!?」
耳元でそうささやかれ、俺の顔にはあっという間に熱が集中した。
す、好きって、後輩としてって意味だよね!?それなら俺も好きですって返すべき?で、でも、万が一にもああいう意味の好きだったら、どうしよう。
心の中で考えあぐねている間、その場は無音だった。でも居心地が悪いとは感じない。そして俺の答えも出ない。
「よし!」
突然悠先輩が大きな声を出したと思ったら、背中に回っていた手が離れる。
「ありがとう、晴君。僕、頑張るね」
「あ、は、はい……」
顔の熱は冷めない。
いつも通りの笑顔の悠先輩の真意はよく分からないけれど、スッキリしたみたいだから良かった。
「やっぱり反対されちゃったか……。出来れば生徒会からの了承を得たかったな。晴君も生徒会の方気にするでしょ?」
「いえ、俺はもう気にしません。今回は俺の判断なので。なんとなくこうなるような気がしてましたし……」
俺は悠先輩が淹れたお茶を一口飲んだ。
うん、やっぱり美味しい。
正面に座る悠先輩は浮かない顔をしている。そこまで悠先輩が気にする事ではないと俺は思うんだけどな。やっぱり悠先輩は優しすぎるんだ。
「……僕は晴君に、生徒会とも風紀委員とも仲良くしてほしいんだ」
俯いてそう言う悠先輩の声はどこか切なく悲しそうだった。なんだか、俺の計り知れない程大きな何かに悩んでいるよう。
「まぁでも、新歓当日は見回りお願いするね」
無理矢理作った笑顔を向けられ、俺はなんで悠先輩がそこまで思い詰めているのか聞けず、ただ、頷いた。
きっと俺では解決出来ない。話を聞ける程の器も持っていない。だったら、少しでも、癒してあげたい。支えになりたい。
「悠先輩、俺に出来ることがあったら言ってくださいね。解決出来るっていう自信は正直ないですけど、話くらい聞けますから」
にこ、と微笑んで見せると、悠先輩は一瞬呆気にとられたように固まり、すぐにさっきとは違う、いつもの優しい笑顔を浮かべた。
「ありがとう、晴君。晴君の笑顔、やっぱり落ち着くよ」
「え、そうですか?」
悠先輩の言葉に俺は驚く。そんな風に言われたことは無かったからだ。でも、少しでも悠先輩を癒せたのなら良かったかな。
「ねぇ、少し甘えてもいい?」
「も、もちろんです!」
おいで、と手招きされ、俺はとりあえず、悠先輩のそばに行った。すると今度は、座ってと言うように悠先輩が座る横の空いたスペースをポンポンと叩く。そこに腰を下ろすと、すぐに体を温かいものに包まれた。それが悠先輩の体温であると気付くのに少し時間がかかった。ギュッと背中に回っている悠先輩の腕に痛くない程度の力が入る、
悠先輩の吐息が、俺の耳をくすぐる。耳が弱い俺はぞくぞくと体が震えた。しかし離れてなんて言えるはずもなく、俺はただ、されるがまま受け入れた。
「……好き。
好きだよ、晴君」
「えっ、悠先輩……!?」
耳元でそうささやかれ、俺の顔にはあっという間に熱が集中した。
す、好きって、後輩としてって意味だよね!?それなら俺も好きですって返すべき?で、でも、万が一にもああいう意味の好きだったら、どうしよう。
心の中で考えあぐねている間、その場は無音だった。でも居心地が悪いとは感じない。そして俺の答えも出ない。
「よし!」
突然悠先輩が大きな声を出したと思ったら、背中に回っていた手が離れる。
「ありがとう、晴君。僕、頑張るね」
「あ、は、はい……」
顔の熱は冷めない。
いつも通りの笑顔の悠先輩の真意はよく分からないけれど、スッキリしたみたいだから良かった。
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