帝国宇宙軍所属の俺ですが、未開の惑星に遭難しました。〜なんかこの星、魔法とか存在しているんですけど!?〜

ネコミコズッキーニ

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これまでの人生で、ここまでの怒りを感じたことはねぇ……!!

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 部屋は想像していたよりも清潔で、どでかいベッドが設置されていた。
 
「さぁマグナ! わたしに気にせず、アハトとはじめちゃって!」

「気になるわ!」
 
 リュインは好奇心を1ミリも隠さず、めちゃくちゃ俺たちを見ている。

 正直リュインくらいなら居ても気にならないかと思っていたが、ここまであからさまにガン見されるとすっげぇ気になる……!
 
「たのむからちょっとの間、出ていってくれ……!」

「なんでよ!?」

「うるせぇからだよ!」
 
 せっかくアハトもすこしとはいえ、その気になってくれているというのに! 

 ちなみにそのアハトさんは今、部屋の中をあれこれ探索している。
 
 く……! 今はこのうるさい妖精を、どうにか部屋から追い出さないと……! このままではいつまでたってもはじめられねぇよ!
 
「むぅ。まぁいいわ。それじゃ少しの間だけ、外に出ていてあげる」
 
 そういうとリュインは窓を開ける。こいつ、窓の外から見るつもりじゃないだろうな……。
 
「気づかいのできる優しいわたしに感謝なさいよ? そもそもマグナはねぇ……」
 
 やっとこの時がきたか……! 酒が回っているということもあるだろう、さっきよりも興奮してきた。

 そんな俺の耳には、もはやリュインの言葉なんて右から左だ。
 
 意識と視線も完全にアハトに向ける。開かれた窓からなにかが放り込まれたのは、まさにそんなタイミングだった。
 
「うん?」
 
 放り込まれたモノが床に落ち、ゴトッと音がなる。それは黒い球体だった。

 次の瞬間、その球体から真っ黒な空間が広がる。
 
「んぇ!?」

『アハト!』
 
 黒い空間はあっという間に部屋を埋め尽くした。視界が完全に塞がれ、なにも見えなくなる。
 
(なんだ……!? 煙幕!? いや……! 軍用コンタクトレンズ越しなのに、なにも見えないのがおかしい……!)
 
 ただの煙幕ではない。そもそもなにか気体が発生している感じではない。まるで真っ暗な空間に放り込まれたようだ。
 
 それにあの球体は、明らかに第三者がなにか意図を持って、開いた窓から放り込んできたものだ。しばらく警戒していたが、やがてゆっくりと黒い空間が元へ戻っていく。
 
「見える……なんだったんだ、今のは……」
 
 俺の側にはアハトが立っていた。おそらくとっさに移動し、未知の状況に対して警戒してくれていたのだろう。
 
『ふむ……あの黒い球体からはじまった現象に見えたな』

「煙幕のようなものでしょうが……ただの目くらましではありませんでしたね。わたしの目でも、なにも観測できませんでした」

「まじかよ!?」
 
 アハトの目は、帝国の最新技術が詰め込まれたウルトラ多機能アイだ。その目をもってしても、突如広がった黒い空間内では、なにも見えなかったらしい。
 
 彼女は堂々と開かれた窓へと移動する。そして外を確認した。
 
「…………その球体を投げ込んだ犯人を見つけました」

「おお、さすが。つかなんで犯人だってわかんの?」

「簡単なことです。リュインとわたしたちの荷物を持って走っているからですよ」

「大事件が起こってんじゃねぇか!?」
 
 視界にアハトから映像が送られてくる。そこには魔晶核や転移装置キットが入った袋と、透明なケースを持った男が走り去っている様子が映っていた。

 ケースの中にはリュインの姿が確認できる。
 
 今からまさに嬉し恥ずかしドキドキイベントが起きるところだったのに……! くそ、許せねぇ! どこのどいつだ、俺のお楽しみタイムの邪魔をしやがったのは……!
 
