皇国の復讐者 〜国を出た無能力者は、復讐を胸に魔境を生きる。そして数年後〜

ネコミコズッキーニ

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理玖とアメリギッタ アメリギッタの主張

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「なに……。どういうつもりだ?」
「どういうつもりも何も。私、パスカエル様の腹心を辞める事にしたの。で、ただで去るのもなんだから、こうして証拠を持ちだしてきたのよ」
「……そうだったとして、何故それを俺に渡す?」

 アメリギッタは俺の疑問にくすくすと小さく笑いながら答える。

「分からない? 本当に?」

 実を言うと、俺はこいつがどういう意図をもってここに現れたのか、その輪郭が掴みかけてきていた。

 こいつは俺の力を知っている。そのこいつが今、この時期に俺達の最も欲している物を持って現れた意味。それは。

「亡命……というか、命乞いのつもりか?」
「正解! さすがにお兄さんが単身帝都に乗り込んできた時は驚いたよ。で、そこまでされたら私としては取れる選択肢は一つ。お兄さんサイドへの鞍替え。でもこれまでも事を構えていたし、さすがにただでは無理でしょ? セイクリッドリングがあっても、お兄さんからすれば私なんて取るに足らない存在だろうし。そこでこうして手土産を用意したの」
「……それを素直に信じるとでも? ここでお前を殺して奪う事もできるのに?」
「そこは私も賭けになるところね。チップは自分の命。でもここはそのリスクを背負う場面だと判断したの。あ、念のため証拠は二つのカバンに分けてあるわ。ここにあるのはその一部。もう一つの方は、お兄さんが私の望みを叶えてくれたら渡すつもり」
「……望みはなんだ?」
「私の命の保証。あとできれば、お兄さんサイドで雇ってくれないかなぁ。もちろんこれはテオラール様の陣営という意味ではなく、お兄さん個人の陣営にという意味だけど。必要なら帝国を捨てて、皇国でも仕えるわよ?」

 アメリギッタの言う事を全て信じるには難しいが、その行動にはどこか腑に落ちるところがあった。

 つまり自分という価値を最も高く売れる頃合いを狙って、こいつは自身の鞍替えを見逃してほしいと提案してきたのだ。自分の命惜しさに。

「帝国にも家族がいるだろう。それにまだパスカエルの優位が、そのカバンの中身でひっくり返ると決まった訳じゃない。それなのに帝国を捨てるともとれるその発言、信じるには無理があるな」
「あはは。帝国なんて元々私にとってはどうでもいいの。家にもあんまり良い思い出なんてないし。たまたまパスカエル様が私を高く買ってくれたから、こうして働いているだけで。それは自分の命より優先するものじゃないわ」

 どこまでこいつの言う事を信じるか。確かに本気でパスカエルを裏切るつもりでなければ、ここでわざわざ姿を現す事に意味はない。罠の可能性も考えるが、それをするほどパスカエル陣営が不利という訳でもない。むしろここで変なちょっかいを出せば、それが原因で足元をすくわれかねない。

 状況的にアメリギッタの言う事は、一定の信用がある様に思えた。

「……指輪を外してそのカバンの中身を確認させろ。そうすれば今日一日は生かしておいてやる。お前の命を保証するかどうかは、まずそれを確認してからだ」
「わかったわ。ここはお兄さんに全面的に従いましょう」

 アメリギッタは指輪を外すと、それを俺に向けて山なりに投げる。俺はそれを受け取り、アメリギッタの持ってきたカバンの中身を確認し始めた。

「良かったらローゼちゃんも一緒に見てみて? きっと驚くわよ。尊敬するパスカエル様が、裏で今までどれだけの人間を人体実験に使ってきたのか、とかね」
「…………」

 ローゼリーアは黙っているが、目は開けなかった。俺はカバンの中身にある書類に目を通していく。そこには確かにパスカエルの行ってきた実験の経緯が記されていた。

「筆跡鑑定にかけても大丈夫だよ? 全てパスカエル様の直筆だし。その資料には人間を怪物に変える杭について言及されているけど。もう一つのカバンにはその杭も入っているわ。これまでどんな人間にその杭を使ってきたのかという資料とかもね」
「……なるほど。確かにこいつは有益な資料になりそうだ。杭の現物もあるのなら、証拠も十分だろう。監察官を欺いたのに、よくこれだけの証拠を持ちだせたな?」
「パスカエル様のお屋敷には図面に載っていない、秘密研究室があるのよ。良かったらそこまでのルートも教えるわよ? もちろん、監察官に伝えても構わないわ」
「……お前。これを皇国生まれの俺に渡すという事は、俺と奴との因縁も知っているのか?」

