甘い寄り道

アリエッティ

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捕らわれの淑女

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 偶に思うことがある。
いいえ、思い出し続ける事がある。
だから私は、性を求め欲を解放しているのかも。

「ふぅ~気持ちよかった..!
やっぱ肉感美女最高。またしようね、恵子さん?」

「……ええ。」
そんな事はない、言い訳よね。

「私はただの、観覧よ」
そうなった事に後悔は無い、寧ろこれが本当の私。

「…いいのよ、これで。」
ジュエリーショップで宝石を売る恵子は敢えて、女性客の多い職種を選んだ。以前は普通に会社でOLをしていた。転職した理由は、上司からのセクハラ。

「おかしな事なの、でも私あの時..」


 数年前。

 「田村さん、コピー出来た?」
機械に紙を通す背後から、恵子の尻を執拗に撫でる男

「..課長、やってますから...」

「ホントに出来てんのー?」

「…はい。」「そ、ならいいけど。」
手を出す際は何故かいつも他の従業員がいなかった。
後から聞けば、課長が皆に「田村と付き合ってる」と吹聴していたらしい。その一言だけでオフィスが空になるとは、随分と白状な連中だ。確かに仲のいい連中は一人もいなかったが、余りにも心が無い。

「そんな事よりさ~。
今日のパンツ、何か地味すぎない?」
スマホで撮った下着の画像をわざわざ見せつけ、その後は...大概服の上からモノが擦り付けられる。

「…そうでしょうか?」

「ふふ、しゃぶれ。」
また始まった。
突然偉そうに上からの口調になり命令をする。周りには「冷たく責められるのが好き」だと説明している。
一人の空間を無理矢理作るだけでなく、行為まで事細かに伝えているようだ。

「コピー出来ました。」「……」
だが本番はさせない、当然毒牙も剥かせない。いつも隙を突いては外へ逃げ昼休みをやり過ごす。

(変態上司、何を考えてるの?)
なので口だけだ。何もさせる事は出来ず、腹いせに嘘の暴露をし続けているのだ。

「……あれ?」
オフィスの扉が開かない。
ノブを捻ってもビクともしない。

「ムダだよ~? 今日は鍵を掛けてみました。
外側から閉まってて~、内側からはボクの持ってる鍵でじゃ無いと開かないのよ~?」

「……!」
ニタニタと不快な笑みを浮かべながら鍵をチラつかせる、逃げられる前に先手を打ってきた訳だ。

「というわけで! 逃げ場ないからっ!
..わかったら早くヤらせろ。」

「……くっ..!」

「ヒヒヒ!
そのでかい乳に挟みまくってやるぜ?」
この日、私の〝退職〟という決心がついた。


「ちょっと..!」

「暴れんなよ。ウヒョー! 堪んねえカラダだな!
乳もでかけりゃ尻もたわわで、こりゃナカも凄ぇだろうな。ジュクジュクのツユダクにしてやるぜ!」
課長のデスクにカラダを押し付けられ、好き放題だ。
胸を鷲掴みにするわ穴を掘られるわ散々女の部分を弄り倒された。

「ブシャブシャブシャっ..!! 最高っ!
お前の汁美味ぇなっ! ホントいい女見つけたぜ!」
蜜壺に顔を突っ込みながら両手は乳房を揉んでいる。
汁を吸っては胸を揉み、乳首を弄り、欲望は爆発し最早留まるところを知らない。

「乳に挟みながらチンコしゃぶれ、イかすなよ?
後でブチ込んで中出しすんだから。」

「……。」
犯される為に自分でモノを育てろと、言ってみればそういった横暴な要望だ。

「おぉ..!」
竿を谷間に挟みながら、突出した亀頭を咥えて満遍なく舌を動かす。

「そのまま、ちんちん大好きって言ってみろ。」

「..ひんひん、だいふき....。」
課長のモノが急激に硬く、大きくなった。

「いいな、ご褒美だ。
地の果てまでイかせ倒してやる..!」
あの日、私は課長に犯された。
硬く大きなシンボルを、奥までズップリ全部挿れられ欲望の限り打ちつけられた。

「……あっ..。」
しかしおかしい、私はあのとき確実に..感じていた。

「あんあんあんあんっ!!」
課長の事は好きじゃない、寧ろ嫌いだがそれとは別にオフィスの中でする行為に快楽を覚えていた。というよりは、深く突き刺さるモノが激しく愛おしかった。