「だぁ、くそ! 追いかけるぞ!」
 
 脱ぎかけていた服を着なおし、窓から身を乗り出す。視界には盗人の逃走ルートを示すガイドラインが表示されていた。
 
 このラインに従って走れば、すぐに盗人に追いつけるだろう。というか俺の足なら、ものの数秒のはずだ……と思っていたのだが。
 
「…………!? おい、あいつの足……! ただのヒューマンにしては速くないか!?」
 
 慣れない土地で人目もあるので、全力では走っていない。それでも追いつくには十分だと判断したからだ。

 しかし盗人は、そこそこの速さで走り続けていた。
 
『たしかに妙だな。推定筋肉量からではありえない走力だ。……ふむ。もしかしたら先ほどリュインが話していた……』

「身体能力強化の魔法か!?」
 
 同時に、先ほど投げ込まれた黒い球体についても理解が及ぶ。たぶんあれが魔道具なんだ。魔力持ちにしか扱えないという。
 
「どんどん人気がなくなっていきますね」

『盗人仲間の集う場所へ向かっているのではないか?』
 
 徐々に足を速くしながら走り続ける。男の背中が近くになったときには、明かりの少ない路地裏に入っていた。
 
 

 
 
 クザはハルトのことが気に入らない。肌や髪色を見れば明らかに王国人ではないし、新入りのくせになれなれしい。

 だが実力は確かであり、普段の態度も自信の表れだということは理解していた。
 
 クザも魔力を持っており、身体能力の強化もできる。組織内でも一番の実力者だった。ハルトが来るまでは。
 
 そのハルトは今、クザのすぐ隣でカタナを抜いて、刀身に映る自分の顔をのぞきこんでいた。
 
「ふん……随分と余裕じゃねぇか。ハルトさんよ?」

「討伐難易度が高い魔獣を降せる貴族とやり合うのに……てか? ま、クザ程度の実力ならたしかに緊張するだろうがな」
 
 部下がいる前で「お前はたいしたことがない」と言われる。これにクザは腹が立ったが、言い返せるほどの実力がないのも事実であった。
 
「心配すんなよ。こう見えても俺は、これまで何度も高名な魔力持ちと戦ってきている」

「何度も……?」

「何度も、だ」
 
 地域差もあるが、人種全員が魔力を持っているわけではない。その中で名が知られている者となると、国の抱える一部の騎士や冒険者が大半だ。
 
 しかし冒険者は対魔獣戦のエキスパートではあるが、対人戦の経験が豊富だという印象はない。そこまで考えて、クザはハルトの過去にあたりをつけた。
 
「あんた……元はどこかの国の騎士だったのか?」

「あん? ……あぁ、そういやお前に話したことはなかったか。俺はシロムカ島出身だよ」

「………………!! な……!?」
 
 シロムカ島出身の剣士。それだけでハルトの実力を説明するのは十分だった。

 同時に、自分がどうあがいても敵わない実力者だと、力量差を正しく理解する。部下たちも驚いていた。
 
「あんた……あの剣士の島の出身だったのか……。道理で……あの島の剣士は、変わった剣を使うというが……」
 
 ハルトが持つ剣は、反りがある片刃のカタナだった。鈍器としても扱える剣とはちがい、純粋に斬ることに特化した武器だ。
 
 しかし手入れが必要だし、素人が使ってもすぐに折れてしまう。一部を除いてあまり流通していないため、クザも実物を見るのは初めてだった。
 
「シロムカ島の剣士が、なんだって王国に……? 普通は皇国から出ないんじゃないのか?」

「はん。それをお前に教えてやる理由はねぇなぁ」
 
 先ほどまでなら腹を立てたであろう言葉だが、今のクザはとくに気にならなかった。

 目の前の剣士であれば、自分が勝てないのも当たり前のことなのだ。
 
(しかしなるほど……道理で自信満々なはずだぜ。たしかにあの島出身の剣士なら、強い魔力を持つ貴族だろうが話にならねぇからな……)
 