 暗い殺気を右目に乗せてアメリギッタを睨む。そもそも次期皇帝指名は帝国の問題。本来であれば皇国生まれの俺が関与するところではない。

 そんな俺にパスカエルを貶める証拠を渡せば、自分の命は守れるとアメリギッタは考えた。つまり俺がパスカエルに執着している事を知っている事になる。

「っ……! お、お兄さんの事を報告した時、パスカエル様が話していたのよ。隻眼でリクと言う名で思い出したって」
「……なるほどなるほど? つまりあいつは、俺の事を正しく認識しているという訳だな?」

 ヴィオルガが皇国から連れ帰った、魔力を持たない護衛。この一ヶ月でこんな目立つ奴は、誰もが知るところになった。当然、パスカエルの耳にも入っただろう。

 だが俺を群島地帯でかつて出会った奴と結び付けているのかは不明だった。痛いほどに強く疼く左目を鎮めながら、俺は小さく笑いだす。

「ローゼリーア、すまないな。せっかくの茶会が台無しになってしまった」
「…………いえ……」
「く、くくく。アメリギッタ。お前とも因縁はあるが、この資料の件もある。一先ずお前の言う事を信じよう。もう一つの証拠の内容次第で、お前の命は保証してやる」
「うふふ。ありがと、お兄さん」

 俺は席を立つと、アメリギッタに視線を移す。

「もう一つの証拠とやらはどこだ?」
「案内するわ」

 そう言ってその場を後にしようとした時、ローゼリーアも立ち上がった。

「ま、待ってください。い、今の話……その……」

 ローゼリーアは戸惑いが隠せていなかった。将来はパスカエルの元で帝国のために働きたいと話していたからな。人によってはグライアンの様に、パスカエルの実験を知った上でそれでも帝国のためになるのなら、と考える奴もいるだろう。果たして今のローゼリーアはどっちだ?

「そうそう、ローゼちゃん。パスカエル様……いえ、パスカエルはね。ローゼちゃんの魔力にも目を付けていたよ? ローゼちゃんは次のステージに上がるべき側って話していたから、多分完成した杭を使うつもりなんじゃないかなぁ」
「え……」
「今見せた資料にも書いてあるけどね? 杭を使われたら確かにとんでもない魔力は手に入るんだけど、そのために人の形を維持できなくなっちゃうの。中には途中で人型に戻るパターンもあるんだけど、膨大な魔力を制御するため、身体は絶えず変化し続ける。ローゼちゃん程の魔力の持ち主が杭を使うと、どんな変化が訪れるか。きっとパスカエルは自分が杭を使った時の予行演習として、ローゼちゃんを使いたいんだと思うな」

 アメリギッタはローゼリーアに向けて薄く笑みを浮かべる。

「さ、行きましょ、お兄さん。時間も惜しいでしょ?」
「……ああ」

 俺からもローゼリーアにパスカエルの所業を話そうかとも考えたが、やめておく事にした。結局どう考え、自分がどうするのか決めるのは常に自分自身だ。それは俺然り、アメリギッタ然りでもある。

 アメリギッタは今の現状から、自分の命をどうすれば確実に守れるかを考え、行動に移した。ローゼリーアに親近感を感じている身としては、こちら側について欲しい気持ちもない訳ではない。しかし家の問題もあるだろう。皇国生まれである俺から言える事は少ない。だが。

「ローゼリーア。俺はパスカエルを殺すために帝国へ来た。あの野郎は必ず殺す。無いとは思うが……邪魔はしてくれるなよ」

 そう言うと俺はアメリギッタと共に屋敷を後にした。




 
 アメリギッタからもう一つの証拠を確認した俺は、テオラール陣営の勝利を確信した。そこにはシュドさんの訴えを証明し、これまでのパスカエルの実験を糾弾するには十分な証拠がそろっていたからだ。

 証拠の内容によっては、パスカエルの屋敷地下にあるという秘密研究室に乗り込もうとも考えていたが、今の俺は考えを変えていた。

 これだけの物証があれば、ヴィオルガなら有益に活用できるだろう。わざわざ暗殺するまでもない、表舞台でパスカエルを引きずり降ろす。それは元々シュドさんが、群島地帯をまとめ上げようとした動機でもあるしな。