「あぁイクっ!
動くなよ、全部出すぞ?」
腕を掴んでバックから、大量に体液が注がれる。男はそれか出る度に恍惚の表情を浮かべては脈打ち膣の刺激を体感する。

「はぁ~気持ちよかった!
これで恋人も同然だな、これからもヤらせてね?」

「…イヤですよ、こんな事はこれっきり..」

「いいのかな~? これ流れちゃうかも。」
課長が手元に持つスマホに映っているのは先程の行為の映像。バレないように隠し撮りをしていたようだ。

「イヤです! 私はもうしませんっ!」

「……なんだと?」

「しません二度と!」
もう辞める決心がついていた為態度はブレず臨戦体制
しかし課長もと 止まらない。

「ならここでもう一度ヤらせろ!
もっと恥ずかしいカッコさせて生意気な口を聞けないようにしてやる。」

「きゃあっ!」
再びデスクに押し倒される。

「私は負けません! 今日でここを辞めます!」

「なんだと? そんな生意気な事が..」
覚悟を決めた。
もはや抗いようが無いんだと、二度汚れる覚悟をした


「……あれ、開かねぇな。入り口壊れた?」

「うそまじで? どゆことそれ?」
扉の向こうで騒がしい事が幾つも響く、従業員がこぞってオフィスへ帰ってきたようだ。

「悪い、今開けるっ!
..早く服を着ろ。」

「……」
自慢していた割には臆病だ。
服を着ていない方が説得力があろうに。

「まったく、勝手に鍵かけないで下さいよ。」

「ホントホント、迷惑だっつーの。」

「済まない済まない。
..それより皆んなに大事なお知らせがあるんだ」

「お知らせ?」

「なんスか?」

「実はな、田村さんが本日つけでこの会社を辞めるそうなんだ。だから皆んなで送別会をやらないか?」

「……。」
突然の提案、この男何を企んでいるのか。

「マジで?
田村さん会社辞めるんスか?」

「..まぁ、本当に突然ね。」

「送別会はイイでしょ、正直よく知らんし。」
多種多様、様々なリアクションがあるが初めから期待はしていない。誰も悲しまないのがマストだろう。

「送別会をやりたくないか。
..これでも、同じ事が言えるかな?」
スマホの画面を従業員達に見せる、するとたちまちバラバラだった意見が纏まり送別会を行う事になった。

「いつがいいですかね課長!
やっぱり個室がいいスかね、やっぱ個室っスね!」

「なんで急にこんな風に..」

「みんな素直で良い部下だ。
やっぱり効果絶大だな、お前のハダカ」
見せられたスマホの画面には、先程の露わな姿が文字通り裸一貫で明け透けに晒されていた。

『「一緒に愉しもうね、田村さん。」』
結局私は、最後の最後までたくさん弄ばれた。
一番悲しかったのは、凄く満たされ感じていた事。


『ピロン!』「あ..。」

『超気持ちよかった! またカラダ使わせてね!』

「……。」
またこの感じ、喜んでいるのは初めだけ。
あとは悦びに使われる。

「..結局、みんな同じね..」
初めだけ。後は処理の道具なのよ、いつでも誰でも。

「……あれ? 恵子さん、ジム帰り?」

「...え、あ..タクジくん。」
この子とも私、関係を持ったのね..とんだ淫乱だわ..。

「どうした? 顔色悪いけど..。」

「…いえ、気のせいよ。」
心配したフリ? 抱き寄せちゃって。

「大丈夫?」
(うひょ~! 服の隙間から谷間見えてるっ!)

「平気よ、だから心配しないで。」

「いや、オレが平気じゃない。」
(逃がさんぞ、もうパンパンなんだよ。)
下に目をやると突き出たモノが衣服の上から大きく主張しているのがわかる。

「私のカラダ目当て? 
性欲処理したいんでしょ。」
どうせ同じ、皆んなそうなのよ。私に女としての魅力を感じてくれるわけじゃないの、わかってるのよっ!

「処理?...なんだかよくわかんないけどシよ、もう我慢出来ない。早くおっぱいに挟みたい、恵子さんのオッパイでかくて凄ぇ綺麗だからさ!」

「……え?」

「あぁ~はやく揉みてぇなぁ、あと穴!
なんといっても恵子さんは穴だよなぁ...めちゃくちゃ深くて柔らかくてめちゃくちゃ包んで気持ち良いんだよ、なのに締まりがしっかりしてて..やっぱ人柄出てんだろうな~、想像だけでイキそうになっちまう」

「…タクジくん。」
なんだ、いたじゃない。こんなに近くに..。

「揉んで」「え?」
全部見せてあげる、そして..なんでも包んであげる。

「触り合いながらホテル行こ?」

「…はい。」
(あぁ~最高ぉっ! 弾力感じながら!
しかもポコチン撫でられながらっ!!)

「今日、いっぱい出しますよ?」

「..うん、一緒にたくさんイこ?」
私のカラダは、やっぱりこの人の為に使いたい...。
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