甘い寄り道

アリエッティ

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空の旅、一拍二感。

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 タクジは今、空の上に居た。突然だが正当な事実。
とある知り合いに誘われ北海道へ、一泊二日の旅行へと出掛けている最中である。

 「…今更だけどさ、何で俺もいんのハルカちゃん」

「三人で一つのコースなんです。だけどお父さん行けないし..だから清掃員さんがいいってお母さんに頼んだんですよ?」
若い娘の隣の席に変態、通路を挟んで母親が座るおかしな空間。母親は疑う事なくこちらを眺め朗らかな笑顔を浮かべている。

「娘にこんな知り合いがいたなんて知らなかったわ、一泊二日って短いけど宜しくお願いしますね?」

(充分長いだろ。..ていうかお母さん、エロいな..)
歳はある程度重ねているが、熟れた女特有の妖艶さが溢れ出ては色気を漂わせている。

「一回何処かでシてみたい..」

「……」
母親に鼻の下を伸ばすタクジを横から眺め膨れ面を浮かべるハルカ、当の本人は気付いていない。
(お母さん見てハァハァしてる、やっぱり女の人が大好きなんだ。今日は絶対私のモノだから!)

「もう!」「…え?」
今まで積極的に言い寄られた事の無かった彼女は自らの魅力に気付かないまま様々な経験を得た事で、確実に〝誰かが自分を一番に好きな訳が無い〟という錯覚をするようになってしまった。仮にタクジが最も彼女を求めていても、絶対に他の人に取られてしまうと勘違いをしている為に一人だけを求められるような環境へと彼を導く為に旅行に誘ったのだ。

(あぁ~ヤバいな、勃ってきた..トイレに誘ってみるか。一泊二日あるからなぁ...まだ早いか?)

「我慢できないかも.,」「ん~? なにー?」
既に事に及ぶ事の出来そうな雰囲気、理性など元より無く意識は既に下半身にある。あとは誘うだけだがどうするべきか、自己判断でのみ結論が出る。

「はぁはぁ..もう我慢できねぇ...!」

「……もぅ、ダメ..!」
(清掃員さんがお母さんに取られちゃう! 嫌だ!
どうにかしないと...でも清掃員さんに嫌われたら....)
焦りと葛藤が行動を阻害する、タクジは留る事を知らず母親を狙っている。止めなければと考えるも方法が分からず、しかし意外な所から助け舟が流れ込む。

「‥あ、あの! 一緒にトイレに...!」

「お寒く御座いませんか?」「え..?」
身を乗り出して声を掛けたのは機内のCA、目鼻立ちのくっきりとした長身の美女である。

「え、あ...」

「フフフ、ごめんなさいね突然話しかけて。
これから向かうのは日本の最北端です、寒さには慣れておいたほうがいいのですけれど..できるだけ我慢はして欲しくありませんの。」
母に向けられた性の瞳が、一気にCAに向けられる。
タクジはCAの目を見るや否やすかさずに言う

「あのCAさん、トイレどこですか?
一緒に、ついてきて欲しいんですけど。」

「おトイレですか? こちらですよ。」
CAの後に着き、鼻息荒くトイレへ向かった。味方とは言えない、寧ろ女豹に獲物を取られた。

「なんでなの?
...あ、しかも後ろから下着撮影してる!」
短いスカートの下にスマホのカメラを逆さに向け抜け目無いオカズ作り、変態は伊達じゃ無い。

「こちらです。」「……ありがとう!」「きゃっ!」
トイレの中から腕が伸び、CAを誘い扉が閉まる。
中で何が行われているのか想像するのは苦境の所業、ハルカは強く目を瞑り眠ったフリをする。


「ああぁぁぁ~っ...!!」

「ジュポジュポジュポジュポッ..!」
ジェット機の如く素早く激しい口淫が亀頭に強烈な刺激を与える。CAは時間厳守、急ぐ事に関してプロの範疇だ、数分で極上の満足感を与える技量がある。

「‥プハッ..暴れん坊。」
硬くそそり立つモノを何度か掌で擦りつつ、裏筋を舐めては悪戯に笑う。

「挿れさせて...我慢できない!」

「ダーメ、私とじゃイけないわ。」

「え?」
焦らしているつもりなのか、しかし時間は無い筈だ。ましてはトイレの中で豊富なプレイは出来ない。

「..座席に毛布置いといたから。
あの子事、悲しませちゃダメよ?」

「……?」
それだけ言うと、扉から外へ出ていった。
志半ばの元気なモノを仕方なくパンツに閉じ込め、落胆しながら席へ戻ると肘掛けに茶色の毛布が四角く畳まれ置かれていた。

「別に寒く無いっての..」
ユキは寝ている。狙っていた女は既に夢の中、再度誘ってトイレへ向かうのは難しそうだ。完全に諦め席へ戻ろうとすると、窓際に座るハルカの様子がどこかおかしい。顔を背けカラダが窓側へ向いている。

「....どうしたハルカちゃん? 具合悪い?」

「はぁはぁ..」
息が荒い。気分が優れない様子だ、CAが言っていたのはこういう事だったのかと理解した。知らぬ間に体調を崩していたとは見落とした大失態である。

「大丈夫か!? 直ぐに医者を..!」
肩を掴み、カラダを反転させて様子を伺う。するとハルカの容体は、既に限界の有様であるようだった。

「はぁはぁ..! 清掃員さんっ...!」
蜜壺を指で弄り目は虚ろ、CAの言っている本当の意味がはっきりと理解出来た。

「..ハルカちゃん、やっぱり君が最高だわ。」
茶色い毛布を掛けハルカに被さりカラダを覆う。
最北端に着くまで二人は毛布の中で、カラダを温め合う。お互いを隅々まで、一人占めしながら...。

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