 そうして真っ向からパスカエルを討つ口実を作るのだ。奴の実験のせいで皇国も被害を受けているのだ、国が絡んでくる以上、皇帝もまさかパスカエルを処さずに置いておくという事にはなるまい。もしそうなる様であれば、多少無理やりでも俺が直接殺す。

「満足した? お兄さん」
「ああ……。アメリギッタ。お前の命は保証してやろう」
「やった!」
「だが何故そう簡単にパスカエルや帝国を捨てる事ができる?」

 こいつの要求からは、これをきっかけにして帝国から出て行きたいという気持ちも感じ取れた。何がそう思わせ、アメリギッタをここまで動かしたのか、個人的な興味があった。

「私の家ね。ハーヴァント家は帝国では下級貴族になるの」

 アメリギッタは自身の過去を話し始める。

「こう見えても魔力はすごく強いっていう自負があったの。実際周りの貴族に、私よりも強い魔力を持つ子はいなかったし。でも後継じゃないから貴族院にも入れてもらえなかった。どれだけ強い魔力を持っていても、貴族院を卒業しなきゃ、帝国では魔術師と認めてもらえない」

 その話はヴィオルガからも聞いた事があったな。学費の捻出が難しい家は、家の子全員を貴族院に入れさせられる訳でもないと。

「特にうちは過去に高名な魔術師を輩出してきた訳でもないしね。家柄の問題もあって、いつも他家から下に見られていたのよ。私の方が魔力が強いのに」

 高い素質を持っていても、家の事情も重なり自身は魔術師にはなれない。さらに自分より劣る者からのやっかみ。アメリギッタは実力ではなく、家柄や身分を重んじる貴族社会に嫌気がさしたそうだ。

「結果、魔力が強いだけの下級貴族令嬢の出来上がりって訳よ。魔力が強いっていうのは、それだけである程度嫁の貰い手が付くものなの。親はさっさと私の結婚相手を決めてきたわ。で、その相手というのが、小さい頃から私を見下してきた上級貴族の兄だったの」

 そんなところに嫁げば、自分は一生見下され続ける日々を送る事にある。自分よりも劣る魔力の持ち主に。

 学院にも通わせてもらえなかった中でのこの仕打ちには、さすがにアメリギッタも従えなかったそうだ。

「で、我慢できなくなった私は婚約相手を挑発。決闘する事になってね。大騒ぎになったんだけど、この決闘にも勝ったのよ」
「なかなか面白い展開じゃないか」
「でしょ? ここまでのはねっかえりで下級貴族、しかも魔術師ではない。さすがに貴族社会での生命は断たれたと思ったわ。でも、その決闘騒ぎをたまたまパスカエルが覗きにきていた」
「そこで奴に拾われたのか」
「拾われたというか、スカウトされたというか。でも直接パスカエルの元で働くなんて、上級貴族院を卒業した魔術師であっても難しい事。それを貴族院も出ていない私がその力を認めてもらえて、パスカエルの研究室に出入りする様になったんだもの。あの時の家族や決闘相手の反応ときたら、とても愉快なものだったわ」

 俺は預かっていた指輪をアメリギッタに投げ渡す。

「そりゃさぞかし愉快に手のひらを返してきたんだろうよ。だがそこまで恩義のあるパスカエルを裏切ってお前は今、ここにいる訳だ」
「言ったでしょ。正当に実力が評価されない帝国なんて、私にとっては執着する対象にはなれない。確かにパスカエル個人には恩もあるけど。それも自分が命を張るほどではないもの」

 情に薄いと言えばそれまでかもしれないが、要するに現実主義なんだろう。あくまで最優先は自分の命。そして帝国という国自体に未練もない分、その行動は国家に縛られない。国を出た頃の俺に似ているかもしれない。

「ふん……。まだお前を信用した訳じゃない。だが付いてきたいと言うのなら、好きにするといいさ」
「やった! 考えて見ればお兄さんの生首を飾るより、側で見ていた方がいいよね~」
「だが妙な素振りを見せれば即座に斬り捨てる。それを忘れるなよ」
「は~い」

 俺はアメリギッタを連れて急ぎ王宮へと戻る。これだけの証拠だ、雑に使ってもパスカエルを追い詰める事はできるだろう。だがヴィオルガならばもっと適格に扱えるはずだ。それに期待するとしよう。
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