 クザは王国生まれだし、他国にある島のことを詳しく知っているわけではない。それでもシロムカ島に関する逸話はいくつも把握していた。
 
(ギンレイ皇国にあるという、剣士の島……。そこで生まれ育った剣士は、だれもが一騎当千の実力者だという。現に島の出身者で、諸外国に名を馳せている剣士は多い……)
 
 島出身の剣士で、とくに有能な者は皇国の王に仕えるという。多くの剣士は皇国軍に所属しており、どこの国も皇国軍の精強さは警戒していた。
 
 また剣士の島は、その実力が認められた者しか島から出ることができない。つまり島を出て王国にいるという時点で、ハルトがただ者でないことは確定している。
 
(島の出身者はだれもが〈空〉属性の魔力を持っており、そこらの魔力持ちよりもよっぽど高度な身体能力強化ができると聞くが……)
 
 きっとハルト自身、島にいる時から無数の強者と戦い続けてきたのだろう。

 優れた魔力持ちの相手と戦う機会なんざ、いくらでもあったのだ。周りの者がほとんど強者なのだから。
 
 ハルトは刀を鞘に納めると、正面に顔を向ける。そして笑みを深くした。
 
「きたか」
 
 クザも視線を正面に向ける。するとそこには、透明なケースと袋を持った男が走ってきていた。彼はそのままクザたちのもとまで走りきる。
 
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……! ハルトさん、クザさん。お待たせしやした」

「おう。はは、よくやったじゃねぇか」
 
 ケースに入れられた〈フェルン〉は、なにかを叫びながら激しく壁を叩いていた。このケースは対〈フェルン〉用であり、中に入れられたら魔術が使用できなくなる。
 
 もっともそれは、弱い〈フェルン〉なら……という話なのだが。長い年月を生きて強力な魔術を使えるようになった〈フェルン〉にはさすがに効果がない。
 
 クザは渡された袋の中身を確認する。そこにはいくつかの魔晶核と、見慣れない加工が施された金属が入っていた。
 
「やっぱり他にも魔晶核を持っていたか。しかしなんだ、この金属は……? 重量も結構あるな」

「直接聞いたらいいだろ? もうじきここに着くだろうしな」
 
 クザたちが立てた計画では、ここにアハトたちをおびき寄せるというものだった。

 酒場を出たところで、どこの宿に入るかを確認する。部屋を特定したら暗闇空間を作り出す魔道具を放りこみ、その間に〈フェルン〉をさらって袋を盗む。
 
 アハト自身が強力な魔力持ちというのはわかっていたので、普通に逃げればあとを追いかけてくるだろうとあたりをつけていた。

 そして路地裏に来たところで包囲し、交渉を行う……という流れだ。
 
 追いかけてこなかった場合は、それはそれで構わない。その場合は袋の中身と〈フェルン〉を持ち去るだけだ。
 
(酒も入って、これからしっぽりはじめようというタイミングだったはず。完全に油断していただろうな)
 
 あの美しき女とヤれる従者がうらやましくも思う。同時にアハトの趣味のわるさに、これが貴族なりの遊び方かと考えていた。
 
「おうおうおうおう、この盗人どもがよぉ! 俺の荷物とリュインを返してもらおうか!」
 
 予想どおり、アハトと従者が姿を現す。従者の男マグナは、だれが見てもわかるくらいに不機嫌だった。
 
「いいところで邪魔しやがって……! てめぇらぜったい許せねぇからな! 覚悟しやがれ!」
 
 明らかに堅気の人間でない男たちを、複数人前にしても威勢がいいのは、それだけ主人であるアハトの実力に自信を持っているからだろう。

 同じ男として情けない奴だと笑いそうになる。
 
 だがハルトの出身地を聞いて勝った気になっている自分も同じかと思い、クザはすぐにその笑みをひっこめた。そのハルトが一歩前へと出る。
 
「ひゅう。なるほどなぁ……たしかにこいつは、そこの男にはもったいない上玉だ」

「…………あぁん?」

「くっく……いいねぇ。さてさて、兄ちゃん。荷物とこの〈フェルン〉は諦めて、そこの女も置いていってもらおうか?」
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